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岸辺露伴は動かない-雛見沢- その③
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岸辺露伴は動かない-雛見沢- その③
101 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/21(金) 23:39:44.49 ID:C188nCwF0
露伴「誰だッ!誰かいるのかッ!!」
露伴はそう叫びながら振り返る。
しかし、露伴の背後には誰もいなかった。
露伴は走り出し、壊した扉も踏みつけて外に出る。
しかし、露伴の背後には誰もいなかった。
露伴は走り出し、壊した扉も踏みつけて外に出る。
しかし、露伴があたりを見回しても何も見つけることはできない。
見つけるどころか、人の気配などまったく感じられなかった。
見つけるどころか、人の気配などまったく感じられなかった。
シャン
??「人の身には過ぎる力を持ちし者よ・・・。
なぜこの地を訪れた・・・。」
なぜこの地を訪れた・・・。」
103 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/21(金) 23:43:02.86 ID:C188nCwF0
今度は確実に聞き間違えではない。
再び背後から・・・、つまり今度は社の中から鈴の音と人の声が聞こえてきた。
再び背後から・・・、つまり今度は社の中から鈴の音と人の声が聞こえてきた。
バッ!!
露伴は振り返る。
そこには、小柄な少女が一人いるように見えた。
巫女のような装束に身を包んでいる。
しかし、彼女は本当に少女なのだろうか・・・。
人の心の底まで見透かしてしまうような、そんな恐ろしい瞳で露伴を見据えていた。
そこには、小柄な少女が一人いるように見えた。
巫女のような装束に身を包んでいる。
しかし、彼女は本当に少女なのだろうか・・・。
人の心の底まで見透かしてしまうような、そんな恐ろしい瞳で露伴を見据えていた。
104 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/21(金) 23:46:35.85 ID:C188nCwF0
一瞬露伴は彼女の目に睨まれ、思考を停止してしまった。
しかし、すぐに冷静さを取り戻し、分析する。
しかし、すぐに冷静さを取り戻し、分析する。
彼女は・・・、浮いている!?
そう、その少女は地に足をつけることなく浮いていた。
それに、彼女の体は透けている・・・。
格子から射す日の光も彼女を通り抜けている。影があるべき場所にも影がないッ。
こいつ、スタンドか幽霊か・・・どちらにせよ、危険だッ!!!
格子から射す日の光も彼女を通り抜けている。影があるべき場所にも影がないッ。
こいつ、スタンドか幽霊か・・・どちらにせよ、危険だッ!!!
露伴「天国への扉ッ(ヘブンズ・ドアー)!!!!!」
110 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/21(金) 23:49:43.83 ID:C188nCwF0
露伴「・・・何・・・だと・・・。」
過去に露伴のヘブンズ・ドアーが効かないことはなかった。
少なくとも、文字を飛ばせるように成長してからは、一度も攻撃が失敗したことはなかったのだ。
しかし、露伴の飛ばした文字は彼女をすり抜けた。彼女が露伴の攻撃を受け流したのではない。
露伴の攻撃は間違いなく彼女がいる場所を通過した。
そして彼女に触れることなくオヤシロ様の御神像へとぶつかったのだ。
先ほどから彼女を通り抜けている光と同じように。
少なくとも、文字を飛ばせるように成長してからは、一度も攻撃が失敗したことはなかったのだ。
しかし、露伴の飛ばした文字は彼女をすり抜けた。彼女が露伴の攻撃を受け流したのではない。
露伴の攻撃は間違いなく彼女がいる場所を通過した。
そして彼女に触れることなくオヤシロ様の御神像へとぶつかったのだ。
先ほどから彼女を通り抜けている光と同じように。
114 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/21(金) 23:52:44.63 ID:C188nCwF0
??「愚かな者よ・・・。我が身は既にこの世には無きものであると知れ・・・。
この姿は貴様の力と想いが引き寄せた幻想・・・。
まさか既に去った世界から干渉してくるほどの力を持つ者がいるとは思わなかったが・・・。
なぜこの地を訪れた・・・。貴様の強い想い・・・何を求めているのだ・・・。」
露伴「・・・。
おまえは、僕の敵なのか?」
??「・・・貴様の力が私に届かぬように、こちらからの干渉もできぬ・・・。
さぁ、我が問いに答えよ・・・人の子よ・・・。」
この姿は貴様の力と想いが引き寄せた幻想・・・。
まさか既に去った世界から干渉してくるほどの力を持つ者がいるとは思わなかったが・・・。
なぜこの地を訪れた・・・。貴様の強い想い・・・何を求めているのだ・・・。」
露伴「・・・。
おまえは、僕の敵なのか?」
??「・・・貴様の力が私に届かぬように、こちらからの干渉もできぬ・・・。
さぁ、我が問いに答えよ・・・人の子よ・・・。」
115 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/21(金) 23:57:05.98 ID:C188nCwF0
露伴「・・・。
雛見沢大災害の、いや、
正確にはオヤシロ様の祟りの真相を暴きにきた。それが僕の望みだ。」
??「貴様の力なら梨花を助けることができるかもしれない・・・。
貴様に一度だけ・・・真実を知る機会を与えよう・・・。」
雛見沢大災害の、いや、
正確にはオヤシロ様の祟りの真相を暴きにきた。それが僕の望みだ。」
??「貴様の力なら梨花を助けることができるかもしれない・・・。
貴様に一度だけ・・・真実を知る機会を与えよう・・・。」
謎の少女がそう言うと、露伴の体が光りだした。
そしてまるで彼女の体のように透けはじめる。
そしてまるで彼女の体のように透けはじめる。
露伴「おいッ!!何をしたッ!!
