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2010年10月4日〆切 新聞論評 1914033 川崎智佳史
1.新聞情報
見出し 『電子マネー全国で火花、ワオン、地方展開、さらに加速。』
発行日 2010年10月4日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 1面
2.要約
電子マネーの陣取り合戦が全国規模で過熱し始めた。イオンのWAONは巧みなポイント戦略と地方に利用可能な拠点を拡大し、取扱高1兆円を目前にしている。競争状態が変質する中、他の勢力はどう動くのか。(93)
3.論評
イオンのWAONは2007年4月に1都6県の店でスタートした。当初、利用は伸び悩み、同時期にサービスを始めたセブン&アイ・ホールディングスのnanacoに決済件数で水をあけられた。WAONのクレジットカード一体型ではWAON所有者の48.9%を50代以上が占めるようになり、加えて決済件数の増加を促した。電子マネーが未開拓だった地方への積極展をすることで、WAONが利用可能な店舗数は2008年以降、着実に増加し、今年8月時点で4万8000店に達した。また、WAON急伸の原動力は巧みなポイント戦略にある。nanacoなども採用しているボーナスポイントは原資をメーカーが負担し、小売店はお金をかけずに販促できる。付与率が商品によって異なるボーナスポイントの対象商品を頻繁に入れ替えてお得感を出している。通常のポイントも特定の日に2倍にするなど、多彩なキャンペーンを展開し消費者の目先を変えてきた。
現金を持たずに買い物ができる。小銭がかさばらない。これらが消費者にとって電子マネーを利用する上でのメリットである。今後も様々な流通業者が電子マネーを導入していき、競争の激化は一層増していくだろう。(457)
2010年10月4日〆切 新聞論評 1914033 川崎智佳史
1.新聞情報
見出し 『電子マネー全国で火花、ワオン、地方展開、さらに加速。』
発行日 2010年10月4日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 1面
2.要約
電子マネーの陣取り合戦が全国規模で過熱し始めた。イオンのWAONは巧みなポイント戦略と地方に利用可能な拠点を拡大し、取扱高1兆円を目前にしている。競争状態が変質する中、他の勢力はどう動くのか。(93)
3.論評
イオンのWAONは2007年4月に1都6県の店でスタートした。当初、利用は伸び悩み、同時期にサービスを始めたセブン&アイ・ホールディングスのnanacoに決済件数で水をあけられた。WAONのクレジットカード一体型ではWAON所有者の48.9%を50代以上が占めるようになり、加えて決済件数の増加を促した。電子マネーが未開拓だった地方への積極展をすることで、WAONが利用可能な店舗数は2008年以降、着実に増加し、今年8月時点で4万8000店に達した。また、WAON急伸の原動力は巧みなポイント戦略にある。nanacoなども採用しているボーナスポイントは原資をメーカーが負担し、小売店はお金をかけずに販促できる。付与率が商品によって異なるボーナスポイントの対象商品を頻繁に入れ替えてお得感を出している。通常のポイントも特定の日に2倍にするなど、多彩なキャンペーンを展開し消費者の目先を変えてきた。
現金を持たずに買い物ができる。小銭がかさばらない。これらが消費者にとって電子マネーを利用する上でのメリットである。今後も様々な流通業者が電子マネーを導入していき、競争の激化は一層増していくだろう。(457)