概容
通称「樹海」。
珍しい植物型の「G」であり、数百万k㎡にも渡る広大な樹海そのものがひとつのGであり、数多の植物Gの群体である。
それぞれが独立せず、情報を相互に交換・共有しており、膨大なネットワークを構築している。
これを統治する女王アルラグネもまた、あくまでこのネットワークにおける方向性の代表者でしかない。
この世界最大の群体Gたる「樹海」は、植物故か基本的に温厚であり、攻撃的ではない。樹海に棲息する多種族に自らの
果実を与えるなど、他種族との共存性も高い。
ただし摂理を逸脱した横暴な外敵に対しては容赦が無く、侵入した外敵は根こそぎ捕食する。そのため地上から侵入は難しく、
空からの攻撃が最も有効。だが、あまりにも広大な樹海は自衛能力も相まって全焼させることなどは困難であり、半月もあれば
森はまた元の大きさにまで再生してしまう。闇雲な攻撃は彼らの耐性を増やすだけでしかなく、彼らに対空攻撃手段がまったく
ないというわけでもないため、生半可な攻撃はひたすら被害を増すだけとなるだろう。
また、この樹海を構成する植物Gも多種多様であり、マンティス級の戦闘力を持つ食中植物や、中には複合してセンチピート級の
巨大Gのようなものまで棲息するという。
他生物への攻勢の意思こそ希薄な彼らだが、植物による侵食によって徐々にその樹海の面積を広げており、結果として自らのテリトリーに
異物が蔓延ることを嫌う他のバストン固有種と覇権を争う形となっている。
"女王"アルラグネ
「ニンゲンは、実に、興味深いデスが……少し、多すぎるかもシれない…」
バストン・フォレストないしは
「樹海」と称されるGの女王。
「樹海」の在り方から、ネットワークの意思を代弁する代表者として機能している。また、彼女に限っては、
光合成の要領で
二酸化酸素と瘴気を吸収し、酸素を生み出す奇妙なGでもある。
普段は巨大な花の中に籠もっているアルラグネの本体は、何故か人間の少女の姿を模しているが、元より
その姿なのか、人間を取り込んだのかは不明。ただその知性はかなり高いとされる。
女王らしくGとしての単体能力も非常に高いが、他種族と争うことには興味がない。そのため交戦状態にある
他の
バストン固有種との和解を望んでいるが、未だに叶っていない。
そんな彼女だが、いざ戦闘ともなれば、外敵には冷酷無慈悲である。
世界中の植物をG化させ、「樹海」のネットワークに取り込むことに腐心している一方、
人間社会に対してある種の好奇心を持っているらしいが、その一方で独断的な人間の在り方を疑問視している。
- 性別:♀
- 身長:168cm(人間部分のみ)
- 年齢:不明
知 能 |
★★★ |
言語操作 |
★★ |
情報共有 |
★★★★★ |
共存主義 |
★★★★ |
アルラーナ
「オカシイ。人間はコドモ、それも雌シベの方に甘いはずなのに、なんでこーもバレるのだ」
アルトメリア大陸やファルマン半島、クロッセル連合王国領で度々目撃されている、変な肌の色の少女。
天真爛漫で、好奇心旺盛な性格。攻撃されても我慢する理性もあるが、オヤツを取り上げられると泣く。
その正体は群体〝アルラーナ〟――――女王〝アルラグネ〟が世界中の植物を自らの群体(ネットワーク)化に
置くために樹海を通じて放出した、端末であり、種子であり、分身である。
そのためアルラグネ同様 瘴気を吸収し、酸素を生み出す能力を持つ。
Gとしての単体能力こそアルラグネより遙かに劣化しているが、知性は高く、「樹海」のように自身の周辺植物をG化させ、
ネットワーク下に置くことが出来るなど驚異的な戦闘能力を持つ。また彼女自身も無数の植物Gによる群体であるため、
種子ひとつ残っていれば再生可能。たまたま見つけたフライや航空機などに冬虫夏草のように寄生して、海を渡ってくることもできる。
といっても好戦が目的ではなく、アルラーナの目的はあくまでより高度な情報収集(ネットワーク)構築である。
特に人間の生態構造や文化に興味を持ち、度々人間社会に入り込むが、すぐに異物扱いされて追い回されている。その理由を未だに
理解していない様子だが、無闇に反撃してくるでもないので基本的に無害。
彼女が仕入れた情報は、支配下に置かれている植物の各ネットワークを通じて逐一女王アルラグネへと報告されている。
性別:♀
身長:約134cm
年齢:不明(初の目撃例は1年前程度)
好 奇 心 |
★★★★★ |
言語操作 |
★★ |
情報共有 |
★★★★★ |
幼 女 |
★★★★★ |
関連リンク
関連キャラ
- ノーマ … 樹海に住む隣人。煙草はダメです。
- エクソダス … ネットワークから独立した老樹。時々存在を忘れてしまう。
- ソーニャ … 樹海に侵攻してくる蜂国の王女。和解が上手くいかないまま幾星霜。
- シーア … 「今日は、ヘンタイシンシ、と名乗るメードと、会話した。アルラーナは、カワイイ?らしい。興味深いので、また、話すことにした」
関連作品
最終更新:2009年02月01日 07:20