僕には干渉できないんじゃなかったのか!?
う、うわァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
僕には干渉できないんじゃなかったのか!?
う、うわァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
120 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:00:39.28 ID:sY7N24Q50
露伴「ここは・・・。どこだ・・・?」
??「ここは、あなたの世界と僕の世界の間なのです。」
??「ここは、あなたの世界と僕の世界の間なのです。」
先ほどの少女が露伴の横に座っていた。
先ほどまであんなに露伴に恐怖を感じさせた目は、普通の目になっていた。
いまの少女はただの少女にしか見えない。頭に変なものがついているということ以外は。
先ほどまであんなに露伴に恐怖を感じさせた目は、普通の目になっていた。
いまの少女はただの少女にしか見えない。頭に変なものがついているということ以外は。
121 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:01:53.95 ID:sY7N24Q50
露伴は体を動かそうとしたが金縛りにあっているかのように指一本も動かせなかった。
しかし、この空間はどこか心地よいものを、
まるで母親にでも見守られているかのような感覚を感じさせていた。
そのため露伴はあまり焦る気持ちや恐怖を抱くことがなかった。
しかし、この空間はどこか心地よいものを、
まるで母親にでも見守られているかのような感覚を感じさせていた。
そのため露伴はあまり焦る気持ちや恐怖を抱くことがなかった。
露伴「言ってることがまったくわからない。
それに動けない・・・。僕はどうなるんだ?」
??「あなたには、これから僕のいた世界、昭和58年の雛見沢に来てほしいのです。
そこにはあなたの求める真実があるのです。」
露伴「・・・過去に戻すスタンド能力か。」
??「すたん・・・ど・・・?
何を言っているのかよくわからないのです。あぅあぅ。」
それに動けない・・・。僕はどうなるんだ?」
??「あなたには、これから僕のいた世界、昭和58年の雛見沢に来てほしいのです。
そこにはあなたの求める真実があるのです。」
露伴「・・・過去に戻すスタンド能力か。」
??「すたん・・・ど・・・?
何を言っているのかよくわからないのです。あぅあぅ。」
123 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:06:07.12 ID:sY7N24Q50
露伴「あぁ、なんでもいい。そういう能力なんだろ?えっと・・・君の・・・。」
??「ちょっと違うのです。あなたの世界の過去ではないのです。
あなたの世界にそっくりな、もうひとつの世界だとおもってください。
それと、僕の名前は羽入というのです。よろしくなのですよ。」
露伴「ふむ、違う世界ねぇ。
違う世界なのに、僕の世界の真実が知れるのかい?」
羽入「あぅあぅ・・・。多分、としか言えないのです。
少しは変わることもあると思うのですが、オヤシロ様の祟りはちゃんと起こりますですよ。」
露伴「あぁ、なんでもいい。そういう能力なんだろ?えっと・・・君の・・・。」
??「ちょっと違うのです。あなたの世界の過去ではないのです。
あなたの世界にそっくりな、もうひとつの世界だとおもってください。
それと、僕の名前は羽入というのです。よろしくなのですよ。」
露伴「ふむ、違う世界ねぇ。
違う世界なのに、僕の世界の真実が知れるのかい?」
羽入「あぅあぅ・・・。多分、としか言えないのです。
少しは変わることもあると思うのですが、オヤシロ様の祟りはちゃんと起こりますですよ。」
露伴「取材にはなるか・・・。僕は露伴だ。岸辺露伴。」
羽入「ロハンですか?初めて聞くかっこいい名前なのです。」
羽入「ロハンですか?初めて聞くかっこいい名前なのです。」
125 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:08:34.71 ID:sY7N24Q50
露伴「ところで、僕は、元の世界に戻れるんだろうな?」
羽入「それは心配いらないのです。
僕に頼めばちゃんと戻してあげますです。
それと、一応、あなたが僕のいる世界で死んでしまった時も、元の世界に戻るのです。」
露伴「へぇ。そりゃぁ便利なもんだな。
いろいろ楽しめそうだ・・・ふふふ。」
羽入「あぅあぅ。あんまりイタズラしちゃいけないのです。
あなたには頑張ってもらいたいことがあるのです。」
露伴「おいおい、また頼み事かよ。」
羽入「それは心配いらないのです。
僕に頼めばちゃんと戻してあげますです。
それと、一応、あなたが僕のいる世界で死んでしまった時も、元の世界に戻るのです。」
露伴「へぇ。そりゃぁ便利なもんだな。
いろいろ楽しめそうだ・・・ふふふ。」
羽入「あぅあぅ。あんまりイタズラしちゃいけないのです。
あなたには頑張ってもらいたいことがあるのです。」
露伴「おいおい、また頼み事かよ。」
127 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:13:18.05 ID:sY7N24Q50
露伴は大石と赤坂のことを思い出す。
彼らはこの20年間調べ続けてきたことを全て自分に託してくれた。
2日間の間に、彼らの熱意をヒシヒシと感じたし、彼らのこれまでの努力には尊敬すら感じている。
なにより、一生懸命に露伴に説明をしてくれる彼らに愛着が湧いていたのだ。
