転移時に一緒に転移したのか、帝國近海(沿岸100キロ程度)では見慣れた魚ばかりである。だが一歩外洋に出ると、途端に見知らぬ魚ばかりだ。帝國が大洋(大内海)の真ん中に位置するせいか、この世界の漁師達も知らない魚もいる。取り敢えず見知らぬ魚は研究や肥料に回し、既に知られている食用魚類のみ配給に回された。

特に重宝されたのが『海竜』である。何しろ鯨並の量の肉が獲れ、味も悪くない。その上栄養も豊富とくれば、獲らなければ損というものだろう。『海竜』は以後、『海の肉』として帝國の腹を満たす事となる。

その為、『海竜』は転移から僅か3年程(昭和20年)で急激に減少し、今では捕獲するのも一苦労となっている。このままではそう遠くない将来、絶滅する恐れすらあるだろう。・・・帝國は気にしていなかったが、この事が帝國に真海竜というあらたな問題を呼び寄せる原因となった。

なお、昭和18年末頃には鯨はもう食べられません。僅かに転移した物も取り尽くしました。あと、海ではないですが鰻もそろそろヤバイです、やはり『鰻のようなもの』でガマンして下さい(笑)。・・・取り合えず帝國伝統の海産物で食べられなくなったのはその位です。


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最終更新:2006年05月21日 01:55