9月26日 要求、エスカレート 「仲良し」違った実態 高3いじめ自殺、逮捕3人

要求、エスカレート 「仲良し」違った実態 高3いじめ自殺、逮捕3人 /兵庫県2007/09/26, 朝日新聞 朝刊, 24ページ

 県警は「集団いじめがエスカレートして犯罪の領域に達している」と判断した。
 ●罰ゲーム
 「パチ一つにつき、みんなに1万円ずつ払う」。昨年秋、生徒は、逮捕された少年らと罰ゲームを約束した。
 ささいな言葉尻をとらえられ、「パチ」は繰り返し認定された。罰金は40万~50万円に膨らんだという。
 同校によると、生徒と、逮捕された3人はフットサル同好会の仲間。いつも行動をともにする「仲良し」グループと
 みていた。しかし、実態は違った。
 学校近くのお好み焼き店には、生徒ら数人が週に3、4回訪れていた。いつも生徒が全員分をまとめて支払っていた。
 生徒が1人で来店し、3、4枚買っていくことも度々あった。店員には「パシリで来ている。代金は友達からもらっ
 ていない」とこぼしたという。お好み焼き屋の店員は「グループから外されるのが嫌だったのでは。人がよくて、
 断るのが苦手なタイプだと思う」と振り返った。

 ズボンのポケットには、A4用紙3枚の遺書が入っていた。2枚は手書きで、1枚はパソコンで作成されていた。
 「今まで育ててくれてありがとう」と両親への感謝の気持ちを記した後、複数の同級生の名前を挙げ、「借金がた
 まったが、とても払えない。死ぬしかない」などと追いつめられた様子がつづられていた。自宅に残された生徒の
 日記やメールには自殺を示唆する文書はなく、遺書だけに悩みが込められていた。
 要求がエスカレートする中、生徒は休まず登校し、少年らと行動をともにした。
 (学校の)2回目の調査で、自殺した生徒が服を脱がされる様子などの写真や動画が掲載されたホームページ
 (HP)を、現金を要求していた同級生の一人が作っていたこともわかった。だれが写真などを投稿したかは不明という。

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最終更新:2008年01月06日 20:27
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