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2010年10月4日〆切 新聞論評 1914082 上田聡
1.新聞情報
見出し 『米・豪州・カザフなど、レアアース生産拡大、中国依存脱却へ動く。』
発行日 2010年09月29日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 1面
2.要約
レアアース生産で9割以上のシェアを持つ中国が輸出管理を強化していることを受け、他の埋蔵国が相次いで生産強化に乗り出す。中国依存から脱却する動きが世界的に広がってきたようだ。(86字)
3.論評
レアアースは、かつて米国などでも生産していたが、人件費増や環境汚染などの懸念が台頭。埋蔵量で世界の約3分の1の中国が安値攻勢を掛け、ほぼ全量を生産する構造になっていたものである。それが今回の輸出管理強化を受け、中国依存から脱却するために、カザフスタン、米、豪州、ベトナムにおいてレアアースの生産計画が開始されている。元々旧ソ連諸国や米国などの埋蔵量は多いとされていた。
先端技術の開発、その技術を利用した製品の生産にレアアースは欠かせない材料である。このレアアースを安定調達・確保出来るようにするのは国家的な目標である。だが、閣諸島沖での漁船衝突事件により、日本向けへのレアアース輸出が滞っており、危機感を感じずにはいられない。そういった中でこのニュースは朗報である。特に日本企業が採掘権取得へ向けて交渉中のベトナムに対しては良い知らせがあればこの問題に対する風向きも相当変わってくるだろう。(395)
2010年10月4日〆切 新聞論評 1914082 上田聡
1.新聞情報
見出し 『米・豪州・カザフなど、レアアース生産拡大、中国依存脱却へ動く。』
発行日 2010年09月29日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 1面
2.要約
レアアース生産で9割以上のシェアを持つ中国が輸出管理を強化していることを受け、他の埋蔵国が相次いで生産強化に乗り出す。中国依存から脱却する動きが世界的に広がってきたようだ。(86字)
3.論評
レアアースは、かつて米国などでも生産していたが、人件費増や環境汚染などの懸念が台頭。埋蔵量で世界の約3分の1の中国が安値攻勢を掛け、ほぼ全量を生産する構造になっていたものである。それが今回の輸出管理強化を受け、中国依存から脱却するために、カザフスタン、米、豪州、ベトナムにおいてレアアースの生産計画が開始されている。元々旧ソ連諸国や米国などの埋蔵量は多いとされていた。
先端技術の開発、その技術を利用した製品の生産にレアアースは欠かせない材料である。このレアアースを安定調達・確保出来るようにするのは国家的な目標である。だが、閣諸島沖での漁船衝突事件により、日本向けへのレアアース輸出が滞っており、危機感を感じずにはいられない。そういった中でこのニュースは朗報である。特に日本企業が採掘権取得へ向けて交渉中のベトナムに対しては良い知らせがあればこの問題に対する風向きも相当変わってくるだろう。(395)