夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

前川みく&アーチャー

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◇◇◇◇



―――――――前川みくにゃ!いつでもお仕事ウェルカムにゃ!



前川みく、大阪出身。
15歳の高校一年生。
普通の少女だった彼女は、アイドルの世界へと飛び込んだ。
テレビで見たような輝かしい舞台を夢見て。
華やかな世界を夢見て。
自分が馬車によって導かれる、シンデレラであると信じて。

そんな夢は、自信は、そう長くは続かなかった。
彼女は、自らが魔法にかかっていないと思い込んでしまったのだから。



◇◇◇◇





「みくだって、輝きたい」


部屋の片隅で、壁に寄りかかる様に少女が座り込む。
前川みくは、アイドルだった。
輝く舞踏会を夢見るシンデレラだった。
南瓜の馬車は彼女を城へと導いた。
しかし、彼女は未だに舞踏会へと足を踏み入れられなかった。

何度もレッスンを繰り返し。
何度も努力を積み重ね。
何度も地道な仕事をこなし。
そうして無心に下積みを重ねていた彼女に、晴れ舞台は来なかった。

「あの三人みたいに、すっごくかわいい衣装着て、すっごく綺麗になって、すっごくキラキラしたステージに立って…!」

遅れてきた新入りの三人にデビューで先を越され。
同期の二人にも遅れを取り。
プロデューサーに問いただしても、「企画検討中」の一言で流されるのみ。
いつになったら、お姫様になれるのだろうか。
待ち続ければ、アイドルとして輝けるのだろうか。

――――――いつまで待てばいい?

結局、自分は輝きの向こう側へ行くことは出来ないのではないか。
そんな不安と焦燥が、彼女をこの地へと誘った。


「みくだって、あの子達みたいな『アイドル』になりたい!」


アイドルの少女は、アイドルとなることを願う。
自分がアイドルであることを証明するために。

「でも……」

だが、同時に彼女は普通の子供だった。
願いの為に人を殺す覚悟を持てない、ただの少女だった。


「そんなことの為に…他の人を殺していいかなんて……解らない………」
『……安心しろ』


泣き言の様に言葉を漏らしたみく。
膝を抱え込む様に顔を埋め、弱々しく呟く。
そんな彼女の様子を見てか。
それまで口を開かなかった従者が、静かに呟いた。


『手を下すのは、私だ』


彼女は――――アーチャーのサーヴァントは、はっきりとそう答えた。
兵器の如し機械の肉体。
頭部より伸びる赤髪。
兵器とすら称せる程に異様な容貌。
そんな怪物同然の姿をした従者が、口を開いた。

「…アーチャーちゃん?」
『私は人を殺す為に生み出された兵器だ』

みくが顔を上げ、アーチャーを見上げる。
少女の表情は僅かに強張っている。
人ならざる存在を前にし、恐怖を抱いている。
しかし、それでも少女はアーチャーを見据える。
彼女が、初めて己に付いて語り出したからだ。


『そういった役割を担うことには慣れている。
 いや…むしろ私にとって、それだけが生きる意義だった』


彼女は、静かにそう語る。
自らが兵器であり、自らは人を殺す役割こそが生きる意義だと語る。
そんなアーチャーの姿が、みくの瞳にはどこか物悲しく映った。
誰かを殺すことだけが生きる意味。
戦うことでしか存在を定義出来ない。
みくには理解が及ばなかった世界だった。

「でも、それじゃアーチャーちゃんだけが傷付いて…!」
『お前が気に病む必要は無い、人間の小娘』

故にみくは声を上げる。
アーチャーだけが戦い、傷付こうとしている。
こんな自分の為に戦おうとしている。
それは何よりも辛いことだろう。
だが、アーチャーはみくの杞憂を意にも介さぬ様にそう答える。


『私にも譲れぬものがある。その為に勝たなくてはならない』


真っ直ぐにみくを見据え、アーチャーが言い切る。
己の願いの為に戦う覚悟を、はっきりと宣言する。
その言葉を前に、その金色の瞳を前に、みくは何も言えなかった。
否、何か言おうとしてもそれが言葉にはならなかった。

『あの、その…』
『故に、お前も生きろ。お前は戦わずとも、生きるための縁がある』

しみじみと言葉を紡ぐアーチャーを見上げ、みくは口を開こうとする。
しかし、やはり今の感情を上手く言葉で言い表せない。
そんな少女を見下ろし、アーチャーは僅かながら穏やかな声色で呟く。



『……お前は、私とは違うのだからな』



ぼそりと呟いた一言。
みくは呆気に取られた様に、アーチャーを見つめていた。
その声色から感じ取れたのは、一抹の憧れのようなものだった。



(皮肉なものだ……人間に歯向かい、人間を蔑んだ私が、人間の小娘に仕えることになるとはな)



――――彼女は、兵器だった。



人間を殺す為に、人間の手によって人間を素体に生み出された。
人間に叛逆し、人間を抹殺し、人間に畏れられた。
彼女は、人間の支配から逃れるべく戦った。
兵器である彼女は、化物である彼女は。
人間を殺すことを、自らの生きる縁と定義した。
それこそが、己の『正義』であると信じた。

そう信じて生きてきた彼女は、死んだ。

同じ兵器として改造された男に。
兵器でありながら、人へと肩を貸した男に。
自らが人であった頃に親しかった男に、殺された。


(小娘、お前の願いは叶う。私がこの戦いに勝ち、お前も勝ち残るのだから)


瞳を閉じ、過去の記憶に想いを馳せる。
自らがまだ人だった頃の遠き思い出。
あの死の瞬間に思い出した、穏やかな日常。

『フレデリック』『――――――』。

あの二人と穏やかに語らった日々。
兵器としての死の間際に思い出した、掛け替えの無い日常。
もう一度、人としてあの時を取り戻したい。
あの時の様に、三人で語らいたい。


