夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

加藤久嵩&セイバー

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
――――――運命を創るコトはできなくても、人は、自らの運命を選ぶコトはできる……






――――――天児さんの、最期の言葉だ






◆◇◆




(先生……僕は……)



人類を救う。
世界征服を宣言し、全ての人類に恐怖の象徴として認識されていた男―――加藤久嵩の目的は、あまりにも純粋なものだった。
660年前のあの日……自滅スイッチが入り人類が滅亡を迎えたあの時から、彼はずっと想像し続けてきた。。
『やり直された』新たな世界で、人類を救うには何を成せばいいのかを。


圧倒的な力を持ち人類を滅ぼさんとするヒトマキナから、どうすれば人類を守り抜けるのか?

再び人類の自滅スイッチが入らないようにするには、どうすればいいのか?


その想像の末、彼が選んだのは修羅の道であった。




ヒトマキナの持つ圧倒的な戦力には、どうあっても人類が打ち勝つことはできない。
故に、彼は永久にヒトマキナを月に封じるべく鍵となる地上のマキナ達を手中に収め封じる道を選んだ。
その驚異から、人類を守る為に。

人が人である所以たる『想像力』を失い生命として不自然なモノとなった時、その内に秘められた因子―――自滅スイッチが入り、人類は滅びる。
故に、彼は自らが悪となり人類にとっての恐怖の象徴となる道を選んだ。
世界を制御し死の恐怖を認識させる事で、人類から想像力を失わせない為に。


例えその過程で多くの命を奪う事になろうとも、それが人類救済に繋がると信じられたからこそ加藤は自ら世界の敵となる事ができた。
加藤機関の総帥としてその身に全人類の憎悪を浴びる形になろうとも、後悔はなかった。

恩師―――城崎天児から託された思いを無駄にしないためにも、そうする事に躊躇いはなかった。



(……早瀬浩一……!)


しかし、先の戦い―――JUDAとの決戦において、そんな加藤の信念は根底から揺さぶられた。

早瀬浩一。

ラインバレルを、そして城崎天児の意志を受け継いだというあの少年の言葉を前にして、加藤は激しい激情に駆られた。
何百年という時を過ごし、彼は人類を救うべく動いてきたのだ。
それを、早瀬浩一は偽りの方法であると否定した。
そして人類を救えと願った恩師は、早瀬浩一に己が想いを託したという。

ふざけるな。
どれだけの永い時を経て、自分が選択をしたというのだ。
昨日今日ファクターになったばかりの少年に、何がわかるというのだ。




――――――本当に人類を救いたいなら……俺たちに協力してくれ!!




「ッ……!!」


しかし……加藤のやり方を否定した上で、早瀬浩一は手を差し伸べてきたのだ。
加藤の人類を救いたい思いは本物であると。
マキナが齎した仮初の未来を壊せると、本当の意味で人類を救うことができると。

自分達が協力をし合えば……それが出来ると。

その言葉は、加藤にとって許しがたいものではあった……だが、それでいて心に響くものでもあった。
彼は為そうとしている。
自分が為せなかった、本当の意味での人類の救済を。

本当の……『正義の味方』になることを。

出来るというのか。
自身が選択できなかった、諦めるしかなかった道を……彼は、選べるというのか。


「……セイバー。
 お前はどう思う……私は、一体どうすればいいのだ?」

振り返ることなく、加藤は背後に立つ己がサーヴァントに言葉を投げかけた。
幾多の戦場を駆け抜けそして英霊と呼ばれるにまで至ったこの男に、自分達の生き方はどう見えているのか。
過酷な運命を経て人類を救うべく刃を振るってきたこの英雄―――悪を断つ剣には、己が生きてきたこの世界がどの様に見えているのだろうか。

『正義の味方』と呼ぶに相応しいであろうこの武人に、問いかけずにはいられなかった。


「主よ……お前の気持ちはよく分かる。
来るべき驚異から人類を救うべく、敢えて修羅の道を行く……その様な生き方を選んだ者達を、俺はよく知っている」


セイバーは、加藤の選んだ道にある種のシンパシーを抱いていた。
彼と同じ道を選んだ者達―――ディバイン・クルセイダーズを、よく知っているからだ。


圧倒的な戦力を持って地球圏を狙う異星の侵略者達。
その手から人類を守るべく、そして人類が一丸となって立ち向かえる体制を整えるべく、彼等は武力を以て地球圏の統一を目指した。
無論その過程で失われた罪無き命もあり、また、その真意を忘れ私欲に走った愚か者達もいた。
世論からすれば、決してディバイン・クルセイダーズは正しい組織とは言えなかっただろう。

