天城 カイト


ナンバーズにとりつかれた者から
魂ごとカードを奪う「ナンバーズハンター」。
ハンターの任務は、Mr.ハートランドからの命令だが、
自らは弟・ハルトの病気を治すために遂行している。
強力な「フォトン・デッキ」を駆使し、エースモンスター
「銀河眼の光子竜」の威力は遊馬たちを脅かす。
(公式サイトより)

アニメ遊戯王ZEXALの主人公遊馬のライバルの一人。読みはてんじょう かいと。年齢は18歳。(cv.内山 昂輝)
初登場は13話「魂を狩る者!ナンバーズ・ハンター現る!」。
ちなみに続く第14話と共に、デュエルの流れが完全に予想されていた事は有名。

概要

弟・ハルトを溺愛しているがハルト以外の人間に対しては完全に心を閉ざして敵愾心を剥き出しにしており、自分を気に掛けてくれる人間すら意に介しない。
ハルトの治療のため父・Dr.フェイカーよりナンバーズを回収することを強要されており、フェイカー側の有する技術では、ナンバーズ所有者とデュエルを行い、そのデュエルで勝利したあと、所有者の魂ごと奪い取ることでしか回収出来ない為、多くの人間の魂を奪い続けてきた。

この魂たちだが、ゼアルが最終回になっても持ち主たちの元へ戻ることはなかった。哀しい。

ゼアル最終章のEDではジン*1が普通に生きていたが、あのEDは和解もなく消えた四悪党が遊馬とアストラルのデュエルを笑顔で見ているなど、本編との整合性に著しく欠けるため、パラレル世界、またはただのED演出とみるのが妥当である。ヌメロンコードってほんとなんなんだろうね。

ナンバーズハントに関して、本人は「一応」罪の意識は感じているようなのだが、ナンバーズハント開始の際は薄ら笑いを浮かべておりトロンにナンバーズハントについて指摘された時は黙れ』の一言で一蹴するなど本人の言動にはかなり問題がある。
22話では何故かナンバーズを持っていないことが判明しているシャークの魂を奪い去っていった。

カイトはこの魂狩りについて何の反省もしておらず後悔もしていない。
よってその罪を償おうとすることはなかった。

一応『俺の魂は地獄に落ちるだろう』などと言っていたが、そんなポエムをほざくよりも、魂を奪われた者たちにどんなフォローをすべきか考えた方が建設的である。だいたいその地獄とやらも、アストラルがヌメロンコードの力を使えば簡単に魂を引きずり出せてしまう程度のものであることが発覚してしまった。*2
よってそれは、もう罰にすらならないだろう。というか、アストラルに頼んで、ヌメロンコードで奪われた魂を返してあげるなりすればいいのに……。

非常に自己中心的な言動が目立つのだが、驚いた事に作中では彼を糾弾する者がほとんどおらず、むしろ擁護されることのほうが多い
唯一、WDC準決勝にて上述の通りトロンナンバーズハントに関して糾弾しているが、掘り下げられることは無かった。もっとも、トロンは魂狩りの被害者でも、その代弁者でもなかったので、あれは単なる『煽り』でしかなかったと考えるのが妥当である。
弟を救う為なら何をしてもいいというのだろうか。あまつさえデュエルで人を傷付けることを否定している遊馬は『カイトは俺の目標なんだ』『幸せになってくれ』とすら発言している。

43話でカイトが放った『懺悔の用意は出来ているか!?』という台詞は、ネット上のごく一部で人気を博し、作中でも決め台詞として定着しているのだが、正直言って『お前が言うな』としか思えない。

さらに72話ではデュエルの途中でサレンダーしようとしたが、その理由が『ハルトを救えたから、もうデュエルする意味がない(意訳)』というデュエル軽視である。
デュエルの申し入れ*3を受けておきながらのこの言葉、どうやら彼の辞書に『恩義』という文字は無いようだ*4

ハルトを治療してくれたバリアンを一方的に『悪』と扱い、彼らに行うべき債務(アストラル世界破壊)をフェイカーに踏み倒させたこともある。そのせいでバリアンは人間を襲うようになってしまった。

『カイトがナンバーズを狩り続けることで、ナンバーズ被害が少なくなる。ナンバーズから人々を守りたいという気持ちをカイトは持っている。決してハルトのためだけではない』という意見もある。
しかし、カイトはハルトのためだけにナンバーズハンターとなった。そのあと『普通に暮らしている人々のためにもナンバーズハントがんばろう』という思いを抱くこともなかった。

