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紅魔館イリミネーションマッチ - (2008/08/21 (木) 14:08:37) の編集履歴(バックアップ)


紅魔館イリミネーションマッチ(第12回大会)

注意!!

本イベント試合は東方プロレス前後大会に重大な影響を与えた一戦になっており

未視聴の方、ネタバレを嫌う方、各選手へ強い思い入れのある方は

安易な気持ちで閲覧されないよう十分な心持ちをお願いします。


また如何なる不具合・不満が発生しようとも

当Wiki及び東方プロレス運営サイドでは一切の責任を負いません。

くれぐれもご注意ください。




顛末

団体旗揚げ当初から東プロマットの制覇を目論んでいた紅魔館組は
第10回大会で、優秀な人材として正規軍から魔理沙を獲得する。
この際当主レミリア自身が同じく正規軍アリスへの揺さぶりをかけた上で
魔理沙を獲得した事から、計画は前々から練られていたが、そのタイミングで表面化してきた
アリス,魔理沙双方の不和を決定打として暗躍した、と考えられており
第10回大会第4試合終了直後に魔理沙が一方的にアリスとのコンビを解消した上で紅魔館へ移籍した。
(なお、この際魔理沙萃香とのコンビも中途半端なまま放棄しており、結果、正規軍の主力2人の
メンタル面に多大な影響を及ぼしている)

同大会第5試合のLSWタイトルマッチで初代チャンピオンの霊夢を破ったフラン
勝利宣言の後、リング上に紅魔館新メンバーを呼び出した。
前試合で紅魔館入りした魔理沙と共に現れたのは、誰もが予想だにしなかった永遠亭組サブリーダー永琳であり、
その登場に永遠亭輝夜,鈴仙は驚愕する。

そもそも永遠亭紅魔館は別載『紅魔館vs永遠亭全面抗争』で直接抗争していたのにも関わらず
事実上の頂点2人が結託していた事が衝撃的であったが、
フラン永琳は第⑨回大会にてLSW次期挑戦者決定戦で直接対峙しており
リング上のアクションが共鳴したのではないかとも考えられている。

しかしながら、その永琳加入の動きが当主レミリアの関知しないところで動いていたことに
レミリア自身が不快感を露わにし、その移籍劇の立役者である実妹フランとの不和が
翌大会で爆発する事となる。

次の第11回大会第5試合LTWタイトルマッチ。
順当ならばもこけーね組を倒し王座防衛に成功するだろうという下馬評を大きく裏返し
レミリアが挑戦者妹紅フジヤマヴォルケイノ・イラプションで直線ピンフォールを喫してしまい
自身のLSWLTW二冠独占を不甲斐ない姉によって早々に潰された形となったフランは激怒。
試合直後で満身創痍レミリアに対して、乱入してきた永琳オモイカネデバイス
魔理沙スターダストレヴァリエをかける様子を冷ややかに見守り、
そして怒りを露にして実妹に二人を攻撃するよう命じるレミリアに、逆にスターボウブレイク
かけて気絶させてしまう。

これに黙っていられないのが従者たる咲夜美鈴の二人で即座にリングイン。
リング上は一触即発の事態にまで陥るが
四季映姫本部長がこれに介入。
白黒をはっきりつける程度の裁量を言い渡し、翌大会において
『3vs3敗者紅魔館追放イリミネーションマッチ』の開催を宣言した。


試合内容



試合形式 青コーナー 赤コーナー
4vs4 レミリア派 フラン派
レミリア/咲夜/美鈴 vs フラン/魔理沙/永琳
因縁の姉妹、そして大切な紅魔館を賭けたイリミネーションマッチは
一切のロープブレイク無しの特別ルールで行われた。
試合展開は序盤中盤と拮抗か、ややレミリア派が有効打を与えても
それをフラン一人が全てひっくり返しパワープレイで拮抗し
東プロでも珍しい長期戦となった。

