8月17日 とある昼下がりの買物戦線
タッタッタッタッタ。上条当麻は急いでいた。とある場所に向かって走っている。腕につけた時計を見る。そのあと全速力で走る。
いつもの信号を渡り、そのあとは目標の場所である「常盤台中学校」に向かっている。バスは頼りにならないため身体を酷使してまで走る。
現在、3月10日9:47。つまり、全ての中学校が卒業式を迎える日である。わが子の晴れ姿を見ようと外からの客が多い。車の多さは一年の中でも3本の指に入るくらいだ。
走っている上条はまだ目的地に着くことはなかった。実はこのとき、すでに式は始まっており、会場である体育館までは直接行かなければならなかった。
上条はボロボロの身体で走って体育館に向かわなければならない。一方、その今日の主役である御坂美琴は会場の生徒席に座っている。現在、校歌斉唱の真っただ中。
美琴はさりげなく会場をちらちら見ていたりする。後ろの保護者席には美鈴の姿もあった。ただその隣に不必要に開いたひとり分の席。その席が気になっている美琴。
校歌斉唱のあとは、ひとりずつ名前が呼ばれて卒業証書を手渡されるというとても長くて飽きてしまうものがやってくる。これで、実は30分以上かかるというものである。
全員の名前が呼び終われば校長の祝辞が。そのあとPTA会長、理事長の祝辞がある。そのあとは生徒代表のお礼の言葉らしきものがある。それを美琴が言うはめになってしまった。
1週間前から練習に練習を重ねた言葉一つ一つに重みをつけていく。美琴は、それと同時に自分が今こうしていられることをしっかり告げようと思った。彼女の決断。
いつもの信号を渡り、そのあとは目標の場所である「常盤台中学校」に向かっている。バスは頼りにならないため身体を酷使してまで走る。
現在、3月10日9:47。つまり、全ての中学校が卒業式を迎える日である。わが子の晴れ姿を見ようと外からの客が多い。車の多さは一年の中でも3本の指に入るくらいだ。
走っている上条はまだ目的地に着くことはなかった。実はこのとき、すでに式は始まっており、会場である体育館までは直接行かなければならなかった。
上条はボロボロの身体で走って体育館に向かわなければならない。一方、その今日の主役である御坂美琴は会場の生徒席に座っている。現在、校歌斉唱の真っただ中。
美琴はさりげなく会場をちらちら見ていたりする。後ろの保護者席には美鈴の姿もあった。ただその隣に不必要に開いたひとり分の席。その席が気になっている美琴。
校歌斉唱のあとは、ひとりずつ名前が呼ばれて卒業証書を手渡されるというとても長くて飽きてしまうものがやってくる。これで、実は30分以上かかるというものである。
全員の名前が呼び終われば校長の祝辞が。そのあとPTA会長、理事長の祝辞がある。そのあとは生徒代表のお礼の言葉らしきものがある。それを美琴が言うはめになってしまった。
1週間前から練習に練習を重ねた言葉一つ一つに重みをつけていく。美琴は、それと同時に自分が今こうしていられることをしっかり告げようと思った。彼女の決断。
「続きまして、生徒代表より一言。3年○組 御坂美琴さん よろしくお願いします。」
美琴は席を立ち、前日に指導された通りに壇上に向かう。そこにはお嬢様“御坂美琴”の姿があった。そして、美琴が口を開き、一つ一つ言葉を紡いでいく。
しばらくして、美琴は自分の言葉で何かを言おうとしたとき、体育館のドアの向こうから音がするのに気付いた。そして、扉が開いたとき、美琴は目を皿にする。
しばらくして、美琴は自分の言葉で何かを言おうとしたとき、体育館のドアの向こうから音がするのに気付いた。そして、扉が開いたとき、美琴は目を皿にする。
(なんで、アンタがここにいるのよ!!)