だが、それでも総帥ビアン・ゾルダークを始め、人類を救わんとした総帥者達の信念は本物であった。
だからこそ彼等は、満足して最期を迎え散っていったのだ。
全人類に悪として恨まれようとも、自らが人類の敵として立ちはだかった事で結果的に人類は護る為の力を得る事が出来たのだから。
その思いは今もなお、セイバーの胸に強く生き続けている。


「だからこそ、俺はお前の信念を否定するつもりはない。
 お前の行動によって人類が一つに纏まったこともまた、変えられぬ事実だ」


加藤の行いは、まさしく彼等と同じだ。
故に、自身もこうして彼のサーヴァントに選ばれたのだろう。
ならば……今までの彼の行いを否定することは、決してできない。
そうする事で得られたモノがある以上、それを間違いだと断ずることはあってはならないのだ。


「だが……主よ。
 迷いを抱くという事は、それはまだ未来を想像できるという証拠ではないか?」


だが、そう宣言した上でなおセイバーは答えを出さず、敢えて問いかけた。

加藤が本当に見たい未来とはなんなのか。

早瀬浩一の語る理想―――希望こそが、本当の意味で加藤が望む未来ではないのかと。

故に彼は、こうして迷っているのではないかと。


故に……この聖杯戦争に招かれたのではないかと。



(……もし、あの早瀬浩一の言うような未来を望むことができるなら……
 ヒトマキナの驚異から人々を解き放ち、想像力の喪失を防ぐことが出来るのなら……私は……)


人は運命を選び直すことはできる。
早瀬浩一が目指す様な運命を……自分もまた、新たに選べるというのならば……


「……セイバー。
 私が選ぶのは、血塗られた道だ。
 聖杯を得て奇跡を実現する……その為には、他の命までも奪わなければならない。
 時に残酷な選択を強いる事もある……それでも尚、お前は私と共に戦う覚悟があるか?」

「ああ……この剣に誓おう。
 人類を救わんとするお前の信念の為……俺もまた共に戦おう」


鞘を握り、片手で強く加藤の前に差し出す。
『正義の味方』になろうとする主のその信念を貫く為に。
人類を救わんとするその愚直な願いを共に果たす為に。

その為に……セイバーは、彼の剣として戦うことを宣言する。


「我が名はゼンガー……ゼンガー・ゾンボルト!
 我こそは、加藤久嵩のサーヴァント……悪を断つ剣なり!!」




【クラス】
 セイバー

【真名】
 ゼンガー・ゾンボルト@スーパーロボット大戦OGシリーズ

【パラメーター】
 筋力:A 耐久:C 敏捷:C 魔力:C 幸運:D 宝具:A

【属性】
  • 秩序・中庸

【クラススキル】
  • 騎乗:B
 乗り物を乗りこなす能力。
 Bランクで魔獣・聖獣ランク以外を乗りこなす。

  • 対魔力:C
 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。


【保有スキル】
  • 直感:C
 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。
 また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。

  • 戦闘続行:B
 戦闘を続行する為の能力。
 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。

  • 宗和の心得:B
 同じ相手に何度同じ技を使用しても命中精度が下がらない特殊な技法。
 攻撃を見切られなくなる。

【宝具】
『霊式斬艦刀』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1
 セイバーが生前より愛用していた愛刀にして、彼を象徴する宝具。
 普段は何の変哲もない日本刀の形状をしているが、真名開放と共に真の姿を現す。
 その実態はセイバーの身の丈を更に超える大刀であり、その柄には彼の愛機であるダイゼンガーの意匠が施されている。
 文字通り艦隊ですらも斬れる程に巨大な一品だが、セイバーは持ち前の技量でこれを片手で担ぎ扱えている。
 ただし斬艦刀=ゼンガー・ゾンボルトの代名詞という程の知名度もまたある為、この宝具を開放する事は真名がバレる事も考慮しなければならない。

『斬艦刀・雲耀の太刀』
 ランク:A 種別:対城宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100
 斬艦刀の最強形態にしてセイバー最大の威力を誇る宝具。
 魔力を収束させることで霊式斬艦刀の刀身を数倍にまで巨大化させ、その一撃をもって眼前の敵を斬り倒す。
 その名は薩摩示現流の奥義の1つ「雲耀」に由来し、鋭く研ぎ澄ました錐が薄紙の裏へ突き抜けるまでの時間、
 要するに「眼にも留まらない一瞬」のスピードで振り下ろされた斬撃とその剣圧で遠距離の相手すら倒すという極意である。