(また、三人で会おう。今の私にとっての戦う意義はそれだ。
 小娘、お前も自らの願いを――――――大切なものを、見失うなよ)


故に彼女は戦う。
人類史上最悪の叛逆者『ジャスティス』は、戦いに身を投じる。



【クラス】
アーチャー

【真名】
ジャスティス@GUILTY GEAR

【属性】
混沌・中庸

【パラメータ】
筋力A 耐久A+ 敏捷B+ 魔力D 幸運C 宝具A

【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:D
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
Dランクならばマスターを失っても半日程度現界可能。

【固有スキル】
絶対悪:EX
兵器でありながら創造主たる人類に反旗を覆した存在。
自我を覚醒させた彼女は生物兵器『ギア』の存在意義を提唱し、聖戦を引き起こした。
アーチャーは個人としての意志を一切顧みられぬまま、人類の敵として未来永劫畏れられ続けることになる。

戦闘続行:A
ギアとしての脅威的な生命力。
瀕死の傷であっても戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り戦い続ける。

魔力放出:B
魔力によるジェット噴射。
背中に装備されたブースターから魔力を放出し、瞬間的に機動力を倍増させる。
魔力消費が高く、燃費は悪い。

【宝具】
『背徳の王(ギルティギア)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
人類が生み出した『背徳の兵器』。
生物にギア細胞を移植することで生み出される生態兵器『ギア』としての肉体そのもの。
生身の肉体と全身を覆う強化外骨格の両方を含めて『宝具』として扱われる。
アーチャーは全てのギアの頂点に立つ存在―――――完成型ギア壱号機である。
ギアの特性として、並の生物を凌駕する生命力と身体能力を備える。
更にアーチャーはブレード、炸裂弾、レーザービーム等、強化外骨格に数々の武装を備える。

『叛逆の王(ギルティギア)』
ランク:A 種別:対人類宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
人類が生み出した『全人類への叛逆者』。
人類の天敵として恐れられた逸話の具現。
敵サーヴァントが『人間』であった場合、対象の全パラメータを強制的に1ランクダウンさせる。
更に対象へ威圧によるバッドステータスを与え、あらゆる判定におけるファンブルの確率を上昇させる。
パラメータダウンは一切の防御が不可能だが、バッドステータスに限り精神干渉耐性のスキルによって軽減(Aランク以上なら無効化)が可能。
ただしこれらの効果は人外のサーヴァントには一切機能しない。人間から後天的に人外に転じた存在であろうと例外ではない。

『焦土の咆哮(ガンマレイ)』
ランク:D++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000
両肩に仕込まれた砲身より大火力の巨大光線を放つ。
特殊な効果こそ持たぬものの、純粋に凄まじい破壊力・射程距離を誇る。
単純明快、故に強力無比な必殺宝具。
ただし発動には膨大な魔力を必要とする。

【Weapon】
強化外骨格に仕込まれた数々の武装。

【人物背景】
『あの男』によって創られた生物兵器「ギア」の完成型壱号機。
全てのギアを統率する能力と圧倒的な戦闘力を持つ最強最悪のギア。
人間の女性を素体に作られており、性別としては女性。
誕生して間もなく自我を確立させ、兵器でしかないギアの存在意義を提唱。
他のギアを率いて人類に反逆し、100年に渡る聖戦を引き起こした。
最終的にプロトタイプのギアであるソル・バッドガイと聖騎士団によって封印される。
その後配下であるテスタメントの手によって復活するも、ソルとの死闘の末に敗北。
過去の記憶を思い出し、ソルに「また三人で語り合おう」と言い残して死亡した。
「自分は人を殺すことだけを目的に人によって作られた兵器」と語っており、
人類を抹殺することを生きるよすがとしていたことを伺わせる。
人間だった頃はフレデリック(ソル)、『あの男』と親しい仲だった。

【サーヴァントとしての願い】
あの頃のように、また三人で語らいたい。

【基本戦術・運用】
高水準のパラメータと豊富な武装を兼ね備えた強力な弓兵。
更に高ランクの戦闘続行スキル・対魔力スキルの恩恵で耐久力も高い。
魔力放出スキルによる高い機動力も備え、条件付きの対象弱体化宝具など数々の強みを備える。
ただし高ステータスの代償として全体的な燃費は悪い。
単独行動スキルで一定の魔力は自前で賄えるものの、マスターが魔術素養のない一般人であるため魔力面で苦しいことに変わりはない。
可能な限りの魔力節約、魂喰い等による魔力回収が推奨される。
特に絶大な魔力消費を強いられるガンマレイの使い所は慎重に見極めるべし。

【方針】
聖杯を穫るべく戦う。マスターを護る。



【マスター】
前川みく@アイドルマスター シンデレラガールズ(TVアニメ版)

【マスターとしての願い】
アイドルとして輝きたい。

【weapon】
なし

【能力・技能】
アイドルとしてのレッスンを行っている為、運動神経はいいかもしれない。

【人物背景】
346プロダクション主催の企画「シンデレラプロジェクト」の一員。
大阪出身の15歳。猫のような独特の口調で喋る新人アイドル。オーディションでアイドルになった模様。
努力家で明るい性格だが他者への対抗心が強く、内面では自身への劣等感を抱えている。
デビューにおいて他のアイドル達に遅れを取り、みくは次第に焦燥感を募らせていく。
そうしてみくはプロデューサーの真意に気付かぬまま、聖杯戦争へと召還される。

【方針】
願いを叶えたいが、その為に他の誰かを殺していいのか解らない。
アーチャーだけを傷付かせたくない。

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