美琴は、言葉に出そうと思ったが、人前なので言えなかった。その途中入場の客は、美鈴の手招きによりあの空白の椅子に座った。壇上からまっすぐのところにその椅子があったのだから。
その姿を見た少女は、感情を抑えきれない状態にまでなっていたが理性でコントロールした。そして、自分の言葉で自分がやってきたことを告げた。
自分のDNAマップによってクローンが悪用されてきたこと。レベル6シフトに使用されてきたこと。そのことによって自分が人を殺そうとしたこと。それを止めてくれた人の事を。赤裸々に語る。
その姿を見た少女は、感情を抑えきれない状態にまでなっていたが理性でコントロールした。そして、自分の言葉で自分がやってきたことを告げた。
自分のDNAマップによってクローンが悪用されてきたこと。レベル6シフトに使用されてきたこと。そのことによって自分が人を殺そうとしたこと。それを止めてくれた人の事を。赤裸々に語る。
「私は、小さいころにその能力で筋ジストロフィー患者の手助けになると聞いてDNAマップを提供したことがありました。しかし、それはウソでした。それを知ったのは去年の春くらいの事です。・・・」
「・・・レベル6事件の時にもそのDNAが軍用目的で悪用されていました。その時、私の心の中はすさんでいきました。誰にもこのことは言えませんでした。ただ、ひとりを除いて。」
「・・・そこにいる、上条当麻さんという方に助けられました。私の今まで背負ってきた重荷をきれいに取り除いてくれました。自分が殺されることもなんとも思わないのか?と思いました・・・(ハァ・・・ハァ・・・)」
「・・・彼は、一つだけ言いました。『戦わない!戦わせない!俺はどんなに傷ついても大丈夫だ!だが、おまえが傷つくことは俺が許さない!』と。ただそれだけ。・・・(グスッ)」
「今、みなさんの前でこうして立っていられるのは、彼がきっかけを作ってくれたからでした。彼は大切なことをもう一つ教えてくれました。『みんなを頼ること』です」
「在校生のみなさん、そして、ともに卒業するみんなにもこの言葉を送ることを終わりの言葉とさせていただきます。・・・ありがとうございました!私にとって全て掛け替えのない全ての人々へ」
「・・・レベル6事件の時にもそのDNAが軍用目的で悪用されていました。その時、私の心の中はすさんでいきました。誰にもこのことは言えませんでした。ただ、ひとりを除いて。」
「・・・そこにいる、上条当麻さんという方に助けられました。私の今まで背負ってきた重荷をきれいに取り除いてくれました。自分が殺されることもなんとも思わないのか?と思いました・・・(ハァ・・・ハァ・・・)」
「・・・彼は、一つだけ言いました。『戦わない!戦わせない!俺はどんなに傷ついても大丈夫だ!だが、おまえが傷つくことは俺が許さない!』と。ただそれだけ。・・・(グスッ)」
「今、みなさんの前でこうして立っていられるのは、彼がきっかけを作ってくれたからでした。彼は大切なことをもう一つ教えてくれました。『みんなを頼ること』です」
「在校生のみなさん、そして、ともに卒業するみんなにもこの言葉を送ることを終わりの言葉とさせていただきます。・・・ありがとうございました!私にとって全て掛け替えのない全ての人々へ」
美琴がお辞儀をするとみている人は大きな拍手によって美琴のスピーチをたたえた。そして、壇上から降りてくるときにひとりの青年が彼女のほうへ向かってくる。
そして、体育館の中心で立ち止まる。そして、にっこりと笑って言葉を体育館の空間いっぱいにぶつける。このとき、美琴はステージに近いところに立っている。
そして、体育館の中心で立ち止まる。そして、にっこりと笑って言葉を体育館の空間いっぱいにぶつける。このとき、美琴はステージに近いところに立っている。
「よく頑張ったな!今度は俺の番だな。御坂っ!俺は・・・お前の泣いてるところなんて見たくなかったんだよ。ただ、それだけ。希望を捨てたような顔はしないでほしかった!」
「お前がずっと泣いている日は、次の日が楽しくなるように。もしも、その日にかなしいことがあっても、明後日には笑ってくれるように!俺は…お前にそういてほしかった!」
「俺は、ひとりで悩んでる御坂が放っておけなかった。傷ついた御坂を見たくなかった。その代わり、俺が!この俺がその不幸を持って行ってやろうって決めたんだ」
「御坂っ!そう言えば、この間の返事してなかったよな?この間の返事はな!・・・大切にするからな!美琴!俺はあなたを大切にします!」
「お前がずっと泣いている日は、次の日が楽しくなるように。もしも、その日にかなしいことがあっても、明後日には笑ってくれるように!俺は…お前にそういてほしかった!」
「俺は、ひとりで悩んでる御坂が放っておけなかった。傷ついた御坂を見たくなかった。その代わり、俺が!この俺がその不幸を持って行ってやろうって決めたんだ」
「御坂っ!そう言えば、この間の返事してなかったよな?この間の返事はな!・・・大切にするからな!美琴!俺はあなたを大切にします!」
上条が恥ずかしいだろうセリフを羅列した。全校生徒、父母、教師、寮監の前で。堂々と。美琴は、溢れんばかりの涙を抑えきれない。ゆっくりと上条の方へ歩き出した。
