水和ぐ盾(後編)

Soothing Waters
依頼者:
 ファリワリ(Fari-Wari)
  / アルザビ辺民街区・茶屋シャララト
依頼内容:
 ファリワリが、借金取りに追われて
 困っているようだ。
 再びヒットを飛ばすために
 何か思いついたようだが……。


エジワ蘿洞


[Your Name]は、色とりどりの髪を手にいれた!
色とりどりの髪
Rare
様々な色や質の毛髪が束ねられた包み。



(???に色とりどりの髪をトレード)

??? : ……動くな。
Mihli Aliapoh : あんた、なにを知ってるの?
Mihli Aliapoh : これ以上
深入りするつもりなら
この場で……消すよ?
Mihli Aliapoh : ……フン、
しらばっくれる気? まあいいけど。
Mihli Aliapoh : いいよ。もうすぐ死ぬんだし
あんたが嗅ぎまわってること、教えたげる。
どうせ、誰にも言えないだろうしね……。


Mihli Aliapoh : もう知ってるだろうけど
ボクはアトルガン皇民じゃない。
ツァヤって島国の出身なんだ。
Mihli Aliapoh : ……アトルガン皇国が
いくつかの属国を有してることは知ってる?
そのうちのひとつが、そのツァヤ……。
Mihli Aliapoh : 属国といっても
ツァヤには自治権が認められていて
自警軍っていう名の独自の軍隊も持ってるんだ。
Mihli Aliapoh : 皇国から派遣された
総督こそいるけど、権利は皇民と平等。
そう、子供達には教えられていた。でも……
Mihli Aliapoh : ボクの実家はね。
元々、島の人々が食べるための
ポポトイモを育てる、裕福な大農家だったんだ。
Mihli Aliapoh : でも、ある日、突然
皇国総督の名の下、新農地法が施行されて
ボクの家は財産のほとんどを没収されて……
Mihli Aliapoh : 生活は一変したよ。
おしゃれだったママは
着る物にも困るようになったし
ボクもいつも食べ物のことばかり考えてた……。
Mihli Aliapoh : それに、追い討ちをかけたのが
アルザビでパママが流行ってるとかで、
村を挙げて作物を切り替えろ、
というお触れだった。でも……
Mihli Aliapoh : 果物作りは、皆慣れてなくてさ。
ある時、病気になって一斉に枯れちゃった……。
村では、たくさんの餓死者がでたよ。
そのとき、ボクのママも……。
Mihli Aliapoh : ……家も失ったボクは
ただ生きるために、なんでもするようになった。
毎日、必死だった……。
Mihli Aliapoh : そして13のとき、
お腹いっぱい食べられるって聞いて
歳をごまかして自警軍に志願したんだ。
Mihli Aliapoh : でも、そこも地獄だったよ。
年齢詐称がばれたボクは
皇国にないしょの秘密部隊
「ツァヤ自由軍」にムリヤリ入隊させられたんだ。
Mihli Aliapoh : それは、自警軍の裏の顔……。
ツァヤ完全独立を目論む勢力の切り札である
暗殺のプロ、アサシンを育てている特殊部隊さ。
Mihli Aliapoh : 死んだことにされたボクは
くる日もくる日も、暗殺の訓練を受けつづけた。
そして、すべてのカリキュラムを終えたとき……
Mihli Aliapoh : 留学生ミリという
偽りの身分証明書を自由軍により与えられ、
ワラーラ寺院に送り込まれたんだ。

…………………………………………………………………………………………

Mihli Aliapoh : ……殺ってきたよ。

Khio Lezengha : ごくろう……。

Sahgo Dhakkario : 証拠は残してないだろうね?

Mihli Aliapoh : ……うん。

Khio Lezengha : 同士ミリ、ここのところの
お前の働き、たいしたものだ。
きっと天国の母上も、喜んでるだろう。


Mihli Aliapoh : ……。

Khio Lezengha : どうした?

