トップページ > 新聞論評 > 新聞論評 2010 > 新聞論評 20100913 > this Page
2010年8月16日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814036 氏名 加里本裕二
1.新聞情報:
2.要約:
財務相は、欧米諸国から中国の人民元改革を求める声が強まる中で人民元は中国経済の実力に比べて安いとの認識を示し、切り上げの必要性を示唆するとともに、対米ドルべック制を見直すべきだとの考えを示した。(98字)
3.論評:
中国はリーマンショック後に大規模な財政出動を行った。これにともない最も先に景気を回復させたが、その当時のアメリカでは景気停滞中だった為に、ドル安のままだった。その為に中国は景気が回復基調にあったのに対し、ドルと人民元の連動により人民元を安い状態のまま保てたのである。人民元安の場合、輸出が非常に有利になるが、その結果中国では大量に製造される安い製品が、アメリカへと出回り国内の製品が売れなくなるという状態となり、国内産業は追い込まれてしまったのである。
今回の一連の状況は、反発したアメリカが中国に対して、適切な為替レートに戻すように、批判を始めたのが皮切りである。この批判を受けた中国銀行はドルペッグ制の廃止の用意を始めた。こうなれば中国の輸出産業は大打撃を受けることになる。中国は今後の産業見直しもしなればならない上に経済政策が難しくなってくるが、日本も中国に多数の企業を有しているので、他人事ではないのではないだろうか。(412字)
2010年8月16日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814036 氏名 加里本裕二
1.新聞情報:
- 見出し: 人民元、ドル連動見直し
- 新聞名:日本経済新聞
- 発行日:2010年6月21日
- 面数:4面
2.要約:
財務相は、欧米諸国から中国の人民元改革を求める声が強まる中で人民元は中国経済の実力に比べて安いとの認識を示し、切り上げの必要性を示唆するとともに、対米ドルべック制を見直すべきだとの考えを示した。(98字)
3.論評:
中国はリーマンショック後に大規模な財政出動を行った。これにともない最も先に景気を回復させたが、その当時のアメリカでは景気停滞中だった為に、ドル安のままだった。その為に中国は景気が回復基調にあったのに対し、ドルと人民元の連動により人民元を安い状態のまま保てたのである。人民元安の場合、輸出が非常に有利になるが、その結果中国では大量に製造される安い製品が、アメリカへと出回り国内の製品が売れなくなるという状態となり、国内産業は追い込まれてしまったのである。
今回の一連の状況は、反発したアメリカが中国に対して、適切な為替レートに戻すように、批判を始めたのが皮切りである。この批判を受けた中国銀行はドルペッグ制の廃止の用意を始めた。こうなれば中国の輸出産業は大打撃を受けることになる。中国は今後の産業見直しもしなればならない上に経済政策が難しくなってくるが、日本も中国に多数の企業を有しているので、他人事ではないのではないだろうか。(412字)