神戸・高3自殺:新たに逮捕の生徒、腕輪売りつけを仲介 偽物で高額請求2007/09/26,
毎日新聞 大阪夕刊, 12ページ,
自殺した神戸市須磨区の私立高校3年生(当時18歳)に対する恐喝未遂事件で、新たに逮捕された男子生徒は、自殺した生徒が偽ブランド品のブレスレットを4万円で売りつけられた際に仲介をしていたことが、兵庫県警の調べなどで分かった。
被害生徒は生前、偽ブランド品について「代金を払えない」と周囲に漏らしており、県警は逮捕した生徒から仲介の経緯について聴くとともに、これまでに逮捕された生徒とは別のブレスレットを売った生徒についても捜査している。
調べなどによると、被害生徒は今年5月、同学年の生徒からブレスレットを売りつけられ、代金4万円を請求された。
被害生徒は5000円を支払ったが、偽ブランド品と気付き、残金を支払わなかった。
被害生徒の携帯電話からは「残金を払え」と督促するメールが見つかっており、遺書とみられるメモには「偽物なので金は払えない」と記されていた。
一方、売った生徒は学校の調査に「お互いに相談して値段を決めた」と話しているという。
ブレスレットを売った生徒は、被害生徒とは別のクラスであまり親しくなかったという。
県警は、売り主の生徒が逮捕された生徒から被害生徒のことを聞き、偽ブランド品と知りながら売りつけて高額の請求をしたのではないかとみて、調べている。【武内彩、津島史人】
最終更新:2009年03月02日 21:39