【weapon】
 霊式斬艦刀のみを用い戦う。
 普段は真名開放をせず単なる日本刀として扱う。

【人物背景】
 地球連邦軍ATXチームの隊長にして、『悪を断つ剣』の異名を持つ武人。
 グルンガスト零式・グルンガスト参式・ダイゼンガーといった特機を乗りこなし地球圏防衛の為に幾多の戦場を駆け抜けてきた。
 また薩摩示現流の使い手として生身でも相当の戦闘力を秘めており、とある事件の際には超人が跋扈する
 異世界の戦場でその剣を振るい活躍したこともある。
 豪胆且つ実直な漢であり、一度自ら決めたことを、例え何があろうとも断固としてやり遂げる意志の強さを持つ。
 だがその強過ぎる信念ゆえに、情勢の変化に対して柔軟に立ち回れず、人の心の機微を理解しながらも、
 それに応じた接し方ができない不器用さも併せ持っている。
 かつては地球連邦軍の一員として地球圏防衛の為に力を尽くすも、その最中で「今の連邦軍では迫り来る驚異に立ち向かえない」という思いを抱く。
 そして、親友エルザム・V・ブランシュタインとの再会を経、自ら敵となって異星人に立ち向かう剣を鍛え上げるべく、
 連邦を裏切りコロニー統合軍へと着き、ディバイン・クルセイダーズの一員となる。
 この際、彼は「ディバイン・クルセイダーズが暴走した際はそれを食い止める」役目を総帥達から命じられており、
 ディバイン・クルセイダーズ亡き後はかつての理想を失い迷走する残党達をその手で打ち倒し、
 地球圏を守る剣となるべく再びATXチームへ合流する。
 そして地球を狙う侵略者エアロゲイターを退けた後は、理由はどうあれ仲間を裏切った己が表立って共に立つ訳にはいかないという思いから
 再び姿を消すも、地球圏に危機が迫る度に彼等の元へと馳せ参じ、悪を断つ剣としてその力を振るっている。
 その生前の経緯からライダーとしての素質もあり、もし彼がライダーとして選ばれていた場合は 
 霊式斬艦刀を失う代わりに生前の愛機が宝具となる可能性がある。

【サーヴァントの願い】
 人類を救わんとする主の願いを叶えるべく、その剣として戦い抜く。

【基本戦術、方針、運用法】
 主に従い戦う。
 基本的には真っ向からの勝負を挑むも、必要とあらば奇襲等も辞さないつもりでいる。


【マスター】
 加藤久嵩@鉄のラインバレル(原作漫画版)

【マスターとしての願い】
 真の意味で人類を救いたい。
 その為に聖杯が齎す奇跡が必要。

【能力・技能】
 組織の長として、強いカリスマ性と高い指揮力を持っている。
 マキナ『シャングリラ』のファクターとしてナノマシンを体内に注入されている為、常人よりも高い身体能力と自然治癒能力を持っている。
 ただしこの聖杯戦争においては自身の座標がはっきりとしない為に、シャングリラを呼び出すことはできない。

【人物背景】
 全世界に世界征服を宣言した組織『加藤機関』の長。
 世界の主要都市に核ミサイルの発射を予告したり、敵対する地球軍を容赦なく打ち倒すなど、
 人類にとっては恐怖の象徴と呼ぶに相応しい存在だった。
 しかしその真意は、行動とは真逆で人類を救うことにある。
 その正体は、660年前にナノマシンにより不老不死を実現し平和になったが故に想像力を失い、
 自らの遺伝子に組み込まれた自滅スイッチを入れて絶滅した人類の唯一の生き残り。
 恩師である城崎天児から人類救済の願いを託され、シャングリラのファクターとなる事で絶滅を免れた彼は、
 ヒトマキナの手により新たにやり直された世界で人類を救うべく行動を開始する。
 そして、人類の力ではヒトマキナに勝てないと判断してその進行を防ぐべく地上にある全マキナを手中に収める事を計画し、
 自らが人類の敵となり恐怖の象徴となることで、人類から想像力を失わせない様にした。
 だが、その最中に特務機関JUDAの一員である早瀬浩一と出会い、彼が天児よりラインバレルとその意志を託されたことを知り、
 かつて諦めた理想を実現させようとする彼の姿に、徐々に心を動かされていった。

【方針】
 聖杯を手にするために戦う。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー