夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

ドラコ・マルフォイと悪夢の聖杯戦争

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匿名ユーザー

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「…できない…僕にはできない…でもあいつを、ダンブルドアを殺さないとあの人が…」
姿をくらますキャビネット棚の前でブロンドヘアの少年が震えながら座り込んでいた。
彼の名前はドラコ・マルフォイ。普段はデカブツでウスノロの子分を引き連れて傲慢不遜に歩く彼であったが、
今はその面影も見えない。

一年前、彼の父親、ルシウス・マルフォイは名前を言ってはいけないあの人から与えられた指令で
大失態を犯してしまった。その罰としてドラコは到底成功するはずのない命令を与えらた。
ダンブルドアの暗殺という、16歳の少年には荷の重すぎる命令を…
何度も暗殺を試みたがすべて失敗に終わり、もはや後がなかった。
このまま成果を出せなければあの人は嗤いと侮蔑と共に殺すだろう。
父も母も、そして自分自身も…
嫌だ。考えるだけで恐ろしくなって今にも死んで逃げたくなる。
だけど死ぬのは嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。死にたくない。死にたくない。死にたくない。

キャビネット棚のガラスを見ると恐怖で塗りたくられた自分の顔が映っていた。
じっと見ていると、ガラスの中の自分の髪の毛がパラパラと抜け、鼻が凹んで切れこみだけとなり、
瞳は薄いグレーから青色へと変化した。その姿はまるで蛇のようで…

「わかっているだろうなドラコ。俺様の言葉は全てが絶対尊守の法なのだ。
それに逆らうというならばお前には死よりも恐るべき罰を与えねばならんな」

そしてガラスの中のあの人は笑いながらマルフォイに杖を向けて呪文を唱え、緑色の閃光が…

「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

マルフォイは絶叫しながら駄々をこねる子供の様に杖を振り回した。
あちらこちらに杖から飛び出た閃光が命中して、古ぼけた本やらガラス瓶やらがパラパラと棚から落ちた。
埃が舞い散ってしばらく物が床に落ち壊れる音が続いた。物音がやんだ後肩で息をしながらもう一度キャビネット棚のガラスを
見ると、さっき映っていたあの人の顔は自分の恐怖心が映し出したビジョンであったことにようやく気付いた。
力を失ったようにマルフォイはへなへなと尻から崩れ落ちて、頭を抱えて小さくうずくまった。

「ハア、ハア、ハア、嫌だ…怖い…怖いよ…助けて、父上、母上…逃げ去りたい。あの人も知らないどこか遠くに…」

その言葉を吐いた時だった。ポンと音を立てて、マルフォイの体はホグワーツから消え去ってしまった。


仮初の町で再現されたマルフォイの館、その瀟洒な館の中の絢爛な装飾品で彩られた客間の暖炉の前で、
マルフォイは自身のサーヴァントである三日月を象った姿の英霊と対峙していた。

「くそ、なんてこった…あの人の知らない場所に逃げられたと思ったら、今度は聖杯戦争だって?
地獄から地獄じゃないか…まるで悪夢だ」
自身の今陥っている状況、聖杯戦争の概要を聞いて、マルフォイはサーヴァントにそうこぼした。

「なあキャスター。僕は元の世界に戻ってあの人に殺されるのは嫌だ。
だけどこのままこの世界で戦い抜くのも怖い。…僕はどうすればいい?」
今のマルフォイには純血の誇りも、憎きポッター相手に張り合った傲慢さもない。あるのはただ一つ。
死の恐怖だけである。
うつむいて震えているだけのマルフォイに、キャスターは優しく答えた。

「あなたにできることはただひとつ。戦い勝利することです。この聖杯戦争で」
「そ…そんなことできるわけないだろう!聞いただけでも無理な話だ。たった一人で勝ち残るなんて」
「いいえ、一人ではありません。貴方には私がいます。私、クレセリアが」
その言葉を聞いてマルフォイは顔を上げてキャスターを見た。