Mihli Aliapoh : あのさ、思うんだけど
埒があかないよ。こんなこと続けたって……。
Mihli Aliapoh : 立場を利用して
属国から搾取してる、悪いヤツは
アトルガンにいくらでもいる……。
Mihli Aliapoh : だから、1人ずつ潰したって
この国が変わらない以上、代わりの
誰かがそいつを引き継ぐだけなんじゃないかな。

Khio Lezengha : ほう……
わかっているようだな、同士ミリ。
……我々もまったく同じ気持ちだ。

Sahgo Dhakkario : そう、私たちの計画も
そろそろ最終段階にきているの……。

Khio Lezengha : ……だから、計画の仕上げに
相応しい作戦を立案した。よく聞け。

Sahgo Dhakkario : 近々、ワラーラ寺院の
優秀な学生が皇宮に招待され、
授賞式が行われるそうね?

Mihli Aliapoh : どうして、それを……。

Sahgo Dhakkario : 同士ミリ、お前は成績優秀で
その生徒代表に選出されたそうじゃない?

Mihli Aliapoh : ……?

Sahgo Dhakkario : またとない好機よ。
その機に乗じて……
Sahgo Dhakkario : ……聖皇を暗殺なさい。

Mihli Aliapoh : !!

Khio Lezengha : 案ずることはない。
授賞式には、必ず聖皇も臨席する習わし。
確実に仕留めるチャンスがめぐってこよう。

Mihli Aliapoh : ボクは……どうなるの?
皇宮の警備網を逃げ切るなんて……。

Sahgo Dhakkario : ……まず無理ね。

Mihli Aliapoh : ……。

Khio Lezengha : 同士ミリ。
のどかな学生生活で
忘れてしまったのかね?
Khio Lezengha : なぜ、君が
住み慣れた家を追われたかを。
なぜ、君の母上が亡くなったかを。

Mihli Aliapoh : …………。
Mihli Aliapoh : わかった……
ボク……やるよ。

Khio Lezengha : ……それでこそ
ツァヤの星ミリだ。君の栄光は
我々自由軍戦士の間で永久に語り継がれるだろう。

Sahgo Dhakkario : いつもの場所に
皇宮の見取り図を置いてあるわ。
すぐに準備にとりかかりなさい。

Khio Lezengha : 同士ミリに
精霊の加護があらんことを……。

Mihli Aliapoh : ツァヤ自由軍に
精霊の加護があらんことを……。

Sahgo Dhakkario : ……成功するかしら。

Khio Lezengha : ……無理だろうな。
だが、皇宮の心胆を
寒からしめることはできよう。
Khio Lezengha : それに……
無論、第2、第3の矢も育ててある。

…………………………………………………………………………………………

Rughadjeen : ……くそっ! 遅かったか!

Raubahn : ……おや
手を引かれたはずでは? ルガジーン殿。

Rughadjeen : とうとう、前宰相さままでも……!

Eunheem : 第三頚椎と第四頚椎の間の
椎間板が真一文字に切断されています。
こんな場所で、どうやって……。

Najelith : ……チャクラムだわ。
外周が刃になっている投げ輪の一種よ。

Raubahn : ご明察だ。
犯行方法が、ますます大胆になってきている。
……だが、おかげで犯人像はほぼ絞り込めた。

Rughadjeen : やはり、
属国が関係しているのか?

Raubahn : ……おそらく。
この前宰相も、かつて南方諸国の
総督を歴任した経験がおありだ。
Raubahn : 特にツァヤでは
新農地法の制定を断行し、
大農家から土地を没収した挙句……
Raubahn : プランテーション経営に
失敗し、多数の餓死者まで出していた……。

Rughadjeen : なに?
何故、そんな男が宰相にまで?
徳政で知られる総督なら、いくらでも……。

Raubahn : 反対運動は徹底して弾圧。
さらに重税を課して、損失を補った。
……帳簿の上では有能な官吏だよ。
Raubahn : ……故に我々は
ツァヤ自由軍か、
その残党の犯行が濃厚と見ている。

Rughadjeen : 自由軍だと!?
コルセアならともかく、あの組織は
不滅隊が総力を上げて壊滅させたはずでは?

