たくっちスノー「赤ちゃんはどこから来るの」



たくっちスノー
「よー、久しぶりだな王さま」

デーリッチ
たくっちスノー!よく来てくれたでち!」

たくっちスノー
「おう!暇が出来たから遊びに来たんだぜ」

デーリッチ
「上がって上がって」

たくっちスノー
「せんきゅー」


…………


Sonic.exe
「なんだお前か」

たくっちスノー
「お前で悪かったなボディーガード」

たくっちスノー
マガイモノ王国ほったらかしにしてんじゃねぇぞお前」

たくっちスノー
「せっかく俺が雪の代わりに国王やってるってのに‥‥‥」

Sonic.exe
「悪いが俺はハグレ王国の正社員でもあるからな、雪からも許可は貰っている」

たくっちスノー
「こっちの国の都合も考えてくれませんかねー!?」

デーリッチ
「まぁまぁ、exeくんもたくっちスノーもここでは立派なデーリッチの国民でち!」

たくっちスノー
「‥‥‥‥ちっ」

Sonic.exe
「フン!」


デーリッチ
「雪ちゃん、最近どうでちか?」

たくっちスノー
「前よりもいい顔するようになったよ、もう局長のプレッシャーとか過去の罪は考えなくても良くなったからな」

たくっちスノー
「これも全部ラピスとヨウコさんのおかげだ‥‥‥」

Sonic.exe
「‥‥‥‥で、あいつの息子‥‥‥大地はどうしている?」

たくっちスノー
「大地か?誰に似たのかすげぇわんぱくなベイビーさ、こりゃ成長したら俺をはるかに超える大物になるぜ」

Sonic.exe
「大物になるまで何年待てばいいのやら‥‥‥ってな」

たくっちスノー
「育てていたらあっという間だぜ?」

デーリッチ
「しかし雪ちゃんも唐突な発表だったよね」

デーリッチ
「突然赤ちゃんが居ますって、ママになっちゃったんだから」

たくっちスノー
「ホントだよ‥‥‥‥‥全く、一体どこで呼んできたのやら」

デーリッチ
「呼ぶって、何を?」

たくっちスノー
「何って決まってるだろ?」




たくっちスノー
「コウノトリ」


Sonic.exe
「」


Sonic.exe
「は?」

たくっちスノー
「何だ?知らないのかexe、世間知らずだなぁ」

たくっちスノー
「赤ちゃんってのはコウノトリさんが運んで来るって子供に言い聞かせるのは有名だろ?」

デーリッチ
「あ、デーリッチもそれは知ってるでち」

Sonic.exe
「コウノトリが‥‥‥運んで‥‥‥?は?」

たくっちスノー
「あんなクソ忙しい時によくそんな暇あったよなーマジで、コウノトリブラック企業かよってんだ」

デーリッチ
「えーと‥‥‥その‥‥‥たくっちスノー、それは」


Sonic.exe
「お前何言ってるんだ?」

たくっちスノー
「は?」

Sonic.exe
「赤ん坊の作り方は違う、いいか?赤ん坊はな‥‥‥‥」


デーリッチ
「え、ちょっと、ここでそんなこと‥‥‥!!?」


Sonic.exe
「キャベツ畑からやってくるんだよ」

デーリッチ
「!?」


たくっちスノー
「‥‥‥‥はあ?」




たくっちスノー
「はああああああ〜!?」


Sonic.exe
「俺はそうやって聞いたぞ、赤ん坊はキャベツ畑から現れるんだ」

たくっちスノー
「待て待て待て待て!!キャベツ畑ってお前‥‥‥‥」



たくっちスノー
「あんなくそ小さい野菜に赤ん坊が入ってるわけねーだろ!?」


Sonic.exe
「お前桃太郎知らないのか?」


Sonic.exe
「赤子が中に詰まってるくらい巨大なキャベツがあるに決まってるだろ!!」

Sonic.exe
「大体コウノトリの方が非現実的だ!!鳥がどうやって運ぶんだ!?」

たくっちスノー
