神戸・高3自殺 学校側「いじめあった」 現金要求メール 別の2人も関与2007/09/22,
産経新聞 大阪朝刊, 27ページ
高校側は、男子生徒に金を要求するメールの送信に、ほかに2人の同級生がかかわっていたことも明らかにした。
同校は男子生徒や少年と同じフットサル同好会に所属していた3人から連日、事情を聴いた。その結果、同じクラ
スの34人のうち11人が「いじめがあった」と回答。フットサル仲間による男子生徒へのいじめも裏付けられたという。
調査結果によると、6月に少年が生徒に対して現金を要求するメールを送信する際、フットサル仲間のうち2人が、
「おれの名前と金額も(メールの中に)入れといてと依頼した」と関与を認めた。
また、少年を含むフットサル仲間らが、
高校2年の2学期に数回にわたって、生徒の机やかばんの中に紙粘土を入
れるなどの嫌がらせを繰り返していたことも判明。
教師が、生徒へのいじめを知らなかったことは「生徒と少年らが仲がよいと認識していたのでいじめを発見できな
かった」と釈明したものの学校側の責任についての回答は避けた。
午後5時、同校講堂で始まった会見。約40人の報道陣を前に校長ら3人が質問に答える様子をほかの教師らも厳しい
表情で見守った。
会見の冒頭で校長はいじめの存在を明確に認めた。わずか4日前、「いじめがあったという認識はない」としていた高
校側の変わりように報道陣からは「前の調査は何だったのか」「逮捕があったから認めたのではないか」と質問が集中した。
高校側は「友人の死があったので、調査には神経を使った」「心のケアを優先した」などと釈明を繰り返し、「(前回
の調査は)不十分だった」と認めた。特に、いじめへの関与が明らかになったフットサル仲間らについては「親しい仲間
だという前提があり、不十分な調査になってしまった」と述べた。
質問は途切れることなく続き、午後7時過ぎに終了。その後も引き揚げようとする校長らと30分近く質疑応答が続いた。
最終更新:2008年01月12日 21:13