概要
楼蘭皇国海軍が皇紀2598年(世歴1938年)に制式採用した艦上攻撃機。開発は
八幡重工による。
複葉から単葉への過渡期に当たる時代の機体であったが、競争試作で選ばれたのは単葉全金属製のものだった。
皇国海軍で油圧式引込脚を採用した最初期の機体でもあり、その性能は当時としては優れたものだと言えた。
しかし直掩機がGに対して明らかな劣勢を強いられたために、
ヨロイモグラ型への爆撃任務などを負っていた本機も大きな損害を受ける事になった。
海軍上層部は被害の大きさを性能不足にあるとして本機の生産を早急に切り上げてGに対応した新型機の開発を行うようにと各社に命じた。
本機は決して性能の劣る機体ではなかったが、状況ゆえにその存在は技術的な踏み台に留まる事となったのである。
現在は多くの機体が
震山に道を譲っており、爆撃練習機として内地で運用されている。
主要諸元:
制式名称 |
B5Y 九八式艦上攻撃機 |
機体種別 |
艦上攻撃機 |
機体形式 |
単発低翼単葉・引込脚 |
機体構造 |
全金属製応力外皮構造 |
乗員 |
3名 |
全長 |
10.35m |
全幅 |
15.50m |
全高 |
4.24m |
主翼面積 |
39.96㎡ |
発動機 |
八幡 景星43型 空冷複列星型14気筒970馬力 |
プロペラ |
可変ピッチ定速3翅 |
全備重量 |
3890kg |
最高速度 |
375km/h |
航続距離 |
1980km |
実用上昇限度 |
8220m |
武装 |
後上方7.7mm旋回機銃×1 |
爆装 |
胴体下800kgまでの爆弾ないし魚雷×1 |
生産機数 |
約1700機 |
製作会社 |
八幡重工 |
関連項目
最終更新:2008年09月16日 03:06