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仮面アーチャー > 略歴的なもの

【「とある世界」での略歴】

ジャンボ村でハンターの両親の元に生まれる。
幼少期から狩りの様子を少し見ており,自分もハンターになりたいと10歳で特訓を開始し,
15歳の時正式にハンターズギルドに登録されたハンターに。
その時記念で両親と共に狩りに行くこととなるが,この後に彼に悲痛なる事件が襲いかかる。

両親がハンターになりたての頃から狩りの基礎となる動きを教え込む特殊な怪鳥・イャンクックのもとで基礎を学ぶ紅牙。
レクチャーも終わり,一度村に戻ってから実践をしようという提案をした矢先のことだった。
一陣の風が吹き抜け,空は暗雲に覆われ・・・やがて雨が降り出す。
そこに現れたのは元来めったに姿を現さないはずの古龍種の一角である風翔龍(場合によっては鋼龍とも呼ばれている)・クシャルダオラ
だが元来見られる個体とは様子が違い,どす黒いオーラを全身から放ちつつ,その目は真紅に輝き殺意をむき出しにしていた。
立ち向かおうとする紅牙だったが,両親はそれを制止して村に戻るよう促す。

「必ず勝ってみせるから」

その言葉を信じて村へと急ぎ帰ったのだが,村長とギルドマネージャーにそのことを伝えてから数時間後・・・。


帰ってきたのは防具をボロボロに砕かれ,傷だらけになった両親だった。
しばらくの間療養を余儀なくされた二人のため,彼は狩りに出掛けながらもそれ以外の時間で献身的に介護に努めた。
そして事件から2ヶ月後,両親はある重大な決断を下した。

「私達・・・ハンターを引退します」

引退を宣言した二人から,息子である紅牙に託された武器。
それは父の愛用した双剣リュウノツガイと母の愛用した弓クイーンブラスターだった。

それから一週間後,二人は静かに息を引き取った。


・・・護れなかった・・・


ただ,その悔しさだけが胸に残る。
さらなる強さを,力を求めて日夜形見となった二人の武器を手に狩りをしていく。
そして・・・ある日,彼は憎むべき宿敵と再会する。
無謀にも戦いを挑む彼との力の差は圧倒的であり,彼自身も後一撃喰らえば倒されてしまう域にまで追い込まれる。
もうだめなのか,じぶんもこのままやられてしまうのか。
そう・・・絶望に全てを奪われかけたとき,一発の火球がその間に割って入る。

見やった先には真紅の鱗が目をひく,一匹の火竜・リオレウス
彼にはそのリオレウスに見覚えがある。
そう・・・遠い昔,まだまだ幼かった頃母親が連れてきた仕事の相棒である。
精鋭部隊に所属していた母親は代々竜騎士の家系であり,その部隊長を務めていたこともあったほどだった。

リオレウスは強い口調で語りかける。

『若き狩人よ!
お前はこのまま・・・此処で倒れるわけには行かぬのだろう?
両親の思いを胸に・・・まだまだ大切な存在を護りたいのではないのか!?』

その言葉を聞いて蘇るのは,武器を託されたときの母親からの言葉。

「私達の意志を継いで,この村を・・・護っていって頂戴」

二人の意志を継いで村を護ると決めたのだというのに,此処で倒れるわけにはいかない。
彼はリオレウスに向かい力が欲しいと・・・残る力を振り絞って立ち上がり,覚悟を決めたように強い口調で返答した。
それに応えリオレウスの体が輝き始める。
その光の片鱗は,彼の体にまとわりついて同じように輝きを放つ。

『ならば力を貸そう。
我が名は「チャルド」!
お前の母親と共によく戦ったあの記憶も懐かしい。
だからこそ,その子供であるお前の存在も彼らから聞いている。
二人を護れなかった・・・その悔しさを,己の力に換えよ!!
我が紅玉の力を纏い,戦士として覚醒(めざ)めるのだ!!』

