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獄狼竜の呪い

幾多の戦いを経て、瑠璃色の龍玉が更なる力を求める。

それはもはや「この世界」では満たせぬ欲望。龍玉が暴走し、身体を制御できないまま、「この世界」より飛び立つ。
そしてたどり着いたのは、「この世界」によく似た世界。見覚えのあるモンスターもいる。

瑠璃色の力も発揮できるはず…と思ったものの、そこはやはり異世界。
その世界にたどり着いた瞬間、ほかの世界の時と同じく、力をほとんど失ってしまう。
瑠璃色の力が一気に失われたことにより、身体に大きな負担がかかり、意識が遠のく…




目が覚めると、そこは住居と思わしき建物の中。外に出て確認してみると、そこでの自分は海沿いに浮かぶ村のハンター…という立場だった。
どうやらこの村の人間という立場で世界に干渉したらしい。こちらでもギルドに参加し、クエストをこなす。

そして仮面ガンナーは、仲間の協力を得てなんとか「ノーマルフォーム」と共に瑠璃色の光を取り戻す。
その直後、仮面ガンナーはとあるモンスターに注目する。

……「獄狼竜」。そう呼ばれるモンスターに、とてつもない欲望が向いたからである。

いや、欲望というより執念みたいなものだったかもしれない。
何故なら仮面ガンナーは、瑠璃色の龍玉…つまりアルバトリオンと出会う直前に雷狼竜に襲われた上、
その出来事がいつまでも記憶に残っているからである。
そして仮面ガンナー自身も、その記憶が闘争本能を掻き立てるものとして
瑠璃色の龍玉があえてのみ込まないことも理解していた。

でも欲望には逆らわない。だから獄狼竜を喰らうと、そう決めた仮面ガンナー。
再び仲間と共に、奴が住むという凍土に向かうことに。

……そして凍土。キャンプから少し進んだ広場に、奴はいた。

…「獄狼竜」━━ジンオウガ亜種。

発達した四肢、獲物を見据える鋭い目、そしてなにより、その誇りを表すかのような立派な角。
間違いない、あの時出会ったあいつと似ている…!
ただ違うのは、全身の甲殻とその身に纏うオーラだけだった。

高まる闘争本能。気がつけば銃を構えていた。
欲望が湧いたからには、妥協しない。
奴の誇りをのみ込むべく、銃を向け、仲間と共に挑んでいった。






そしてなんとか、仮面ガンナー達は獄狼竜を狩ることに成功する。
横たわる獄狼竜の死体。するとその中で、何やら光り輝くものがある。
今いる世界のハンターが「天玉」と呼ぶ素材であったことは、後々わかった。
だが仮面ガンナーがそれを手にとった瞬間、それは赤黒い輝きを放つ。
そして体内の龍玉の中に、恨み、憎しみ、後悔、様々な邪念が流れ込んできた。

そう、その感情の主は、たった今仮面ガンナーに倒された獄狼竜だったのだ。
いくら適応能力が高い龍玉と言えど、さすがに直接干渉されたのではひとたまりもない。
龍玉が大きなショックを受けたことにより、パワードスーツを維持できず、生身の姿に戻る。
そのあとは身体には何もなく、龍玉も問題ない…かに思われた。

数日後、再び戦闘になった際にエスカドライザーを取り出す。
すると瑠璃色ではなく、あの時と同じ赤黒い光を放っていた。
まさかとは思ったが、そのままライズアップする。そしてその後の自分の姿を見て、仮面ガンナーは目を疑った。
確かに仮面はいつもと同じ龍玉の力によるものだった。しかしいつもの碧色の装甲ではなく、
まるでライジングフォームの装甲を黒く…つまり獄狼竜を体現したような装甲に変わっていたからである。
しかも、取り出した武装も何やら光の色が違う。搭載されていたはずの電撃弾速射機構も失われている。
しかし敵が目の前だったため、とまどいながらもそのまま戦闘を続行する仮面ガンナー。

数十分後、戦闘中の仮面ガンナーに異変が起こる。なんの前触れもなく、闘争本能が暴走していく。
頭の中では獄狼竜の雄叫びが響き続け、腕からは瑠璃色の光が溢れ出す。だんだんと理性が消えていく感覚は、
「この世界」でクリミナルバーサクモードを使い始めた初期の頃のようだった。

すると目の前に、見たことがない弾丸が現れた。夢中でその弾丸を装填し、トリガーを引く。
次の瞬間、銃から強力な龍属性を帯びた弾丸が発射され、敵を貫いた。どうやら相当効いたらしい。
荒ぶる闘争本能のままにその弾丸で何度も相手を痛めつける。気がつけば、敵はピクリとも動かなくなっていた。
それを確認すると、腕から溢れていた光は落ち着き、感情も少しづつ落ち着いていった。
その後にパワードスーツを解除した瞬間、疲労と痛みが仮面ガンナーの身体を襲った。

仮面ガンナーは気がついた。これは龍玉に干渉する「呪い」であると。獄狼竜の怨念であると。
エスカドライザーを確認するとノーマルフォームが使用不可になっている。つまりさっきの姿でしか戦えないことになる。


呪いという痛みを背負いながら、仮面ガンナーは呪いを解く方法を探す……


最終更新:2014年01月05日 23:11