「希望を捨ててはダメ。自分を信じて戦えばきっと道は拓けます。くじけそうになったときは私があなたを支えましょう。」
「…キャスター」
「マルフォイさん。貴方はあの人を恐れていますね。」
キャスターの問いに、マルフォイは力なく答えた。
「ああ、そうさ。あの人は今世紀最強の魔法使いさ。とても僕なんかじゃ敵うわけ…」
「いったい何を恐れる必要があるのですか?」
「…え?」
予想もしなかった言葉に、マルフォイは虚を突かれた。

「確かに通常ならば、例のあの人という人物に勝つことは難しいでしょう。しかしあなたは今、聖杯戦争に招かれたのです。
もし聖杯を手にしたのならば、例のあの人から逃げることも、勝利さえ、聖杯は叶えてくれるでしょう。
あの人から逃げる必要も恐れる必要もどこにもありません」
「僕が…あの人に勝つ」

それは想像しただけで背筋が凍るほどの恐怖であり、しかしそれは今まで自覚さえ許されなかった腹の底から湧きたつほどの渇望であった。

「マルフォイ…貴方には聖杯を手にする相応の実力があります。さあ、強く思い、望み、そして言うのです。貴方の願いを」
キャスターが囁くたびに、マルフォイの内のどす黒い恐怖心は灰色に色褪せていき、代わりに銀色に輝く欲望が満ちていく。
「キャスター…僕は聖杯を獲る…聖杯を獲ってあの人を、いや…ヴォルデモートを打ち倒して、代わりに僕が魔法界に君臨する!」
口に出すことさえ禁じられたその人の名前を言ったとき、自分を囲んでいた檻が砕けるのを感じた。
もはやそこには恐怖に呑まれた落ちぶれた少年の姿はなかった。
狡猾で機知に富み、己が為ならば他人を陥れることも厭わぬ純血の一族の末裔、スリザリン生の鑑たるドラコ・マルフォイがそこに居た。
その姿を見てキャスターは口元をゆがめていた。


轟々と燃え盛る暖炉の前、意匠を凝らした椅子にマルフォイは座っていた。
しかしその眼は何も捉えてはおらず、ただ欲望の夢に酔いしれている。
マルフォイの傍ら、漆黒のローブを纏った相貌のサーヴァントが、実に厭な笑みを浮かべていた。
(くっくっく…マスターを優勝狙いに持っていくことは成功といったところか)
心の中でキャスターはうまくマルフォイを誘導できたことに笑う。
マルフォイは知らない。キャスターの狙いが自分を傀儡にして、聖杯を取ろうとしていようとしていることも。
(マルフォイよ…オマエはただ浅き夢に溺れているがいい…聖杯を獲り…暗黒世界の王になるのは私だけだからな)
マルフォイは気づかない。彼の言葉も姿も名前もすべてが悪夢が嘯いた偽りであることに。
キャスター――――真名はダークライ。
新月の夜、彷徨いながら人々を悪夢へと誘うあんこくポケモン…悪夢の王。


【クラス】
キャスター

【真名】
ダークライ@ポケモン不思議のダンジョン空の探検隊

【パラメータ】
筋力C 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具C

【属性】
混沌・悪

【クラス別スキル】
陣地作成:B
自らにとって有利な陣地を作り上げる。
とくにキャスターは夢のなかに陣地を作り上げる技能に長けている。

道具作成:B
魔力を帯びた道具を作成する技能。
主にふしぎだまやスカーフ、バンダナ、たね、わざマシンなどの作成が可能。

【保有スキル】
ナイトメア:B
眠っている相手に悪夢を見せて毎ターンダメージを与える。

威圧感:C
キャスターに対して攻撃が行われるとき判定が行われ、稀に相手を怯ませて攻撃を失敗させる。
判定の成功は幸運値に依る。

回復体質:D
バッドステータスからの回復が通常よりも早くなる。

悪タイプ:C
悪タイプに属するポケモンであることを示すスキル。
エスパー、悪、ゴーストの属性の攻撃に対して耐性を持つが、格闘、虫の属性の攻撃には追加ダメージを受ける。
また、悪タイプのわざを使うとき、威力が増加する。

