夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

シン・アスカ&バーサーカー

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見上げた空に堕ちていく。
茜色が広がる天空は、元いた世界と変わらず――シン・アスカを包み込む。
けれど、この世界は総て偽りだ。
何もかもが嘘で、誰が死のうと現実は揺らがない。
言うなれば、夢の中だ。これは現実から逃げ、理不尽を許容できない胡蝶の夢。
下らない、とシンは呟いた。
そして、そんな夢のような泡沫を信じて、飛び込んだ自分自身が一番下らない、と蔑んだ。

(何が何でも、最後まで生き残ればいい、わかりやすいルールだ)

聖杯戦争。その名の通り、戦争だ。
譲れぬ願いの為に、見知らぬ誰かを殺す。
その中には、戦いを為す覚悟もない一般人もいるかもしれない。
知った事か、と割り切れる程シンは大人ではないが、引き金は既に引かれてしまった。
最後まで生き残らなければ、無意味に死ぬ。

(ハッ、結局、俺は殺戮者でしかないんだ)

無駄死したくなければ、戦うしかない。顔を破顔してしまうくらいに単純な理屈だ。
願いを叶えるには、敵を討つ。今まで通りではないか。
今更、正義の味方を気取るなんて遅すぎる。
縋れる人も、【シン・アスカ】がいることを許される居場所も――ない。
脱走したとはいえ、かつての上司と大切な仲間の妹を殺したのだ、どんな顔で戻ればいい。

「聖杯は、俺が手に入れる。誰が相手でも戦ってやる」

そして、戦場から基地へと戻る最中――シンは、強く願った。
もうこれ以上戦わなくてもいい世界を。
もうこれ以上失わなくてもいい世界を。

「それができるだけの力は、この手にある」

想いの煌きが最高潮に輝いた時、聖杯はシンの願いに応えたのだろう。
一瞬前までコクピットに座っていたのに、気づいたら偽りの街でシンは一人立っていた。
舞台として用意されたのは戦火に晒されることのない平和な世界。
思わず、笑ってしまった。
此処に来る前と比べて、随分と優しいものではないか。
とてもではないが戦場となる世界とは思えない。
だが、脳内に刻まれたルールは間違いなく此処を命を懸けた殺し合いの舞台と叫んでいる。
願いをかけた戦争の場だと、シンの拙い頭でも理解させられる。


「力を貸せよ、バーサーカー。アンタの力で、俺は総てを焼き払う」

傍らに立つ銀髪の剣士は、言葉を返すこともなく、ただ唸り声だけを上げている。
憎悪。世界、自分、人、何もかもが憎くて仕方がない歪んだ表情を浮かべ、シンの声に呼応した。

(【デスピサロ】か……名前の通り、総てを死に還すってことかよ)

このサーヴァントさえいれば、自分は戦い続けることができる。
無論、魔力消費や理性がないといった問題もあるが、その部分は何とかカバーするしかない。

(戦争のない世界を創る為に、俺は戦うと決めた)

聖杯に懸ける願いは、戦争のない世界の実現。
これ以上、自分のような存在を産まない為にも、これを最後の犠牲とする。
拳を、握りしめる。血が滲むぐらい、強く。
護るべき人達を、護る為に殺す矛盾。
血塗れで錆び付いている理想は、既に粉々に砕け散っている。
だが、シンは今更だと目を背けた。
たった少しの犠牲を払うだけで、世界は救われるかもしれない。
それならば――迷うはずがない。そう、思っていた。
しかし、心の片隅にある【シン・アスカ】が望む願いは少しだけ違っていた。
戦争のない世界は大切だ。
その実現の為に今まで戦ってきたことは間違いなんかじゃない。

「父さん、母さん、マユ、ステラ。こんなこと、願っちゃ駄目なのかもしれい。でも、俺はもう一度だけ――」

けれど、シンはもう疲れてしまった。
何が正しくて、何が間違いなのか。
誰も彼もが違ったことを言い、自分の考えが正常なのかすら定かではない。

「皆の笑顔が、見たいよ」

――――あの戦火が降り注ぐ前に戻れたらいいのに。

小さな声で吐かれた弱音は、夕焼けの赤に溶けていった。



【クラス】
バーサーカー

【真名】
デスピサロ@ドラゴンクエストIV 導かれし者たち

【パラメーター】
筋力A+ 耐久B+ 敏捷A+ 魔力B+ 幸運D 宝具EX

【属性】
秩序・狂

【クラススキル】
狂化:A
進化の秘法に身を窶したデスピサロは、憎悪だけを糧に剣を振るう。
大切な女を失った彼を止めれる者は誰もいない。
全てのパラメータが1ランクアップ。

【保有スキル】

進化の秘法:B
その秘術は聡明な魔族の王を一匹の化物に変えるぐらいに、醜悪なものだった。
化物に成り果てた彼は、攻撃を受けようが痛みを感じない。
再生、進化、高速詠唱。意志を無くした代わりに得たものは、本当に欲しかったものなのか。

【宝具】
『魔界武具』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:10
彼が振るう剣、鎧、盾、兜のセット。
剣は、相手を斬りつけることで、自分の体力を回復。
鎧は、呪文攻撃を軽減。
盾は、炎や吹雪を軽減。
兜は眠りや麻痺、即死呪文の耐性をつける。

『夢喪転生』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
進化の秘法により、現状の人間体から更なる進化、ステータスの上昇を可能にする。
しかし、その代償は大きく、宝具発動には多大な【魔力】を捧げる必要があるだろう。

【weapon】
魔界武具。

【人物背景】
主人公が住む世界の魔族の王であり、家族同然だった村の人々を殺した仇。
世界を魔族のものとすべく、人間を滅ぼす決意を固める。
けれど、その結末は、愛する人を喪い、失意のまま自我や記憶を喪い力を求める【化物】となって勇者に討たれるものだった。

【サーヴァントとしての願い】
――――。


【マスター】
シン・アスカ@機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

【マスターとしての願い】
戦争のない世界を創る/家族やステラが死ぬ前まで時を巻き戻し、やり直して救いたい?

【能力・技能】
軍人なので肉弾戦、パイロットの技術が優秀。

SEED(火事場の馬鹿力、判断力の上昇)の覚醒。

【人物背景】
かつては、平穏な日々を送っていた少年であり、心持ちも穏やかであった。
しかし、戦火に巻き込まれ、家族を失ってからは己の無力さを憎み、軍人の門戸を叩く。
そして、【力】を手に入れた彼は各地の戦場を転戦する。
その最中に出会った天真爛漫な少女、憎まれ口を叩きながらも心の奥底では認めていた上司などといった彼と関係を深くした人達がいたが――。

【方針】
戦う。

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