彼らはこの20年間調べ続けてきたことを全て自分に託してくれた。
2日間の間に、彼らの熱意をヒシヒシと感じたし、彼らのこれまでの努力には尊敬すら感じている。
なにより、一生懸命に露伴に説明をしてくれる彼らに愛着が湧いていたのだ。
露伴「先約がいるんだよなぁ。あんまり変な頼み事は聞けないぜ?」
羽入「あぅあぅ。せっかく過去に連れて行ってあげるんだから約束してほしいのです。」
露伴「いいから言ってみろよ。聞いてみないとわからないだろう?」
羽入「梨花を・・・僕の友人の梨花を助けてほしいのです・・・。」
露伴「・・・。
それは、オヤシロ様の祟りの真相を探りながら考えさせてくれ。」
羽入「・・・わかったのです・・・。
さぁ、もうすぐ着きますですよ。
僕の世界の雛見沢へ。」
羽入「あぅあぅ。せっかく過去に連れて行ってあげるんだから約束してほしいのです。」
露伴「いいから言ってみろよ。聞いてみないとわからないだろう?」
羽入「梨花を・・・僕の友人の梨花を助けてほしいのです・・・。」
露伴「・・・。
それは、オヤシロ様の祟りの真相を探りながら考えさせてくれ。」
羽入「・・・わかったのです・・・。
さぁ、もうすぐ着きますですよ。
僕の世界の雛見沢へ。」
羽入がそう言うと、露伴の意識は遠のいていった。
135 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:16:46.02 ID:sY7N24Q50
■TIPS
- 露伴のメモ----
すごいことになってきた。
羽入という少女の能力で、昭和58年の雛見沢に着いた
ただ、僕のいた世界の過去というわけではないらしい
彼女の能力について説明を受けたのでメモしておく
羽入という少女の能力で、昭和58年の雛見沢に着いた
ただ、僕のいた世界の過去というわけではないらしい
彼女の能力について説明を受けたのでメモしておく
136 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:18:26.27 ID:sY7N24Q50
彼女の能力は、違う世界の過去に移動するという能力のようだ
彼女自身は、古手梨花を救うためにこの能力を使用しているらしい
古手梨花が死亡した際に、この能力を使用して古手梨花と自分を過去に戻すのだそうだ
彼女自身は、古手梨花を救うためにこの能力を使用しているらしい
古手梨花が死亡した際に、この能力を使用して古手梨花と自分を過去に戻すのだそうだ
この違う世界というのは、基本的には同じ世界なのだが、細かい部分が違うらしい
同じ部分というのは、強い誰かの意志に基づき起こるものであり、
逆に細かい違いは強い意志が働いていないために揺らいでいる部分なのだそうだ
幸い、オヤシロ様の祟りは必ず起こるらしいので、取材できそうだ
同じ部分というのは、強い誰かの意志に基づき起こるものであり、
逆に細かい違いは強い意志が働いていないために揺らいでいる部分なのだそうだ
幸い、オヤシロ様の祟りは必ず起こるらしいので、取材できそうだ
ちなみに彼女の説明が正しいということは、僕自身が証明している
彼女が言うには、他の世界から僕が彼女に影響を及ぼしたことは無いらしい
これは僕がスタンド能力を持ったのは、僕が来た世界だけだということだ
彼女の説明のとおり、僕がスタンド能力を持つのは虹村形兆の気まぐれのようなものであり必然ではない
すると、僕がいくら雛見沢に興味を持っても、彼女に干渉することはできないということだ
なんだか矛盾がなくて気持ち悪いな
彼女が言うには、他の世界から僕が彼女に影響を及ぼしたことは無いらしい
これは僕がスタンド能力を持ったのは、僕が来た世界だけだということだ
彼女の説明のとおり、僕がスタンド能力を持つのは虹村形兆の気まぐれのようなものであり必然ではない
すると、僕がいくら雛見沢に興味を持っても、彼女に干渉することはできないということだ
なんだか矛盾がなくて気持ち悪いな
137 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:19:16.25 ID:sY7N24Q50
なお、過去に戻っても基本的には記憶は残る
能力を使用した付近の記憶は消えてしまうらしいが、僕の場合は過去に戻っても全ての記憶が残っていた
彼女が言うには、古手梨花が死ぬため、その死によるノイズで記憶が消えてしまうらしい
それが理由で彼女らは古手梨花を殺す犯人がわからず、死を回避できないのだと言う
能力を使用した付近の記憶は消えてしまうらしいが、僕の場合は過去に戻っても全ての記憶が残っていた
彼女が言うには、古手梨花が死ぬため、その死によるノイズで記憶が消えてしまうらしい
それが理由で彼女らは古手梨花を殺す犯人がわからず、死を回避できないのだと言う
古手梨花は既に数十年分の記憶を持っており、
古手梨花の精神年齢は肉体年齢とはかけ離れたものになっているらしい
ちなみに、この羽入という少女は幽霊のようなものみたいだ
年をとらないため、肉体年齢は関係ない。この少女についてはこのあと記す
古手梨花の精神年齢は肉体年齢とはかけ離れたものになっているらしい
ちなみに、この羽入という少女は幽霊のようなものみたいだ
年をとらないため、肉体年齢は関係ない。この少女についてはこのあと記す
古手梨花以外の人間に能力を発動することはできないらしい
僕に能力を発動できたのは、僕がスタンド能力を持っているせいだと彼女は言っていた
すると、古手梨花もスタンドの才能があるのだろう
スタンド使いは惹かれあうとはよく言ったものだ
僕に能力を発動できたのは、僕がスタンド能力を持っているせいだと彼女は言っていた