要するに、カイトにとってのナンバーズハント(魂狩り)とは、ハルトを救うための行為でしかない。
それで大多数の人々が救われたとしても、カイトにとってそれは、ハルトを救うことの一過程でしかないのだ。
『ハルトを救えたから、もうデュエルする意味がない(意訳)』と言ってデュエルをやめようとしたのが、なによりの証拠である。

※この時点で集まったナンバーズ50枚です。よって残り50枚のナンバーズが人々に取り憑き、さらなる被害を出す可能性は十分過ぎるほどあります。なのにそれらへの対応を全て他人任せにしようとしています。

ハルトを治療してくれたバリアンと敵対する道を選んだのも、『ハルトの病気が治ったとわかった今、バリアンはもう用済みだ。だから親父はもうバリアンに従うなんて面倒なことをする必要はないぞ。バリアンとの約束? そんなもの破ってしまえばいい(意訳)』と考えたからで、アストラル世界を守るためではない。
その後バリアンから人間界・アストラル世界を守ったのも、全ては『ハルトを救うための行為の過程』に過ぎず、本来の目的ではない。

『カイトはいろいろ世話になったアストラルとその故郷を救おうとしたんだよ。借りを返そうとしたんだよ』という意見もあるが、カイトにそんな優しさがあるというのなら、「どうしてハルトを治療してくれたバリアンを事情も聞かずに潰そうとしたのか」「どうしてナンバーズ50枚残ってる状態でデュエルをやめようとしたのか」「どうして犯した罪を償おうとしないのか」。
これらの理由を説明してください。

結局のところ、カイトのやっていることは『運悪く特殊な薬を飲んでしまい、永遠に暴れまわるようになってしまった狂人たちを、全員社会復帰不可能なくらいに痛めつけてくれたら、弟の病気を治してあげるよ』と言われ、その通りに行動するようなものなのである。
そして弟が元通りになれば、治療してくれた人たちを無下に扱い、狂人たちは放っておく。
こんな人物を『彼が魂狩りをしているのは決して弟のためだけではない』と評するのは到底無理な話だろう。



このように、カイトは遊馬やシャークなどとは比較にならないほどキャラが一貫している。
なのにここまで叩かれる。なぜか?

それは、カイトの罪が厳しく糾弾されることも、それで大きな罰を受けることもなかったからだろう。
また、カイトに魂を奪われた者たち(被害者)に何のフォローもない状態で、全ての事情を知っているはずの遊馬が、カイト(加害者)に『幸せになれ』と願う展開は、非常に気味が悪い。

これではまるで、カイトに魂を奪われた者たちが、都合のいい生贄みたいではないか。彼らは好きでナンバーズに取り憑かれた訳ではないのに。
犯した罪を償おうともしていないのも大きい。



結論から言うと、カイトは『非常に利己的ではあるが弟想いの兄貴』としては何の問題もない。
しかし、『優しいとされる主人公に、幸せを願われるべき人物』とするにはあまりにも犠牲を出し過ぎているし、反省がなく罰を受けてなさ過ぎる
そういった、視聴者とスタッフの感性の差異が、特に問題のないキャラを『不快なもの』にしてしまった。その典型と言えるだろう。


デュエルについて

デュエル戦歴は以下の通りで、作中屈指の実力のデュエリストという設定であるものの、そのプレイングも大したことなかったり、カードが明らかに変な効果処理をするようになったり、多少メタられただけで殆ど戦えなくなっていたり、仲間の協力がなければちゃんとしたデュエルもできなかったり、カイトを持ち上げる為に対戦相手のレベルが下げられていたり、対戦相手がプレイングよりも精神攻撃・リアルダメージに重点を置くようになったりで、ジンロン戦以外まともなデュエルをした回が無いに等しい。
そのため、彼の実力には疑問が残る。

+ カイトのデュエル戦歴
●カイトvs遊馬(アストラル)1戦目
開始1ターン目にハンドレス状態になり(勿論特に意味は無い)、それ以降常に勝ち誇り続ける。
デュエル結果:中断

●カイトvsシャーク
相手プレイヤーのシャークが、タクティクスの差で実力を表現できないデュエル構成の餌食になって異常な弱体化を受けていた。
デュエル結果:勝利

●カイトvs遊馬(アストラル)2戦目
相手プレイヤーがアドバンテージを度外視した戦術で異常に手札を減らす。
シャイニングドロー相手に作中唯一引き分けに持ち込んだのは褒めていいかもしれない。
デュエル結果:引き分け