【宝具】
『悪夢の最奥で嗤う影(ダークライ)』
ランクC 種別:対夢宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:30人
悪夢を見せ、悪夢の中に巣食う、キャスターの能力が宝具となったもの。
対象の夢に入り込み内容を自在に書きかえ、悪夢を見せる。
夢と現実の境界が見えなくなるほど、現実に近い夢も見せられる。
また、キャスターは相手を眠らせるわざも覚えているので、現実世界で戦っていたのに、
気づかないうちに夢を見せられていたということもありうる。

【weapon】
Lv53までに習得可能なわざ。
またわざマシンで新たなわざを覚えることも可能。
主なわざ
かなしばり ノーマルタイプ 相手一体をまひ状態にする
あやしいかぜ ゴーストタイプ 視界内の敵に攻撃 稀にその戦闘中に限り筋力、耐久、敏捷、魔力が上がることがある
でんこうせっか ノーマルタイプ 多少離れている敵にも届く
さいみんじゅつ エスパータイプ 敵一体をすいみん状態にする
だましうち あくタイプ 敵一体を攻撃 必ず当たる
あくむ ゴーストタイプ 相手を眠らせあくむ状態にする。すいみん状態よりも持続ターンが長く目覚めた時にダメージ。
かげぶんしん ノーマルタイプ 回避率を少し上昇させる

【人物背景】
時限の塔の崩壊を行い星の停止を招き、歴史を変えるためにタイムスリップした主人公とジュプトルを攻撃し、
主人公がポケモンとなってしまった原因でもあるすべての元凶。
世界を暗黒で包むことを目的としており、時限の塔の崩壊を防いだ主人公とパートナーを危険視し、排除することを計画する。
決して表に出てこない性格だと彼の宿敵であるクレセリアに評されており、事実主人公たちの夢の中でクレセリアに化け、
主人公たちが空間の歪みを招いていると嘘をついたり、パルキアをだまして襲撃させるなど搦め手を好んで用いる。
闇の火口にて主人公に悪夢を見せて闇の世界に誘おうとするが、悪夢を破られて失敗。最終決戦に入る。
敗北後、時空ホールを作り過去の世界から支配しようとするが、パルキアの攻撃を受けて全ての記憶を失い彷徨うことになる。

【サーヴァントの願い】
復活して再び世界を暗黒に包み支配する


【マスター】
ドラコ・マルフォイ@ハリー・ポッターシリーズ

【マスターとしての願い】
例のあの人を打ち倒して自分が魔法界の頂点に立つ

【weapon】
本体はサンザシ、芯は一角獣のたてがみ、25センチ、ある程度弾力性がある。
  • 輝きの手
蝋燭を差し込むと手を持つものだけにしか見えない灯がともる。泥棒、強盗の最高の味方。

【能力・技能】
  • ホグワーツ6年生までで習う魔法。
5年生の時にスリザリン監督生に就任し、磔の呪文も使用できることから、技能は平均よりは高いと思われる。
  • 閉心術
心を閉ざして、思考を読ませなくする術。マルフォイはこの術において高い才能を持つ。

【人物背景】
主人公ハリー・ポッターのライバル的存在。スリザリン生で純血の一族マルフォイ家の長男。
純血主義者で、穢れた血や血を裏切るものを見下している。
敵を蹴落とすためなら卑怯な手も躊躇わず使う典型的スリザリン生だが、臆病な面もある。
父ルシウスがヴォルデモートの指令に失敗したのち、死喰い人見習いに任命され、ダンブルドア暗殺を命じられる。
失敗すれば自分だけでなく家族も命も保証できないことを知り、強い恐怖に苛まされる。
必要の部屋で怯えているときに、聖杯戦争に呼ばれる。

【方針】
キャスターと協力して、ほかの参加者を打ち倒して優勝する。
卑怯な手を使っても構わないが自分の命が危険になるような手段は嫌だ。
ただしマルフォイはその思惑がキャスターに操られているということに気づいていない。

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