■MedicomToy 素体一覧■

※RAH関連に使用された 汎用可動素体を紹介します。

□ニューコンバットジョー(通称:NCJ)
タカラからコンバットジョーの名を借りているが、中身は 歴とした メディコム開発生産の物
中期以降は 股周りの形状が改善され、90年代のRAHを支え抜いた 名素体である。
可動箇所の少なさ・すぐヘタる関節・肘が割れ易い などの欠点はあるが基本的には、丈夫に出来ている
部位毎に細かく分離可能なのも、着せ替え人形の素体としては優秀
白・メッキ・クリア等のカラー素体もあり、膝スペーサーを付けて 身長を底上げした物もあった。

□リアルアクションマン(通称:RAM)
NCJの次に誕生した、全身の大半がPVC製(要するにゴム人形)の素体で、肌の質感は 全素体の中で最もリアル
NCJと同じく 部位毎に分離可能で、下半身の関節可動域が 飛躍的に向上している…がっ、
脆く軟く緩い関節では、PVCの自重に耐え切れず 自立さえも難しい。
動かすだけで関節がねじ切れ、箱に入れたままでも 拘束用針金の圧力で折れてしまうほど脆いので
主力素体にはなれなかった。

□RAH300
RAMの下半身を受け継ぎ、材質をABS樹脂に変更し、硬質・軽量・可動の3つを兼ね備えた 新主力素体である。
新機構の肩関節は、それまでの素体では不可能な肩の動きを 再現出来るようになった。
部位毎の分離は出来ないが、手首・足首・肩の三点は分離可能
足首のスペーサーを取り替える事で、身長を調整出来る。
RAMに比べ腿裏のスリッドは、より大胆な構造になり、高い関節可動域を誇っている…がっ、
コスチュームを着せてしまえば 可動域は制限され、腿裏のラインを著しく損なう 役立たずに変貌する
さらに肩の可動に癖があり過ぎて、コスチュームを着せたままだと 腕を前に出すのも困難になる
しかも肩関節が抜け落ち易いので、コスチュームを着せたまま 肩を頻繁にハメ直さなければならない。
筋肉ムキムキな逆三角の体形は、適合するキャラクターの範囲を狭めてしまい
無理に使用したが為に、実物とは かけ離れた容姿で販売されたRAHも存在する。

□RAH300改
RAH300を改修した素体ではあるが、その性能は別物
足首での身長調整や 手足のスリットなどは残し、つま先の関節を新たに加え、不評だった肩関節は
可動域を維持したまま 動かし易い新機構へと変更され、逆三角形だった体形は スリムに変貌
股間軸の接続方法も改修され、お尻が美しいラインを描くようになった。
肩の脱着が排除され、手首と足首以外は 外せなくなったが(無理をすれば首は外せる)
その分、強度も十分にあり、破損率も低い万能素体である。
惜しむらくは、RAH300改導入後まもなく、後継機のRAH301が主力になった為
実装されたRAHが少ない事。

□RAH301
RAH300改の肩を継承し、肘と膝を二重関節に変え、代わりに手足のスリットを排除し
足首での身長調整を残したまま、新たに足首関節を加えた DX時代の主力素体である。
プロポーションが格段に良くなり、可動箇所が増えた事で 向かう所敵なしと思いきや、破損率までDX化されました…
『ガラスの関節を持つ素体』とまで言わしめるその関節には、仕様状態でクラックが入りまくっており
ヒビ・白化の一切ないRAH301は、滅多にお目にかかれません。

□RAH301改
RAH301に第一頚椎関節を追加にした メディコム・トイの誇る究極素体です。
新たに追加された関節により 首の可動が向上したものの、代わりに頭部の汎用性を失い
RAH301改用に作られた頭部は、RAH301改以外の素体には 使えなくなりました。(これが結構痛い)
DX化に伴い コスチュームを脱がせない仕様の製品が増えたにも関わらず、RAH301の脆さをそのまま受け継ぎ
破損率は極めて高く、RAH301改以外の丈夫な素体にも交換出来ないという 悪循環に陥りました…がっ、
                     【究極素体に完成なし!】
進化を続けるRAH301改は、豊富なカラーバリエーションから始まり、筋肉のボリュームアップパーツ・足の延長・足首の強化
・手首の強化・股間節軸の強化・肩関節の強化・肩幅の延長と、改築と増築を繰り返し 妙な形になった民家の如く
年々パワーアップしており、2010年以降の製品は かなり丈夫になっています。

