夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

瀬文焚流&アーチャー

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あと、一歩だった。
確かに目の前に、かつて倒れた部下_____志村は立っていた、はずだった。

「はっ。命令通り長生きします!!」

バカが付くほど素直なその言葉に思わず破顔した、その直後だった。
突如現れたサラリーマンたちの吹くブブゼラの爆音が轟き_____志村を再び、失ったのは。

そして、坊主頭の男、瀬文焚流の視界は暗転する。




「………志村ぁぁっ!!」


その声と共に、瀬文は飛び起きた。
聖杯戦争の舞台___偽りの冬木市に用意された、マンションの一室。

「……どこだ、此処」

さっきの出来事はただの性質の悪い悪夢、のはずはない。
人気はないようだが、念のため辺りを見回す。

「…ぬいぐるみ?」

目についたのは、部屋の隅に鎮座する大き目のピンク色の熊のぬいぐるみ。
30歳はとうに超えた男である瀬文に、当然ながらこんな趣味はない。
かわいらしい見た目をしているが、新手のSPECホルダーによる罠である可能性も否定できない。ぬいぐるみに爆弾を仕込んである可能性もある…。
そう考えを巡らせた矢先。


「気が付いたみたいだな、マスター」

「……………は?」


ぬいぐるみが、喋りだした。
しかも、自分の足で立ち、歩き出したではないか。

「どうしたマスター、そんな顔をしt…!?」

マスターとは何か、なぜここに呼び出したのか…?
そんな疑問が脳裏に浮かぶのとほぼ同時に、ほぼ反射的にぬいぐるみの頭部分をつかみ、壁に叩きつけた。

「……何者だ、お前」
「マスター、な、何をする…それが人にものを聞く態度か…! 離せ…!」
「人じゃないだろ」

瀬文の手から逃れようと必死に手足をばたつかせるも、リーチの短さ故に届かない。
子供のおもちゃのような音を立てながら、虚しく空を掻くのみ。

「クソッ…なんて不便な体だ…!」
「御託はいいからさっさと答えろ。お前は誰だ、どうしてここに俺を呼び出した」
「呼び出した…?私もここに呼び出されたんだ、マスターも聖杯に呼び出゛さ゛れ゛た゛ん゛じゃ゛な゛い゛の゛か゛…!」

元SIT小隊長として鍛えられた瀬文の指が顔面にめり込み、もはや原形をとどめないほどに変形したぬいぐるみから、絞り出されたかのような声が漏れる。

「聖杯………?」

その言葉を聞いた途端、瀬文の脳に、見知らぬ記憶が次々と焼きついた。
未詳での同僚__当麻紗綾が捜査の際にキーワードを半紙に書きつけ破り捨てることでひらめきを得ていたのを思い出すが、そんなものではない。
聖杯戦争のルール、サーヴァントとマスターの関係、右手に刻まれた令呪の意味、そして____勝者は聖杯を用いて願いを叶えられるということ。
まるで記憶を弄られているかのように、次々と詰め込まれていく。

「ハアッ…ハアッ…ハアッ……」

息を荒くする瀬文のその足元では、いつの間にか力の緩んだ手から抜け落ちたぬいぐるみが、ぐったりしている。
それを見下ろし、瀬文は問う。


「お前が、俺のサーヴァント…なのか?」



「聖杯ってのは、本当に何でも願いを叶えられるのか」

先ほどの一悶着から数分後、ぬいぐるみが落ち着いてきたころ、瀬文がふとそんな問いを口にした。
これまで様々な超能力__SPECを目の当たりにしてきたが、流石にまだ信じ切れてはいないのだ。

「さあ?私だってこの世界にいきなり呼び出された身なんだ、そんなこと聞かれても困る。
 …まあ、ただ一つ言えることは、街一つ分の空間を作り出して別の世界から私たちを呼び寄せた辺り、その聖杯はとんでもない力を持ってる、ってことだけだな。
 私の元いた世界じゃ、旗艦でもそんな芸当はとてもじゃないが不可能だ。
 マスターは、何か叶えたい願いがあるのか?」
「………ある」

