良薬くちに甘し! まとめ
19錠目
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19錠目
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/04(金) 10:15:49.14 ID:Ln7jS3CSO
「なぁ、イヴ、何読んでんだ?」
ベッドに体を起こしている俺の隣で、イヴは椅子に座り、喜怒哀楽のどれでもない表情で、分厚い本を読んでいた。
窓から入ってくる陽光が、イヴの金髪をよりいっそう金色に染める。その陽光の影で、表紙が読めなかった
「…どうしてそんなこと聞くの?」
イヴは本から目を離さず静かに答えた。真剣に、一文字ずつ何かを確かめるように読んでいるのだが、どこか馬鹿にしている感じがする。
「いや、いつもここに来て読んでるから」
ちょっと気になったんだよ、と俺は続ける。暫くあと、イヴは、パタン、とその本を閉じて俺を見つめこう言った。
「Bible、聖書だよ」
「なぁ、イヴ、何読んでんだ?」
ベッドに体を起こしている俺の隣で、イヴは椅子に座り、喜怒哀楽のどれでもない表情で、分厚い本を読んでいた。
窓から入ってくる陽光が、イヴの金髪をよりいっそう金色に染める。その陽光の影で、表紙が読めなかった
「…どうしてそんなこと聞くの?」
イヴは本から目を離さず静かに答えた。真剣に、一文字ずつ何かを確かめるように読んでいるのだが、どこか馬鹿にしている感じがする。
「いや、いつもここに来て読んでるから」
ちょっと気になったんだよ、と俺は続ける。暫くあと、イヴは、パタン、とその本を閉じて俺を見つめこう言った。
「Bible、聖書だよ」
「そういえば、イヴはキリスト教徒だったな」
「キリスト教徒じゃなくて、クリスチャン。その方が響きがいいでしょ?」
イヴが俺の言葉を訂正するが、たいして変わらないような。ただ、英語に変えただけだし。
「そして、正確にはカトリック信者」
イヴの言っている意味がよく分からない。僅かに記憶に残っているのは、キリスト教にはいくつかに分かれている、ということだけ。
それを思い出すと頭が痛くなってきたので、深く考えることを辞めた。
「キリスト教徒じゃなくて、クリスチャン。その方が響きがいいでしょ?」
イヴが俺の言葉を訂正するが、たいして変わらないような。ただ、英語に変えただけだし。
「そして、正確にはカトリック信者」
イヴの言っている意味がよく分からない。僅かに記憶に残っているのは、キリスト教にはいくつかに分かれている、ということだけ。
それを思い出すと頭が痛くなってきたので、深く考えることを辞めた。
「頭が痛い」
それだけ言って、俺はベッドに横になり目を閉じる。そのすぐあとに、誰かが立ち上がる音と、ドアに向かう何者かの足音と、ドアが少しだけ開く音、が流れるように続いた。
それだけ言って、俺はベッドに横になり目を閉じる。そのすぐあとに、誰かが立ち上がる音と、ドアに向かう何者かの足音と、ドアが少しだけ開く音、が流れるように続いた。
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/04(金) 10:19:29.03 ID:Ln7jS3CSO
ドアが、パタン、と閉まり、何故か、カチャン、というドアに鍵をする音が。
「イヴ?」
イヴを見ようとしたが、やはり頭痛めまいがして無理。そんな俺に構わず、続いて、シャアァ、シャアァ、とカーテンが閉まった。そして、シュルシュル、ストン、という音が聞こえたような聞こえなかったような。
俺は(意味がないと知りながらも)もう一度尋ねる。
「イヴ?」
返事の代わりに、何者かがベッドに潜り込んで来た。抵抗出来ず、その者に全てを任せる。制服の間から手が滑り込み、その手が俺の上半身を愛撫する。
「なぁ、イ」
ヴは言えなかった。何者かが俺に無理矢理口付けし、舌を挿入してきたから。俺はただ、それに身を任せるだけ。そのまま横を向けられ、熱い口付けが終わり、恐る恐る目を開く。至近に、顔を上気させた、上半身ブラだけの、イヴがいた。
「ねぇ、臥雄、宗教ってズルいと思わない?ただ信じさせて、いいことがあったら祈りが届いた。なかったらまだ不十分。随分身勝手だと思わない?」
透き通る、海そのもののような、蒼いサファイア色の目が、真っ直ぐに俺だけを見ていた。
「時には免罪符を売って金儲けしたり」
まぁ、信じる者と書いて『儲ける』だしな。
「宗教の違いで戦争して他人を殺したり」
イヴの声は、泣いていた。
