陸軍機
四式戦闘機として
疾風と正式採用機の座を争っていた。
『飛燕改』は速度こそ600キロに達してはいない(それでも要求速度は満たしている)が、軽快な運動性と良好な操縦性を誇り、何よりエンジンも機体も既存の
三式戦闘機飛燕を改良した物で信頼性が高かった。
これは『
疾風』の新型エンジンの信頼性に未だ疑問符がついている状態では、決して無視できない優位点と言えるだろう。さらに『疾風』にとって悪い事に、『飛燕改』は既存の設備で今すぐ量産が可能であった。陸軍の戦闘機が三式シリーズで統一できるのも魅力であった。
結果四式戦闘機は
疾風、五式戦闘機は
飛燕改という形で落ち着いたことになる。
帝國陸軍としてはあくまで主力は
疾風であるが部隊配備が早く済む
飛燕改は補完戦力としての意味もある。
ちなみに年間生産計画は三式戦飛燕と五式戦飛燕改各々50機程度、あわせて年間100機程度の予定である。
これは只でさえ製作の難しい液冷発動機を粗製乱造されるよりはしっかりと高品質な物を作るようにという軍の方針が反映されている。
大陸で最初に配置されたのは
マルセイユで、1個戦隊である。
最高速度592キロ/毎時
最終更新:2006年08月29日 15:48