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栞――(死因)

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栞――(死因)  ◆EchanS1zhg


 【0】


名前が無いこと。存在が嘘であること。
生きていることを証明できるのはどちらなのだろう。それとも、それは不可能なことなのだろうか。


 【1】


情報の小路。または思索の遊歩道。もしくは発見の迷路。はたまた英知の集積回路などと例えるべきか。
そんな場所に一人の少女の姿があった。

水色の襟が大きめのセーラー服の上に紺のカーディガン。
体躯は小柄で、襟と同色のスカートの裾からのぞく足は積もったばかりの雪の様に白い。
色素の薄い髪の毛はボブカット……より少し長め。オシャレで、というよりかは無頓着ゆえにといった感じ。
目も鼻も唇も小さく、しかし整っていて人形の様に、もしくは人間ではないかの様にも見える。
胸には小さな手で抱いた分厚いハードカバーの本。顔には決して伊達ではない大きめの眼鏡。

簡単に言い表せば、地味系の文学少女。そういう雰囲気と印象を持った少女。
その少女の名前は長門有希と言った。

長門有希は恐る恐るといった感じに、一歩一歩と薄闇の中を静かに静かに歩いている。
彼女の左右には乱雑に本が積み込まれた天井まで届く高い本棚が立ち、空気の中には埃と僅かな黴の匂い。
明かりは頼りない非常灯のみで、通路の隅に本を積み上げられた台車などを見ればここは書庫かと思われた。

彼女にとって本とは何よりも馴染みが深い。
学内唯一の文芸部部員で、放課後は部室で本を読み、時には図書館に足を運び本を読んだり借りたり。
ともかくとして本に囲まれるのは慣れっこだ。平時であればここは彼女にとってなんら恐れを抱く場所ではなかった。

だがしかし、眼鏡の中の瞳は潤み、唇は僅かに振るえ、足取りはフラフラと頼りない。
”只の文学少女”でしかなく、人よりいっそう気弱で臆病な彼女にとって、現状は極めて不安を煽る最悪の環境だった。
決して頭は悪くない。だから狐面の男が言ったことの意味を彼女は正しく把握している。
ゆえに、”何の取り得もない”自分がここでどのような結末を迎えるのか、そんなことも容易に想像できた。

何時、暗がりの中から何者かが出てきて自分に暴力を振るい、そして殺して、しまうのか。
それが怖くて、怖くて、怖くて、怖くて、怖くて怖すぎて、そして怖くて、どうしようも怖くて仕方がない。
硬い床に足音を立てる度に心臓が跳ね上がり、角を一つ曲がるたびに不安で心臓が押し潰されそうになる。

しかし彼女は塞ぎ込むことはせず、ゆっくりで危なっかしくであったが一歩一歩と薄闇の中を進んでゆく。
少しの後、キィと音を立てて彼女は書庫より脱し、長くはない廊下をまたおっかなびっくりと進み、また扉を潜った。

そこは広々とした図書館のフロア。
相変わらず明かりは非常灯だけであったが、大きな窓から月明かりが差し込んでいて比べれば随分と明るい。
柔らかい絨毯の上を何歩か踏み、広さと明るさに幾分か安堵を覚えると彼女はほっと小さく、本当に小さく溜息をついた。

そして先ほどまでよりかは軽い足取りでもう少し明るい場所に出ようとした時――


 プリーズ・フリーズ   ホールドアップ
「動 か な い で、 手 を 挙 げ る」


――本棚の影より現れた彼女より更に小さな少女に、銃を、銃口を突きつけられた。

 【2】


突然現れた少女の手には年式の古そうな一丁の拳銃が握られ、それは長門有希へと向けられている。
小さな、小学生かもしくは中学生かぐらいにしか見えない子供がそれを構える姿は酷くアンバランスだったが、
あどけなさの残る顔が浮かべているのは真剣のそれで、長門有希は彼女の言葉が、態度が嘘だとは思わなかった。

「……ひぁ、……ひ、ひ――」
「勝手に喋っても撃ちますから」

言葉が耳に届き脳がそれを理解する。
けれども身体に言うことを聞かせるには時間が足らず、喉が震え、悲鳴が漏れ――と、長門有希は咄嗟に口に手を当てて塞ぐ。
悲鳴を上げずには済んだ。なので撃たれずに済んだ。……けど、両手をそれに使ったから抱いていた本が、落ちていた。

トンと軽い音を立てて絨毯の上で跳ね、ぱららと空中で頁を捲り、もう一度跳ねて銃を持った少女の足元へ。

「あ、……あ!」

何を思ったのか、長門有希は転がる本を追った。
撃たれることよりも、何よりもそれが大事と言った風に、まるで本に引っ張られているかの様に前のめりに走る。

「……え? ちょ、ちょっと……!」

逆に、銃を構えていた少女は本を避けた。
まるでそれが爆弾か何かだと思ったのか、ゴキブリが走りこんできた時みたいな風に慌てて飛び退る。

「うきゃあっ!」

両者ともに、慌てすぎていて、運動神経はよくもなく、ゆえに細い足は縺れ、たたらを踏んで、無様に――転倒。
長門有希は頭から本棚に突っ込み、もう一方の少女は雑誌が詰まったラックを巻き添えに盛大にこける。
図書館ではお静かに。そんな注意書きを一切無視して、静寂だった空間に派手な音が響いた。

一拍子遅れて、最後にカラカラとそんな音。
長門有希の目の前に転がってきた、少女の持っていた銃は、銃は銃でもただの水鉄砲だった。


 【3】


「……どうも、ごめんなさいでした」
「う、うん……」

シリアスから”一転”。
緊張の糸はぶっつりと音を立てて切れ、二人の少女は暗がりから明かりを点けたカウンターの中へと場所を移していた。

「姫ちゃんは、紫木一姫というです。呼ぶ時は、姫ちゃんって呼んでほしいですよ」

名前を聞いて、長門有希は名簿の上を視線でなぞる。
しかし二度三度と繰り返してもそこに紫木一姫という名前は発見できなかった。

「そうなのですよね。どうしてかはわかりませんが、姫ちゃんの名前はそこには載っていません……」

でもでも嘘なんかついてませんからね! と、紫木一姫はパタパタと手を振る。
その姿がずいぶんと愛らしく、長門有希も特に疑ったりはしない。
ただ、名簿に載っていない参加者の意味は自分達で考えろという、狐面の男の言葉を思い出していた。

「ゆきりんさんは、鞄の中にどんな武器が入ってたですか?」

いつの間にかにあだ名がついている。
それに少し戸惑い、またなんだか嬉しく思いながら長門有希はずっと抱いていた一冊の本をカウンターの上に置いた。

「……”これ”ですか?」
「うん」

ちょっと角が傷んでいるその本は一見すればただのSF小説でしかなく、よーく見てもその通りでしかなかった。
ハードカバーなので、それで叩けば最低限鈍器の役割を果たしてくれそうではあるが武器としてははずれの部類だろう。
しかも、彼女に与えられていたのはその一冊限りだった。鞄を検めなおしても他に武器っぽいものは無い。

「姫ちゃんからひとつ質問です。
 どうしてその本。そんなに大事そうにしてますか? 本でよければここにいくらでもあるのに」

言って、紫木一姫はぐるりと周りを見渡す。
そこにはまさに、本・本・本だ。図書館なのだから当たり前だが、簡単には数え切れないほどの本がずらりと揃っている。
同じ本でも武器にするならもっと有用そうな重そうなのも棚の中には並んでいた。