Raubahn : 残念ながら……
違っていたようだ。
Raubahn : 歩行中の男の未来位置を
瞬時に目算し、チャクラムで首を飛ばすなど
自由軍のアサシンでなければ
できない芸当だからな……。

Rughadjeen : ……次に狙われるのは
より上の立場の者であろうか?

Raubahn : 丞相は視察で
皇都を離れておられる。となれば、皇族
もしくは陛下の御命を直接狙う恐れもある。

Rughadjeen : 早速、部下を配置につけよう。

Raubahn : それには及ばん。
皇宮には、我が不滅隊の警備網が
十重二十重に張り巡らされている。
Raubahn : たとえ、東方の
高名なニンジャといえども
侵入することは不可能だ。


Rughadjeen : ……待て。
近々皇宮で式典の予定がなかったか?

Raubahn : 陛下御臨席で
学生の表彰式が予定されている。
Raubahn : だが、出席者は
教師1名と少年少女のみ……
アサシンの付け入る隙はあるまい。

Rughadjeen : ツァヤ自由軍が相手とあれば
いかなる可能性も捨てぬ方がいい。

Raubahn : ふむ、一理あるな。
だが宮廷内の
警備は我々に任せていただく。

Rughadjeen : ……ああ、頼んだぞ。
Rughadjeen : …………。

Najelith : ルガジーン将軍。
せめて、私たちだけでも……。

Rughadjeen : 私に腹案がある。
……陛下に拝謁してこよう。

…………………………………………………………………………………………

Nashmeira : ……真摯なるワラーラの学徒よ。
……よくぞ勉学に励み、
学生の本分を全ういたした……。
Nashmeira : ……そなたらは
わらわの誇り、そして皇国の誇りじゃ……。
Nashmeira : ……本日ここに
ワラーラ賞を授ける故……
そなたらの益々の発展と未来への……


Mihli Aliapoh : (……ターゲットは
あの幕の向こう……か……
裏に回るしかないな……)
Mihli Aliapoh : (感知できる範囲でも
不滅隊が1、2、3、4人。
チャンスは一度きり……か……)


Mihli Aliapoh : !?
Mihli Aliapoh : (こ、これは……!?)
Mihli Aliapoh : (どういうこと……!?)

Nadeey : 学生代表答辞。
ミリ・アリアポー。

Mihli Aliapoh : !!

Nadeey : ミリ・アリアポー……?

Mihli Aliapoh : クソッ……!

Raubahn : ……なっ!?

Amnaf : ううッ……
眼がッ……!


Raubahn : うろたえるなッ!
催涙卵だ。殺傷能力はない!
Raubahn : 陛下! 聖皇陛下ッ!!

Rishfee : (……うう、ラウバーン様。
こちらにはメネジン様しか……)

Raubahn : (……さては、寺院か!?
ルガジーンめ、謀ったな!)

Najelith : ……来たわ。

Zazarg : ……早いな。
どうして、ここだとわかったんだ?

Gadalar : ……オレは
待ちくたびれたぜ。

Rughadjeen : ……行くぞ、
迎え撃つ。

Mihli Aliapoh : !?

Zazarg : 待て!
武器を使うまでもあるまい。
Zazarg : おい、そこの不審者!
大人しく縄につけ。さもないと……。

Mihli Aliapoh : おっちゃんこそ、何者さ?

Zazarg : な、子供!?

Najelith : あっ!

Gadalar : どけ、どけッ!
オレさまが殺るッ!!
Gadalar : !?


Najelith : もう、ガダラル!
寺院を壊す気!?

Gadalar : …………!!!!

