海竜はあくまで竜に似た大型の水棲生物であるが、真海竜は紛れも無い竜種である。
竜種という事は
ブレス能力、
防護結界を持っている可能性も高く、また大型海洋生物の例に漏れずその体躯も
戦竜などよりも大型でありシロナガスクジラ並かそれ以上と考えられている。
現在確認されている多用されている攻撃方法は突撃。短距離ならば魔力により魚雷並み(40~50ノット?)の速力に加速できるので、輸送船や駆逐艦程度の鉄板では大穴が空き、キールも歪む(下手したら折れる)。
『真海竜』は強力だが繁殖力で『海竜』にかなわず、帝國が召喚される前は数が少なく、滅多に現れなかった。
しかし、昭和20年には帝國による
海竜の乱獲によって、海域を棲み分けて棲息していた
海竜と『真海竜』のバランスが崩れたのである。
競争相手がいなくなった事で、今後大幅な個体数の増加も考えらると、帝大教授は予測している。
野生の竜種の大部分に当てはまるようにその気性は凶暴であり、縄張りに進入した帝國の艦船を『敵』と判断し襲ってくる事が多い
現に
海竜相手の捕竜船が昭和20年にすでに何隻か沈められている。
この海路の重大な障害となる真海竜の出現によって、
帝國海軍は長期の野生生物相手のシーレーン防護任務が生じる事となった。
当たり前の話だが真海竜もその生息域は水中である為、
転移世界では無用の長物と見なされていた魚雷、爆雷といった対潜装備が昭和20年になって見直され始めることになる。
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最終更新:2006年08月08日 22:35