「あれなんか頭にぶつければガツーンと痛いと思うんですけれどもねー。
 姫ちゃんの場合。本を読んだだけでも頭がガツンガツンと痛むんで、触りたくもありませんが」

よほど本を読むのが苦手なのか紫木一姫は首をふるふると振る。
長門有希にとって本を読むことはもはや生活の一部であって苦痛などはそこに存在しなかったが、
しかしそんなことをここで話しても仕方が無いので、彼女は与えられた本を大事にしていた理由を素直に明らかにした。

「”私”の本だから……」
「……? ……えーと、それは元々ゆきりんさんが持っていた本だった、ということですか?」

長門有希は小さく頷いてそれを肯定する。
正確に言えば、それは彼女の所属する文芸部の本棚にあった本なのだが、彼女は口下手ゆえにそこまでは語らない。

「どーして、わかります? 同じ本でも別の人のかもかもですよ?」
「私の”栞”が挟まっていた、から」

言って、長門有希は一枚の栞を本の中から抜き出す。
ファンシーな花柄の、いかにも少女趣味といった感じのかわいらしい栞だ。

「……まぁいいですけど。ところで姫ちゃんは、さっきの水鉄砲とこれが入ってました」

自分の本が鞄に入っていたという偶然(?)には特に疑問がないのか、紫木一姫はその話題を打ち切り
今度は自分の鞄の中に入っていた武器を長門有希へと見せた。
それ――彼女の小さな手に握られるナイフを見て、長門有希は息を飲む。

「こっちは本物です。
 しかも、このグリップの部分に秘密があってですね……ここを押すと、刃の脇から銃弾が飛び出すんですよ。
 鉄砲とナイフの”シェルブリット”ですね」

それを言うなら”ハイブリット”じゃないかなと、長門有希は心の中だけで思う。
無口系文学少女(眼鏡付)の彼女にツッコミ属性は備わっていない。故にそれが心の中だけで止まるのは仕方ない。
しかし、思い浮かんだ疑問に関しては彼女は素直にそれを尋ねてみた。

「どうして、そっちを使わなかったの?」
「え? ……ああ、それは脅かすだけだったらナイフより銃じゃないですか。
 姫ちゃん元々殺す気はありませんでしたし、そもそも刃物も銃も上手じゃないですから一緒なのですよ」

なるほどと長門有希は頷く。確かに見せかけだけならば拳銃の方が効果的だろう。
紫木一姫の小さな体躯のことを考えればナイフを持っていたとしても、さして脅威には思えないかもしれない。
少なくとも、逃げるという選択肢は浮かんでくるはずだ。

「あの、先ほどのこと怒ってますか?
 姫ちゃん見ての通りおちこぼれですし、もうああやって”生き物狂い”にでもならないとって……」

”死に物狂い”と心の中で訂正しつつ長門有希はゆるゆると首を振る。
ついさっきまでは彼女も恐怖で心を一杯にしていたのだ。
もし武器があったならば、目の前でしゅんとうなだれる子の様に自分が生き残る為にそれを振りかざしていた可能性もある。

「ありがとうございます! ゆきりんさんの心は”梅”のように広いですね!」

沈んだ表情から一転、紫木一姫はぱぁっと明るく笑う。
その無垢で花の様な笑顔につられて長門有希も表情を崩し、互いに優しく微笑みあい場がふわりと和んだ。
ついでに、”梅”は”海”の間違いだった。音も字も似ているけれども、意味は全然違う。

「それでですね。姫ちゃんは情報収集しようとしていたんですよ」
「……情報?」
「はい。突発的な緊急事態に陥ったらまずは状況を把握するために情報収集しろってのは耳に”梢”でしたので」

随分と器用な間違え方(○蛸 ×梢)に、もしかしてわざとなのだろうかと長門有希は思う。
それはさておき、情報収集をするというのはその通りだと彼女も同意した。
それを脅し取ろうというのは常時なら許されるものではないが、この状況なら仕方が無いとも思える。

「姫ちゃんは”師匠”のために行動したいのですけれども、ゆきりんさんはどうなんです?」
「……”師匠”?」
「あ。違います。師匠は師匠でも師匠違いです。名簿に師匠って載ってる方じゃなくて、こっち」

