マロン派
伝承では4世紀に遡る。7世紀末,ビザンツ皇帝の迫害を避け,ヨハンナ・マルウンを総主教に選び,レバノン山北方域にシリア人キリスト教徒の一団が移住したことにより宗派として確立。十字軍を解放軍として歓迎し,12世紀にローマ教会に帰順,16世紀にローマ教会より再承認。東方典礼カトリックの一派。その後マムルーク朝下で弾圧され,オスマン帝国下ではギリシア正教などに帰属させられたが,実際にはマロン派教会の権限は保たれた。18世紀に正式にローマ教皇の権威を受け入れ,中東で最初の東方帰一教会になる。この頃からイスラム教Druzeドゥルーズ派との抗争を繰り返したが,19世紀に同地での絹生産支配を狙ってレバノン山南方域に拡大,さらに抗争が激化した。
20040123 Nao T.