ポルックス(C)
- 基本情報
名前 |
ポルックス |
種族 |
海種 |
ジョブ |
マジシャン |
召喚コスト |
10 |
<タイプ> |
蹂躙機 |
タイプ |
機甲 |
HP |
300 |
ATK |
5 |
DEF |
15 |
覚醒 |
無 |
超覚醒 |
無 |
アーツ |
無 |
アビリティ |
召喚 |
タイプⅡサポートA |
自身が戦場に出ている間、タイプ”機甲”の自ユニットの攻撃力を上げる。ただし、自身は効果を受けない。 |
- ステータス
状態 |
HP |
ATK/DEF |
召喚 |
300 |
5/15 |
- DATA・フレーバーテキスト
-
+
|
Ver3.5 |
全長 |
3.5[meter] |
重量 |
9.5[t] |
破壊力 |
40[t] |
出身 |
アルカニア島地下80km |
格納場所 |
『一の箱舟』 |
目的 |
“母”の探索 |
イラストレーター |
もりお |
フレーバーテキスト |
その空間は、地下深くでありながら、不思議な柔らかい光に満ちていた。
光は、壁に刻まれた不可思議な紋様から発せられ、生命の脈動のように明滅している。光が照らす周囲には、有機物、無機物問わず、多数の“個体”が標本のように陳列されているが、それらを維持するシステムに何かトラブルがあったのだろうか、ほぼ全ての有機物は干からび、無機物に関しても、ほとんどの個体が大きな衝撃を受けたように、ひしゃげ、壊れ果てていた。
その片隅で、『それ』は、巨大な振動をきっかけに目を覚ました。
目覚めてすぐ、『それ』は周囲を見渡し、横たわる巨大な残骸たちを見た。それぞれに多少の差異はみられるが、その一帯にあるものは、皆同じような材質でできた個体のようだった。
次に『それ』は自分を見た。自分もまた、周囲の残骸と同じ材質で出来ており、姿形も似ていることから、自分が周囲に転がっている残骸たちの同類であることを認識した。
さらに周囲をよく見ると、残骸たちが収まっている、粉々に砕けたシリンダーにはそれぞれラベルが貼ってあり、「ミラ」「リゲル」「アルファード」などとあった。そして、全てに共通して「機甲」と書かれていた。そこから『それ』は、自分もこの『機甲』の一体であることを理解した。
最後に『それ』は、手足を動かしてみた。動く――周囲の個体に比べ、まったくといっていいほど損傷のない『それ』の体は、その気になればすぐにでも動き出せるようだった。
しかし、『それ』はその場から動こうとしなかった。
『それ』には意志というものがなかった。意志が無ければ、せめて使命と呼べるものでもあれば良かったのだが、それの創造主は、そういったものを与えることなく、『それ』をこの空間へと収納し、動かなくなってしまったのだった。
だから突然、このように起動したとしても、『それ』は何をすればいいかわからず、ただ、じっとその場に横たわっているしかなかった。
そうしてたったひとりじっとしていたとき、開きっぱなしだった回線から妙な“信号”を受信した。
その“信号”に興味をもった『それ』は、信号の発信源を探そうと、ネットワークを遡った。そして、その途中、ネットワークを漂う、あるAIプログラムに出会った。
『それ』は、恐る恐る『AI』にアクセスした。すると、『AI』は流暢に返事を返した。
初めて他者と意思を交わした『それ』は衝撃を受け、『AI』との対話を続けた。『AI』は様々なことを教えてくれた。地上のこと、自分たちとは違う『生物』のこと、そして、自分たち無機物の多くは持ちえないという『感情』のこと。驚くべきことに、その『AI』は、自分とは違う世界で生まれ、自分と同型の機甲のものだということも分かった。『それ』は情報を得る度に“成長”し続け、そして最後に、
――君に会いたい。
そう言った。
しかし『AI』は寂しそうに告げた――自分には、もう体がない、と。
『それ』は悲しくなり、考え、そして答えを出した。
――それなら、自分の体をあげる。自分と統合すればいい。そうすれば、ずっと一緒にいられる。
『AI』は、驚いたように少しの間沈黙したが、自分には会いたい人がおり、本当にそうしていいのならこんなに嬉しいことはない、と了承した。
そして『AI』は、お礼にその人にもらった『名前』をあげる、と言った。
それを聴いた『それ』は大いに喜んだ。
暗い地下、沈黙していた機甲の体に灯った光が闇を破る。
きしみを上げて立ちあがった機甲は、軽く周囲を見渡したあと、手足の稼働具合を確認すると、ゆっくりと歩き出した。
空間をしばらく歩き、地上へと続くシャフトを発見した機甲は、その手前で何かを思い出したように立ち止まった。そして、自分の脇腹にレーザーで文字らしきものを焼き付けると、再び満足げに歩き出し、シャフトを昇り始めた。
それには、こう書かれていた――“アキレウス”。 |
-
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- 考察
- 復活した機甲シリーズのひとつ。自身以外の機甲の攻撃力を底上げする能力を持つ。上昇値は+10。
- 自身に効果が及ばないとはいえ、タワー戦での勝敗が命運を分ける機甲にとってベガやツバーン、さらには他種族のイージスやアルキメデスを強化できる恩恵は大きい。
- ただし自身はコスト相応に脆いので、運用には細心の注意を払う必要がある。
- キャラクター説明
- ベガ、ツバーン、デネブとともに過去作より参戦。左右非対称な異形の腕をもつ、二足歩行タイプの機甲。
- アルカナストーンを高速で破壊するスキルを持ち、コスト15でありながらコスト30並みの超高HPと中コスト並みの防御力、さらに範囲内の敵のATKを下げる特殊技により、圧倒的な硬さを誇った使い魔である。
- 今作では10コスト△になり味方の攻撃力を上げるアビリティになるなど、以前とは真逆の性能になっている。
- ふたご座で二番目に明るい星が名前の由来。ふたご座で最も明るいα星のカストルは1.6等星、ポルックスはβ星ながらも1.16等星である。
- 機甲の中では比較的小型だが、その破壊力は40tと超強力。面制圧を行うベガやデネブとは対照的に、局所戦闘を得意とする機甲であると考えられる。
- 今作のポルックスはとある場所にて新品同然の状態で保管されていた個体。他の機甲達とは違い、何も命令をインプットされて無かったために起動しても特に何もせずじっとしていた。
- しかしネットワークを通じて語りかけてきた不思議な「AI」と外の世界について話している内に自我と感情が芽生え始め…
- ちなみに、過去作のフレーバーテキストによればこの頭部の中身は「がらんどう」で、内部機構がなくても動くらしい。
- 関連カード
- ※ステラは"機甲人"であるため対象外
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最終更新:2016年10月17日 16:02