(投稿者:マーク)
工事中
「その廃墟で目覚めてから、私はあちこちをさまよった・・・・でも受け入れられることは無かった・・・・」
マーサは悲しい目をし、空を見つめる
「人間の汚さ、愚かさを知ったのもあのころね」
「あちこちさまよってるうちにマハーラに流れ着き・・・私はここを見つけたのです」
一息ついて、再び話し始める
「最初はこの眼が信じられませんでした、この里の光景が・・・・」
瘴気を出さないG、そして肉を食わず、植物のみを食らうG、それはGである自分からみても奇妙なものだった
しかし目の前の光景は確かに事実だった
「ロプト族の族長は古来から生物と意思疎通するすべを持っていました」
「意思疎通?」
「テレパシー・・・・・覚り(さとり)の能力です」
そしてそれはGも例外ではなかった、ということ
「ここのG、
マハーラ原生種はそうじて知能が高い、6年前にマヤの両親が
パピヨンの長と交渉・・・そしてマハーラの各部族の生き残りを集め・・・・遺跡を開拓し里を形成したそうです」
「いい忘れましたがここは古代文明の居住区だったようであまり痛んでもおらず少し手入れをすれば住めるぐらいでした」
もっとも私が来た頃はまだ住める状態ではありませんでしたがと付け加える
「・・・・なるほどな・・・・・こんな密林にあんな立派な建造物があるなんておかしいと思ったぜ」
ディートリヒは一番奥にある巨大な建造物(コケや植物がへばりついてただの岩山のようにも見える)を見た
そしてその視界に人影が写る
「ガッハッハッハッハ!!!外からの客人など2年ぶりかのう!!」
背中に大剣を背負い髭をたっぷり蓄えた筋骨隆々の壮年の男がのっしのっしとこちらに歩いてきた
「あなたも今回の旅はずいぶん長かったわね」
「ガハハハ!!!途中わけのわからんのに絡まれてのう、かるくひねりつぶしてやったが、な」
そのでかい声にマーサはうるさそうに(でも本気で嫌がっている感じはなく)耳を押さえる
「くぁーりーの子供は生まれたか?」
「まだよ 臨月まであと3ヶ月もあるわ・・・・・・あなたこないだも同じ質問しなかった?」
呆れてしまう とうとうボケが始まったか・・・・マーサはそう思うがそれを心にしまう
「楽しみじゃ・・・・・・あやつとレンはわしの子供みたいなもんじゃからな・・・おおっと!!」
そこで額をぺちっと叩いて
「おぬし!!わしと腕相撲で力比べせんか?」
そういいながらディートリヒの腕をなれなれしくたたく
突然の申し出に前後の脈略もなくの発言、普通なら戸惑うだろう、だが
「いいぜ!!」
ビシィッといい笑顔で返すのは脳まで筋肉と謳われたディートリヒである
申し出を快く受けた
少ししてちょうどよい台となりそうな岩をみつけ運んでもらい両者は位置についた
マヤやラフィもちょうどよい岩に腰を下ろし眺めている
「手加減はせんぞぉ・・・なにわしもメード」
「無理すんなよじいさん」
ディートリヒにはこのとき慢心が生まれていた。コアの力を使わずとも老人1人どうって事ないと
「じいさんではない・・・・ゴンドーと呼べ」
「わかった・・・いくぜ!!ゴンドー!!」
「レディ・・・・ファイト!!」
怪我をさせずに勝負をつけようとした・・・が
「うお!?」
全く動かない、コアの力もこめるが全く動かない、しかも徐々に倒されてゆく
「豪腕の武神がこの程度とは・・・・つまらん」
「じ、じいさんなんでおれのことを」
知ってるんだそういおうとしたとき台にしていた岩が砕けディートリヒは盛大に地面に顔をめり込ませた
「ぶおっ!!」
「どんな勝負であろうと油断するなど愚の骨頂!!」
ようやっと起き上がったディートリヒにさらにでかい声で怒鳴る
「豪腕の武神ディートリヒよ・・・・このわしが」
男の姿が変異してゆく・・・・やがて真っ赤な甲殻に覆われ右腕が大剣と化した姿となる
「ファブニル・ラ・グォンドがおぬしを鍛えなおしてやろう!!」
そう高らかに宣言した・・・
To be continued・・・
最終更新:2009年03月31日 10:43