ドアが、パタン、と閉まり、何故か、カチャン、というドアに鍵をする音が。
「イヴ?」
イヴを見ようとしたが、やはり頭痛めまいがして無理。そんな俺に構わず、続いて、シャアァ、シャアァ、とカーテンが閉まった。そして、シュルシュル、ストン、という音が聞こえたような聞こえなかったような。
俺は(意味がないと知りながらも)もう一度尋ねる。
「イヴ?」
返事の代わりに、何者かがベッドに潜り込んで来た。抵抗出来ず、その者に全てを任せる。制服の間から手が滑り込み、その手が俺の上半身を愛撫する。
「なぁ、イ」
ヴは言えなかった。何者かが俺に無理矢理口付けし、舌を挿入してきたから。俺はただ、それに身を任せるだけ。そのまま横を向けられ、熱い口付けが終わり、恐る恐る目を開く。至近に、顔を上気させた、上半身ブラだけの、イヴがいた。
「ねぇ、臥雄、宗教ってズルいと思わない?ただ信じさせて、いいことがあったら祈りが届いた。なかったらまだ不十分。随分身勝手だと思わない?」
透き通る、海そのもののような、蒼いサファイア色の目が、真っ直ぐに俺だけを見ていた。
「時には免罪符を売って金儲けしたり」
まぁ、信じる者と書いて『儲ける』だしな。
「宗教の違いで戦争して他人を殺したり」
イヴの声は、泣いていた。
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/04(金) 10:21:36.31 ID:Ln7jS3CSO
「私の両親は宗教に殺された。宗教は、些細な違いだけのために戦争を起こして、人を不幸にする。
私は宗教が嫌い。孤児を引き取り、育て、その教徒にする。遥か昔から続く無限ループ。まるで悪夢。
私は神を憎む。何もしていない私に罰を与えた。ろくな食べ物も与えなかった。だからこんなカラダになった」
イヴが俺の手を取り、自分の胸に当てた。
「私、貴方より年上なのにこんなカラダ。成長期に栄養を取らなかったから、ずっと未熟なまま。背は低いし、胸もおしりも小さい」
まるで子供みたい、とイヴは自嘲気味に笑いながら、言った。
「でも、私から見れば貴方はいい場所で育った。なのに、私より弱い存在。どうして?どうして貴方だけがこんな目に遭わないといけないの?」
不公平だよ、とイヴは消えてしまいそうなほど小さく、叫んだ。
「私の両親は宗教に殺された。宗教は、些細な違いだけのために戦争を起こして、人を不幸にする。
私は宗教が嫌い。孤児を引き取り、育て、その教徒にする。遥か昔から続く無限ループ。まるで悪夢。
私は神を憎む。何もしていない私に罰を与えた。ろくな食べ物も与えなかった。だからこんなカラダになった」
イヴが俺の手を取り、自分の胸に当てた。
「私、貴方より年上なのにこんなカラダ。成長期に栄養を取らなかったから、ずっと未熟なまま。背は低いし、胸もおしりも小さい」
まるで子供みたい、とイヴは自嘲気味に笑いながら、言った。
「でも、私から見れば貴方はいい場所で育った。なのに、私より弱い存在。どうして?どうして貴方だけがこんな目に遭わないといけないの?」
不公平だよ、とイヴは消えてしまいそうなほど小さく、叫んだ。
「私は日本人が好き。宗教に関係なく生きている。争い事を極力嫌う。ただ、生きている。一番生き物に近い。
人間も所詮、動物、獣。彼らは生きて子孫を残すことだけを考えてる。日本人は、それに知恵と理性が加わった、純粋な存在」
イヴはそこまで言うと、俺の腹に乗り、両手を頭の両側に着き、俺を見据えた。よく見ると、イヴが身に付けているのは、上下とも下着だけだった。
人間も所詮、動物、獣。彼らは生きて子孫を残すことだけを考えてる。日本人は、それに知恵と理性が加わった、純粋な存在」
イヴはそこまで言うと、俺の腹に乗り、両手を頭の両側に着き、俺を見据えた。よく見ると、イヴが身に付けているのは、上下とも下着だけだった。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/04(金) 10:22:36.40 ID:Ln7jS3CSO
「私はクリスチャン、でも神を信じない。それは曖昧だから。私はもっと確実なものを信じる。それは貴方。
私は貴方が好き。貴方に尽す。貴方の全てを受け止める。生も死も。だから抱いてほしい」
イヴの顔がゆっくり近付いてくる。唇が当たる直前で止まり、見つめあいながら、イヴは言葉を続ける。
「いつか貴方は私にとって思い出になる。思い出は過去。過去は曖昧。だから私は過去を見ない。今生きている時を見る。
いつか貴方は死ぬ。心臓が止まり、炎に身を焼かれ、灰になり、地に埋められる、そして何が残る?
