ゼアルⅢが持つ能力。
その詳細はいつも通り不明であるが、
ゼアルが持つ他の能力の例に漏れずこの能力もかなり酷い能力である。
要するに、「デュエルを妨害する力を防ぐ力」である。
この一点だけ見れば何の問題もなく、それどころか
ゼアル信者がARC-V叩きに使いそうな代物とまで言える。
しかしこの能力、他人のイカサマを制限しておきながら
自分のイカサマは一切制限しないため、異常なまでに身勝手極まりない能力でもある。
実際、この能力の直後に
ゼアルⅢは
シャイニングドローで御都合効果を持つ
カードをドローして勝利に繋げているため、あまりにも一方的だと言う他ない。
ハートランドの盤外戦術も十分卑怯と言えるが、これは
シャイニングドローというイカサマを防ごうとして行ったことであるため、逆に正当化できる部分もある。
しかも、遊馬は敗北寸前の
カイトの引き継ぎとしてデュエルに参加しているため、実質的に2対1で戦っていたという側面もあるのだが、作中では
ハートランドが卑怯者扱いされるだけで、遊馬達の行いが批判されることは全くなかった。
この件に限らず、
ゼアルではどれだけ酷い行いであっても主人公側の行いだけは全肯定されるという倫理の崩壊が度々見られ、非常に気持ち悪いものになっている。
また、この能力には「聖なる光は、卑しき闇の力を浄化する!」とかいう口上があったりする。
どうやら彼らにとっては、自分のイカサマは「聖なるもの」で、他人のイカサマは「卑しきもの」であるらしい。
気持ち悪いを通りこしてもはや怖い。
ついでに言うと、エジプトの世界観の影響がある遊戯王では、闇が正義側として扱われていることも多い。
その闇の力を「卑しき力」とまで言い切ってしまうこの能力もまた、
ゼアルが
いつもの遊戯王ではないことを示していると言えよう。
キラキラエフェクトを無闇矢鱈に使いたがる
こいつにとって、素より遊戯王は相容れない存在だったのかもしれない。
GXで有耶無耶になっていた「破滅の光」の正体ってまさか……
最終更新:2018年09月11日 01:37