と言って、紫木一姫は長門有希が広げていた名簿の”いーちゃん”と記された部分を指差した。

「姫ちゃんの師匠なので師匠なのです。こっちの師匠は知らない人なので師匠違いの師匠ですね。
 ちなみに姫ちゃんは今何回”師匠”って言ったでしょうか?」
「11回」
「………………ごめんなさい。姫ちゃん自分で数えていませんでした。
 と、ともかくですね。ゆきりんさんはそういう大切な人っていたりしませんか?」

そう問われ、今度は長門有希が名簿の一点を指す。
そこに記されていたのは”朝倉涼子”という名前で、長門有希は彼女のことを少しだけ紫木一姫に話した。

「ふーん。同じマンションに住んでるお友達ですか。姫ちゃんと師匠も同じアパートに住んでるですよ。
 じゃあゆきりんさんは、その”朝から旅行”さんの為に何をするんです?」

え? と、長門有希の口から声が漏れた。
それは親友の名前を間違われたことに対するリアクションではなく、質問そのものが予想外のものだったからだ。
何かをする。なんてことは全然考えていなかった。むしろ何もせずに死んでしまうだろうと思っていたぐらいだ。

「姫ちゃんは師匠のためになんでもする覚悟ですよ?
 人間を殺さない方がいい。それはわかっていますけど、非常事態ですから仕方ありません。
 師匠の命に比べたら、たかだか59人程度の命は姫ちゃんにとってはどうでもいいものなのですよ。
 姫ちゃん自身も一度は死んだも同然の身なのです。だとすれば恩返しのために命を差し出すことすら惜しくは無いです」

目の前の自分よりも幼く見える少女が捲くし立てる様に長門有希は気圧され硬直する。
これがただの子供っぽいオーバーな表現であれば苦笑する程度だが、しかし彼女の眼に浮かぶ闇がそれを否定していた。
できるかできないかは不明だが、この子は本気だと長門有希は確信する。

「最後の最後は椅子の取り合いですけれども、目的が近ければ途中までは協力できると思うのですよ。
 こうして打ち解けたのも”緑”なのですし……姫ちゃんとご一緒しませんか?」

”縁”と”緑”の字は確かに似ている。だが、今はそんなことはどうでもいい。
長門有希は考える。自分に何ができるのか。朝倉涼子の為に何ができるのか。文芸部に戻るために何ができるのか。
そして、まだ名前も知らない”彼”にもう一度会うには何をすればいいのか。

「………………………………………………ここから、逃げる、方法を探せば」
「0点です。
 おちこぼれの姫ちゃんでもわかるですよ。それって全然答えになってないです。
 ただの保留。いえ、保留以下の停滞です。停滞以下の思考放棄です。生きることの放棄です。
 できもしないことを、自分でもできもしないって思ったまま言うのは詐欺以下です。非道い裏切り行為です」

失望しました。と言って紫木一姫は”ソレ”を手に取った。
鉄砲が仕込んであるピストルナイフ――ではなく、カウンターの上のテープ台にはまっていた”セロテープ”を。
長門有希にはそれがどういった使われ方をするのは想像できなかった。
しかし――

「とりあえず、死んでおいてください。生きていて師匠の足手まといなんかになられたら困りますから」

――殺されてしまうということだけは、はっきりとどうしようもないぐらいに確信していた。


そして、それは一瞬。
ビュルゥビュルゥと、空気を引っ掻くような音が鳴り響いたと思った次の瞬間にガクンと吊り上げられるような衝撃。
そして気付けば宙を待っていた――いや、自分の首が飛んだのだと、床の上でバラバラになる自分の身体を見て理解し、
最期に、カウンターの上に置かれたままのあの本を見て、何かを思い、そして、意識は、途絶えた――……