残るは子。貴方は子となり生き続ける。貴方は形を変え、生を紡いでゆく。だから私は命有る限り貴方に尽す。子にも尽す。だから私以外は何も見ないで欲しい」
俺は顔を少しだけ上げ、イヴに応える。唇と唇が触れ、舌を絡ませ、イヴだけを見つめる。長い口付けが終わり、イヴは俺にトドメを刺す。
「どうか私と交わってほしい。今日は危険日。私が妊娠するまで、貴方の子を孕むまで、存分に中に出して。私が、受け止めるから」
「私はクリスチャン、でも神を信じない。それは曖昧だから。私はもっと確実なものを信じる。それは貴方。
私は貴方が好き。貴方に尽す。貴方の全てを受け止める。生も死も。だから抱いてほしい」
イヴの顔がゆっくり近付いてくる。唇が当たる直前で止まり、見つめあいながら、イヴは言葉を続ける。
「いつか貴方は私にとって思い出になる。思い出は過去。過去は曖昧。だから私は過去を見ない。今生きている時を見る。
いつか貴方は死ぬ。心臓が止まり、炎に身を焼かれ、灰になり、地に埋められる、そして何が残る?
残るは子。貴方は子となり生き続ける。貴方は形を変え、生を紡いでゆく。だから私は命有る限り貴方に尽す。子にも尽す。だから私以外は何も見ないで欲しい」
俺は顔を少しだけ上げ、イヴに応える。唇と唇が触れ、舌を絡ませ、イヴだけを見つめる。長い口付けが終わり、イヴは俺にトドメを刺す。
「どうか私と交わってほしい。今日は危険日。私が妊娠するまで、貴方の子を孕むまで、存分に中に出して。私が、受け止めるから」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/04(金) 19:27:29.07 ID:DcHcdwDzO
麻「今日の議題はなっんでっしょね~♪っと」
麻「今日の議題はなっんでっしょね~♪っと」
マキ「あんたは気楽でいいわね」
ゼナ「私達の夕御飯が懸かってるのに」
リホ「命運…ってことだよね?」
イブ「こんなこと言うのも癪だけど、結果は神のみぞ知る。ってとこかな」
ルイ「はぁ・・・鬱だわ・・・」
ゼナ「私達の夕御飯が懸かってるのに」
リホ「命運…ってことだよね?」
イブ「こんなこと言うのも癪だけど、結果は神のみぞ知る。ってとこかな」
ルイ「はぁ・・・鬱だわ・・・」
青・露・明・つ(あなた達はまだ幸せだよね…)
臥「ああ…なんか胃が痛くなってきた…」
278 名前:流依ルート冒頭(1/4)[] 投稿日:2006/08/05(土) 01:51:23.31 ID:KID8gsTg0
薬剤師「山井臥雄さーん」
山井「ん……」
薬剤師「山井臥雄さーん」
山井「ん……」
名前を呼ばれて、ふっと目を覚ました。
周囲を見回すと、ここが薬局である事を思い出すことが出来た。
待っている間に眠ってしまっていたようだ。
のっそりと椅子から立ち上がり、軽く頭を振ってまとわり付く眠気を払った。
周囲を見回すと、ここが薬局である事を思い出すことが出来た。
待っている間に眠ってしまっていたようだ。
のっそりと椅子から立ち上がり、軽く頭を振ってまとわり付く眠気を払った。
薬を受け取り、代金を支払い、出口へ向かう。
その間に次の薬の準備が出来たようで、薬剤師が薬を待つ人の名を呼ぶ。
その間に次の薬の準備が出来たようで、薬剤師が薬を待つ人の名を呼ぶ。
薬剤師「三条流依さーん」
ちらりと薬局内の様子を窺うと、薬を待っているのは一人だけだった。
歳はほとんど俺と変わらないだろう。癖っ毛と痩身が目立つ少女だ。
歳はほとんど俺と変わらないだろう。癖っ毛と痩身が目立つ少女だ。
改めて周囲を探るが、やはり客は彼女しかいない。
イヤホンをしているから、音楽でも聴いているのだろう。
そのせいで名前を呼ばれたのに気付いていないのかもしれない。
イヤホンをしているから、音楽でも聴いているのだろう。
そのせいで名前を呼ばれたのに気付いていないのかもしれない。
rァ 声を掛ける
. 関係ないね
. 関係ないね