□スパイダーボディ
スタイリッシュコレクションを支え続けた細身の男性用素体(全身の大半がPVC製)
軟い素材で作られた細い素体に、無垢のPVC製頭部を装着するので 自立は難しい。
可動箇所は少なく、関節可動域も狭いので、あまり凝ったポーズはとれない
部位毎に分離可能だが、軸が細いので 無理に動かすと捻じ切れる可能性が高い
数色のカラーバリエーションと4本腕などの特殊Ver.も存在する。

□ABS製スパイダーボディ
名の示すとおり、スパイダーボディの材質を ABS樹脂製に変えた物
部位毎の分離は出来なくなったが、素体強度が格段に跳ね上がり、関節が捻じ切れる心配もなくなった。
関節可動域は 以前のスパイダーボディと変わらないが、新たに足首に関節が追加されたので 接地面で優れている
また、装着する頭部がソフビ製に変わり、素体そのものも軽量化されているので ポーズを付けての自立も可能である。
総合的に見て、以前のスパイダーボディとは比較にならないほど、遊び易い素体へと生まれ変わったのだが
作られたのがシリーズ末期の為、実装されたスタイリッシュコレクションが少ないのが残念。

□Skinny Body(スキニーボディ)
ABS製スパイダーボディと RAH301改の特性を併せ持つ高性能素体だがキモイ
部位毎の分離は出来ず、外せるのは手首と足首のみだが、足首での身長調整は行える
華奢な見た目とは裏腹に、豊富な可動箇所と 広い関節可動域
たくましい関節強度を誇っており(若干、腰関節に不安がある)
カッチリとしていてスムーズに動き、軽量で高いバランスを有しているので、このスタイルでも自立可能である。
現行のメディコム・トイ素体の中では、最も優秀な素体ではあるが、やはり見た目がキモイ…

□SIN(別名:新女性素体SIN)
スタイリッシュコレクションの要とも言える、メディコム・トイ初の 汎用可動女性素体(全身の半分がPVC製)
胸部は ソフビ製のパーツを被せる仕様になっているので、キャラクターに応じて形状を変更可能
彩色済み特殊形状胸部を 内蔵した物まで存在しており
観る者に与える 心理的影響までも考慮して設計された、スタイリッシュコレクション専用素体である。
同専用素体であるスパイダーボディよりも 可動箇所が多く、関節可動域も優れている
肘・膝関節は、弱めのラチェット機構を搭載しているので 保持力はあるが
ラチェットのない足首が緩く、自重に耐えられないので 自立は難しい。
部位毎の分離は可能だが 関節軸が脆いので、動かすと捻じ切れる場合がある。

□新生SIN
SINの改良素体ではあるが 材質の変更はなく、腰周りの形状と胸部のソフビが変更されただけの物
お尻のラインが向上してるので、変更するだけの価値はあるのだが
シリーズ終了間際の素体なので、実装されたスタイリッシュコレクションが 一体しか発売されていない
事実上、峰不二子 ファーストTV版Ver.2専用になってしまった 悲しい素体である。

□FEMALE BODY(フィメールボディ)
SINで培った技術を基に、RAH用に生み出された ABS樹脂製の女性素体である。
部位毎の分離が可能、上腕で腕の長さが変更可能、太腿で足の長さも変更可能、足首に可動が加えられ接地も良好
胴体を覆うソフビを変えれば スリーサイズも自由自在、体のラインもSINを凌駕している。
全体的に足首が脆い上に緩く 体系的にも自立が難しいのが弱点。

□RAH220TM(別名:1/8マンボディ)
RAH300を縮小改良した、RAH220専用の1/8素体
RAH300と同じ特性を持つので、利点と欠点は 同じである。
ただし同じ材質のまま サイズだけを縮小すれば、当然強度は 落てしまうので
股間節軸を抑えるパーツの圧力に、臀部側面のABS樹脂が耐え切れず、破損する場合が多い。
RAH220を支え続けた主力素体の為、RAH300よりもオプションが充実しており
下半身のボリュームアップパーツや、数色のカラーバリエーションなどが作られている。

□NEW RAH220(別名:新RAH220)
RAH301改を縮小改良した、RAH220専用の1/8素体で、シリーズの後期を支えた主力素体である。
RAH220シリーズ終了後は、RAHシリーズの素体として 復活を遂げている。
RAH301改と同じ特性を持つので、利点は同じ
ただし改良されているので、関節の破損率まで受け継いではいない
NEW RAH220でも 関節のクラックや白化等は、起こっているので 決して頑丈な素体ではないが
高確率で、手足がもげるような 危なさはない。
片腕・片足が専用の物に変更された、特殊素体などもある。
最終更新:2011年05月03日 01:25