●カイト&遊馬(アストラル)vsⅢ&Ⅳ
ギャラクシーアイズをメタられたあげく終盤ギリギリまで足手まといになり続け、ラストになって厨二病全開&ドヤ顔で美味しい所だけを持って行く。
デュエル結果:勝利

●カイトvsⅤ
相手が新しいエースを見ていながらも無対策だった&相手のモンスターのステータスが特に意味もないのに分からないという滅茶苦茶なデュエル。
デュエル結果:勝利

●カイトvsトロン
トロンだけが受けるはずのリアルダメージをハルトが受けるという、カイトへの精神攻撃をする。
デュエル結果:敗北

●遊馬(アストラル)&シャーク&カイトvsフェイカー
シャークのお膳立てがなければエースを召喚できなかった。
デュエル結果:勝利

●カイトvs遊馬(アストラル)3戦目
銀河零式とゼロゼロックに関して、明らかに変な効果処理が発生していた。
デュエル結果:勝利

●カイトvsミザエル(1戦目)
効果対象の説明が間違っているのに、ドヤ顔で自分の戦術を説明する。
デュエル結果:中断


●カイトvsジンロン
特になし。
強いて挙げるなら試練を月の書で突破したところか。
デュエル結果:勝利

●カイト&Ⅴvs蚊忍者
幻覚を見せられて途中までまともにデュエルできなくなる。
デュエル結果:勝利

●カイトvsMr.ハートランド
いつもよりも強力なリアルダメージを受けてボロボロになったあげく、遊馬と選手交代させられる。
デュエル結果:中断

●カイトvsミザエル(3戦目)
《No.62 銀河眼光子竜皇》にオーバーレイ・ブースターの効果を使えば勝てたののだが、何故かスルー。
デュエル結果:勝利。その後死亡

※ちなみに42話・43話のタッグデュエル回や64話のvsトロン戦などでは共闘する遊馬を見下す発言などが見られ*5、性格の悪さも同時にうかがえる。
ナンバーズハンターとしての設定も活かしきれておらず、ナンバーズを複数体持っているかのような描写が為されたが、結局作中で使用したナンバーズはたったの5枚という有様である。


カイトの使うカードについて



「フォトン」という光属性のカテゴリーを使用するが、ZEXALで登場した他の多くのカテゴリーと同じくテーマ内にまとまりが無い。特に初期の状態は「作中最強(笑)」と罵倒される程酷い物であった。
現在ではOCGで露骨にテコ入れされた為、ゼアル内ではトップクラスのデッキになっている。
融合モンスターであるフォトン・ツインリザードを使用したこともあるが一度きりで再登場していない。

余談だが、カイトはギャラクシーアイズに特に思い入れはなく道具としか見ていなかったらしい。VSミザエル(3戦目)でそれを暴露した。ギャラクシーアイズを召喚する時に我が魂と言っていたがその場のノリだったようだ。
ちなみにジンロンとのデュエルでギャラクシーアイズに対する認識を改めている台詞があるのだが、それ以前の積み重ねが全くないため説得力に欠けており、認識を改めるにしてはぞんざいは台詞であるので余計に意味がない。まあ謝罪ができない奴じゃあどうしようもない。

また、切り札以外はドラゴンを使用していないが何故かドラゴン使いと呼ばれたがほぼ同時期にギャラクシーアイズ使いとも呼ばれ一貫しなかった。

ミザエルと決着を付けたデュエルでは自身のプレイングミスによりもっと早く倒せたのに無駄に勝負を長引かせ死んだ。だがアストラルがヌメロンコードを使ってくれたおかげで復活した。