279 名前:流依ルート冒頭(2/4)[] 投稿日:2006/08/05(土) 01:52:07.71 ID:KID8gsTg0
善人であろうとする訳ではなかったが、素通りするのも気が引ける。
小さな親切なのか大きなお世話なのかは判らなかったが、俺は少女に声を掛けた。
善人であろうとする訳ではなかったが、素通りするのも気が引ける。
小さな親切なのか大きなお世話なのかは判らなかったが、俺は少女に声を掛けた。
山井「もしもーし」
少女「……zzz」
少女「……zzz」
寝ていた。やっている事が俺と同レベルだ。
親近感と言うものは、案外下らない事を切欠に発生するらしい。
彼女の肩を、指先で軽くトントンと叩いた。
親近感と言うものは、案外下らない事を切欠に発生するらしい。
彼女の肩を、指先で軽くトントンと叩いた。
山井「おーい。寝てますかー?」
少女「うー……」
山井「たぶん、今呼ばれたのは貴女だと思うよ」
少女「……あ」
少女「うー……」
山井「たぶん、今呼ばれたのは貴女だと思うよ」
少女「……あ」
ようやくお目覚めになられたようだ。
慌てているのか、イヤホンを仕舞ったり財布を捜したりと、ぱたぱたとせわしない。
慌てているのか、イヤホンを仕舞ったり財布を捜したりと、ぱたぱたとせわしない。
薬剤師「えーと、三条流依さーん」
やや躊躇いがちな薬剤師の声を耳にしながら、俺は薬局を出た。
薬局を出ると、すぐに商店街の雑踏に迎えられた。
ただでさえ熱いのに、こんな人込みの中へ特攻する気にはなれない。
多少の遠回りにはなるが、もう少し静かな道を選んで帰ることにした。
ただでさえ熱いのに、こんな人込みの中へ特攻する気にはなれない。
多少の遠回りにはなるが、もう少し静かな道を選んで帰ることにした。
280 名前:流依ルート冒頭(3/4)[] 投稿日:2006/08/05(土) 01:52:36.76 ID:KID8gsTg0
山井「あぢぃ」
山井「あぢぃ」
あまりの暑さに、このまま家まで直行する事を断念していた。
公園のベンチで小休止を取る。
見上げれば木々の合間から覗く空。
ところどころに雲が浮いていたが、ほとんど快晴といってよかった。
公園のベンチで小休止を取る。
見上げれば木々の合間から覗く空。
ところどころに雲が浮いていたが、ほとんど快晴といってよかった。
山井「多少は曇ってくれ……」
空の眩しさに目が痛くなってきた頃、天から地へと視線を移した。
がくっと大きく頭を垂れて、両肘を両膝の上に突く。
暑い事には変わりなかったが、ひとまず気力の回復を待つ事にした。
がくっと大きく頭を垂れて、両肘を両膝の上に突く。
暑い事には変わりなかったが、ひとまず気力の回復を待つ事にした。
……それにしても暑いな。
もともと暑さに強い方ではないから、早くも意識が茫洋とし始める。
気力は回復するどころかますます減衰しているようだ。
地面が黒くなっていくのは、俺の影が肥大して見えているせいなのか……。
もともと暑さに強い方ではないから、早くも意識が茫洋とし始める。
気力は回復するどころかますます減衰しているようだ。
地面が黒くなっていくのは、俺の影が肥大して見えているせいなのか……。
??「……あの」
幻聴まで始まったようだ。
随分と可愛らしい声だが、天使か何かのお迎えだろうか。
父よ、母よ、申し訳ございません。
山井臥雄はここまでの男だったようです。
先立つ不幸をお許し下さい。
随分と可愛らしい声だが、天使か何かのお迎えだろうか。
父よ、母よ、申し訳ございません。
山井臥雄はここまでの男だったようです。
先立つ不幸をお許し下さい。
281 名前:流依ルート冒頭(4/4)[] 投稿日:2006/08/05(土) 01:53:00.24 ID:KID8gsTg0
??「……ええと、生きてますか?」
山井「どうだろうな。半分くらい死んでると思う」
??「半分生きてれば十分かと」
??「……ええと、生きてますか?」
山井「どうだろうな。半分くらい死んでると思う」
