12月5日 少年を中等少年院送致 高3自殺に「責任の一端」と家裁

少年を中等少年院送致 高3自殺に「責任の一端」と家裁 2007/12/5 神戸新聞

 この生徒にブレスレットを売りつけて金を脅し取ったなどとして恐喝と脅迫の非行事実で家裁送致された少年(18)の審判が四日、
 神戸家裁であった。三宅知三郎裁判官は「犯意が明確で責任は重い。落ち着いた環境で指導を受ける必要がある」として、中等少年院
 送致とする保護処分を決定した。収容期間は六カ月以内の「短期処遇」とした。同事件における家裁の処分決定は初めて。
 決定理由で三宅裁判官は「自殺を招いた責任の一端が、少年の恐喝行為にもある」と判断。「被害者の弱い立場を恐喝のために利用し
 悪質」と指摘した。

 また男子生徒の遺書に、少年から恐喝を受けたことが自殺の理由の一つとの記載があったことや、少年が非行の動機について「夏休み
 までに電動自転車を購入したかった」と供述していたことを明らかにした。
 決定などによると、少年は五月、男子生徒に対して、携帯電話のメールで「おれの友達がお前を見つけたらしばきまわすと言っている」
 と脅したうえ、自分のブレスレットを売りつけようと計画。別の友人に「ブレスレットを四万円で買えば(友達らを)止めてやる」と
 のメールを送らせ、代金の一部として生徒から五千円を脅し取った。
 亡くなった男子生徒の親族の女性は同日夕、神戸新聞の取材に対し「(処分決定について)今、初めて聞き、すぐにコメントできる状
 態ではない」と述べた。同校の教頭は「今回の審判を厳粛に受け止めている」とのコメントを出した。

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最終更新:2008年01月10日 20:37
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