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レムリア王国併合時、帝國は旧王国政府機関の大半―殆ど全部と言って良い―をそのまま継承している。

特に諜報機関は治安機関と並び、最重要機関のひとつとして、早くから水面下での交渉が行われていた。

諜報機関の方も、自分達の重要性は百も承知だったので、帝國が『(自分達を)高く買うこと』を条件に、すんなりと帝國の傘下に収まった。

そして現在も、彼等は以前と同様―変わったのは主だけ―に仕事を行っている。

彼等の最重要諜報対象は諸侯を始めとする国内勢力であり、他国に対する諜報活動については、防諜を除けば二の次に過ぎない。

要するに、どちらかといえば『内向き』な組織なのだ。

…ちなみに、他国に対する諜報活動は、主に外務省や軍の担当である。

彼等は大使館や御用商人の現地支店を拠点とし、原則として合法的な範囲内での情報収集を行っている。

非合法手段を用いる場合は、大抵の場合ダークエルフを雇って(成功率が高い上、失敗しても半金の損失だけで済む)いた。

このような役割分担は、レムリアだけの特殊な例ではなく、ほぼ全世界共通であった。

(だからこそ、ダークエルフの『稼業廃業』に誰もが困惑したと言えよう)

その旧王国諜報機関もすんなりと帝國傘下に収まったとはいえ、内部でごたごたが無い訳でなく、併合時から暫くの能力低下は避けられなかった。

現在(併合直後)の情勢下では、帝國と王都をつなぐライン上のレムリア東部及び中部地方諸侯の監視と、列強諜報網の摘発をさせており、彼等もいっぱいいっぱいなのであった。


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最終更新:2006年08月20日 23:00