??「半分生きてれば十分かと」
厳しい事を仰る天使だった。
そう簡単に天国へは入れてくれないようだ。
ゆっくりと体を起こし、天使の顔を拝んでやる事にした。
そう簡単に天国へは入れてくれないようだ。
ゆっくりと体を起こし、天使の顔を拝んでやる事にした。
山井「……あれ、さっきの」
眼前に現れたのは、薬局で船を漕いでいた少女だった。
ここまでしか書いてない。
それにしても我がIDは怪盗だな。
それにしても我がIDは怪盗だな。
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/05(土) 14:50:04.00 ID:WrBkT1scO
ヤマイ『───体は薬で出来ている
血潮は薬漬け 心は卑屈
幾たびの死線を越えて不死
ただの一度の病死もなく ただの一度の完治もない
病人はここに独り
病の床にて命を鍛つ
ならば、我が生涯に治癒は不要ず
この体は、無限の薬で出来ていた───』
麻之葉「素晴らしい…素晴らしいですよ!Unlimited Drug Works!!!」
りん「これが、真・臥雄の力…」
ヤマイ「注射器の補充は充分か?」
麻「ふん、助さん角さん。やっておしまいなさい!」
タフマン・店長「おうっ!!」
ヤマイ『───体は薬で出来ている
血潮は薬漬け 心は卑屈
幾たびの死線を越えて不死
ただの一度の病死もなく ただの一度の完治もない
病人はここに独り
病の床にて命を鍛つ
ならば、我が生涯に治癒は不要ず
この体は、無限の薬で出来ていた───』
麻之葉「素晴らしい…素晴らしいですよ!Unlimited Drug Works!!!」
りん「これが、真・臥雄の力…」
ヤマイ「注射器の補充は充分か?」
麻「ふん、助さん角さん。やっておしまいなさい!」
タフマン・店長「おうっ!!」
─────────────────
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/05(土) 14:50:37.96 ID:WrBkT1scO
367
─────────────────
臥雄「………………………」
ゼナ「今度作るエロゲの一文。最大の見せ場」
臥「いや、エロゲってお前、これ」
ゼ「久瀬&麻之葉ぷれぜんつ。提供はタフマンでお送りします」
臥「……………そうか」
紫音「一応ヒロインの名前とか意識してんのね」
麻「ええ。ちなみに作中では"りん"の裏人格が巨大化して、オーバードーズにより暴走したヤマイを殺したりします」
臥「俺死ぬのか!?主人公じゃないの!?」
ゼ「自意識過剰。主人公は鶴谷さん」
臥「……いや、なんかもうすいません」
明日比「当然ヤマイ×麻之葉は鉄板ですよね」
臥「あんたいつから腐女子設定?」
麻「三つ編み眼鏡とくれば腐れていても不思議じゃないでしょう」
明「それは全くの偏見ですが今回ばかりは反論出来ませんので聞き逃します」
ゼ「ちなみに製品版『くちあま』の同梱おまけディスクに入れる予定」
1・オナ男「そんなものはない!!」
ゼナ「今度作るエロゲの一文。最大の見せ場」
臥「いや、エロゲってお前、これ」
ゼ「久瀬&麻之葉ぷれぜんつ。提供はタフマンでお送りします」
臥「……………そうか」
紫音「一応ヒロインの名前とか意識してんのね」
麻「ええ。ちなみに作中では"りん"の裏人格が巨大化して、オーバードーズにより暴走したヤマイを殺したりします」
臥「俺死ぬのか!?主人公じゃないの!?」
ゼ「自意識過剰。主人公は鶴谷さん」
臥「……いや、なんかもうすいません」
明日比「当然ヤマイ×麻之葉は鉄板ですよね」
臥「あんたいつから腐女子設定?」
麻「三つ編み眼鏡とくれば腐れていても不思議じゃないでしょう」
明「それは全くの偏見ですが今回ばかりは反論出来ませんので聞き逃します」
ゼ「ちなみに製品版『くちあま』の同梱おまけディスクに入れる予定」