Mihli Aliapoh : バカ……。

Rughadjeen : ここを通すわけにはいかん。
Rughadjeen : ……一連の事件
お前の仕業だな?

Mihli Aliapoh : ………!

Rughadjeen : 逃げられんぞッ!
投降しろッ!

Mihli Aliapoh : フンッ、
止められるもんなら
止めてみれば?

Rughadjeen : なっ!


Mihli Aliapoh : あれれ……
この大剣、はったりッ?
Mihli Aliapoh : ♪

Rughadjeen : グッ……!
Rughadjeen : しまったッ!

Mihli Aliapoh : ♪

Najelith : ああッ!

Gadalar : !!

Zazarg : なにッ!?

Mihli Aliapoh : じゃあねっ!

Rughadjeen : 追えッ!!


…………………………………………………………………………………………

Aphmau : ……だれ?
Aphmau : ……ミリ!!

Mihli Aliapoh : 皇宮で人形を見て
まさかとは思ったけど……。
Mihli Aliapoh : 残念だよ……。

Aphmau : ご、ごめんなさい……
ミリ、怒ってる……? わたくし、挨拶もしないまま
寺院からいなくなって……。

Mihli Aliapoh : ?

Aphmau : 今日は……ミリに授賞式で
会えること……とても楽しみにしていたの……。
それなのにルガジーンが、こちらにって……
でも、会えてよかった……!

Mihli Aliapoh : …………。
Mihli Aliapoh : !!

Rughadjeen : 捕らえろ!
Rughadjeen : ……!!

Mihli Aliapoh : 来るな!

Aphmau : ミ、ミリ……?


Rughadjeen : クッ……止めろ!
なにが望みだ?

Mihli Aliapoh : 望み……?
ボ、ボクの望みは……
ママの仇を……
Mihli Aliapoh : でも、もう……
望みなんてない……
ボクは……
Mihli Aliapoh : ボクの仇は……
アフマウ、ボクは……

Aphmau : ……。

Mihli Aliapoh : ……。
Mihli Aliapoh : !!
Mihli Aliapoh : グッ……。

Raubahn : 猿芝居は
そこまでにしてもらおう。ルガジーン殿。
Raubahn : しかし、皇都防衛を担う
四将が雁首そろえて、この有様とは……
落ちたものだな。

Gadalar : ………。

Rughadjeen : 面目ない……。

Raubahn : 否、こちらも
手落ちがあった。まさか、
皇宮を抜けていらっしゃるとは……。
Raubahn : 我が不滅隊が責任を取り
女の身柄を受領しよう。
……さて、大逆罪に科される刑は?

Amnaf : はっ、焚刑です。

Mihli Aliapoh : ……。

Raubahn : やれ!

Aphmau : ……待って!
Aphmau : ……みなさん、もしかして
勘ちがいをなさってるのでは……
その方は、わたくしの……

Ovjang : ……ゆうじんダゾ!

Rughadjeen : ?

Raubahn : ……どういうことでしょうか。

Aphmau : ……そのミリは、寺院で
仲間外れだった、わたくしに良くしてくれた人です。
いじめられたときは、かばってくれて……

Mihli Aliapoh : ……。

Rughadjeen : しかし……

Aphmau : では、たとえばミリが……
……暗殺者だったとして、不滅隊も
防衛軍の四将も……、それを防げなかった……
そういうことでしょうか?

Rughadjeen : ……御意。

Aphmau : そうなると、ここにいる者たちは
全員、わたくしを護れなかったため……
国法に従って……

Ovjang : ざんしゅ、ト
イウコトニナルナー。

Raubahn : ……。

Gadalar : おいおい、冗談じゃねえぜ!?

Aphmau : ……もう、この件は
おしまいにしてもらえませんか……?
Aphmau : わたくしは
だれも失いたくないのです……。
皆のことが、大切ですから……。

Raubahn : しかし……。

Aphmau : わたくしの言う事を……
信じてください。

Raubahn : ……。

Aphmau : お願いします……
ラウバーン。

Raubahn : ……御意。

Mihli Aliapoh : ……どうして?