そのあとは遊馬・小鳥・トロン一家バリアン七皇とともにアストラル世界で起きた新たな問題を解決しに行った。






コメント欄
  • 一応儀式も使ったことあるなやっぱり一度だけだけど -- 名無しさん (2014-02-22 00:08:51)
  • 言ってはいけないことだと思うんだが 銀河眼の光子竜ってそこまでナンバーズ対策になってないよね やってることって言えば、エクシーズ素材を剥がし+一時的な除外+破壊耐性持ちを高攻撃力で殴ってるてるだけだし -- 名無しさん (2014-03-28 07:36:33)
  • ↑それは最初から言われてたぞ -- 名無しさん (2014-04-15 04:12:22)
  • カイトVSシャーク一戦目がゼアルのデュエルが酷いと思った最初の回だった -- 名無しさん (2015-01-13 12:56:08)
  • そもそも罪犯したドラゴン使いのライバルなら海馬やジャックも同罪なんだが…海馬なんて実の弟に手を出してるくらいだし -- 名無しさん (2015-02-10 18:11:55)
  • で、海馬やジャックは作中不自然に糾弾されなかったのか? -- 名無しさん (2015-02-11 00:00:39)
  • 海馬:罰ゲームで廃人になる -- 名無しさん (2015-02-11 15:46:53)
  • ジャック:遊星に負けて全てを失う 万条目:ブルーからレッドに降格 カイト:特に何もなし -- 名無しさん (2015-02-11 15:50:02)
  • 死ぬ死ぬ詐欺→本当に死ぬ→あっさり蘇る -- 名無しさん (2015-03-25 02:14:00)
  • カイトVSミザエル(3戦目)がなぜか負けになってるぞ(勝負に勝ってるが死んだから間違えたのか?) -- 名無しさん (2015-07-24 22:33:25)
  • 無駄に強くてたちが悪いキャラって言うと赤馬社長も当てはまるがあっちはまだ殺人してないだけましだな -- 名無しさん (2015-09-07 22:32:41)
  • 間違えた↑12 デザインした和希には失礼だが見た目も髪形変だし年齢の割にちんちくりんだし全然良いと思えない -- 名無しさん (2015-09-24 01:09:55)
  • まあ「ゼアルでは」まだマシなキャラだな 使用デッキも他の奴等と比べてワンパでは無かったし -- 名無しさん (2016-01-26 18:21:05)
  • 赤馬と比べるなよ、それぞれの初デュエルを見るだけでプレイングの格が違うから -- 名無しさん (2016-01-27 09:34:57)
  • えっゼアルカイトに良いところあるの!? -- 名無しさん (2016-05-28 01:15:43)
  • アークファイブちょろっと見たがカイト出てるな……問題点ってなに? -- 名無しさん (2016-07-11 17:32:56)
  • いくらゼアルのカイトが糞だからって、AVのカイトを貶めてもゼアルのカイトがクソな事には変わりないのに -- 名無しさん (2016-09-09 22:00:38)
  • アドバンテージだのハンドレスだのどんだけOCG基準で考えてるんだアンチは アニメでOCGみたいなことされても困るしこれくらいでいいんだよなあ -- 名無しさん (2016-09-11 15:29:29)
  • 写真回の飛行機忘れてるやんけ -- 名無しさん (2016-09-23 17:13:53)
  • ゴミデュエル量産されるよりはまだOCGによせたほうがマシ。カイトの最強扱いはどのシリーズに置いても違和感しかわかない。 -- 名無しさん (2016-09-25 02:16:22)
  • OCGに寄せられたらエアプゼ信が付いていけなくなるんだからなぁ、あっ元々付いていってないか -- 名無しさん (2016-09-26 15:44:02)
  • いやOCGでできることわざわざアニメでやってもおもんないわ アニメで自分の好きなカード見つけてそれをOCGで楽しむって言うのが醍醐味 -- 名無しさん (2016-09-27 21:14:14)
  • 海馬は罪を犯したけど味方面しないからな。誰と戦うかは自分の目で見極めて戦ってる。そこがカイトと違う -- 名無しさん (2017-02-14 16:40:47)
  • こいつほどキャラの中身も信者も腐ってるゴミはいないわ -- 名無しさん (2018-03-14 11:21:58)
  • ゼアルのカイト人格もデュエルの腕も糞すぎんだろ -- 名無しさん (2023-03-19 04:30:20)
  • クズの方のカイト -- 名無しさん (2023-06-24 17:49:48)
  • ハルトオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ -- 名無しさん (2023-07-30 20:17:30)
  • ハルトオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ -- 名無しさん (2023-07-30 22:42:45)
  • 正直死に際かっこよかったから許されてるだけで初期のカイトは嫌いやったな…… -- 名無しさん (2023-11-10 10:56:05)
  • フォトンハイパーノヴァのCMでハルトオオオオオって叫ぶのが露骨にネタ厨のウケを狙ってて寒い -- 名無しさん (2023-12-17 08:50:53)
  • 露骨にゼアル信者のウケを狙う兄さんは嫌いだ -- 名無しさん (2024-01-16 01:09:06)
  • HA☆RU☆TOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO -- 名無しさん (2024-11-05 07:11:40)
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最終更新:2025年01月26日 16:56
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*1 カイトに魂を奪われたと思われる者

*2 現にカイトはそれで復活している

*3 しかも恩人である遊馬からのもの

*4 WDC決勝戦にて塔の崩落に巻き込まれた際にシャークに助けられたが、この時も何一つ礼を言わなかった

*5 遊馬がいなければ、アイデンティティであるハルトを守ることすら出来なかった