だんだん二人の距離が近づいてきた。そして、美琴が上条の胸元へ飛び込む形になった。
だんだん二人の距離が近づいてきた。そして、美琴が上条の胸元へ飛び込む形になった。
「あのさ・・・さっきの返事で良かったか?」
「恥ずかしいじゃない!!うちのママだって来てるのに!でも、嬉しかったの!」
「そうか・・・ははは周りの目線が気になるので言いたいことがあれば後でな・・・」
「(当麻!あんたの事世界で一番愛してあげるんだから!)・・・うん」
「恥ずかしいじゃない!!うちのママだって来てるのに!でも、嬉しかったの!」
「そうか・・・ははは周りの目線が気になるので言いたいことがあれば後でな・・・」
「(当麻!あんたの事世界で一番愛してあげるんだから!)・・・うん」
二人はいるべき場所へ戻る。上条のアドリブスキルのおかげで式が予定より15分くらい長引いてしまった。だが、二人のこの後が長かった。
美琴はホームルームが終わると急いで正門へ向かう。保護者達がごった返している正門にはツンツン頭の少年と美琴の母・美鈴が立っていた。
美琴はホームルームが終わると急いで正門へ向かう。保護者達がごった返している正門にはツンツン頭の少年と美琴の母・美鈴が立っていた。
「ねぇねぇ、上条君?なかなかすごいことしてくれるじゃない?」
「え?あ?あれですか?何でしょうかね。勝手に身体が動いてましたからね」
「美琴ちゃんすごい感動してたわよ?式の最後まで泣いてたもの」
「そうだったんですか?」
「ええ。ちゃんとこのカメラに収めているから後でみる?自分がやった行動も一緒に(詩菜さんと一緒にみよーっと)」
「いや・・・いいですいいですよ。ほんとに。後でみたらとんでもなく自分の行動に反省したくなるんで」
「あれ?出てきたの美琴ちゃんじゃない?」
「そうですね」
「上条君!男なら美琴ちゃんをエスコートしておいで!」
「え?あ?あれですか?何でしょうかね。勝手に身体が動いてましたからね」
「美琴ちゃんすごい感動してたわよ?式の最後まで泣いてたもの」
「そうだったんですか?」
「ええ。ちゃんとこのカメラに収めているから後でみる?自分がやった行動も一緒に(詩菜さんと一緒にみよーっと)」
「いや・・・いいですいいですよ。ほんとに。後でみたらとんでもなく自分の行動に反省したくなるんで」
「あれ?出てきたの美琴ちゃんじゃない?」
「そうですね」
「上条君!男なら美琴ちゃんをエスコートしておいで!」
上条は美鈴に促され、きょろきょろしている美琴のほうに向かっていった。すると、美琴は迷子の子どものように上条に抱きついてきた。
上条は頭の上に右手を乗っけて撫でた。すると、泣きやんで上目遣いで上条を見る。――とってもかわいいんですけど、これって本当に御坂さんですか。
上条は頭の上に右手を乗っけて撫でた。すると、泣きやんで上目遣いで上条を見る。――とってもかわいいんですけど、これって本当に御坂さんですか。
「あら?美琴ちゃん!こんな場所で彼氏といちゃいちゃ?いいわねーー?」
「え?ママっ!いつからここにいるのよ。」
「さっきからよ?お二人の中に入っちゃ悪いみたいだから帰るわね?」
「ちょっと!待ってよ!写真撮ってくれない?」
「いいわよ?カップルになってからのツーショットはママに任せなさい!」
「カップルって!ちょっとぉ!」
「「カップルじゃないよ!(じゃないですよ!?美鈴さん?)」」
「それじゃ行きますよ?バカップルさん?」
「「バカップル言うなぁーーーー」」
「え?ママっ!いつからここにいるのよ。」
「さっきからよ?お二人の中に入っちゃ悪いみたいだから帰るわね?」
「ちょっと!待ってよ!写真撮ってくれない?」
「いいわよ?カップルになってからのツーショットはママに任せなさい!」
「カップルって!ちょっとぉ!」
「「カップルじゃないよ!(じゃないですよ!?美鈴さん?)」」
「それじゃ行きますよ?バカップルさん?」
「「バカップル言うなぁーーーー」」
美鈴にからかわれながら二人は正門に立ち、カメラのほうに目を向ける。なんだかぎこちない笑顔である。一回目は二人とも距離が離れていた。
2回目、3回目と撮っているうちに二人の距離は縮まっていた。そのうち3回目の写真を上条の携帯電話の待ち受け画面にしている。4回目のものを美琴の待ち受けにしている。
この後、美鈴は仕事があると言ってその場を後にした。残された2人はいつもの公園に向けて歩いていた。
2回目、3回目と撮っているうちに二人の距離は縮まっていた。そのうち3回目の写真を上条の携帯電話の待ち受け画面にしている。4回目のものを美琴の待ち受けにしている。
この後、美鈴は仕事があると言ってその場を後にした。残された2人はいつもの公園に向けて歩いていた。
「今日の卒業式遅れてごめんな」
「いいのよ。あれってうちのママが教えてくれたの?」
「んま、そうなんだけど」
「・・・お父さんにも見せたかったな。今日の当麻。カッコよかったのに」
「上条さん的には恥ずかしかったのですが。」
「いいのよ。あれってうちのママが教えてくれたの?」
「んま、そうなんだけど」
「・・・お父さんにも見せたかったな。今日の当麻。カッコよかったのに」
「上条さん的には恥ずかしかったのですが。」
