北へ。アーカイブ同人誌プロジェクト

図書館への寄贈に関する意思表示

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kitahearchive

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当プロジェクトが制作した同人誌を第三者が図書館に寄贈する行為については、以下のとおり意思表示します。

まず共有しておきたい前提

  • 国立国会図書館法では、日本国内で発行されたすべての出版物は国会図書館に納本する義務が定められており、それは同人誌や自費出版物も対象です。
  • 国会図書館および全国の公共図書館では第三者による寄贈を受け付けていますが、その場合、本の著者や発行者に対して寄贈の承諾を得る必要はありません。また、著者や発行者が寄贈を阻止したり、寄贈された本を除籍するよう図書館に求める法的な権原は存在しません。
  • これらのことを私たちは十分承知しています。したがって以下に述べる意思表示はあくまでも私たちの要望であるにすぎないことを最初に明確にしておきます。

20周年同人誌「北へ。Move on ! Again」を国会図書館に納本しない理由

  • 国会図書館における納本の対象は、あくまで「本そのもの」であり、所蔵にあたりカバーや帯などの“付属品”はすべて取り外されます。
  • 「北へ。Move on ! Again」はモノクロ印刷の本体に、実写を背景に8人のヒロインを描いた美麗なフルカラーのカバーを巻いていますが、国会図書館に納本するとこのカバーは外したうえで所蔵されることになります。
  • 私たちにとって、このカバーは本誌と一体不可分の極めて重要な作品であって、カバーが欠落した“不完全な状態”で国会図書館に永久保存されてしまうことは堪えられない苦痛であると言っても過言ではありません。
  • そのため、納本義務が存在することを知っていてなお、私たちは明確な意思をもって本誌を国会図書館に納本しないことを決定しました。
  • なお、北海道立図書館ではカバーを外さないで所蔵されることを確認したため、同館への納本を行い、すでに所蔵されています。

本誌を国会図書館に寄贈しないでいただきたい切実なお願い

  • 先般、本誌ではなくダイジェスト版のほうではありますが、第三者が道内の公立図書館に寄贈し所蔵された事例がありました。
  • 感情的には私たちの意向を確認することなく寄贈が行われたことを残念に思っているのが正直な感想ですが、ダイジェスト版には最初からカバーがついていないので、せめて不本意な形態で所蔵されなかったことにはひとまず安堵しています。また、寄贈した第三者もこのダイジェスト版を図書館で末永く保存されるべき資料的価値の高さを認めてくれたからこその“好意的な”行動であったと理解しています。
  • しかしながら、今後同じような流れが続く可能性があることを私たちは危惧しています。とりわけ国会図書館に本誌を寄贈されてしまうと私たちには阻止する権原も手段もないので取り返しがつかない結果を招いてしまいます。
  • 今後、皆さまのお手元にある本誌が不要になった場合、廃棄処分や譲渡・売却されることはまったく構いませんので、どうか国会図書館(および、原則としてカバーを外して所蔵する方針の図書館)への寄贈だけはしないでいただきたいということを切実にお願い申し上げます。

今後の方針

  • 今回制作するアーカイブ同人誌は最初からカバーを巻かない仕様として、国会図書館へ納本します。
  • また、既刊の10周年記念・20周年記念同人誌の本誌は国会図書館に納本しない代わりに、それぞれのダイジェスト版を納本する予定です。(ダイジェスト版を制作した目的のひとつでもあります)
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