すると、古手梨花もスタンドの才能があるのだろう
スタンド使いは惹かれあうとはよく言ったものだ
138 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日: 2007/12/22(土) 00:20:25.37 ID:sY7N24Q50
羽入について
まだ詳しく話を聞いていないが、彼女は幽霊であると考えられる
杉本鈴美との共通点が多々あり、これらから彼女は幽霊であると推測できるのだ
また、本人は自分がオヤシロ様であると言っていた
まだ詳しく話を聞いていないが、彼女は幽霊であると考えられる
杉本鈴美との共通点が多々あり、これらから彼女は幽霊であると推測できるのだ
また、本人は自分がオヤシロ様であると言っていた
頭に変なものがついているし、なんなんだろうな
詳しい話は今度聞こう
詳しい話は今度聞こう
21 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:29:01.42 ID:PjMXrIrr0
1983年(昭和58年)6月
- ××県鹿骨市雛見沢----
羽入「ロハン、起きてくださいなのです。ロハーン?」
露伴「ん・・・?」
露伴「ん・・・?」
露伴が目を覚ますと、そこは古手神社の境内だった。
露伴が壊した扉は直っている。さらに言うなら、社全体が明らかに新しいものになっていた。
露伴が壊した扉は直っている。さらに言うなら、社全体が明らかに新しいものになっていた。
露伴「過去に戻ったと言うのは本当のようだな。
今は昭和58年の何月何日なんだ?」
今は昭和58年の何月何日なんだ?」
24 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:32:14.51 ID:PjMXrIrr0
羽入「ちょっとわからないのです。
僕がロハンの世界に惹かれたのは6月に入ったときだったのですが、
そのあと時間を移動している間にどれだけの日数が経過してるかわからないのです。
あぅあぅ。」
露伴「まずはそれを調べることから始めないといけないな。
6月26日までにどれだけの余裕があるのかが重要だ。」
羽入「6月26日ですか?たしかに梨花が死ぬのはその時期ですけど、毎回決まってるわけじゃないのです。」
露伴「そうなのかい?
とりあえず、今日の日付を確認すること。
僕が寝泊りする場所を確保すること。
この二つを最初に済ませなきゃあならない。」
僕がロハンの世界に惹かれたのは6月に入ったときだったのですが、
そのあと時間を移動している間にどれだけの日数が経過してるかわからないのです。
あぅあぅ。」
露伴「まずはそれを調べることから始めないといけないな。
6月26日までにどれだけの余裕があるのかが重要だ。」
羽入「6月26日ですか?たしかに梨花が死ぬのはその時期ですけど、毎回決まってるわけじゃないのです。」
露伴「そうなのかい?
とりあえず、今日の日付を確認すること。
僕が寝泊りする場所を確保すること。
この二つを最初に済ませなきゃあならない。」
26 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:38:30.12 ID:PjMXrIrr0
羽入「日付は梨花に聞けばわかるのですよ。
泊まる場所も梨花のおうちでいいんじゃないのですか?」
露伴「あぁ、神主夫妻はもう死んでいるから家族がいないんだったな。
北条沙都子も同居していると聞いた気がするが、古手梨花が許可してくれればそれでいいか。
じゃあその古手梨花の家に案内してくれよ。」
羽入「うーん。もし今日が平日なら、梨花は学校にいっちゃってるのです。
家と学校を見てきますですよ。僕が梨花にお話してきますから、ロハンは待っててほしいのです。」
泊まる場所も梨花のおうちでいいんじゃないのですか?」
露伴「あぁ、神主夫妻はもう死んでいるから家族がいないんだったな。
北条沙都子も同居していると聞いた気がするが、古手梨花が許可してくれればそれでいいか。
じゃあその古手梨花の家に案内してくれよ。」
羽入「うーん。もし今日が平日なら、梨花は学校にいっちゃってるのです。
家と学校を見てきますですよ。僕が梨花にお話してきますから、ロハンは待っててほしいのです。」
そう言うと、羽入は露伴の返答を待たずに走り出していった。
27 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:40:31.35 ID:PjMXrIrr0
羽入はすぐに戻ってきた。古手梨花が家にいないことを確認してきたらしい。
それを伝えると、またすぐに学校に行くと言って走り去ってしまった。
それを伝えると、またすぐに学校に行くと言って走り去ってしまった。
やれやれ、学校に行ったら学校が終わるまで僕は待ってなきゃいけないじゃあないか。
とりあえず、村の中をいろいろと回らせてもらうかな。
とりあえず、村の中をいろいろと回らせてもらうかな。
露伴はそう思い、境内の階段を降りるのだった。
おいおい、僕の車がないぞ。
もしかして、僕はこれから大災害までの期間を徒歩ですごさなくっちゃあいけないのか?
時間が余れば生まれたばかりの仗助にイタズラしに行ってやろうと思っていたのにッ!
それに着替えや宿泊道具も全部車の中だ。財布は一応持ってるが、この金使えるのか?
おっと、携帯電話を持っていたと思ったが・・・ふん、やっぱり圏外か。
幸い、地図は持っているしな。とりあえず店でも探すか。
もしかして、僕はこれから大災害までの期間を徒歩ですごさなくっちゃあいけないのか?
