精神同調とは術者の魔力を介して被対象に意思を伝える技法だと思われる。 魔力を介する為必然的に魔力の少ない一般人には扱えない技術である。
この場合被対象の意思まで支配出きる訳ではなく、術者と被対象お互いの感情等の強い意志がわかるくらいであり、互いの考えている内容が手に取るように解かる訳ではない。
例えば
飛竜騎士が同僚と連携をとる際、非可聴域にあるワイバーンの鳴き声を使うが、このとき飛竜騎士にワイバーンの鳴き声の意味がワイバーンを介して解かる訳ではない。
これは人間では難可聴域や非可聴域のワイバーンの鳴き声を精神同調を介してハッキリ聞いている為聞こえているのであり、その鳴き声の意味は飛竜騎士がワイバーンの鳴き声のパターンを覚えている為理解できるのである。
つまり限定的とはいえ五感の共有も精神同調によって可能であるという事である。
これは聴覚に限らず視覚においてもワイバーンと同調する事により1キロ先の小鳥すら視認可能になるのである。
一個体につき専属の飛竜騎士が必要な事も五感の共有という緻密な作業を進める上で汎用性が乏しくなったのではないだろうか?
このように五感の同調や単純な意思の疎通といったメリットばかりではない、ワイバーンの負傷……ましてやその死亡時には、その断末魔により少なからぬ“精神汚染”を受けるからだ。
2007年8月現在、作中で精神同調が使われているのは
ワイバーン種の騎乗においてのみである。
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最終更新:2007年08月24日 23:09