1・オナ男「そんなものはない!!」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/05(土) 15:36:20.49 ID:WrBkT1scO
臥「おーい、紫音ー」
春「………………」
臥「次移動教室だぞー」
春「…うーん…むにゃむにゃ」
臥「起きろー。起きないとキスしちゃうぞー」
春「んー……ちゅー」
臥「ちょっ、冗談だバカ!寝ぼけてんじゃねぇ!」
臥「おーい、紫音ー」
春「………………」
臥「次移動教室だぞー」
春「…うーん…むにゃむにゃ」
臥「起きろー。起きないとキスしちゃうぞー」
春「んー……ちゅー」
臥「ちょっ、冗談だバカ!寝ぼけてんじゃねぇ!」
明日比「……(ドキドキ)」
真希「なに頬赤らめてんのよ」
真希「なに頬赤らめてんのよ」
426 名前:以上、名無しにかわりまして茶役がお送りしました[いつか会うティムポのために] 投稿日:2006/08/05(土) 23:57:33.27 ID:S2siz+ol0
ゼナ「風邪の時には14、滋養強壮には17」
山井「何がだ?」
ゼナ「山井分の摂取量」
山井「なっ」
ゼナ「服用方法は熱烈な抱擁後のキス」
山井「ばっ、おまっ」
ゼナ「嫌ならえっちでいい」
山井「(俺はなんて答えればいいんだ)」
ゼナ「風邪の時には14、滋養強壮には17」
山井「何がだ?」
ゼナ「山井分の摂取量」
山井「なっ」
ゼナ「服用方法は熱烈な抱擁後のキス」
山井「ばっ、おまっ」
ゼナ「嫌ならえっちでいい」
山井「(俺はなんて答えればいいんだ)」
431 名前:『山井臥雄カタルシス』1/4[脳汁投下ー!] 投稿日:2006/08/06(日) 00:07:04.28 ID:IlW9jng4O
もしも俺が祈るならば、ただひたすらに人の可能性を信じて、祈るだけだ
もしも俺が祈るならば、ただひたすらに人の可能性を信じて、祈るだけだ
臥雄「神様なんて、とっくの昔に縁を切った存在だよ」
イブ「それは…どう言った了見かな?」
イブが微笑を浮かべたままの顔を傾げて聞いてくる
臥「俺はこの通り、産まれた時から人とは違う体だ。それこそ他の奴らなんか目じゃないほど苦汁を舐めてきた。死にかけたことだって一度や二度じゃない」
事実、俺が今生きてるのはもはや奇跡のようなものだと麻之葉は言っていた
臥「だけど俺は死なない。どれだけ痛くても、苦しくても、ふと気付いたときには全て収まってるんだ」
イブ「あら。それこそ神様の恩恵を受けてるとしか言えないんじゃない?」
彼女はさも面白そうに、俺の目に問いかける
臥「ああ、確かに俺を看た医師達はいつも決まってこう言うよ。『奇跡だ。神の御技としか思えない』ってね。…だが、そんなのは彼らにとっての奇跡に過ぎないんだ」
臥「わかるかい?イブ。死にかけるってのはね、生半可なことじゃあないんだ。まさに地獄だよ、あれは。意識なんて苦しさの前では軽く押し潰される。まるで灼熱に身を投じたように、体が、脳が悲鳴をあげる!」
イブ「それは…どう言った了見かな?」
イブが微笑を浮かべたままの顔を傾げて聞いてくる
臥「俺はこの通り、産まれた時から人とは違う体だ。それこそ他の奴らなんか目じゃないほど苦汁を舐めてきた。死にかけたことだって一度や二度じゃない」
事実、俺が今生きてるのはもはや奇跡のようなものだと麻之葉は言っていた
臥「だけど俺は死なない。どれだけ痛くても、苦しくても、ふと気付いたときには全て収まってるんだ」
イブ「あら。それこそ神様の恩恵を受けてるとしか言えないんじゃない?」
彼女はさも面白そうに、俺の目に問いかける
臥「ああ、確かに俺を看た医師達はいつも決まってこう言うよ。『奇跡だ。神の御技としか思えない』ってね。…だが、そんなのは彼らにとっての奇跡に過ぎないんだ」
臥「わかるかい?イブ。死にかけるってのはね、生半可なことじゃあないんだ。まさに地獄だよ、あれは。意識なんて苦しさの前では軽く押し潰される。まるで灼熱に身を投じたように、体が、脳が悲鳴をあげる!」