Aphmau : ……あなたには、
アトルガンの……ステキなところを
もっと、見つけてもらいたいの……。
Aphmau : ……それから判断しても
遅くはないのかな、と思って……。

Mihli Aliapoh : ……アフマウ。

…………………………………………………………………………………………

Mihli Aliapoh : それからボクは
ルガジーン将軍に預けられ
防諜の任にあたるようになったんだ。
Mihli Aliapoh : 東方の忍者を捕まえたり
ラミアの破壊工作を防いだり
それなりの功績を挙げたし、勲章ももらったんだよ。
Mihli Aliapoh : もちろん
自由軍の連中とは手を切った。
彼らはボクを裏切り者と罵ったけど……。
Mihli Aliapoh : でも、彼らの摘発にだけは
最後までボクは手を貸さなかった。
ルガジーン将軍もそれを許してくれたんだ……。
Mihli Aliapoh : そして、ある日……。

…………………………………………………………………………………………

Rughadjeen : ……特務隊長ミリ。
Rughadjeen : ……先のマムージャ
潜水工作部隊による皇国船団襲撃作戦
よくぞ、未然に防いでくれた。
Rughadjeen : ……貴官がいなければ
我が国は貴重な商船数十隻を失っていたのみならず
皇都アルザビの糧食も底をついていたことだろう。
Rughadjeen : ……よってミリ・アリアポー。
その功績を認め、本日付で貴官を
水蛇将に任ずる。

Mihli Aliapoh : え……じゃあ……。

Rughadjeen : ……ああ、今日より
四将軍あらため五将軍だな。
よろしく頼むぞ、ミリ将軍。

Zazarg : ガハハハッ。
この俺が誰にも文句は言わせねえ。
なんたって、堂々たる功績だぞ。

Najelith : おめでとう、ミリちゃん。
これからもよろしくね。

Gadalar : ……ケッ
まぁた、変なのが1匹……
足手まといにだけはなるなよ。

Mihli Aliapoh : みんな……
あ……ありがとう……。

Rughadjeen : ……そして、本日は
特別に陛下より御言葉がある。

Mihli Aliapoh : はっ……
ありがたき幸せ……。

Nashmeira : ……面を上げよ、水蛇将。
Nashmeira : ……わらわから
ひとつ、頼みがある。

Mihli Aliapoh : ははっ、なんなりと……。

Nashmeira : ……哲学の徒である
そなたに、短剣は似合わぬ……。
……この棍と盾を使うが良い……。

Mihli Aliapoh : は、はあ……。
棍と盾ですか……。


Nashmeira : ……それらの武具……
……何で作られているか知っておるか……。

Mihli Aliapoh : ……紫檀と……黒檀……?
あ……待って……ひょっとして……
ツァヤンローズウッドとツァヤンエボニーウッド!?

Nashmeira : ……そのとおりじゃ。
……今も、そなたは……
故国ツァヤの人々にとって……希望の星……。
Nashmeira : ……水蛇将ミリ。
わらわの……と……忠臣よ。

Mihli Aliapoh : 御意……。

Rughadjeen : (しかし、敵の刃に乗るなんて
危なっかしい戦い方をしたやつは
後にも先にもお前だけだぞ……。)

Mihli Aliapoh : (フフンッ。
危なっかしい?
だって、止まって見えたんだもん。)

Rughadjeen : (ふっ、ぬかせ。
いずれ、あのときの決着はつけるぞ。)

Mihli Aliapoh : (いいよ、いつでも相手になるよ。
ま、結果はわかってるけどね……。)

Rughadjeen : (ふふふ……侮るなよ。
だが、棍に慣れるまで待ってやる。)

