比較検証
初夏氏「愛ある世界」と、西村しのぶ氏「ライン」1巻の比較検証
パク:初夏氏「愛ある世界」P.34
「んじゃ、改めて、家主の俺が招待しますよ。今度一緒に鍋でも囲みましょう?」
パク:初夏氏「愛ある世界」P.35
「ようこそ、俺らのアトリエ兼スタジオへ」
パク:初夏氏「愛ある世界」P.36
あはは、わかってる。見栄を張りたいお年頃なんだよね。でも建物自体こんな有様じゃ、あんま意味なくねえ?
大体、文句つけようもないぐらい整った遼の側はおいといて、恭平サイドをこれ以上キレイにすんの無理だろ。
音楽機材以外にも、マンガだの雑誌だのゲーム機だの・・・
とにかく、面積に対するモノの比率が高過ぎだよ。圧迫感すげえの。
「もー、この部屋の中で鍋やるなんて、正気ッスか、世良さん? 酸欠で死にますよ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ、毎年やってるもん。意外と平気だよ、隙間風ひでえから」
「なんだそりゃ!」
隙間風って・・・昭和のフォークソングかよ!
ゲラゲラ笑い転げる俺を見て、ようやく諦めがついたらしい。
ラレ:西村しのぶ氏「ライン」P.80、P.82より
パク:初夏氏「愛ある世界」P38-39より
「よっしゃー、盛り上がってきたし、そろそろいってみよーか、や・きゅ・う・けーん!」
「バッカじゃねえの!」
ノリノリで叫んだ恭平の語尾に重ねて、遼が毒づく。
「男四人でそんなんやって、なにが楽しいんだよアンタ!」
「ええ?、女のコいないとヤル気出ないんだ?赤崎くんてば、えっち?!」
「そういう問題じゃねえよ!大体、風邪引きだっているのに・・・」
指差された矢野くんは、ふふんと笑った。
「言っとくけど俺、今やったら確実に優勝しちゃうよ? なにせ、普段の三倍は着込んでるかんな!」
うん、そりゃ見ればわかる。かなり大胆な着膨れ具合だよね。 でもさ、脱いでいいの、ほんとに?
熱、ぶりかえさねえ?
あー、バカだ。やっぱバカだ。若いって、ほんといいなぁ!
「おーっし、受けて立つぜ―――」っ!!」
「ちょっ・・・丹さん、アンタまで?! いい年齢して、やめろよみっともねえ!」
ラレ:西村しのぶ氏「ライン」P.84より
パク:初夏氏「愛ある世界」P39-40より
「さあ? 確認したいなら脱がしてみれば? 言っとくけど俺、じゃんけん強いよ?」
「言いましたね? じゃ、もし負けたら、そのまんまの格好で、コンビニまで雪○大福買いに行ってもらいますよ?」
「いいよ、雪○大福でもハー○ンダッツでも、好きなもんおごってやる。負けたらな」
その代わり、そっちが負けた時のことも、覚悟しとけよ?
自分としては、最大限の親切心で忠告してやったのに、無謀な若人たちはチャレンジをやめなかった。そして。
案の定、見事玉砕したのであった。
(中略)
結局、予告通り圧勝した俺から命じられ、小雪ちらつく中、パンツ一丁でアイス買いにパシらされた恭平と遼は、
『飲まずにやってられっかぁ!』と杯を重ねて、ぐでんぐでんになった。
ラレ:西村しのぶ氏「ライン」P.88より
最終更新:2012年10月07日 23:36