一言だけそう答えた瀬文の脳裏には、志村の顔が浮かんでいた。
保証はない。しかし、聖杯の「とんでもない力」ならば、志村を再び救ってやれるかもしれない_____。


「………乗った」


無意識にそう、呟いていた。

「本当にいいのか?…人間というのは、よく後悔というものをするのだろう?」
「後悔…?そんな物はない。『命捨てます』。これが俺たちSITの言葉だ。…お前はどうなんだ」
「私は元々兵器。戦うことだけが存在理由…嫌がる理由などない。
 霧の大戦艦、キリシマだ。よろしく頼む」

また一組、聖杯戦争の扉を叩く。
彼らの結末は、後悔か、それとも_____?

【クラス】
アーチャー

【真名】
キリシマ(ヨタロウ)@蒼き鋼のアルペジオ-Ars Nova-

【パラメーター】
筋力:D-(C) 耐久:D-(C) 敏捷:D-(C) 魔力:E 幸運:B 宝具:A+
※()内は「無辜の怪物」解除時

【属性】
混沌・中立

【クラススキル】

対魔力:D
魔術への耐性。一工程の魔術なら無効化できる、魔力避けのアミュレット程度のもの。

単独行動:B(C)
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。熊のぬいぐるみの姿は、魔力消費を抑えるのに一役買っている。

【保有スキル】

嵐の航海者:B-
「船」と認識されるものを駆る才能を示すスキル。
生前船員・船団を率いることはなかったため、カリスマは備えていない。

狂化:-(E)
熊のぬいぐるみの姿では、このスキルは失われている。
Eクラスでは、通常時は狂化の恩恵を受けないが、その代わりに正常な思考力を保つ。 ただし、相手に攻撃されたり回避されたりするごとに好戦的になっていく。

気配遮断:A---(-)
熊のぬいぐるみと化したことで手に入れたスキル。一切動かなければサーヴァントである事さえ気が付かれない。
ただし、動いている時はこのスキルは発動しない。

動物会話:C(-)
熊のぬいぐるみと化したことで手に入れたスキル。言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
動物側の頭が良くなる訳ではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。

無辜の怪物:A
生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられなった怪物。能力・姿が変貌してしまう。
このスキルを外すことは『緑光刻まれし霧』を除き不可能。
このスキルにより、彼女の姿はピンク色の熊のぬいぐるみの物と化しており、その影響でステータスや一部スキルのランクが変化しているが、「気配遮断」と「動物会話」が可能となっている。

クラインフィールド:E(A)
クラインの壺理論を応用することで、受けた攻撃のエネルギーを任意に逸らし攻撃を無力化するバリアを展開する。
ただし、全てを処理出来るわけではなく徐々にエネルギーは蓄積されてゆき、適度に発散しなければやがてフィールドが消失してしまう。
調整を行うことで物理攻撃にも使用可能。熊のぬいぐるみの姿では手のひらサイズが精一杯。

【宝具】
『緑光刻まれし霧』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100
彼女の在りし日の本来の姿である、金剛型戦艦四番艦『霧島』の姿を模した霧の大戦艦『キリシマ』を召喚する。再現の都合上基本的には空中を航行するが、元は艦船であるため水上での戦闘では+の補正がかかる。
科学的な存在であることと釣り合わないランクの高さは、同じ霧の船であるイ401が拿捕された際、7年間の研究にもかかわらず全く解析することができなかったという逸話から来る『霧の艦隊』そのものが持つ神秘性によるもの。
姿こそ『霧島』に緑色の紋様が刻まれただけであるが、『強制波動装甲』『超重力砲』をはじめとするその装備は全くの別物であり、圧倒的な火力・防御力を有する。
また、この宝具を発動している間のみ、「無辜の怪物」が解除され本来の姿(?)を取り戻し、ステータス・スキルが本来の物へと戻る。

『黄光刻まれし霧』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100
『緑光刻まれし霧』発動時のみ使用可能。『霧島』の姉妹艦である『榛名』の姿を模した霧の大戦艦『ハルナ』を召喚する。(メンタルモデルも一時的にサーヴァントとして召喚する)
性能面では『緑光刻まれし霧』とほぼ同等だが、魔力消費の関係上2隻を長時間同時運用することは困難を極める。
その真価は、『緑光刻まれし霧』との合体を行うことで劇的に強化される『超重力砲』にある。
威力は絶大であるが、発射には演算への集中と莫大な魔力を要求される。

【weapon】
『緑光刻まれし霧』とクラインフィールド。しかし、現状のマスターである瀬文の魔力量では、『緑光刻まれし霧』の連続使用可能時間は持って10分といったところ。

【人物背景】
近未来、人類と敵対する『霧の艦隊』と呼ばれる第二次世界大戦時代の艦の形状を模した艦艇群の中の一隻。「メンタルモデル」と呼ばれる、外界との接触を図り情報収集を行うために形成された、茶髪のショートアップにパンツスタイルの女性の姿を模したインターフェイスを持っていた。
姉妹艦であるコンゴウの配下であり、ハルナと共に横須賀港を襲撃するも、イ401との戦闘に敗北、「後悔」という感情を知る。メンタルモデルと船体を失うが、核たるユニオンコアだけは辛うじて無事であった。
その後、刑部蒔絵という少女にハルナ共々保護された際に、ハルナの持つナノマテリアルを少量分け与えてもらい、部屋にあったピンク色のクマのぬいぐるみの姿を借りて復活した。
今回はその付近の時間軸(復活直後)からの参戦となる。
性格面は非常に勝気で好戦的な物であったが、熊になってからは鳴りを潜め、比較的常識的な性格となっている。

【サーヴァントとしての願い】
船体・メンタルモデルを取り戻し、『後悔』の感情を晴らす

マスター】
瀬文 焚流@SPEC?警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿?

【weapon】
拳銃など警察の装備

【能力・技能】
元SIT小隊長であるため、常人と比べて身体能力・戦闘能力が高い。
真価はその刑事魂(刑事とかいてデカと読む)にあり、これによりたとえ満身創痍になろうが能力で記憶を消されようが時を止められようが真実に向かってひた走り続けることができる。もし瀬文がサーヴァントとなれば戦闘続行:Aは確実レベル。
とはいえ、あくまで純粋な人類であり、無能力者であることは間違いない。

【人物背景】
警視庁公安部未詳事件特別対策係(通称:未詳)捜査官。警部補。坊主。
若くしてSITの小隊長を務めていたが、犯罪グループとの銃撃戦のさなかに不可思議な現象に見舞われ、部下である志村を誤射した疑惑をもたれ、未詳へと左遷された。
鞄代わりに紙袋を持ち歩いており、その中に拳銃などもしまっている。口癖は「○○なめんじゃねぇ / ○○なめんな」(権力、命など)。
強い正義感と、高圧的で生真面目な軍人気質の持ち主であるとともに、かなりの常識人。
SIT在籍時の矜持でもある「命捨てます」を掲げる一方で、志村の一件によるトラウマから「人の死」に強い恐怖心を持っており、「悪人だろうが政治家だろうが、人の命は人の命」と語り、自殺を試みる被疑者や他人の生命を弄ぶような人物に対しては怒りを露にする。
志村が殺された(第8話)直後からの参戦。

【マスターとしての願い】
志村を生き返らせる。

【令呪】
キリシマの「智の紋章(イデア・クレスト)」と同じものが右手の甲に刻まれている。

【方針】
マスターである瀬文の魔力量があまり高くないため、むやみな戦闘は避け、まずは情報収集に徹する。(熊のぬいぐるみ状態での不意打ちも捨ててはいない)
勝てると確信に至った時や、やむを得ない場合のみ、『緑光刻まれし霧』を用いて戦闘する。

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