Najelith : もう、将軍ったら
大人気ない……。

Zazarg : ガハハハハハッ。
違えねえや。

…………………………………………………………………………………………

Mihli Aliapoh : ……とまあ、そういうわけ。
キミが聞き上手だから
つい時間をかけ過ぎちゃった……。
Mihli Aliapoh : ところでさ……
キミが持ってきた色とりどりの髪
それ、なんだかわかってる?
Mihli Aliapoh : それはね……
ボクが暗殺した人々の毛髪だよ。
Mihli Aliapoh : 最初は、自由軍に
作戦完遂を報告するために集めてたんだけど、
軍を辞めてからも、
なんとなく捨てられなくて持ってたんだ……。
Mihli Aliapoh : みんな
悪いヤツらだったけど
殺すことはなかったから……。
Mihli Aliapoh : なくしちゃって
どうしようと思ってたけど……。
今でもそれ、不滅隊本部に出せば
ボクの過去の罪を追及する証拠になる……
Mihli Aliapoh : どうする?

選択肢:どうする?

>>ミリに返す
+ ...
Mihli Aliapoh : ……そっか。
Mihli Aliapoh : ボクね、よく夢に見るんだ。
ママが死んで、ひとりぼっちになった頃のこと。
もう最悪。ずっとずっと暗い気持ちだった。
Mihli Aliapoh : ……でも、今は違う。
朝起きたとき、最初に
仲間や部下の顔を思い出すんだ。
そして、近くて遠いけれど、聖皇様の顔もね……。
Mihli Aliapoh : ボク、自分のしたことが
許されるとは思ってない。だけど……
聖皇様の夢を叶えるまではがんばるつもり。
Mihli Aliapoh : あ、あれ? おかしいな……
もう、なんだよ……
変な話をするんじゃなかった……
Mihli Aliapoh : 見るなッ!
Mihli Aliapoh : ……いい?
今日はキミを殺さないけど、
このことをどっか他所で話したら
どうなるか……わかるよね?
Mihli Aliapoh : でも~ッ!
Mihli Aliapoh : ありがとう~~!!

>>不滅隊本部に提出
+ ...
Mihli Aliapoh : そんな!
ボ、ボク、なんでもするよ……
だから、だから、それだけはお願い……。
Mihli Aliapoh : なぁんてねッ!

ミリに色とりどりの髪をすられた!

Mihli Aliapoh : んなわけ、ないじゃん。
さて、どうしようかな?
キミをここで始末するのは簡単だけど……。
Mihli Aliapoh : きっと
聖皇様が悲しむだろうな……
うん、だから今日は止めとくよ。
Mihli Aliapoh : ま、新しい証拠を
探せるなら、探してみれば?
もちろん、ボクも黙っちゃいないけど。
Mihli Aliapoh : さて、今日、ボクには
まだやることがたくさんあるんだ。
キミと遊ぶのは、これでおしまいだよッ!
Mihli Aliapoh : じゃあね~ッ!!


アトルガン白門 / 茶屋シャララト


Fari-Wari : あ、付き人君!
じゃなかった[Your Name]さま。
Fari-Wari : で、で、どうでした?
謎が謎を呼び、死が死を招く
身の毛もよだつ
「パママ連続殺人事件」の真相は!

選択肢:何を話しますか?

>>適当にでっちあげた話
  Fari-Wari : ええ!?
  殺人事件の真相は……迷宮入り?
  Fari-Wari : しかし、水蛇将が
  パママの皮で滑った、決定的瞬間を
  ばっちり目撃した……?
  Fari-Wari : わたくしが
  ほしいのはサスペンス!
  それは、スラップスティックじゃないですか~!

>>「パママ殺人事件」の真相
  Fari-Wari : な、なんですか、それは!?
  Fari-Wari : 水蛇将が勤労苦学生で
  天蛇将のアルゴルに飛び乗って
  せ、聖皇様を殺そうとした……!?
  Fari-Wari : そ、そんな
  荒唐無稽で大逆無道なフィクション
  サスペンスにできませんよっ! もう!
  不滅隊に聞かれたらどうするんですか!

