この終末に至る日は拙作「終末の果てに」で
帝國はどうやって滅んだんだという疑問に答えるための書き殴りだったのです。
のちに171氏にイメージ展開していただき、氏の『平成日本召喚』に繋がらせていただいたというなかなか思い出深い物です。
帝國は9大列強中4列強を掌握し、残る5列強と矛を交えていました。
この大戦は始まる前から予見されていたように帝國の補給の厳しさを浮き彫りにしましたが、なりふりかまわぬ北東ガルムの重工業化(汚染、安全対策無視)を急ピッチにしあげ、なんとか五分五分の戦況になっており、このまま時間が過ぎれば帝國国内のさらなる整備で最終的に帝國が覇者になると両陣営は考えていました。
ここで現れたのが
エルフです。表立ってそれまで現れなかった彼らは古えの異種族混合の
魔術師達が作り上げた禁断の終末兵器の製造情報を列強側にリークしたのです。
この情報は帝國も入手し、対抗策として核の研究が急ピッチに進みました。
しかし、半歩の差で完成したのは危機感の強さと再現するだけだった列強側でした。
その兵器は爆弾ではなく生物そのものを改造して作られた因果の調律機でした。あまりの複雑さゆえ唯一存在する中枢部品『心臓』がなくては再現できない、生物兵器でした。
深海をわたり
帝國本土に上陸した調律機は世界中のマナを消費しつつ「この世界にあらざるもの」を調律していきました。
諸島が、本土が3日という時間をかけてこの世界から消えていきました。
最後に北海道が消えようとしたときに核が間に合いました。
核の物理的な衝撃は調律機のマナの波動にも打ち勝ちましたがそれでも一度消えかけた流れは止まらず本土にとどまらず帝國と
帝國人は世界から消えていきました。
しかし、調律機も破壊され世界中のマナの急激な消失に伴う世界規模の天変地異が襲いました。
結局、かつて列強と呼ばれた勢力も他の文化圏も等しくその勢力は衰退する事になったのです。
直轄領にのこった帝國の遺産(この世界の資源で作られた物)の中にはいくつか使えるものもありました。
ここから帝國技術の一部流出が世界中に伝播する事になりました。
と、まぁ おおまかにこんな感じで考えていました。
この結末をしっている者はこの世界にはいません
目撃者である帝國がきえてしまったからです。
唯一エルフ族だけがおそらくこうなったのではないかと推測している程度(それもかなり的外れですが)です。
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最終更新:2007年07月21日 13:28