チャルドと名の付いたリオレウスの放つ輝きと紅牙にまとわりつく光が更に強さを増す。
同時に,胸の奥底から言葉が浮かんでくる。

「・・・お前の力を貸してくれ! 変身(Rise Up)!!」

言葉に応え,火竜の光と防具にまとわりつく光が一体となる。
その光が消えたとき立っていたのは・・・

額に山吹色の宝石を宿した真紅の仮面を装着し,臙脂色に染められた精鋭部隊の制服と,騎士の甲冑のような防具の一部。
ここに,5人目の仮面の戦士「仮面アーチャー」は産声を上げたのだった。

母の形見を手に新たな力を以て立ち向かうアーチャー。
偶然にも背中に命中した一矢が何かを砕いたと同時に,黒いオーラと眼の赤い光は消え,元のクシャルダオラへと戻った。
そのクシャルダオラは彼を見やると,一礼してどこかへと飛び去っていく。

それを見送ったアーチャーとチャルド。
変身を解くと仮面は紅く輝く直径10cm程の宝玉になり,纏っていた防具は光となってひとつに収束し,やがて楕円形に近い見たこともない金色のボディの機械へと変化する。
手にした2つのアイテムを少しの間眺めた後,ポーチへしまい込む。
それを見計らってチャルドは先ほどのクシャルダオラの異変について,また世界中に同じような現象が起こっていることを告げる。

それは何者かが何らかの力を持ってして生成した『』を打ち込まれることによって発生する異常事態。
楔を打ち込まれたモンスターはものの数秒~数時間でその楔の持つエネルギーに呑まれ凶暴化する。
その特徴は・・・眼は殺気立って紅く輝き,全身からどす黒いオーラを放っている上で,一般のハンターでは撃退できるのが不幸中の幸いというほどまでにその個体が異様な強さを誇るというものだった。
楔による浸食が進めば進むほど楔自体が体内にのめり込んでしまい,酷くなれば心臓付近にまで隠れてしまうため,そうなってしまった場合はやむなく討伐するしか救う方法はないが,まだ打ち込まれて間もなければ体表にある楔さえ抜き取るあるいは破壊してしまえば元に戻るというのだ。
チャルドの語る異常事態が,先ほどのクシャルダオラのような事例が,シュレイドやドンドルマ,そしてこのジャンボ村付近など世界各所で報告されているという。
このままでは,楔によって暴れ出したモンスター達の手により人里を滅ぼされるのも時間の問題かも知れない。
一連の事実を知ったアーチャーは先ほど得た力を使い楔による暴走モンスターの救済を決意。
手始めにジャンボ村近隣での目撃事例を辿り,楔からモンスター達を助けようと密林での狩りとパトロールを進める。

しかし,どうやらそう簡単には全てのモンスターの救済までいかせてくれないらしい。
というのも,覚醒から約3週間後,とある事件により彼はジャンボ村から旅に出ることになるからである。

ドスランポスと部下のランポス達の様子がおかしいとイャンクック先生からの一方を受けたアーチャーは,楔が関係しているのではないかとチャルドと共に調査を開始。
しかしランポス達が怯えアプトノス達も慌ただしいのだが・・・どのエリアを捜索してもそれらしきモンスターは見つからない。
飛竜達がよく羽を休める洞窟に入り,体を休めていたその時だった。

洞窟上部に開いた穴から投げられる黒い針のようなもの。
それがチャルドの背に突き刺さると同時に禍々しいまでの黒いオーラを発し始め,チャルドの悲鳴と同時に全体を覆う。
穴の方を見やると不敵な笑みを浮かべて瞬く間に何処かへ去っていく謎の黒衣の男
追いかけようと洞窟の外に出ようとしたアーチャーを,黒いオーラに覆われたチャルドが道を塞ぎ静止する。

「・・・どうしちまったんだチャルド!
さっきまで俺と一緒にランポス達が怯える原因を探ってたじゃないか!」

その声に一瞬動きが止まるが,今度は容赦なく火球を吐き空中から爪を立てて攻撃してくるまでに。
多少の手傷こそ負ったが,これまでの戦闘経験を生かし回避を続け機をうかがった。
だが,隙を見つけアーチャーが何とかしようとあの機械と紅玉を取り出したとき,事態は急激に進行方向を変えた。
ほのかに光り出す紅玉。
動きが鈍り,黒いオーラの一部が晴れて行く。

『紅牙よ・・・我の体に刺さるもの,見えているであろう・・・?』

精一杯絞り出したかのような声がアーチャーに届く。
その背に刺された,あの謎の黒衣の男が投げたもの,それはまさしく探していた『楔』そのもの。
どうにかチャルドは楔の浸食に負けるまいと抗い続け,なんとか一時的に理性を取り戻すことに成功したのである。
しかし長い時間理性を保ち続けられるとは到底思えない。
変身しようと機械と紅玉を手に身構えようとするが,チャルドが首を横に振り,それを止める。

『もはやこの体では・・・理性はおろか・・・魂まで蝕まれるも・・・時間の問題・・・。
紅牙・・・お前を此処で我が理性と共に・・・失うわけには行かぬ。
紅玉を・・・我が額にかざせ・・・!』

アーチャーにとっては何をどうすればいいのかもはや分からない状態。
だが迷っていてはまた先ほどのように自分に襲いかかり果てには村まで襲うかも知れない。
言うとおり,手に持った紅玉をチャルドの額へともっていく。
頭の甲殻と紅玉とが触れた瞬間,ほのかだった光は急激に強さを増し周囲を紅く照らし出す。
そして同時に翼が,尾が,足が,胴が徐々に色を失い硬化してゆく。

『我は・・・お前と共にあらねばならぬ・・・。
この肉体を一度捨て・・・紅玉の中へと・・・我が理性と魂全てを封印する!』

輝き続ける紅玉。
真紅の光が照らす中,首まで硬化が進んだとき・・・最後の力を振り絞り大きく咆哮する。
咆哮が終わると同時に光はやみ,そして・・・目の前には立派な火竜の石像。
あまりにも急激な変化に驚き,思わず手の力が抜け紅玉を手放してしまう。
その場にへたり込むアーチャーに,地面に落ちた紅玉から再び声が。

『まだ絶望するときではない・・・,我の体は完全に石と化した。
だが・・・楔を追う内に我が元に戻る方法も,その真犯人も突き止めることが出来よう。
今世界を楔の魔の手より救えるのは我らのみ。
それだけはわかっておろう・・・ほれ,何をいつまでへたり込んでおる!
村に戻り,一連の経過を報告せねばならぬのではないか?』

死んでしまったわけではない,体は失っても魂は共にある。
チャルドの声に励まされ,村に戻ってきたアーチャーはチャルドの石化やランポスが怯えた原因は楔によるモンスターの暴走ではなく,楔を持っていた人物の気配に対して怯えていたと言うことなど,今回起きた出来事を事細かに村長へと話す。
それを聞いた村長からは,その謎の黒衣の男らしき人物がポッケ村やココット村など様々な場所で目撃されたという情報がもたらされる。
同時に密林付近ではそれきり暴れ出すモンスターの情報が途絶えたとの一報も。
思い切って村長が話を切り出した。

「どうやらポッケ村で新しいハンターの募集が始まったみたいなんだ。
たぶんここで楔に関する情報が途絶えたとなると,別の拠点に移動して探す方が手がかりはつかめるかも知れないね。
オイラ達もなんとかして村を発展させていくから,行ってきたらどうだい?」

それはこの村を出て新たな拠点へ移動することを斡旋した内容だった。
最近新たに耳にした『雪山』というフィールドにほど近いポッケ村,そこに行けば何か掴めるだろうと村長は考えたのだ。
一度は村を離れることに戸惑い悩むアーチャーだったが,チャルドも此処に留まるよりは良いと村長の意見を受け入れる意志を示したことから旅立ちを決意。
愛用のレザー装備と,両親の形見であるリュウノツガイにクイーンブラスター,そしてあの機械と紅玉。
少ない荷物ではあるが,荷造りを済ませ彼は翌朝・・・北へ向けて村を出た。

「行ってきます!
俺,必ずチャルドが元に戻る方法見つけて帰ってくるから!!!」

『楔』をばらまく犯人を捜し出し,チャルドを元の体に戻すための方法を探し出す・・・長い長い旅の始まりである。



最終更新:2014年01月05日 23:24