「諸君!学園生活はお祭りである!」
ステージ上で声をあげるのは、怪しげな仮面の男。
色とりどりの風船、カラフルに飾り付けられた校舎。
張りぼてのモニュメントが堂々と佇む校庭は、大歓声に沸いていた。
色とりどりの風船、カラフルに飾り付けられた校舎。
張りぼてのモニュメントが堂々と佇む校庭は、大歓声に沸いていた。
「“前期”…学園祭?」
チラシを片手に怪訝な表情を浮かべるのは、風紀委員の面々である。
ここアカデーミア・エクソディオンでは、こういった学園のイベント事は独立組織『ファニー・カーニー・アソシエーション』によって執り行われている。
そのあまりのお祭り好き故に、学園祭は年に二回行われる…と、そういうことらしい。
この学校らしい、いかにも馬鹿馬鹿しい校風である。
ここアカデーミア・エクソディオンでは、こういった学園のイベント事は独立組織『ファニー・カーニー・アソシエーション』によって執り行われている。
そのあまりのお祭り好き故に、学園祭は年に二回行われる…と、そういうことらしい。
この学校らしい、いかにも馬鹿馬鹿しい校風である。
生徒会長矢吹薫は、毎度イベントが行われるたびに、懸念していることがあった。
それは、FCAがばらまく羽根についてである。
手にした者に大いなる力をもたらすというそれは、学園内のパワーバランスを崩すには充分すぎる代物であった。
あろうことか、奴らはイベントの賞品をはじめとして、信じられないくらい簡単に羽根を浪費する。
望まぬ手に渡れば、想定外の争いが起こるのも時間の問題だ。
生徒会長の威厳にかけても、阻止せねばならない由々しき事態である。
しかし、彼女には、自ら動けぬ事情があった。
それは、FCAがばらまく羽根についてである。
手にした者に大いなる力をもたらすというそれは、学園内のパワーバランスを崩すには充分すぎる代物であった。
あろうことか、奴らはイベントの賞品をはじめとして、信じられないくらい簡単に羽根を浪費する。
望まぬ手に渡れば、想定外の争いが起こるのも時間の問題だ。
生徒会長の威厳にかけても、阻止せねばならない由々しき事態である。
しかし、彼女には、自ら動けぬ事情があった。
「ミス・エクソディオン選考会…優勝賞品は、羽根…!?」
力を欲するアリシア、成り行きで出場する河合爽、何故かエントリーされていた一条九郎…。
風紀委員内でも、各々の思惑が交錯していた。
果たして、羽根を手にするのは一体誰なのか!
風紀委員内でも、各々の思惑が交錯していた。
果たして、羽根を手にするのは一体誰なのか!
「待っててね、あなた。あの力を使って、会いにいくから…。」
爽に注がれる鋭い視線。
風紀委員の面々は、無事にイベントを終えることができるのか!?
風紀委員の面々は、無事にイベントを終えることができるのか!?