いつの間にかいつもの公園についた。そして、二人並んでベンチに座る。そして、二人は話し始めた・・・。
「卒業おめでとう!美琴!」
「ありがとう。もう一度言ってもいいかなぁ?」
「いいぞ?」
「あのね・・・私はアンタが・・・当麻が大好き!大好きなの!」
「そう言ってくれるのって何つーか、素直にうれしいです。俺も実は勝手に好きになってました。今まで中学生と高校生だったけどこれからは高校生同士だもんな」
「そうね。でも、今度は霧ヶ丘女学院だからアンタとは一緒に学校行けないのね。残念ね。これからもアンタの家に行ってあげるわよ?でも、毎日会えなくなると思うの」
「それじゃ、これでもつけろよ?」
「これは、アンタにあげたんだからつけてて欲しかったのに」
「卒業おめでとう!美琴!」
「ありがとう。もう一度言ってもいいかなぁ?」
「いいぞ?」
「あのね・・・私はアンタが・・・当麻が大好き!大好きなの!」
「そう言ってくれるのって何つーか、素直にうれしいです。俺も実は勝手に好きになってました。今まで中学生と高校生だったけどこれからは高校生同士だもんな」
「そうね。でも、今度は霧ヶ丘女学院だからアンタとは一緒に学校行けないのね。残念ね。これからもアンタの家に行ってあげるわよ?でも、毎日会えなくなると思うの」
「それじゃ、これでもつけろよ?」
「これは、アンタにあげたんだからつけてて欲しかったのに」
上条は自分の携帯電話につけたストラップを外して美琴に寄こした。上条は美琴のストラップを貰って携帯につけた。
「これだったらいつでも会ってることになるだろ?」
「これで我慢するわ。そんじゃ、アンタんちのカギでも作っておかないとね。」
「何でそんな話になるんだよ?」
「いいじゃないの。どうせいつの間にか一緒に住んじゃうからね。」
「美琴さん?あのー・・・話がとても飛んでいますが・・・」
「(いっちゃったぁーー)・・・え?あ?にゃー」
「上条さんに抱きついてごまかそうとするなぁ!」
「これで我慢するわ。そんじゃ、アンタんちのカギでも作っておかないとね。」
「何でそんな話になるんだよ?」
「いいじゃないの。どうせいつの間にか一緒に住んじゃうからね。」
「美琴さん?あのー・・・話がとても飛んでいますが・・・」
「(いっちゃったぁーー)・・・え?あ?にゃー」
「上条さんに抱きついてごまかそうとするなぁ!」
3月10日、一つのバカップルが生まれた日である。これが彼らの公式の始まり。昔から付き合いはあったものの上条の鈍感さでここまで延びてしまった。
というより、上条のメンツのおかげでここまで伸びてしまった。美琴は返事を待っていた。その返事をやっと聞くことができた。これが始まりである。
というより、上条のメンツのおかげでここまで伸びてしまった。美琴は返事を待っていた。その返事をやっと聞くことができた。これが始まりである。
「こんな俺でよかったらよろしくお願いします。・・・なんだか言ってみるとかなり恥ずかしいな。これ」
「アンタがここまで言ってくれなかったからじゃなくって?・・・こんな私だけどよろしくね!?あn・・・当麻じゃないと私ダメだから…」
「アンタがここまで言ってくれなかったからじゃなくって?・・・こんな私だけどよろしくね!?あn・・・当麻じゃないと私ダメだから…」
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8月17日、10:30。
二人はクレープ屋の前にいた。美琴がクレープを食べたいというので付き合った。美琴はストロベリーホイップを、上条はバナナチョコを頼む。
上条がクレープを食べていると隣でそわそわしている美琴がいる。具合でも悪いのかと声をかけるが何でもないの一点張りだった。
変な奴だなと思いながらあえて、その思惑を充てようとする。下條は自分のクレープを美琴の顔の前に持ってくる。美琴はそれに反応するようにクレープから目線をそらす。
下條はその反応が面白くなってしまい、美琴の前にクレープを持ってくる、美琴はそれをかわす。の繰り返し。3回目になると、そっけなく渡していた下條がたまに美琴の顔をうかがう。
ついに5回目。美琴の顔をうかがっていると美琴も下條のほうを向いてまた目線をそらした。しかも二人とも別な方向へ向いた。それを確認した美琴はこっそりと下條のクレープを一口いただく。
上条がクレープを食べていると隣でそわそわしている美琴がいる。具合でも悪いのかと声をかけるが何でもないの一点張りだった。
変な奴だなと思いながらあえて、その思惑を充てようとする。下條は自分のクレープを美琴の顔の前に持ってくる。美琴はそれに反応するようにクレープから目線をそらす。
下條はその反応が面白くなってしまい、美琴の前にクレープを持ってくる、美琴はそれをかわす。の繰り返し。3回目になると、そっけなく渡していた下條がたまに美琴の顔をうかがう。
ついに5回目。美琴の顔をうかがっていると美琴も下條のほうを向いてまた目線をそらした。しかも二人とも別な方向へ向いた。それを確認した美琴はこっそりと下條のクレープを一口いただく。
(あ…甘い!なにこれ、普通のチョコとバナナだよね。こいつまだこっちに気づいてないからもうひとくちいいよね?)カプッ!