 【4】


「……とりあえずは一人。ですか」

”セロテープで長門有希を輪切りにした”紫木一姫は先ほどまでとは真逆の暗鬱な表情でぽつりと零した。
血塗れのテープを捨て、そして床に零れた血を踏まないように気をつけながらそこをそっと離れてゆく。

明かりから離れ、再び闇の中を行く紫木一姫。
17歳という年齢からは信じられないほどの小さな体躯。幼いままの顔。ツーテールには大きな黄色いリボン。
彼女が纏うは、名門女子進学校にして上流階級専門学校――澄百合学園指定の漆黒のセーラー服。

その実態は、四神一鏡専属傭兵養成学校――通称、首吊高校(クビツリハイスクール)
そしてかつてはそこに所属し、高等部2年でありながらすでに断トツの戦闘力を有し、”ジグザグ”と呼ばれたのが彼女である。
彼女の有する戦闘技術。端的に言えばそれは”糸使い”。その技術の名前を”曲絃糸(きょくげんし)”という。

「名簿に名前がないってことは、師匠は姫ちゃんがいることにまだ気付いてませんよね。
 じゃあ、見つかって怒られる前にいっぱいいっぱい殺しておくですよ」

世界最強に届くその技術を彼女は恋する男性のために、少女の心で少女の様に、繊細に精密に秘密裏に振るう。

「とりあえずは”糸”を探さないとですね。”糸”がないと姫ちゃんただの子供ですし」



ジグザク遣いの曲絃師。もう終わっている彼女の、闇雲なジグザグの物語が今から始まる――……





【D-2/図書館/一日目・深夜】

【紫木一姫@戯言シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:澄百合学園の制服@戯言シリーズ
[道具]:デイパック、支給品一式、シュヴァルツの水鉄砲@キノの旅、ナイフピストル@キノの旅(4/4発)
[思考・状況]
 1:いーちゃんを生き残りにするため、他の参加者を殺してゆく。
 2:糸。または糸状のものを探す。
[備考]
 登場時期はヒトクイマジカル開始直前より。 


【澄百合学園の制服@戯言シリーズ】
澄百合学園指定の漆黒のセーラー服。
上はダブルボタン。下はプリーツスカート。大きめのタイは黄色。足元は黒のハイソックスに同色のローファー。

【シュヴァルツの水鉄砲@キノの旅】
シュバルツという男性が鉄砲ごっこの時に使っていた水鉄砲。                               ぬ?

【ナイフピストル@キノの旅】
キノが所持しているナイフの一つ。刃渡り15センチほどで全長26センチ。
円筒形のグリップの中に鉄砲が仕込まれており、鍔の所にあるトリガーを引くことで4発まで発射できる。
レーザーポインタ付。モデルとなっているのは”87式ナイフピストル”。





 【5】


貸し出しカウンターの上に置かれたままとなった一冊のSF小説。
その脇からのぞく一枚の栞。その片面には明朝体で以下のような言葉が記されていた。


  『プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』


これが、この物語の中で意味を持つ伏線《フラグ》なのか、それとも無意味な冗句《ユーモア》なのか、それは不明である。





【長門有希@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡】



長門有希@涼宮ハルヒの憂鬱の登場時期は涼宮ハルヒの消失よりでした。

図書館の貸し出しカウンターのそばに長門有希のバラバラ死体と彼女の荷物が残されています。
デイパック、支給品一式、ハイペリオン(小説)@涼宮ハルヒの憂鬱、長門有希の栞@涼宮ハルヒの憂鬱


【ハイペリオン(小説)@涼宮ハルヒの憂鬱】
キョンが始めて文芸部部室に入った時、長門有希が読んでいた本。
またその後、彼女が彼に貸した本でもある。

【長門有希の栞@涼宮ハルヒの憂鬱】
ハイペリオン(小説)に挟んである長門有希の栞。
ファンシーな花柄模様で片面には彼女からキョンに向けてのメッセージが記されている。






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