時間が余れば生まれたばかりの仗助にイタズラしに行ってやろうと思っていたのにッ!
それに着替えや宿泊道具も全部車の中だ。財布は一応持ってるが、この金使えるのか?
おっと、携帯電話を持っていたと思ったが・・・ふん、やっぱり圏外か。
幸い、地図は持っているしな。とりあえず店でも探すか。
29 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:45:19.38 ID:PjMXrIrr0
露伴「もう大分歩いたが・・・、
喫茶店のひとつも無いって言うのか?この雛見沢って村は。
くそッ!山と田んぼばっかりで、店なんて何軒かしか見つからなかったぞ・・・。」
喫茶店のひとつも無いって言うのか?この雛見沢って村は。
くそッ!山と田んぼばっかりで、店なんて何軒かしか見つからなかったぞ・・・。」
露伴は、喫茶店かどこかで時間をつぶしながら店員に取材をしてみよう、そう考えていた。
しかし、露伴が見つけることができたのは豆腐屋や小さな電気屋、日用品を売る雑貨屋等、
露伴が気軽に入れるような店はひとつもなかった。
しかし、露伴が見つけることができたのは豆腐屋や小さな電気屋、日用品を売る雑貨屋等、
露伴が気軽に入れるような店はひとつもなかった。
30 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:47:10.92 ID:PjMXrIrr0
露伴は疲れ果て、バス停の椅子に座ることにした。
露伴「おいおい、バスの運行表が嫌に縦長だぜ。
一時間に1本とか2本の村って、本当にあるもんだな。」
一時間に1本とか2本の村って、本当にあるもんだな。」
露伴は雛見沢に対する愚痴を考えながら、バス停でしばらく休んでいた。
すると、露伴の来た方向とは逆方向から、地図が正しいとすれば興宮の方角から一台の自転車がやってきた。
露伴は雛見沢に来てから、畑仕事をする爺さん婆さんと店の店員らしき村人にしか出会っていない。
道路を通過するのは自分だけだと思っていた露伴はその自転車を眺めていた。
すると、露伴の来た方向とは逆方向から、地図が正しいとすれば興宮の方角から一台の自転車がやってきた。
露伴は雛見沢に来てから、畑仕事をする爺さん婆さんと店の店員らしき村人にしか出会っていない。
道路を通過するのは自分だけだと思っていた露伴はその自転車を眺めていた。
33 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:51:33.48 ID:PjMXrIrr0
自転車が近づくに連れて乗っている人間の性別がわかるようになる。
男だ。それにけっこういい体格をしている。
男だ。それにけっこういい体格をしている。
露伴がそうやって観察をしていると、その男はバス停の前まで来て急停止した。
露伴が不思議そうな顔で見ていると、男は話しかけてきた。
??「こんにちわ。立派なカメラをお持ちですね。
野鳥の撮影かなにかですか?」
露伴「・・・。(カメラに興味を持ったのか。)
いや、取材でね。僕は漫画家・・・を目指しているんだ。
それで取材をしてて、ちょっと休んでるんだよ。」
??「そうなんですか!いやぁ、僕も似たようなものなんですよ。
僕は富竹。フリーのカメラマンです。まぁ、まだ無名なのでお互い似たようなものですね。」
露伴が不思議そうな顔で見ていると、男は話しかけてきた。
??「こんにちわ。立派なカメラをお持ちですね。
野鳥の撮影かなにかですか?」
露伴「・・・。(カメラに興味を持ったのか。)
いや、取材でね。僕は漫画家・・・を目指しているんだ。
それで取材をしてて、ちょっと休んでるんだよ。」
??「そうなんですか!いやぁ、僕も似たようなものなんですよ。
僕は富竹。フリーのカメラマンです。まぁ、まだ無名なのでお互い似たようなものですね。」
36 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 17:57:41.62 ID:PjMXrIrr0
露伴「へぇ、富竹さんか。
僕は岸辺露伴。露伴でいいですよ。
(こいつが5年目の祟りの被害者、富竹ジロウか。いきなり大物に出会えたな。)」
富竹「露伴さんですか。変わった名前ですね。
僕の下の名前はジロウと言います。どちらで呼んでくださっても構いませんよ。」
露伴「富竹さんは、何をしに来てるんです?この雛見沢へ。」
富竹「カメラマンって行ったじゃないですか、カメラマン。
野鳥の撮影をしてるんですよ。他にも動植物を撮ったりしてます。
この雛見沢は貴重な写真が沢山取れるんですよ。ぜひ、取材してってください。」
僕は岸辺露伴。露伴でいいですよ。
(こいつが5年目の祟りの被害者、富竹ジロウか。いきなり大物に出会えたな。)」
富竹「露伴さんですか。変わった名前ですね。
僕の下の名前はジロウと言います。どちらで呼んでくださっても構いませんよ。」
露伴「富竹さんは、何をしに来てるんです?この雛見沢へ。」
富竹「カメラマンって行ったじゃないですか、カメラマン。
野鳥の撮影をしてるんですよ。他にも動植物を撮ったりしてます。
この雛見沢は貴重な写真が沢山取れるんですよ。ぜひ、取材してってください。」
37 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 18:01:35.13 ID:PjMXrIrr0
露伴「雛見沢に詳しいようですね。僕の取材、受けてもらえます?」
富竹「えぇ、いいですよ。今日はこのあと予定があるんですが、暇な日なら村を案内しますよ。」
露伴「いえね、僕、オヤシロ様の祟りってやつを取材してるんですよ。
雛見沢に詳しいんだったら、知ってますよね?オヤシロ様の祟り。」
富竹「・・・。
あははは、参ったなぁ。漫画家さんってそんな嫌なこと調べるんですか?」
露伴「漫画の題材にしては、おもしろそうじゃないですか?」
富竹「うーん。困った人だなぁ。
でも、僕はこの地域の人間じゃないんで、あんまり知りませんよ?
