夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

レオパルド&アサシン

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
(あらすじ:暗黒経済組織ソウカイヤの末端ニンジャであるレオパルドは、赤黒いニンジャ装束を纏った死神……ニンジャスレイヤーの襲撃を受ける。
見せつけられた圧倒的なカラテの差。レオパルドは這々の体で逃げ回るが、ソウカイヤは既に彼を切り捨てていた。
「カイシャクしてやる」そして地獄の猟犬に追い付かれる。「ハイクを詠め」もはや恐れはなかった。絶望だけがここにあった。)



薄暗い街頭が頼りなく照らし出す夜の小道を、一人の男が駆け抜けていく。
男の名はレオパルド。ソウカイヤの末端ニンジャだ。

「ハァーッ! ハァーッ! ハァーッ!」

彼の息は荒い。ニンジャとは思えないほど乱れている。焦燥、動揺が所作からも滲み出ている。
ニンジャ身体能力による高速タイピングは何度も何度も打ち間違い、少しの時間を掛けて完了した。

#SEIHAI_NET
:SYSTEM_BOT:いつもお世話になっております///
#SEIHAI_NET
:LEOPARD:サーヴァント検索重点///
#SEIHAI_NET
:SYSTEM_BOT:サーヴァントの特徴を入力してください、よろしくお願いします///

接続先はセイハイ・ネットのデータベース。
自分の側にいる姿なきニンジャ存在の正体を、これで確かめることができるはずだ。

#SEIHAI_NET
:LEOPARD:赤白いニンジャ装束、全身に武器を装備、オキモノのごとき無口さ、実際機械///
#SEIHAI_NET
:SYSTEM_BOT:検索中です、よろしくお願いします///

レオパルドは一時間前の出来事を思い出す。
ニュービーである彼は、エリート部隊であるシックスゲイツからマルナゲされたケチな調査任務をこなすため、スゴイタカイ・ビルの屋上へと向かった。
そこで見たのは……ソウカイヤ所属とは思えぬジゴクめいたニンジャであった。

「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」

それがかのネオサイタマの死神であると、違法薬物で濁ったレオパルドのニューロンでも理解できた。
レオパルドとニンジャスレイヤーのカラテは残酷なまでに次元が違った。
人のカタチをした死が迫る。レオパルドは自らが属するソウカイヤへと助けを求めた。
ニンジャスレイヤーはソウカイヤにとっても仇敵。時間を稼げば必ず救援が来る。
か細い希望を胸に、レオパルドは死神から逃れようと走る。常人の三倍を誇る脚力で、一度は振りきった。
しかし、ブッダは彼に微笑まなかった。

「カイシャクしてやる。ハイクを詠め」

傷つき倒れたレオパルドの前に現れたのは、ソウカイヤの救援ではなく。
ニンジャに無慈悲に殺す狂気存在、ニンジャスレイヤーであった。
恐怖はもはやない。胸の内に宿るソウルとともに、どこかへ行ってしまったようだ。

「寂しい秋な……実際安い……インガオホー」

どうしてこうなってしまったのか。
ニンジャになれば全てが解決すると、世界の王になれると思ったのに。
レオパルドはしめやかに爆発四散した。



キャバァーン! キャバァーン!
繰り返される電子的効果音が、記憶の反芻を終わらせる。

#SEIHAI_NET
:SYSTEM_BOT:該当するサーヴァントな。カラダニキヲツケテネ!///

インフォメーションと同時にIRC端末に映し出されたのは、聞き慣れぬニンジャ……いや、サーヴァントの名前。
これが、レオパルドに宿った新たなソウルの正体。
聖杯戦争の参加者へ与えられる、ニンジャを超える力。

「トビカゲ・ニンジャ……!」

名を呼ぶ。瞬間、レオパルドの前に巨大なニンジャが現れた。
ニンジャネームは飛影。ニンジャ戦士トビカゲである。
実際オオキイ。あの悪名高きシックスゲイツの一角、ビッグ・ニンジャのソウルを宿すアースクエイクよりも、さらに1メートルほど長身だ。
オムラ・インダストリが製造するロボ・ニンジャシリーズとは比べ物にならない、精緻極まるハイ・テックボディ。
ニンジャ装束のカラーは赤と白。地獄の殺し屋めいた死神とは似ても似つかない。
しかし……秘めるカラテは圧倒的だ。それこそ死神どころか、ソウカイヤの総帥たるラオモト・カンにすら匹敵するかもしれない。
そのニンジャが、いま、レオパルドの命令を待っている。

「ハハハ……やった……やったぞ! このニンジャの力があれば、俺は今度こそ!」

レオパルドは昔、ヨモダという名のスラッシャー(武装強盗団)だった。
苛烈極まるネオサイタマの警察機構によって命を落とした瞬間、ヨモダにニンジャソウルが宿ったのだ。
絶対強者となったヨモダは思うがままに殺し、奪い、スシを喰った。しかし絶頂は僅か数日で終わりを告げた。
現れたソウカイ・ニンジャ、そして彼らを統べるラオモトによって、己は無敵の存在などではなく単なるサンシタにすぎないと再認識させられたからだ。
常人を超越した存在、ニンジャ。そのニンジャの世界もまた、冷酷な暴力が支配する上下社会でしかなかった。

「今度こそ……今度こそ……どうす、るんだ?」

レオパルドはニンジャスレイヤーによって殺害された。
しかしいま、レオパルドはここにいる。
ネオサイタマではないどこかの都市で、ニンジャを超える存在を従えて。
同じくニンジャを超える存在を葬る……スレイするために。

