Malt?
基礎知識
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
スコッチウイスキーの基礎知識
contents
- スコッチウイスキーって何?
- ブレンデッドウイスキー
- シングルモルトウイスキー
- お勧めの飲み方
- ややマニア知識
スコッチウイスキーって何?
スコットランドでつくった麦焼酎であります。若しくは麦ウォッカ。従って蒸留酒。樽で寝かせてから飲むのが特徴です(あの琥珀色は樽の木の色なのです)。彼の地の法律では最低限4年は熟成。通常は10年乃至12年。長いのは25年とかもあります。
ブレンデッドウイスキー
「原材料:モルト、グレーン」2種のウイスキー
お手元にウイスキーがあったら裏のラベルをご覧になって下さい。恐らく、「原材料:モルト、グレーン」と書いてあると思います。モルトもグレーンもウイスキーであります。スコッチウイスキーには製法によって
- モルトウイスキー
- グレーンウイスキー
- モルト+グレーン=ブレンデッドウイスキー
焼酎も同じ
実はこれは日本の焼酎もまったく同じで、日本の焼酎乙種にあたるのがモルトウイスキー、焼酎甲種にあたるのがグレーンウイスキーであります。
乙種にあたるモルトは言ってみれば手作りの地酒。蒸留所ごとの個性がはっきりしていて百花繚乱。その代わり癖が強くて飲みづらい、とも言えるわけです。甲種に比べれば高い。
一方のグレーンウイスキーはもっと巨大な一種の化学工場で量産されるウイスキー。というか麦芽の酵素を使って発酵はしているものの、他の穀物も使ったりしてて、早い話ウォッカです。樽で寝かせればグレーンウイスキーの出来上がり。この蒸留で使う連続蒸留器というのはすごいもんで、蒸留直後は90%超のアルコールが得られます。ですから何を使ったって一緒、なのであります。乙種に比べれば安い。
ブレンドの発見
で、モルトにしろグレーンにしろ、40%くらいに水で薄めて瓶詰め、販売していたのですが、これをブレンドすると大変美味しく飲みやすい、モルトだけで瓶詰めするよりぐっと安くできる、という事を発見した人がいて、それ以降ウイスキーと言えば「原材料:モルト、グレーン」の「ブレンデッドウイスキー」となったのであります。
焼酎甲種をそのまま飲む人が殆どいないのと同様、グレーンウイスキーだけ飲むというのは今となっては特殊です。
シングルモルトウイスキー
さていよいよ主題のシングルモルト。シングルというのは「単一の蒸留所」の意味です。ある蒸留所でつくったモルトウイスキーだけを瓶詰めしたもの。多くは蒸留所名がそのまま商品名になっています。
通常は樽からいきなり瓶詰めするんじゃなくて、品質を安定させるために、複数の樽の原酒を混ぜて更に熟成(ブレンドと言わずバッテイングと言います(バット=butt=大きな樽))させてから瓶詰めします。
バッテドモルト
なお、複数の蒸留所のモルトウイスキーを混ぜたものはバッテドモルトウイスキー。少数ながらあります。○○島の蒸留所のモルトが全部入ってます、とかグレーンの入ってないバランタイン、とか。
シングルカスク
逆に単一の蒸留所どころか、ある一つの樽の原酒だけを使ったのがシングルカスクで、これは特に出来のいい樽を他のと混ぜるともったいないからという建前です。従って普通のよりは高価。
お勧めの飲み方(執筆中)
ストレート
ワインの国際規格テイスティンググラスがお勧め。要するにとっても小さなワイングラス。これでウイスキーそのものと、グラスに充満した香りを一緒に飲んじゃいましょう。取り敢えずならブランデーグラスでもOKです。それもないなら、うーん、どうしようか。冷酒用の小さくて細長いグラスないですか?飲み屋さんで升の中に入ってくるやつ。そんな感じのに1/4くらい入れてみると似た感じにはなるかな。
いわゆるストレートグラスでは香りが溢れて逃げてしまいます。もったいない。
コールドストレート
ソーダ割りなら1:1
チョイソ(ソーダをちょっとだけ)というのもあります。
水割りもロックも目指すところは同じ
ロックと称して何故、氷を入れるか?冷やすため?いいえ、本当はゆっくり時間をかけて薄めるためなのです。ウイスキーは40%かそれ以上のアルコール濃度で瓶詰めしてありますが、それが一番美味しい濃度かと云うとそうでもないのです。おそらく雑菌の繁殖を抑えたり、調合があまりに微妙で不安定なものにならないために必要な濃度でもあるんだと思います。それに薄くはできても濃くはできませんからね。
つまり、ちょっと薄めたくらいが美味しかったりするってこと
じゃあどのくらい薄めるか?ここでロックが登場するのです。氷は少しづつ融けていきますから、いろんなバリエーションが楽しめる上に、どこかで「おお、これだ」というポイントが見つかる、という訳です。
だから水割りも目指すところは同じ、「おお、これだ」の濃度に最初から薄めて、全部を美味しく頂こうというスタイル。
從いまして、いわゆる「水割りシングル」とか「ダブルで」とかいいうのは考え方としてはジャブジャブに薄めるってことですから、正直お勧めできません。更に種明かしをすると、水割りの味は主に水の味です。水が美味しくないと絶対に美味しくない。お好み燒きの味が結局キャベツで決まるようなものです。更には、風味が薄いので、適当に洗って拭いたようなグラスだと香りの殆どは布巾の匂いになります。殘念ですが。
どこまで薄めていいかというのには通説があって、1:1までとされています。サントリーさんが広めようとしてるハーフロックはこの辺を根拠にしてると思います。でも実際には先程述べたように、水がどこまで美味しいかに拠ります。また、ウイスキーの味を優先するなら軟水の方が無難です。
総合トップ
"響き"サイト
掲示板
メールフォーム