「え?えーと確か、マリオの世界じゃ包んだものを咥えて‥‥‥」

Sonic.exe
「鳥がそんなこと出来るのか?」

たくっちスノー
「で‥‥‥出来るんだよきっと!!」

たくっちスノー
「そう言うなら、クソでかいキャベツの方が非現実的だろ!!」

たくっちスノー
「なぁ王さまもそう思うよな!?」

Sonic.exe
「そんなはずないだろう!?間違ってるのはティーだよな!?」

デーリッチ
「え‥‥‥その‥‥‥‥えっと」



ローズマリー
「一体なんの騒ぎだ?」


たくっちスノー
「あ、ローズマリー参謀!!exeと赤ちゃんがどこから来るかっていう話を真剣に‥‥‥」


‥‥‥‥


たくっちスノー
「なんで俺参謀にビンタされたの?」

Sonic.exe
「こっちのセリフだ」


Sonic.exe
「しかし俺は納得出来んぞ、コウノトリなんぞ」

たくっちスノー
「俺だってキャベツ畑とか信じられるかよ!」

Sonic.exe
「ぐぬぬ‥‥‥」

たくっちスノー
「ぐ‥‥‥‥!!」


‥‥‥‥


ローズマリー
「‥‥‥‥はい?コウノトリさんとキャベツ畑?」

ローズマリー
「あの二人‥‥‥‥‥‥そんな事言ってたの?」

デーリッチ
「そうそう、お互いにその説は有り得ないってなって‥‥‥‥」

ローズマリー
「‥‥‥‥‥‥‥しまった、咄嗟にビンタしてしまったが謝った方が良さそうだな」

デーリッチ
「そうでちね‥‥‥‥なんというかその」

デーリッチ
「無知」

ローズマリー
「雪から何も聞いてないのか‥‥‥‥!?」

デーリッチ
「まぁたくっちスノー達は年齢的にはまだまだデーリッチ達より年下だから、言わない方がいいのかもしれないでちが‥‥‥」

ローズマリー
「‥‥‥いや待て、あいつらの事だから手当たり次第に聞いてくるんじゃないか?」

デーリッチ
「あっ」


‥‥‥

たくっちスノー
「エステル!!赤ちゃんはどこから来るのってさーー!!」

エステル
「オラァーーー!!」バキッ!!

エステル
「開幕デリカシーのない発言はやめなさいよ!場合と場所を考えなさい!!」

たくっちスノー
「あ、すまん悪かった‥‥‥じゃあざっくり言うけど」

たくっちスノー
「エステルはコウノトリとキャベツ畑、どっちが正しいと思う?」

エステル
「はい?」

たくっちスノー
「いやさ、俺は赤ちゃんはコウノトリが運ぶもんだと思ってたけどexeがキャベツ畑なんて言い出したもんで」

エステル
(えっ、そういう系?)

エステル
「ちなみにたくっちスノーは誰からコウノトリが運んでくるって聞いたわけ?」

たくっちスノー
「え?確か‥‥‥えーと‥‥‥‥‥あ!かなちゃん様が妖精にそう言ってるのを見たな!」

エステル
「発生源はあいつか‥‥‥いや、この場合は大明神を責めるわけにはいかないわね‥‥‥」

たくっちスノー
「かなちゃん様が間違ってる事言ってるってのか?」

エステル
「いや‥‥‥‥そういうわけじゃないんだけど‥‥‥えーっと」ソワソワ


かなちゃん
「おやエステルさん、どうしたんですか珍しい顔して」


エステル
「あ、大明神!!ちょうどいい所に!」

エステル
たくっちスノー、ちょっと話するから待ってて」

たくっちスノー
「おう」

‥‥‥‥

かなちゃん
(えっ!?たくっちスノーさんがそんな事を!?)

エステル
(そうなのよ‥‥‥あの顔はまじで信じきってるわよ)

かなちゃん
(まさか1番信じなさそうなのが‥‥‥妖精たちは皆信じれくれなかった上に色気にも走るマセガキなのに‥‥‥‥‥)

エステル
(それ間違いなくあんたのせい)

かなちゃん
(で、ですが本当のこと言えるわけないですよ!?‥‥‥ユキもあんなにピュアなのに)

