元の世界における帝國製品への不信感『安かろう、悪かろう』を繰り返さない為に、帝國製品への絶対的な信頼と憧れを植えつけようとする計画。

帝國でも最高品質の品のみを選択し輸出(このため本国では二級品のみしか手に入らなくなってしまった!)し、中でも化粧品や香水は帝國製品の高級化に最適として特に力を入れて作られている。元の世界における欧州諸国高級製品を最高の材料と手間をかけてコピ-(または多少アレンジして)し売却している。

英仏伊などコピーした各国毎に分けたブランドを作り、それぞれで化粧品や香水を発売している、更に服のデザインまでコピーして売ろうとしている。

売却法としては各地のメディチ商会支店が代理店となって受け付け、注文毎に契約を結んだ仕立て屋に発注して各個人の体型に合わせて作るので、時間がかかりかなり待つ事になる。

結果的にこの計画は帝國を経済封鎖の危機から救ったが、一方で『老獪な』『戦争の上手い』『超大国』という誤解を招く事となった。

また、この計画により、帝國各メーカーは僅かずつではあるが、品質管理の概念を学んでいった。そして帝國は製品の均質化を図るために原料や部品の統一基準を作成するようになり、やがて帝國工業規格へと発展していく。


昭和18年末頃には、この計画は成功しました。既に帝國の製品は『世界一優秀』『超高級』と平民達からも認識されつつあります。まあ『自分達には一生縁の無い、貴族・大金持ち専用品』との認識もありますが・・・。

帝國の計画は徹底していて、直轄領に送られる製品も既製品ではありますが一流品ばかりです。外伝1の第2話にも出てきた森永のマリービスケット、キャラメル・・・これらは国内でもそうそう手に入らない高級品です。これらの品々の多くは領外に流れ、帝國製品に憧れた小金持ちなんかが買い求めています(自慢にもなりますしね)。これを利用して、帝國は息のかかった行商人に少量の帝國製品(主に御菓子)を下げ渡し、レムリアの村々を回らせて帝國を褒めさせています。実は帝國のレムリア平民対策はこの程度のレベルなのですよ。

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最終更新:2006年05月21日 01:59