取材で調べられてるのでしたら、僕の知ってることは全部知ってると思うんですが。」
露伴「ふーん。何か知っているかと思ったんだがね・・・。」
富竹「ご期待に添えないようで、申し訳ないですね。
そろそろ待ち合わせの時間なので、これで失礼します。
あ、野鳥や自然の取材がしたくなったらいつでも言ってくださいね。雛見沢のいい場所を案内しますよ。」
露伴「あぁ・・・。」
富竹「えぇ、いいですよ。今日はこのあと予定があるんですが、暇な日なら村を案内しますよ。」
露伴「いえね、僕、オヤシロ様の祟りってやつを取材してるんですよ。
雛見沢に詳しいんだったら、知ってますよね?オヤシロ様の祟り。」
富竹「・・・。
あははは、参ったなぁ。漫画家さんってそんな嫌なこと調べるんですか?」
露伴「漫画の題材にしては、おもしろそうじゃないですか?」
富竹「うーん。困った人だなぁ。
でも、僕はこの地域の人間じゃないんで、あんまり知りませんよ?
取材で調べられてるのでしたら、僕の知ってることは全部知ってると思うんですが。」
露伴「ふーん。何か知っているかと思ったんだがね・・・。」
富竹「ご期待に添えないようで、申し訳ないですね。
そろそろ待ち合わせの時間なので、これで失礼します。
あ、野鳥や自然の取材がしたくなったらいつでも言ってくださいね。雛見沢のいい場所を案内しますよ。」
露伴「あぁ・・・。」
富竹は再び自転車にまたがり、漕ぎ出した。
39 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 18:05:31.54 ID:PjMXrIrr0
露伴「(僕がこんな面白そうな獲物を逃がすわけがないだろうッ!
天国への扉ッ(ヘブンズ・ドアー)!!!!!!)」
富竹は本になってしまった。
天国への扉ッ(ヘブンズ・ドアー)!!!!!!)」
富竹は本になってしまった。
40 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 18:06:50.73 ID:PjMXrIrr0
露伴「この村がいくら人気がないと言っても、ここは道路だ。
さっさとこいつが5年目の祟りにあう理由を調べちまうか。」
さっさとこいつが5年目の祟りにあう理由を調べちまうか。」
そう言って露伴は富竹のページをめくろうとする。
露伴「ッ!!
富竹ジロウ、陸上自衛隊調査部所属、階級は二尉。
現在、雛見沢症候群を研究する入江機関の監査のために雛見沢を訪問中・・・」
富竹ジロウ、陸上自衛隊調査部所属、階級は二尉。
現在、雛見沢症候群を研究する入江機関の監査のために雛見沢を訪問中・・・」
露伴が富竹のページを読み始めたとき、人気がなかったにも関わらず露伴を制止する声が聞こえた。
羽入「ロハンッ!富竹に何をしているのですかッ!!」
41 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 18:08:02.62 ID:PjMXrIrr0
露伴「あぁ、ちょうどいいところに来た。
見えるか?こいつ雛見沢症候群の研究施設を知っているみたいだ。」
羽入「あぅあぅ。そのくらい僕たちも知っているのです。
富竹は僕たちの仲間なのですよ。だから乱暴しちゃだめなのです。」
露伴「なんだって?それじゃあこいつの情報は役に立たないってのかよ。
ちッ・・・めんどくさいことになる前に戻してやるか・・・。」
見えるか?こいつ雛見沢症候群の研究施設を知っているみたいだ。」
羽入「あぅあぅ。そのくらい僕たちも知っているのです。
富竹は僕たちの仲間なのですよ。だから乱暴しちゃだめなのです。」
露伴「なんだって?それじゃあこいつの情報は役に立たないってのかよ。
ちッ・・・めんどくさいことになる前に戻してやるか・・・。」
富竹「あれ・・・?僕は?」
露伴「大丈夫かい?富竹さん。
自転車を漕ぎ出したとたんに倒れたから何事かと思ったよ。
病院、行ったほうがいいんじゃあないのか?」
富竹「だ、大丈夫ですよ。いやはや、お恥ずかしい。
おっしゃるとおり一応病院に行くことにします。それじゃあ、また。」
露伴「大丈夫かい?富竹さん。
自転車を漕ぎ出したとたんに倒れたから何事かと思ったよ。
病院、行ったほうがいいんじゃあないのか?」
富竹「だ、大丈夫ですよ。いやはや、お恥ずかしい。
おっしゃるとおり一応病院に行くことにします。それじゃあ、また。」
そう言って富竹は再び自転車にまたがり、露伴の元を離れていった。
43 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 18:09:45.15 ID:PjMXrIrr0
露伴「おまえ、普通の人間には見えないのか?」
羽入「あぅあぅ。よくわかったのです。
僕は梨花以外の人間には見えないのですよ。」
露伴「富竹が起きたとき、僕しかいないような仕草だったんでね。
それに学校に行ったらこんな早く終わるわけないしな。
それで、どうだったんだよ。」
羽入「そうなのです。僕は梨花に会ってきたのです。
今日は昭和58年の6月11日の土曜日なのです。
梨花はお昼に学校が終わったら帰ってくるので話をしたいと言っていましたのです。」
露伴「そうか。今が何時か知らないが、もう正午近くになるだろうな。
待ち合わせ場所に行こうか?」
羽入「わかりましたです。
梨花のおうちに案内しますですよ。」
露伴「北条沙都子も一緒か?」
羽入「沙都子は僕の存在を知らないのです。