しかし後半になればなるほど序盤中盤の個人ダメージが蓄積し、
また元来従者という立場から思い切った攻撃をどうしてもためらってしまう咲夜,美鈴
疲労も目に見えて重なり
幾度となく切り替えしをみせるも18分47秒、
永琳によるストラングルホールドにより
咲夜が涙のタップアウト、最初の脱落者となった。

リング下に下げられた咲夜ではあったが戦意は失っておらず
再三のリング内へのアピールによりレフェリー四季映姫の視線を外すことに成功。
その間にレミリア美鈴の懸命の攻撃を経て21分20秒、
美鈴咲夜のお返しとばかりに
永琳チョークスリーパーで脱落させることに成功。
これで試合は2対2となった。

この後も咲夜が懸命にリング外から声援をリング内の2人に送るも
フランの暴走が頂点に達し、スターボウブレイクを連発。
25分45秒、スターボウブレイクを3発も叩き込んだ美鈴
立ち上がれなくなるまで痛めつけた後にピン。
その勢いのまま26分00秒、
4発目のスターボウブレイクを実姉レミリアに叩き込みそのまま3カウント。
こうして、勝利を収めたフランは、自ら新生紅魔館当主を名乗り、
実の姉とその従者をまとめて紅魔館から追放した。


レミリア派 試合進行 フラン派
×咲夜 18分47秒 ストラングルホールド 永琳○
○美鈴 21分20秒 チョークスリーパー 永琳×
×美鈴 25分45秒 スターボウブレイク フラン○
×レミリア 26分00秒 スターボウブレイク フラン○
全滅 残り2名


イベント結果

試合後もフランの勢いは止まらず、その場に倒れこむレミリアに対して更に技をかけようとするが
正規軍改め博麗神社トップでもあり、東プロエース霊夢はこれを良しとせずに介入。
一瞬の緊張感が張り詰めたものの開戦にはいたらず、フラン派改め紅魔館組はリングを後にした。

レミリアは傷だらけの身体を起こしながらも咲夜,美鈴と共に
新しいユニットを結成し再起をファンに誓うが
大会終了後スターボウブレイクを3発も浴び、
U3級と後日認定された美鈴は、首へのダメージがあまりにも大きく、
試合直後一時重体となり復帰は絶望的とも言われた。


後述

これ以降紅魔館の名を冠しながらも
事実フラン一人のみが元構成員の異質の軍団化した通称第二期紅魔館は、
元来紅魔館は東プロマットを制覇するものである、というお題目の下、
制覇するためには手段を選ばない言動を繰り広げる事になる。
そんな中、皮肉な事にただ一人フランのみが
色々な意味での『純粋』なファイトを突き進め
結果的にそれが自らの居場所を失うこととなってしまう。

一方、第二期紅魔館への反感は正規軍=博麗神社軍と
永琳が脱退してしまった永遠亭組、
そして中立の立場だが東プロマットへの影響力懸念から八雲家,白玉楼
元来の連携から更に共闘路線を強め
第二期紅魔館包囲網は見える形で成立していった。
ただ、この試合での怪我が元で美鈴が長期離脱し、大幅に戦力を失った
レミリア達、元紅魔館メンバーは、一時的にではあるが、皮肉なことに
この包囲網に加わる力すら失った状態となる。

第二期紅魔館の影響力は凄まじく、後の転換後のヒールサイドへの影響は
全てこの時期のギミックをフォローしているのではないかといわれる程であるが、
反則を意図しないラフファイト、荒々しい言動の数々の反面
単純にみたレスリングの実力もまた団体内でも図抜けており、
それを完膚なきまでに倒せる選手が、他勢力に存在しなかった事も現在では指摘されている。

この事から、紅魔館イリミネーションマッチこそが東プロ各軍団抗争、
各選手の人間関係と思惑の歴史、その最初の分岐点であったと言えるだろう。