432 名前:『山井臥雄カタルシス』2/4[] 投稿日:2006/08/06(日) 00:08:22.97 ID:IlW9jng4O
431
我ながらなかなかどうして、口が止まらない。いつにも増して饒舌に、俺は過去を吐き出す。どす黒い想いを垂れ流す
「俺が手に負えないと判断すると、医師達は神に救いを求める。俺はどうすることも出来なくて、同じようにただひたすら神へ祈るしかない。…それでも苦しみは続くんだ」
「俺が手に負えないと判断すると、医師達は神に救いを求める。俺はどうすることも出来なくて、同じようにただひたすら神へ祈るしかない。…それでも苦しみは続くんだ」
自分が今、どんな顔をしてるかもわからない
「誰も助けてはくれない。医師を憎んで神を恨んで、救いの無い世界に絶望して…そうしていつしか気を失って、意識を戻せば目の前には医師達の笑顔がある。それが延々と…果ての無い地獄の連鎖だった」
イブは黙って俺の話に耳を傾けている
「初めはな、目が覚める度神に感謝していた。助けてくれてありがとう、と。だが、何度目かの地獄の時…十歳くらいだったかな。初めての手術の中で、俺は気付いたんだ
…あの時俺は珍しく、早々と意識を失った。普段は麻酔を打ったって収まらない苦しさが、嘘のように無かったから」
後で聞いた話、その時は相当ヤバかったらしい
「そして次に目を覚ました時、俺はまだ手術中だったんだ。と言っても全身の感覚は無いままだが。そうして、うっすらと開かれた俺の瞳に、馴染みの医師達の姿が映った」
そうだ…今でも鮮明に思い出せる
「誰も助けてはくれない。医師を憎んで神を恨んで、救いの無い世界に絶望して…そうしていつしか気を失って、意識を戻せば目の前には医師達の笑顔がある。それが延々と…果ての無い地獄の連鎖だった」
イブは黙って俺の話に耳を傾けている
「初めはな、目が覚める度神に感謝していた。助けてくれてありがとう、と。だが、何度目かの地獄の時…十歳くらいだったかな。初めての手術の中で、俺は気付いたんだ
…あの時俺は珍しく、早々と意識を失った。普段は麻酔を打ったって収まらない苦しさが、嘘のように無かったから」
後で聞いた話、その時は相当ヤバかったらしい
「そして次に目を覚ました時、俺はまだ手術中だったんだ。と言っても全身の感覚は無いままだが。そうして、うっすらと開かれた俺の瞳に、馴染みの医師達の姿が映った」
そうだ…今でも鮮明に思い出せる
433 名前:『山井臥雄カタルシス』3/4[] 投稿日:2006/08/06(日) 00:09:10.20 ID:IlW9jng4O
432
「誰もが必死だったよ
それまで処置中の俺は、基本的に苦しんでいるか気を失っている状態だったから、医師達の姿をじっくりと見ている余裕なんてなかった。いつも意識を失う直前に見る、神に祈る彼らの姿が全てだったんだ」
少し落ち着いてきた。あの時焼き付いた情景を想い浮かべながら、一言一言、言葉を捻りだしていく
「何せ体の弱い俺を手術しようって言うんだ。医師達も相当懸命だったろう。叫び声は遠くに聞こえ、医師達の姿も逆光ではっきり見えたわけじゃなかった。ただ…俺を救おうとする意志、それだけが確かに伝わってきたんだ」
それまで処置中の俺は、基本的に苦しんでいるか気を失っている状態だったから、医師達の姿をじっくりと見ている余裕なんてなかった。いつも意識を失う直前に見る、神に祈る彼らの姿が全てだったんだ」
少し落ち着いてきた。あの時焼き付いた情景を想い浮かべながら、一言一言、言葉を捻りだしていく
「何せ体の弱い俺を手術しようって言うんだ。医師達も相当懸命だったろう。叫び声は遠くに聞こえ、医師達の姿も逆光ではっきり見えたわけじゃなかった。ただ…俺を救おうとする意志、それだけが確かに伝わってきたんだ」
ここで一息つく
「それで?」
すかさず続きを促すイブの顔からは笑みが消え、代わりとばかりに青い瞳が真剣さを湛えている