たくっちスノー
「まだですかー?」
‥‥‥

Sonic.exe
「シオーネ知っているか?」

Sonic.exe
「赤子はキャベツ畑から現れるんだ」

ウズシオーネ
「あ〜なるほど、聞いたことがあります、たしかそう言う‥‥‥」

Sonic.exe
「赤子とはそういうものだ、ただな‥‥‥‥」

Sonic.exe
「奴は何故かコウノトリが運んでくるなんて言い出したのだ」

ウズシオーネ
「‥‥‥‥えっ?」

Sonic.exe
「おかしいとは思わないか?」

ウズシオーネ
「えっ、あっ、えっえっ」

Sonic.exe
「まぁ、シオーネの場合はどっちにしたって関係ないか‥‥‥」

ウズシオーネ
「どうしてですか?」

Sonic.exe
「お前って産卵だろ?」


ウズシオーネ
「」プッツーン

‥‥‥

Sonic.exe
「悪いとは思ったが足で叩くことは無いだろうに」

ウズシオーネ
「私はスキュラですが産卵式じゃないです!ちゃんと出産できるんですよ!」

Sonic.exe
「出産?なんだそれは?」

ウズシオーネ
「えっ‥‥‥‥ああ、やっぱりそういうことですか‥‥‥」


ウズシオーネ
「あの‥‥‥知りたいですか?」


Sonic.exe
「知りたい」

‥‥‥‥

たくっちスノー
「ねぇー、コウノトリでしょ?」

かなちゃん
「‥‥‥どうでしたっけ?」

エステル
「諦めの境地に達した!?」

たくっちスノー
「頼むよー!」

かなちゃん
「ユキに聞けばいいじゃないですか」

たくっちスノー
「いや実は前に聞いたんだよ」

かなちゃん
「教えてくれなかったんですか?」

たくっちスノー
「なんつーかさー‥‥‥‥聞いてみたのは覚えてるんだが‥‥‥‥」


たくっちスノー
「聞いてから数時間近くの記憶が飛んでるんだよ」

エステル
「何があった!!?」

たくっちスノー
「後なんか雪がスッキリしたような顔してた」

かなちゃん
「それ絶対何か起きてますよね!?主にナニな事が!!」

たくっちスノー
「いやなんだったんだろアレ‥‥‥‥?」

かなちゃん
(この様子では言ってもよく分からないでしょうね‥‥‥‥いや、無知非童貞ってレアってレベルじゃないですよもう)


たくっちスノー
「俺は絶対コウノトリだと思うんだけどな〜?」


Sonic.exe
「ん、ようティー」

たくっちスノー
「あっ、キャベツ畑野郎!!」

Sonic.exe
「いや、赤子はなんかキャベツ畑から来るわけじゃないみたいだ」

たくっちスノー
「だろ?やっぱりコウノトリが‥‥‥‥」

Sonic.exe
「いや、なんか出産という過程が必要らしい、よく分からんが」

たくっちスノー
「出産?なんじゃそりゃ?」

Sonic.exe
「さあ?よく分からないが人間のような生物はそういう方式らしい」

かなちゃん
「言っておきますが人間に限りませんからね?」

たくっちスノー
「え、じゃあどんなのが出産するんです」

かなちゃん
「馬とか牛とかも出産しますよ」

Sonic.exe
「マジか‥‥‥‥俺牛や馬も人間もタマゴみたいな感じで生まれるものかと思ってた」

Sonic.exe
「あとキャベツは人間の卵かと思ってた、ほらイクラみたいな」

エステル
「キャベツ畑が結構エグい所になるわねソレ」

かなちゃん
「もしそうだとしたら虫食いなんてグロ注意状態ですよ」

Sonic.exe
「だな‥‥‥‥」

たくっちスノー
「ん?おいexe、お前体の毛が乱れてるぞ」

Sonic.exe
「何!?‥‥‥‥本当だ、毎日手入れしてるはずだが‥‥‥」

たくっちスノー
「さっきまで普通だったのにな、トリートメント変えた?」

かなちゃん
「珍しいですね、一体何したんですか?」

Sonic.exe
「ん?確かシオーネのところに行って‥‥‥行ってそこから‥‥‥‥」


Sonic.exe
「覚えてないな」

たくっちスノー
「忘れたのかよ?」

Sonic.exe
「忘れたな、なんかシオーネがスッキリしたような顔してたのは覚えてるんだが」

エステルかなちゃん
(お前もかあぁああ!!)

Sonic.exe
「なんだろうな?何してたかさっぱりだ」

たくっちスノー
「まーともかくその出産ってのが正しい赤ちゃんの方法ってことは分かったな」

Sonic.exe
「ああ、教えてくれた皆に感謝しないとな」

かなちゃん
(何も言えない‥‥‥‥!!)


‥‥‥‥

デーリッチ
「もう帰るんでち?」

たくっちスノー
「ああ、調べなきゃならんことが出来たからな」

デーリッチ
「調べないといけないこと?」


たくっちスノー
「出産のやり方!」

デーリッチ
「!!?」

たくっちスノー
「いやー、聞いてみたところ実はマガイモノ王国はコウノトリ派とキャベツ畑派が居てな、ここで俺が王としてビシッと正解を‥‥‥‥」


デーリッチ
「ま、待って‥‥‥‥!!!」



はたしてどうなってしまうのか!?

END
最終更新:2020年07月21日 23:13