「――っておい!何俺の勝手に食ってんだよ?」
「へ?あ!あ!あはははっはあはははっははは?食べたいからぁ。それなら私のたべてもいいのよ?ほらっ!」
「――っておい!何俺の勝手に食ってんだよ?」
「へ?あ!あ!あはははっはあはははっははは?食べたいからぁ。それなら私のたべてもいいのよ?ほらっ!」
幸い、人がいなかった。休みだというのにこの公園は人がいない。二人がこんなにバカップルっぷりを発揮しているのにもかかわらず誰の眼も気にする事を必要としない。
噂のレベル5が年下の男の子を連れて遊んでいるとか、そういうのもない。ただ時間だけがすぎていく。公園の時計を見るとすでに30分は超えていた。
噂のレベル5が年下の男の子を連れて遊んでいるとか、そういうのもない。ただ時間だけがすぎていく。公園の時計を見るとすでに30分は超えていた。
「あれ?もしかして、御坂さん?ですよね?」
「あ!佐天さん!こんなところにどうしたの?初春さんたちは?」
「えーと、なんだか風紀委員(ジャッジメント)の呼び出しくらっちゃったみたいで急いで現場に向かいました。」
「そうなんだ。佐天さんひとりになったんだ。あ!そうだ!これから何も予定とか組んでないんだけど一緒にどう?」
「いいですね。どこいきましょうかね。って歩いてるうちにファミレスついちゃいますよ?」
「あ・・・あのぅー」
「なによぉ」
「二人だけで話進めるのはいいんだけど、なんだか俺って蚊帳の外ですよね。というより完全にそれなんじゃないでしょうか?」
「そう?そそそそんなんじゃないわよ。あんたも勝手に話の中に入ってきてくれればいいのに」
「そうだよぉ!真登くんも話に入ってきてくれるとお姉さん達嬉しいんだけどなぁ」
「そうですか・・・それじゃぁ・・・とは純情下條さんにはとても無理です。」
「あれ?以外に真登くんってシャイ?御坂さんの手ずっと握ってるけど…」
「え?うそ・・・あ!ほんとだ・・・」
「(あ!やだ!かわいいかも・・・)そう言われると恥ずかしくなるわね」
「・・・それじゃあ、私と手ぇつないで歩こうか。」
「いいですよ?」
「それじゃ、私ももう一回つなぐ!ほぉらぁ!手!」
「あ!佐天さん!こんなところにどうしたの?初春さんたちは?」
「えーと、なんだか風紀委員(ジャッジメント)の呼び出しくらっちゃったみたいで急いで現場に向かいました。」
「そうなんだ。佐天さんひとりになったんだ。あ!そうだ!これから何も予定とか組んでないんだけど一緒にどう?」
「いいですね。どこいきましょうかね。って歩いてるうちにファミレスついちゃいますよ?」
「あ・・・あのぅー」
「なによぉ」
「二人だけで話進めるのはいいんだけど、なんだか俺って蚊帳の外ですよね。というより完全にそれなんじゃないでしょうか?」
「そう?そそそそんなんじゃないわよ。あんたも勝手に話の中に入ってきてくれればいいのに」
「そうだよぉ!真登くんも話に入ってきてくれるとお姉さん達嬉しいんだけどなぁ」
「そうですか・・・それじゃぁ・・・とは純情下條さんにはとても無理です。」
「あれ?以外に真登くんってシャイ?御坂さんの手ずっと握ってるけど…」
「え?うそ・・・あ!ほんとだ・・・」
「(あ!やだ!かわいいかも・・・)そう言われると恥ずかしくなるわね」
「・・・それじゃあ、私と手ぇつないで歩こうか。」
「いいですよ?」
「それじゃ、私ももう一回つなぐ!ほぉらぁ!手!」
下條はハーレム状態にあった。右手で美琴の手を握って、左手で佐天の手を握る。間に挟まれている。2人の美少女に挟まれている小学生の身体の高校3年生。
小さくなってしまった上条は思った。これは自分に史上最大のモテ期がやってきたのだと。ただ、周りにはこれは嫌味にしか聞こえない。それが上条当麻、現在下條真登の体質。
ツンツン頭の小学生はまんざらでない顔をしている。なんとなくだらしない顔をしている。それを見た佐天は下條をからかい始めた。その様子を見た美琴もそれに乗っかる。
お年頃の女子2人に弄られている少年は顔を赤くしている。すでに鼻血が出始めている頃。美琴は下條もとい上条がのぼせて鼻血を出すところを初めて見た。それをこっそり携帯電話に収める。
小さくなってしまった上条は思った。これは自分に史上最大のモテ期がやってきたのだと。ただ、周りにはこれは嫌味にしか聞こえない。それが上条当麻、現在下條真登の体質。
ツンツン頭の小学生はまんざらでない顔をしている。なんとなくだらしない顔をしている。それを見た佐天は下條をからかい始めた。その様子を見た美琴もそれに乗っかる。
