とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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タイトルなんか自分でかんがえなさい!



 最近、巷ではtwitterが流行っているそうだ。その波は学生がほとんどを占めるこの学園都市にも押し寄せてきた。
授業中にも携帯電話を開いて何かを見ている生徒が多くなっていることに教師は危険を感じている。
そのため、twitter自体を校内ですることを禁止した学校も多々ある。その流れなのか、twitter以外のものを探している学生が多い。
能力開発の傍ら日常を語る。それが、彼らのライフスタイルである。

「黒子ぉー。ちょっとパソコン借りてもいい?」
「いいですわよ。お姉さまのためなら、私はこの身体m・・・」
「このド変態がぁ!・・・ったく。いつになったらこの変態っぷりが収まるんだか」
「悪いわね。黒子。ちょっくら使わせてもらうわ」

 常盤台中学校の学生寮の一角ではいつも賑やかな声がする。いつもの事だと周りは自分の事をこなしている。
このお嬢様学校は校則がとても厳しく、巷で話題のものにはあまり触れさせないことが多かった。
美琴は白井のPCの電源をつけた。そして、ウェブブラウザを開いてとあるサイトを見る。慣れた手つきでIDとパスワードを入力していく。
すると、そこは大手ウェブサーバーのブログサイトが出てくる。ここは携帯電話でも見ることができるのだが、PC用の様子を見たくなったのだ。
「御坂美琴」という名前はばれないようにしている。ただ、デザインでわかる人はわかってしまうくらいである。「ゲコ太」がたくさんついているから。

「んー。最近なんだかネタがないわね…あ!あいつの不幸ネタを使えば…でも、どうしよう。電話かけらんないよぉ」
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーどうしようーーーーーーーーーいざとなったらかけられないとかなんなのよー!」
「あーーーーーーーー!えいっ!」

プルルルルルルルルルッ!プルルルルルルルルルルッ!

「あー、現在この番号はつかわれておr」
「無視すんなやゴルァ!」
「あ!てめっ!耳元でそんな大声出すんじゃねーよ。ったく。なんなんだよ。」
「あ・・・あのね。・・・公園で待ってるから。来て?」
「ん?わかった。今日は補講もなにもありませんし。」
「やったぁ☆ありがとう!それじゃ、遅れたら罰ゲームだからね!」
「罰もなにもないだろうがよ!」

 ・・・勝手に切りやがった。と、上条はあきれ顔で言う。居候のシスターに食料を与えなければ死が訪れるため、急いでご飯支度をする。
冷蔵庫の中には賞味期限ぎりぎりの卵と、野菜が入っている。それで、適当に貧乏な学生でも作れば豪華になってしまう料理を作った。

「とうま。なんだかいいにおいがするんだよ?」
「あ!起きたかインデックス。スフィンクスのミルクはここにおいてるからちゃんと世話するんだぞ?いいか?」
「わかったんだよ」
「よしっ!できたぞ!今日は、もやしの和え物と、もやしの野菜炒めとご飯だ!」
「最近、もやしばかりでほかのがたべたいんだよ。とうま!」
「そんじゃ、いただきまs」
 上条がご飯を食べようとするとき、頭に急激な痛みが伴った。インデックスに噛みつかれたのだ。きれいに歯形が残る。
彼は思う。不幸だと。その加害者はいろいろ文句を言いながらひとりで二人分の皿を完食した。素晴らしい胃袋の持ち主である。
ここから上条の腕の見せ所。どうやってこの不幸な場所から逃れるか。上条はインデックスにうその情報を流して、そちらに目を向けさせる。
家の電話にでないようにもした。こうして、上条は第1関門をクリアしたのだった。

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「あいつ遅いわね…」といっても待ち合わせより30分も前に来てるからだ。上条は約束通りやってきた。ただ歯形が気になる。

「あんたは、ほんとに不幸だわ。私の幸せを貰っててよ?」
「いいんですか?」
「のまえに・・・」
「前に?」
「一発ぶちかませろやあああああああああああああああ!」

 と上条に効くわけのない電撃の槍を放つ。上条は案の定右手で打ち消す。ただ、美琴はすっきりした顔でいう。

「・・・あのね。アンタ今日暇なんでしょ?」
「そうだ。だからここに呼ばれたんだろ?」
「うん。・・・・つきあってほしいの。だめ?かなぁ?」

 上条は上目遣いで迫ってくるこの生き物は何ですかといわんばかりである。これに断る理由もないためGoサインを出してしまう。

「よし、決定ね。それじゃ、行くわよ」
「行くって、どこへ?」
「いいじゃない。どこでも!ほら!」

 美琴に連れられゲーセンについた。すると、いきなり彼女から対戦するように言われたので上条は受けて立った。
全てのゲームで美琴に敗れた(わざと負けてやったのもあったが)。その罰ゲームとしてプリクラをとることにした。

「何で、上条さんとプリクラを取ろうと思ったんでしょうか…」
「罰ゲームだからよ」
「別にお前の友達でもよかったんだろ?」
「アンタがいい・・・いいにきまってるじゃない」
「いまなんと・・・」
「何度も恥ずかしいこと言わせんなぁ!だから、アンタと一緒にプリクラ撮りたいの!」
「なんだ。そこまで言うのなら男上条はひと肌脱ぎますよ?お前に全部任せるよ」
「・・・(やった♪)」

 プリクラの中ではなぜか美琴が赤くなって固まってしまったため上条がいろいろと操作をし出す。
だが、上条のセンスが気に入らなかったのか、美琴はすぐに復活して操作を始める。
上条は美琴の後ろに立って抱きかかえた。耳元で何かを言われた瞬間それが画像として残った。

 上条は撮ったものを全て美琴にあげたが、記念だからと数枚切り分けたものをもらった。美琴は気付くと上条の胸の中にいた。

「えへへ・・・これをブログに載せたいなぁ」
「でも、目のところはちゃんと隠せよ?すぐばれるだろ?」
「うん。でも、あんたの髪型は目立つから何しても無理だと思うわよ?」
「そっか・・・ならそのまんまでいいんじゃない?」

 この夜、美琴は携帯でブログの更新を始める。

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○月△日(日) たのしかったよー!

今日はね、私の愛しの王子様と遊んできたの♡

それでねそれでね!!

プリクラ撮るときにあいつがなんて言ったと思う?

「以外にかわいいとこあんだな」だってさ。

抱きついて耳元で言われちゃいました!

んで、これが愛しの王子様でーす!






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そこに上げた画像は先ほどプリクラで撮ったものであった。二人とも不器用な笑い方して寄り添っている姿。

「これでいいか。そんじゃ、ぽちっと」

その瞬間メール着信の音が鳴る。

上条からのメールだった。

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やっぱり照れくさい。








でも、楽しかったな。またな!
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黒子がこれを見て騒ぎ出すのは別の話。


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