「このイクサに勝てば、俺は……ニンジャスレイヤーにも、ラオモト=サンにも、二度と怯えずに済む……?」



レオパルドは現実を知った。
非ニンジャはニンジャによって虐げられ、ニンジャはより強きニンジャによって虐げられる。純粋なる力の論理だ。
当然ここにだって、トビカゲ・ニンジャより強いサーヴァントはいるだろう。
そんなやつに出会ってしまったとき、レオパルドはどうするのか。どうすればいいのか。
レオパルドの内にあるはずのソウルは、ニンジャ身体能力だけを残して去った。
トビカゲ・ニンジャは語らない。否、語る機能を持たない。
退くも進むもレオパルド次第。
全てを手に入れるためにイクサに臨むか、拾った命を惜しんで逃げ回るか。
どちらの道も、レオパルドの死に再接近する道であることに違いはない……ならば。

「……ジゴクなら見た。死神の跋扈するネオサイタマがジゴクでなければ、どこがジゴクだというのだ」

死神に蹴り落とされ、辿り着くのは新たな地獄。
ここで諦めるのならば何も変わらない。マッポに、ソウカイニンジャに、いいように小突き回されたあの日々と。

「ハァーッ! ハァーッ! ハァーッ……スゥーッ! ハァーッ! スゥーッ! ハァーッ!」

何の奇跡か、やり直す機会を得た。死神はレオパルドを仕留め損なったのだ。
いま……決別するのだ。弱い自分と。サンシタの自分とサヨナラするのだ。
ラオモトにドゲザした自分、ニンジャスレイヤーに命乞いした自分は、もういらない。
勝つ。勝つ。勝って、本当のニンジャになる。
無敵の存在。誰にも脅かされない、世界の王に。

「……ハイクを詠むがいい、まだ見ぬニンジャたちよ。今から俺が、お前たちの死神となる」

レオパルドとトビカゲ・ニンジャのシルエットが重なる。
ソウルなきハイ・テック・ロボ・ニンジャの内に、決意を秘めたニンジャが自身をソウルと化して宿る。

さあ……イクサの始まりだ。



【クラス】
 アサシン
【真名】
 飛影@忍者戦士飛影
【パラメーター】
 筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:E 幸運:- 宝具:B
 筋力:C 耐久:C 敏捷:A+ 魔力:E 幸運:D (合身時)
【属性】
 なし
【クラススキル】
忍者:A
 同ランクの気配遮断、心眼(真)を複合するスキル。膨大な戦闘経験と情報演算によって危険を予測する。
【保有スキル】
投擲(手裏剣):A+
 手裏剣を弾丸として放つ能力。
仕切り直し:C
 戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
【宝具】
『飛影見参』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:自分
 マスターを粒子にまで分解し、自身と合一させる宝具。
 ソウルなき機械忍者であるアサシンは、マスターという生きたソウルと魔力の直接供給を得て本来の力を発揮する。
 宝具を開放したとき、マスターのニューロンは飛影自身の演算回路と直結される。
 マスターの思考速度、反射神経を超絶的に強化し、飛影を己の手足のように操れるのである。
 完全にマスターの意志で力を振るえる反面、肉体に掛かる負担も大きい。常人では数度の使用で死に至るだろう。
『分身殺法(リアル・ブンシン・ジツ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:5人
 自分の分身を生み出し(最大で5体)、それぞれ別の個体として自由に操作・機動させる宝具。
 生み出される分身はアサシン本体と完全に同一の能力・武装を持っている。
 宝具発動中は本体と分身の区別は曖昧となる。破壊されたとしても、一体でも残っていればその個体が最終的に本体として判定され、ダメージを無効化する。
【weapon】
以下の武装はアサシン自身がかなり小型のロボ・ニンジャのため、人間でも無理をすれば持てなくはない。
 バトルショットブレード 刀の鞘の役目もある実弾銃。刀は反りの少ない忍者刀。
 サンダーアローガン 光線を発射する弓型の銃。
 マキビシランチャー 大腿部に内蔵された非人道兵器。本来は地面に撒いて使うものであるが、飛影は豪快に射出する。
 手裏剣 手裏剣。残弾は無限。
 鎖分銅 腕部に内蔵されている。敵を絡め取ったり、ロープ代わりにも使える。
【人物背景】
 かつて地球を訪れたラドリオ星人が、連れ去った忍者達の能力と姿を模して作った自律機動兵器。
 戦艦エルシャンクの危機に突如現れ、圧倒的な戦闘力で敵を駆逐する。
 初期は無人で暴れまわっていたが、終盤は地球人ジョウ・マヤと合身し、彼の操縦(=融合)で戦うようになる。


【マスター】
 レオパルド@ニンジャスレイヤー
【マスターの願い】
 無敵のニンジャ、そして世界の王になる 
【weapon】
 ダイヤモンドチタン製の爪
【能力・技能】
 常人の三倍近い脚力
【人物背景】
◆忍◆ ニンジャ名鑑#103 【レオパルド】 ◆殺◆
 ソウカイヤの末端ニンジャ。ニンジャソウルの憑依から日が浅く、甘さが目立つ。
 常人離れした脚力と両手に装備したクロー以外に、これといった特徴は無い。
 トイの外見は、バンディットを素体にクローを足しただけという挑発的な内容であった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー