(投稿者:怨是)
キャラ紹介
疎まれながら両の手を血に染めてきた地獄の日々は、既に過ぎ去った。
拉致と裏取引によってその生を受けたロナは、今や
軍事正常化委員会の元を去り、
かつての名前と身分を隠してセントグラールのダウンタウンのパン屋にて働いている。
――そんな彼女に、新たなる受難が訪れた。
何と彼女の素性を知ると語ったジャーナリストの男が、KOMへの参加を条件に過去の事実を帳消しにすると云って来たのだ。
これには流石に面食らった。事情を知らないパン屋の店主も「面白そうだし、参加してきたら?」などと抜かしよる。
参加するのは面倒だ。でも事実を公表されたらもっと面倒だ!
せっかく手にした平穏の日々に土足で踏み込んで来やがって……
こうなったら八つ当たりだ! どいつもこいつもブッ殺してやんよ!
ステージ紹介
寂れた感じの商店街。
日没で雨が降っているので、やや薄暗い。
かなりの低確率で雨が上がったバージョンになり、その場合は遠景に綺麗な虹が見れる。
BGM紹介
ピアノが主体の、ハイテンポではあるがどことなく憂鬱な雰囲気の曲。
キャラ仕様紹介
家庭版で追加された隠しキャラ。
対戦モードでCOMを相手に設定した状態で、
シーア、
トリア、
ジークフリートの順番に戦い勝利するとキャラ選択画面に追加される。
投げ技主体でありながら各必殺技のリーチも長いが、懐に潜り込まれると極端に弱くなる。
また、背中の翼手を用いた攻撃は全体的に動きが鈍いのでジャンプやガードで防がれやすい。
多種多様な攻撃手段をいかに使い分け、相手を寄せ付けずに戦うかが重要となる。
家庭版第一作では屈指の弱キャラだったが、第二作にて必殺技が大量に追加されたので少しは使えるようになった。
通常技、基本モーション
- P(翼手によるパンチ)、2P(翼手を横薙ぎに振り払う)、6P(翼手によるチョップ)、JP(翼手による空中チョップ)
- K(ミドルキック)、2K(翼手を軸にして回転足払い)、6K(翼手をブーツ状に変形させたキック)、JK(翼手を軸にしたハイキック)
- S(ウンゲツィーファー・ファウスト突き)、2S(斜め下にツィー・ファウスト横薙ぎ)、JS(ツィー・ファウスト空中横薙ぎ)
- HS(ツィー・ファウスト振り下ろし)、6HS(翼手でツィー・ファウストを複数本掴んで振り下ろし)、JHS(空中でツィー・ファウスト振り下ろし)
- 地上投げ(翼手で掴み、放物線状に放り投げる)、空中投げ(翼手で掴み、斜め下に叩き付ける)
必殺技
丸鋸の刃を投げる。
ボタン入力によって投げ方が異なり、HSなら直線、Sなら放物線の軌道を描く。
遠距離攻撃の基本にして要となる。
ウンゲツィーファー・ファウストによる直線的な攻撃。
威力は高いが弾速が遅いので見切られやすい。
サブマシンガンを乱射する。発動後に方向キーで射線を変更できる。
- 死んだ魚の目をした奴っていうのは私みたいなのを云うらしいですよ……
ショットガン。
至近距離なら命中時に相手を吹き飛ばせる。
背中の翼手で相手を掴み、地面に叩き付ける。
ガードで防がれた場合は掴み取ろうとするモーションまで出してから、翼手を仕舞う。
- 自分の器が大きいと勘違いしてる奴ほど気前はいいもんだよ……
翼手によるデコピン。中距離かつ投げ判定。
小石を斜め30度の角度に蹴飛ばす。
翼手でテレビを投げ付ける。
超必殺技
- お前等そんなに大きい胸がお好きですか。まぁしゃぶれよ……
ゲージ一本消費。
ウンゲツィーファー・ファウストを二つ同時に使う。
特殊弾頭なのか、着弾時に爆発する。
- 子供なんて出来ないほうが幸せですよ。特に若いうちは……
ゲージ一本消費。
翼手を用いて相手を地面に蹴倒してから、二本の翼手で相手を叩き潰す。
- 結局あんたも自己顕示欲の塊なんでしょ、解りますよ……
ゲージ一本消費。
翼手を用いた突き刺し攻撃。
攻撃後の硬直時間が短いため、他の超必殺技に繋げる事も可能。
一撃必殺技
- あんた等さえ居なければ、今頃私はゆっくり出来たんだ!!
ゲージ三本消費。
翼手が血走ったような真紅に染まり、そのまま藁人形のような形になる。
相手を磔にしてから、ありったけの丸鋸を投げ付け、腹部にウンゲツィーファー・ファウストを叩き込んでから、
地面に何度も叩き付け、最後には放り投げる。
ロナの怨嗟を端的に表した技。
エンディング
ロナは大会に優勝した。
ジャーナリストの男は、ロナの過去を公表する事を諦め、目の前で記事を燃やした。
これでいい。もう、あの暗闇の中でへばりついたヘドロは、誰の目に止まる事無く洗い流された。
パン屋の店主は、こちらがMAIDであると知って驚いたようだったが、今の自分にはどうでも良い事だ。
それでパンの売り上げが良くなったとて、平穏な日常には変わりあるまい。
閉店後のパン屋の外で、ロナは夜空を見上げながら煙草に火を付けた。
トゥルーエンド
+
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(とあるキャラを使用可能状態にした場合のみ。実質、一週目は見れない) |
(ゲルセミナを使用可能状態にした場合のみ。実質、一週目は見れない)
ロナは大会に優勝し、ゲルセミナとも再会した。
久しぶりに会った彼の表情は、以前よりも頼もしく感じられた。
あの暗闇の日々の中で手にしたものは、決して絶望だけではなかったのだ。それをゲルセミナが思い出させてくれた。
ジャーナリストの男にはゲルセミナと二人で、「公表したけりゃすればいい。過去は過去だ」と云い放ってやった。
翌日には記事が出回ったが、見出しは『優勝者ロナの苦渋にまみれた過去!』に変更されていた。
パン屋の店主は随分と驚いていたが、今更明るみになったところで何の問題があろうか。
“この世にMAIDとして生まれた時からロナは被害者だった”という事実のみが白日の下に晒されただけだ。
しかも随分と前の出来事で、加害者はとうの昔に制裁されている。もう誰も裁けない。
全ては闇の中に流し込まれ、元が何であったか判別が付かない程に崩れてしまった。
きっと、誰もが被害者だったに違いない。
ロナは今、世話になったパン屋を後にし、ゲルセミナが働いているという資産家の邸宅へと向かっている。
――多分、あの街にはまた来る。今度はゲルセミナと二人でパンを買いに。
そんな確信を胸に秘めながら。
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※トゥルーエンド後はアナザーロナが使用可能になる(性能の変化は無い)。
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最終更新:2010年07月16日 18:17