梨花が上手く先に帰ってくると言っていたのです。」
羽入「あぅあぅ。よくわかったのです。
僕は梨花以外の人間には見えないのですよ。」
露伴「富竹が起きたとき、僕しかいないような仕草だったんでね。
それに学校に行ったらこんな早く終わるわけないしな。
それで、どうだったんだよ。」
羽入「そうなのです。僕は梨花に会ってきたのです。
今日は昭和58年の6月11日の土曜日なのです。
梨花はお昼に学校が終わったら帰ってくるので話をしたいと言っていましたのです。」
露伴「そうか。今が何時か知らないが、もう正午近くになるだろうな。
待ち合わせ場所に行こうか?」
羽入「わかりましたです。
梨花のおうちに案内しますですよ。」
露伴「北条沙都子も一緒か?」
羽入「沙都子は僕の存在を知らないのです。
梨花が上手く先に帰ってくると言っていたのです。」
44 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 18:10:38.74 ID:PjMXrIrr0
露伴「オーケー、わかったよ。
いろいろ聞きたいことがある。歩きながら答えてくれ。」
羽入「僕の知っていることなら、なんでも教えてあげますですよ。」
いろいろ聞きたいことがある。歩きながら答えてくれ。」
羽入「僕の知っていることなら、なんでも教えてあげますですよ。」
露伴は羽入と共に来た道を戻り始める。
34号文書の内容は事実なのかもしれない。
そうなると、大石達の推理はあっているのだろうか。
まずは羽入と古手梨花から得られる情報をまとめなくてはならないな。
そうなると、大石達の推理はあっているのだろうか。
まずは羽入と古手梨花から得られる情報をまとめなくてはならないな。
こりゃあ意外と早く真相に辿り着けるかもしれない、と露伴は上機嫌に羽入から話を聞くのだった。
59 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 19:07:27.86 ID:PjMXrIrr0
■TIPS
- 露伴のメモ----
羽入から聞いた情報のメモ
- 雛見沢症候群
この病気は雛見沢一帯の人間が感染している
通常は潜伏したままだが、一定の条件下で偶発的に発病する
発病する条件として、
女王感染者(追記)から離れる
精神的に極度のストレス状態にある
という2点が発病のための条件らしい
女王感染者の件はフェロモンのようなものらしく、離れる距離・期間等に影響を受けるようだ
ストレスに関しては個人差などもあるようである
この2点のいずれか、または両方の条件の下で、偶発的に発病するのだそうだ
ちなみに発病した際の症状としては、被害妄想・疑心暗鬼・認識障害などの精神的なものが現れる。
また、それらによる興奮状態に陥り、自傷行動や近くにいる人間に暴行を行う等、
手がつけられなくなるらしい
通常は潜伏したままだが、一定の条件下で偶発的に発病する
発病する条件として、
女王感染者(追記)から離れる
精神的に極度のストレス状態にある
という2点が発病のための条件らしい
女王感染者の件はフェロモンのようなものらしく、離れる距離・期間等に影響を受けるようだ
ストレスに関しては個人差などもあるようである
この2点のいずれか、または両方の条件の下で、偶発的に発病するのだそうだ
ちなみに発病した際の症状としては、被害妄想・疑心暗鬼・認識障害などの精神的なものが現れる。
また、それらによる興奮状態に陥り、自傷行動や近くにいる人間に暴行を行う等、
手がつけられなくなるらしい
60 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 19:08:23.82 ID:PjMXrIrr0
- 女王感染者
雛見沢症候群の病原菌の女王アリ的なものらしい
現在は古手梨花が女王感染者されている
古手梨花が死亡すると感染者は全員発症すると考えられている
古手梨花の体調の変化だけでも、他の感染者に影響を及ぼすことが確認されている
現在は古手梨花が女王感染者されている
古手梨花が死亡すると感染者は全員発症すると考えられている
古手梨花の体調の変化だけでも、他の感染者に影響を及ぼすことが確認されている
- 入江診療所
雛見沢村唯一の診療所である
実態は地下の研究施設で雛見沢症候群の研究をする自衛隊管轄の施設
雛見沢症候群の研究を日々行っており、発症者を保護することもあるらしい
富竹ジロウはこの施設の監査役らしく、時折雛見沢を訪れる
なお、この施設の職員は前述の理由で古手梨花の保護も目的としているらしい
大石さんが鷹野三四もこの施設の職員だと言っていた気がする
実態は地下の研究施設で雛見沢症候群の研究をする自衛隊管轄の施設
雛見沢症候群の研究を日々行っており、発症者を保護することもあるらしい
富竹ジロウはこの施設の監査役らしく、時折雛見沢を訪れる
なお、この施設の職員は前述の理由で古手梨花の保護も目的としているらしい
大石さんが鷹野三四もこの施設の職員だと言っていた気がする
63 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 19:09:48.41 ID:PjMXrIrr0
まさか34号文書に書かれていた病原菌が実在したとは思わなかった
しかもそれを研究しているのが自衛隊とは話が急に大きくなってきたな
大災害の真相は古手梨花が死亡したことによる村人全員の発症なのか?