お年頃の女子2人に弄られている少年は顔を赤くしている。すでに鼻血が出始めている頃。美琴は下條もとい上条がのぼせて鼻血を出すところを初めて見た。それをこっそり携帯電話に収める。
「あれ?弄りすぎたかな?はい。ティッシュ」
「ありがとう。」
「ごめんね?と・・・真登ぉ。鼻の下赤いわよ?ほら、こっち向いて?」
「ん・・・悪い。なんつーか・・・どうもな。」
「そうだ!ここじゃ暑いんで中入りましょ?」
「ありがとう。」
「ごめんね?と・・・真登ぉ。鼻の下赤いわよ?ほら、こっち向いて?」
「ん・・・悪い。なんつーか・・・どうもな。」
「そうだ!ここじゃ暑いんで中入りましょ?」
現在時刻11:02。太陽がもうそろそろ南中する頃。下條(上条)は二人の美少女の行き過ぎてしまった弄りによって鼻血を出したところであった。目の前にはすでに目的地のファミレスがあった。
美琴が先頭に、下條を挟むように店内へ入る。ちょうど昼時。ランチタイムなるものがはじまる時間。ここもランチタイムを提供している。日替わりのランチは大好評であるのを雑誌の特集で知っていた。
格安でいろいろなメニューが食べられるというだけあって12時を過ぎると人がすし詰め状態になる。もちろん利用客の半分以上は学生である。彼らが来た時には客はすでにちらほら入っていた。
美琴たちは新人らしきウェイターに窓際の席に案内された。佐天が美琴と下條の向かいに座る形になった。テーブルの上にお冷と大判なメニューがおかれ、ウェイターがいなくなればおしゃべりの開始。
美琴が先頭に、下條を挟むように店内へ入る。ちょうど昼時。ランチタイムなるものがはじまる時間。ここもランチタイムを提供している。日替わりのランチは大好評であるのを雑誌の特集で知っていた。
格安でいろいろなメニューが食べられるというだけあって12時を過ぎると人がすし詰め状態になる。もちろん利用客の半分以上は学生である。彼らが来た時には客はすでにちらほら入っていた。
美琴たちは新人らしきウェイターに窓際の席に案内された。佐天が美琴と下條の向かいに座る形になった。テーブルの上にお冷と大判なメニューがおかれ、ウェイターがいなくなればおしゃべりの開始。
「えーと、御坂さーん。何にします?私は、えーっとどうしよっかなぁ・・・」
「うーん。ここまでメニューがあると選びきれないわねぇ。アンタが決めてくれる?」
「それは無理ですよ?下條さんだって紳士ですから。そんなことはできっこないのですよ?」
「あ!これよくないですか?これこれ!」
「なになに?・・・ヘルシー和食ランチセット?あ!これおいしそーねぇ」
「ですよね?これにしません?真登くーん?決まった?」
「あ!え?あ!決めましたよ。俺はもちろん・・・「激辛スパイシーコンボライス付きっ!でしょ?」」
「って!おい!何でわかったんだよ。お前はエスパーですか?カナミンですか?エスパーカナミンですか?」
「なんでって、アンタがそれ見てよだれたらしそうになってるの見たらわかるわよ。さすがに」
「二人とも仲いいんですね。ほんと。涙子お姉ちゃんもまぜてよ?ね?うらやましいよぉ。」
「さすがにこいつの本性見たら佐天さんもひくわよぉ」
「え?そうなんですか?聞きたい!聞きたい!教えてくださいよぉ!ね?」
「あのーぅ・・・さっさと店員さん読んでもいいでしょうか。いいんですね押しますよ」
「うーん。ここまでメニューがあると選びきれないわねぇ。アンタが決めてくれる?」
「それは無理ですよ?下條さんだって紳士ですから。そんなことはできっこないのですよ?」
「あ!これよくないですか?これこれ!」
「なになに?・・・ヘルシー和食ランチセット?あ!これおいしそーねぇ」
「ですよね?これにしません?真登くーん?決まった?」
「あ!え?あ!決めましたよ。俺はもちろん・・・「激辛スパイシーコンボライス付きっ!でしょ?」」
「って!おい!何でわかったんだよ。お前はエスパーですか?カナミンですか?エスパーカナミンですか?」
「なんでって、アンタがそれ見てよだれたらしそうになってるの見たらわかるわよ。さすがに」
「二人とも仲いいんですね。ほんと。涙子お姉ちゃんもまぜてよ?ね?うらやましいよぉ。」
「さすがにこいつの本性見たら佐天さんもひくわよぉ」
「え?そうなんですか?聞きたい!聞きたい!教えてくださいよぉ!ね?」
「あのーぅ・・・さっさと店員さん読んでもいいでしょうか。いいんですね押しますよ」
下條は、自分の正体をばらされたくないと思って呼び出しボタンを押した。すると、間もなく今座っている席に案内してくれた新人ウェイターがやってきた。
彼はとてもぎこちない笑顔と動きで下條達に不安感を植えつける。ただ、それによって美琴の口から滑って自分の正体をばらされることはなかった。
