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2024年総評案2 大賞:GEARS of DRAGOON 3 ~竜刻のレガリア~

【2024】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1739014512/
※大賞・次点部分のみ
57:総評2:2025/03/15(土) 01:45:13 ID:???0
(前略)
以上で今回の全エントリー作品の紹介を終え、結果の発表に移る。

次点は、
『奈落ノ胤~堕淫調教SLG~』
『PureCafe ~癒やしのカフェに通い詰める、僕の地方転勤生活~』
そして大賞は
『GEARS of DRAGOON 3 ~竜刻のレガリア~』
とする。

2024年のエントリー数は16本となり、昨年比で50%減に留まった。
もっとも、昨年が歴代最多エントリーという異常事態であったため、むしろ過熱状態から平年並みに落ち着いたと見るべきであろう。
全体の傾向としては、相も変わらずコンセプト倒れの作品が目立つ。
毎度の低クオリティも相まって、横軸の乖離と縦軸のギャップが重なる斜め下の落胆が蔓延した。
これはいまや一般痛撃手法として定着しており、修羅の国のゾルトラークとして、本年も最も多くの希望を葬り去ったのである。
一方、個々の実情に目を向ければ、それぞれ個性はあるものの、インパクトに欠ける作品が大勢を占めた。
全体的に小粒でまとまった、「静」の傾向が強い年ともいえよう。
飛び抜けた強者が不在の混戦において、より強い個性を発揮し存在感を示したのが、次点以上の3作品である。
調教しづらい調教SLG『奈落ノ胤』は、Hシーンを連結するだけのSLGもどきと周回前提システムの融合により、先の見えない手探りの作業感を山と積み上げた。
心動かぬビジュアルノベル『PureCafe』は、「つまらなさ」すらつまらない無感動の境地に至り、とらえどころがなさすぎて選評を書くことが困難というメタ的な高難易度を体現した。
そして、ハクスラしづらいダンジョン探索RPG『GEARS of DRAGOON 3』は、操作性・視認性・バランス・テンポにまつわる多彩な欠点の数々が絡み合い、ゲームシステムの基幹までも侵食している。
その「根深さ」を主軸にしつつ、さらに、RPG+ADVの複合ジャンルならではの「奥行き」、オーバープライス相応のボリュームという「厚み」を兼ね備え、「立体的な難行苦行」を創り出した。
これが最も強い求心力に繋がった決め手である。
よって、『GEARS of DRAGOON 3』をKOTYe2024の大賞に選定し、そのサブタイトルに冠された『レガリア』の名に相応しい王座に据える。
最終更新:2025年05月06日 13:18