Fari-Wari : はぁぁ……
これでは、つまらないどころか
ミステリーにもなってないじゃないですか……
Fari-Wari : 大変だ、大変だ
大変だぁぁああぁぁぁ。

Sahnadjean : おや、ファリワリ先生。
そんなに大変な作品を
生み出してしまわれたんですか?

Fari-Wari : ヒッ!

Dalfhum : まさか、一篇も詩ができてねえで
青銅貨1枚、用意できないなんてこたぁ……

Fari-Wari : い、いやいや!
詩はできてますとも!
わたくしは世間をあっといわせる
大変な問題作を作ってしまったのですよ!

Sahnadjean : そいつは楽しみだ。
早速、アタシらにも聞かせてもらえませんか?

Fari-Wari : いや、だから、これは
作詞界の常識を覆す衝撃の問題作で
おいそれと歌うことは……

Sahnadjean : できてるんですよね?
先生ッ!?

Fari-Wari : も、もちろん。
それでは五蛇将シリーズ新作
「南の島のミリ」
……発表させていただきます。

Dalfhum : ほう、期待させる
タイトルじゃねえか……

Fari-Wari : ……あ~、人として生まれ~♪
ジャングルに~捨てられ~♪
クァールに~育てられた~♪
獣少女~♪ その名は~ミ~リ♪
Fari-Wari : 一糸まとわぬ~、まる裸~♪
獲物さがして、野山駆け~♪
大好物は~オポオポ内臓♪ パママの実ッ♪
Fari-Wari : 骨ごと食べます~、オポオポを~♪
皮ごと食べます~、パママの実~♪
ガツガツ、モグモグ、ボ~リボリ♪♪

??? : フーン……
それから?


Fari-Wari : おまけに、用を足すときは~♪
片足ちょいと粋に上げ……
Fari-Wari : ……って、ええ?
Fari-Wari : ギャーー!!!

Sahnadjean : あ、アタシらは!?

Mihli Aliapoh : 聴いたんだ、同罪だよ!

Dalfhum : んな、無茶な!?
Dalfhum : ググェェェェェ…………

Mihli Aliapoh : ……さて、キミも同罪だよ。
と言いたいところだけど
ちょっと用があったんだ……。
Mihli Aliapoh : あ、べつに、そのために
わざわざ探しに来たってわけじゃないからね。
それでさ……
Mihli Aliapoh : ほら、なんかいろいろあったしさ。
今度から、ちょっとくらい……じゃなくて
Mihli Aliapoh : 名前くらい覚えてあげたって
いいかなって思ってさ!
Mihli Aliapoh : ……ふぅーん
[Your Name]っていうんだ。
[Your Name]…………[ちゃん/くん]。
Mihli Aliapoh : あのさ、今度から
街でボクを見かけたら……
声くらいならかけてもいいよ。
Mihli Aliapoh : じゃあ、またねっ!
[Your Name][ちゃん/くん]!

アトルガン黄金貨を手にいれた!
アトルガン黄金貨
金で鋳造されたアトルガンの通貨。
皇国のシンボル蛇王ザッハークが刻印されている。

皇国軍戦績が上がった!


称号:水蛇将の親衛隊


アルザビ


Mihli Aliapoh : フンッ
ちょっと秘密を知ってるからって
なれなれしくしないでよね。
Mihli Aliapoh : ボクは将軍。
[Your Name][ちゃん/くん]は傭兵だよ?
ここでは、そういうことになってるんだからさ。


天駆ける剣 詠うは誰そ彼の 水和ぐ盾(前編)>> 水和ぐ盾(後編) 炎熾す鎌
風纏う弓
土噛みし拳

■関連項目 アトルガン白門 , 無手の傀儡師
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最終更新:2015年05月09日 15:54
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