美琴も佐天もウェイターの動きに注目していたようだ。そのため、さっきまでの話の続きは抹消された。佐天が全部注文をまとめて言ってくれたのだった。
ランチメニューにもドリンクバーが付いていたので、それを追加した。いったんウェイターがメニューを確認して、大判なメニューを下げて行った。すぐにドリンクバーのグラスが来た。
ホットコーナーはあちらにあるので、とウェイターは言い去って行った。今日はこんなに暑いのにホットコーナーに用がある人がいるのかと心の中で突っ込んだことは彼には秘密にしておこう。
美琴は荷物を見ているから先にドリンクとってきなよと言って残り二人にドリンクバーに行くことを促す。彼らもその提案に乗る。佐天は美琴の分もとってくるために彼女のグラスも手に取った。
彼はとてもぎこちない笑顔と動きで下條達に不安感を植えつける。ただ、それによって美琴の口から滑って自分の正体をばらされることはなかった。
美琴も佐天もウェイターの動きに注目していたようだ。そのため、さっきまでの話の続きは抹消された。佐天が全部注文をまとめて言ってくれたのだった。
ランチメニューにもドリンクバーが付いていたので、それを追加した。いったんウェイターがメニューを確認して、大判なメニューを下げて行った。すぐにドリンクバーのグラスが来た。
ホットコーナーはあちらにあるので、とウェイターは言い去って行った。今日はこんなに暑いのにホットコーナーに用がある人がいるのかと心の中で突っ込んだことは彼には秘密にしておこう。
美琴は荷物を見ているから先にドリンクとってきなよと言って残り二人にドリンクバーに行くことを促す。彼らもその提案に乗る。佐天は美琴の分もとってくるために彼女のグラスも手に取った。
「そんじゃ、行こうか」
「あ!はい」
「あ!はい」
佐天に連れられて下條は動きだした。その時に下條は美琴の耳元で何か言ったらしく彼女はすぐに顔を赤くして小さくなってしまった。佐天にそのことを突っ込まれた下條は後で言いますとはぐらかした。
しかし、下條は後でなんか言うことはない。言う気もない。だから、完全に本当の事は言わずに嘘を半分くらいついてみることにした。だが、下條は余りに普通なことを言ったため佐天ががっかりした顔をすると予想した。
ドリンクバーは自分たちの座っている席から見えないところにあったので、そこで下條はさっきの出来事を佐天以外に聞こえないように話した。
しかし、下條は後でなんか言うことはない。言う気もない。だから、完全に本当の事は言わずに嘘を半分くらいついてみることにした。だが、下條は余りに普通なことを言ったため佐天ががっかりした顔をすると予想した。
ドリンクバーは自分たちの座っている席から見えないところにあったので、そこで下條はさっきの出来事を佐天以外に聞こえないように話した。
「さっきは、なんつったかなぁ。」
「あら?実は覚えてるんじゃないの?お姉さんは秘密主義よ?」
「実はですね。…ある約束をしたんです。ここでは言えませんけどね。ここでもし聞こえてしまったら、彼女に悪いですからね」
「あれ?そうだったんだ。秘密の約束かぁ。それならしょうがないよ。でもさ?」
「御坂さんって真登くんにたまになんていうんだろう・・・あ!なんだか、彼氏さんに話すような口調になってる気がするの」
「そうなんですか?俺はよくわからなかったけど」
「あのさ・・・真登くんって御坂さんの彼氏見たことある?」
「え?あ・・・んと、一回くらい見たことはありますよ。美琴お姉ちゃんが里帰りしてきたときに一緒に来たところ見たんで」
「へぇ・・・。御坂さんに彼氏がいることは知ってたんだけどね。最近会わなくなっちゃってね」
「あ!・・・そうだそうだ。話のタネに、美琴お姉ちゃんの中学校の時のネタとかありませんか?佐天さん」
「そう言えばずっと君、敬語とか使ってるけど余り私気にしたことないからそんなの使わなくても。ね?あと、私の事はルイ姉ぇとよんで?堅苦しくて背中が・・・」
「わかりました。下條さんはレディーの意見に賛同いたします」
「あら?実は覚えてるんじゃないの?お姉さんは秘密主義よ?」
「実はですね。…ある約束をしたんです。ここでは言えませんけどね。ここでもし聞こえてしまったら、彼女に悪いですからね」
「あれ?そうだったんだ。秘密の約束かぁ。それならしょうがないよ。でもさ?」
「御坂さんって真登くんにたまになんていうんだろう・・・あ!なんだか、彼氏さんに話すような口調になってる気がするの」
「そうなんですか?俺はよくわからなかったけど」
「あのさ・・・真登くんって御坂さんの彼氏見たことある?」
