14:30分
いまだに私は夢の中にいた。
都市の中にある小さな丘からたくさんの星を仲間たちと見上げる夢。
都市の中にある小さな丘からたくさんの星を仲間たちと見上げる夢。
その夢の中で場違いな緑色の光を放つ街灯、いや街灯のような時計が一つ。
時計の針は14:30分と少しを示していた。
時計の針は14:30分と少しを示していた。
幼いころからこの時計は私の中にあり、夢の中に出てきては残酷なまでに現実を示し続けていた。
時計が14:31分を示したころにどこからか鳴り響いた愉快なメロディーで夢から浮上していく。
「…」
時計は14:32分になりかけていた。愉快なメロディーは携帯から鳴り響いていた。
仕方なし、と携帯を手に取り表示を確認する。
仕方なし、と携帯を手に取り表示を確認する。
『夜間警備部』
その表示を見て通話を始める。あぁ…今日は泣けるくらい面倒な一日になりそうだ。