「俺は再び意識をなくした。いつものように神に祈る彼らの姿を見ながら。
…全てを尽くしてなお俺を救うために、絶望に沈む顔を振り切って祈る、彼らの姿を」
そう、その瞬間に気付いてしまった。いや、気付くことが出来た
「俺が今まで何度も何度も奇跡の生還を果たしてきたのは、神様のおかげでもなんでもない。
いつだって全力で俺を救おうとしてくれた医師達が居たからなんだ」
「それで?」
すかさず続きを促すイブの顔からは笑みが消え、代わりとばかりに青い瞳が真剣さを湛えている
「俺は再び意識をなくした。いつものように神に祈る彼らの姿を見ながら。
…全てを尽くしてなお俺を救うために、絶望に沈む顔を振り切って祈る、彼らの姿を」
そう、その瞬間に気付いてしまった。いや、気付くことが出来た
「俺が今まで何度も何度も奇跡の生還を果たしてきたのは、神様のおかげでもなんでもない。
いつだって全力で俺を救おうとしてくれた医師達が居たからなんだ」
434 名前:『山井臥雄カタルシス』4/4[シーン移行、イブルートクライマックスへ] 投稿日:2006/08/06(日) 00:10:35.72 ID:IlW9jng4O
433
「彼らが俺の命を必死に繋ぎ留めてくれたからこその生還なのだと、あの日俺は自覚したんだ」
そこが、山井臥雄とゆう人間の始まりだった
「その時だよ、医者を目指すと誓ったのは。同時に、神様とゆう存在に頼らなくなったのは」
そこが、山井臥雄とゆう人間の始まりだった
「その時だよ、医者を目指すと誓ったのは。同時に、神様とゆう存在に頼らなくなったのは」
話すことを終えた俺は大きな溜息をついて、イブに向き合う
昔話なんて、我ながら柄にもないことをしたものだ。俺は渇いた笑いをして見せて、最後に彼女の何物をも吸い込んでしまいそうな深い瞳を見つめて言った
「俺は神様を信じないよ。いつだって俺を救うのは、人が持つ可能性とゆう力だから、俺はそれを信じてる」
「俺は神様を信じないよ。いつだって俺を救うのは、人が持つ可能性とゆう力だから、俺はそれを信じてる」
「そう」
イブが頷きながら一歩下がる
「あなたの話が聞けて良かった。フセオ、ありがとう」
彼女はそう言って一瞬、まるでこの世の美を司る女神の如き笑顔を浮かべて、立ち去った
行く先には立ちふさがる壁
長年をして積み上がったその宿敵と決着を着けるため、イブ・A・スタックスは教会へと向かった
イブが頷きながら一歩下がる
「あなたの話が聞けて良かった。フセオ、ありがとう」
彼女はそう言って一瞬、まるでこの世の美を司る女神の如き笑顔を浮かべて、立ち去った
行く先には立ちふさがる壁
長年をして積み上がったその宿敵と決着を着けるため、イブ・A・スタックスは教会へと向かった
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/08/06(日) 00:58:18.47 ID:TLr3ZuCKO
つくし「?」
つくし「?」
つくし「てんちょー、なにつくってるんですかー?」
幸楽店長「……ないしょ」
つくし「あー、つくしにかくしごとですかー?」
店長「……」
つくし「てんちょー?」
店長「……」
つくし「てんちょーってばー」
店長「……ないしょ」
つくし「むー、うー」
店長「……ないしょ」
つくし「……ぷー、もうてんちょーなんていいですよーだ、仕事してきますー!」
幸楽店長「……ないしょ」
つくし「あー、つくしにかくしごとですかー?」
店長「……」
つくし「てんちょー?」
店長「……」
つくし「てんちょーってばー」
店長「……ないしょ」
つくし「むー、うー」
店長「……ないしょ」
つくし「……ぷー、もうてんちょーなんていいですよーだ、仕事してきますー!」
店長「…はぁ、やっと行ったか……」
店長「……流石に言えないよなぁ……」
店長「……流石に言えないよなぁ……」
店長「…つくしちゃんがいつも着てるふりふりが気になるからって、俺も作ってつけてみた、だなんて……」