「え?あ・・・んと、一回くらい見たことはありますよ。美琴お姉ちゃんが里帰りしてきたときに一緒に来たところ見たんで」
「へぇ・・・。御坂さんに彼氏がいることは知ってたんだけどね。最近会わなくなっちゃってね」
「あ!・・・そうだそうだ。話のタネに、美琴お姉ちゃんの中学校の時のネタとかありませんか?佐天さん」
「そう言えばずっと君、敬語とか使ってるけど余り私気にしたことないからそんなの使わなくても。ね?あと、私の事はルイ姉ぇとよんで?堅苦しくて背中が・・・」
「わかりました。下條さんはレディーの意見に賛同いたします」
すっかりドリンクバーの前で話しこんでしまった二人は詰まっている列に軽く頭を下げて、席に戻る。二人が仲良く話しているのが少し気に入らない美琴は、嫌味たらしく下條(上条)の不幸体質について語る。
それで下條にダメージを負わせることができないのはわかっていたが、あえて口撃をしかける。下條、かつての上条は生まれながらにして不幸に選ばれた人間だったから、笑いながら美琴の話に乗っかってくる。
美琴は、彼と出会ってみてきた不幸を話す。時折、嘘も交えながら。隣にいる男の子の顔をたまに見ながら。自分が佐天に少し嫉妬していることを隠しながら。佐天も興味津津で聞いていた。
それで下條にダメージを負わせることができないのはわかっていたが、あえて口撃をしかける。下條、かつての上条は生まれながらにして不幸に選ばれた人間だったから、笑いながら美琴の話に乗っかってくる。
美琴は、彼と出会ってみてきた不幸を話す。時折、嘘も交えながら。隣にいる男の子の顔をたまに見ながら。自分が佐天に少し嫉妬していることを隠しながら。佐天も興味津津で聞いていた。
「あー。サンキュ!佐天さん。…ところでこいつの面白いこと教えてあげよっか?」
「いいですねぇ!!聞きたいです。ぜひぜひ」
「あんまり人の不幸ってのを言いふらすんじゃありませんよ」
「いいじゃない。アンタの不幸は降って湧いてくるくらいあるんだから」
「なにもいえません!もう。どうにでもなってくれぇぇぇ」
「それでね、佐天さん・・・」
「いいですねぇ!!聞きたいです。ぜひぜひ」
「あんまり人の不幸ってのを言いふらすんじゃありませんよ」
「いいじゃない。アンタの不幸は降って湧いてくるくらいあるんだから」
「なにもいえません!もう。どうにでもなってくれぇぇぇ」
「それでね、佐天さん・・・」
下條の不幸の話で盛り上がってしまった。その話のタネになってしまった男は最初は黙っていたものの、我慢が出来なくなってしまった。たまに、それはこんな感じだったなどと話に入ることもあった。
その割り込みの内容によっては年頃の女子2人がそろってジト目で見てきたり、美琴がアンタが悪いんじゃないと突っ込んできたり、佐天がそれはないですねとか会いの手をいれてくれたり。
その間に頼んでいたものがやってきた。テーブルの端にあるプラスチックの筒に伝票が入れられた。この後も話が続いた。ご飯のおかず以上に盛り上がってしまった。そのおかげでデザートはやめておいた。
その割り込みの内容によっては年頃の女子2人がそろってジト目で見てきたり、美琴がアンタが悪いんじゃないと突っ込んできたり、佐天がそれはないですねとか会いの手をいれてくれたり。
その間に頼んでいたものがやってきた。テーブルの端にあるプラスチックの筒に伝票が入れられた。この後も話が続いた。ご飯のおかず以上に盛り上がってしまった。そのおかげでデザートはやめておいた。
「ごちそうさまでしたぁ!御坂さんありがとうございます」
「いいのよ。どうせ、こいつの分も払わなきゃいけなかったんだし。たまにはいいじゃない?こういうのも」
「御坂さん。たまには遠出しません?ずっと第7学区(ここらへん)だと飽きますからね」
「そうだぞ?たまにはほかんとこも行ってみたいし」
「それもそうね。それじゃ行きましょか?」
「(あのさ、モノレール代くらいは自分で出すからな。お前は心配すんな)」
「(わかったわよ。心配はしてないんだからね)」
「おーい!二人ともぉ!さっさと行かないと日が暮れますよ?」
「いいのよ。どうせ、こいつの分も払わなきゃいけなかったんだし。たまにはいいじゃない?こういうのも」
「御坂さん。たまには遠出しません?ずっと第7学区(ここらへん)だと飽きますからね」
「そうだぞ?たまにはほかんとこも行ってみたいし」
「それもそうね。それじゃ行きましょか?」
「(あのさ、モノレール代くらいは自分で出すからな。お前は心配すんな)」
「(わかったわよ。心配はしてないんだからね)」
「おーい!二人ともぉ!さっさと行かないと日が暮れますよ?」