その結果バイオテロが引き起こされた?
しかもそれを研究しているのが自衛隊とは話が急に大きくなってきたな
大災害の真相は古手梨花が死亡したことによる村人全員の発症なのか?
その結果バイオテロが引き起こされた?
いや、羽入が知る限り園崎家は入江診療所との関連はないようだ
それが本当なら、発症による暴動の鎮圧ってところだろうか
政府による暴動の鎮圧の結果が住民2000人全滅となると大スキャンダルだぞ?
それが本当なら、発症による暴動の鎮圧ってところだろうか
政府による暴動の鎮圧の結果が住民2000人全滅となると大スキャンダルだぞ?
おもしろくなってきたな
89 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:17:54.43 ID:PjMXrIrr0
露伴と羽入はゆっくり話をしながら古手神社に到着した。
古手梨花が住んでいる場所は、古手神社の裏手にある小さな小屋らしい。
露伴と羽入がその小屋へと辿り着いたとき、梨花は小屋の入り口で露伴を待っていた。
露伴と羽入がその小屋へと辿り着いたとき、梨花は小屋の入り口で露伴を待っていた。
梨花「あなたが、ロハンね。」
露伴「おまえが、古手梨花か。
天国への扉ッ(ヘブンズ・ドアー)!!」
露伴「おまえが、古手梨花か。
天国への扉ッ(ヘブンズ・ドアー)!!」
93 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:24:36.03 ID:PjMXrIrr0
梨花「な・・・何?その気持ち悪い少年は。」
露伴「やはりスタンドが見えるらしいな。
気持ち悪いとは、センスのないやつだ。」
羽入「ロハン、それをしまってくださいなのです。」
露伴「わかったよ。僕は歩いて疲れてるんだ。
中で麦茶でも出してくれ。」
梨花「図々しいやつね。
まぁいいわ、入りなさい。」
露伴「そういうおまえも、態度がいけ好かないやつだな。」
羽入「あぅあぅ・・・。」
露伴「やはりスタンドが見えるらしいな。
気持ち悪いとは、センスのないやつだ。」
羽入「ロハン、それをしまってくださいなのです。」
露伴「わかったよ。僕は歩いて疲れてるんだ。
中で麦茶でも出してくれ。」
梨花「図々しいやつね。
まぁいいわ、入りなさい。」
露伴「そういうおまえも、態度がいけ好かないやつだな。」
羽入「あぅあぅ・・・。」
95 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:28:54.01 ID:PjMXrIrr0
露伴は部屋に入るなり勝手に座りこみ、狭い部屋だとか、
寝室すらないのか、とか文句を言っていた。
梨花はイライラしながら露伴に麦茶を用意した。
寝室すらないのか、とか文句を言っていた。
梨花はイライラしながら露伴に麦茶を用意した。
梨花「で?この男が何をしてくれるっていうの?」
羽入「ロハンは僕たちを助けてくれるのですよ。」
露伴「そんな約束はしてないだろう。祟りの真相を探りながら考えるって言ったはずだ。」
梨花「祟りの真相なら、私たちが知ってるわよ。」
露伴「へぇ。おもしろい、教えてもらおうか?
君の体の記憶でさッ!!!天国へのt(ヘブンズ・d)・・・」
羽入「ロハン!!やめたほうがいいのです!!!」
露伴「なんだよ、別に危害を加えようってわけじゃあないんだぜ?」
羽入「あぅ・・・。僕が言うのが遅れたのが悪いのです。聞いてください。
ロハンが富竹に能力を使ったとき、僕にははっきりとわかりました。
ロハンが能力を使うと、僕の能力が乱されているのです。」
羽入「ロハンは僕たちを助けてくれるのですよ。」
露伴「そんな約束はしてないだろう。祟りの真相を探りながら考えるって言ったはずだ。」
梨花「祟りの真相なら、私たちが知ってるわよ。」
露伴「へぇ。おもしろい、教えてもらおうか?
君の体の記憶でさッ!!!天国へのt(ヘブンズ・d)・・・」
羽入「ロハン!!やめたほうがいいのです!!!」
露伴「なんだよ、別に危害を加えようってわけじゃあないんだぜ?」
羽入「あぅ・・・。僕が言うのが遅れたのが悪いのです。聞いてください。
ロハンが富竹に能力を使ったとき、僕にははっきりとわかりました。
ロハンが能力を使うと、僕の能力が乱されているのです。」
96 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:34:23.83 ID:PjMXrIrr0
羽入「今、能力を使ったからどうなる、というわけじゃないのですが、
能力を使いすぎれば僕の能力が消え、ロハンは元の世界に戻ってしまいます。
なので、あまり能力を使わないほうがいいのです。」
露伴「それは、ハッタリじゃなくて本当だろうな?」
羽入「ロハンの能力は僕たちにとっても有用なのです。
だからハッタリでこんなことは言わないのですよ。」
露伴「ふむ。あとどのくらい使うとまずいのかはわかるか?」
羽入「あぅあぅ。ちょっとわからないのです。
それに時間が経てば大丈夫なのかもしれないですし。
今の段階ではなんとも言えないのです。」
露伴「そういうことなら、喋ってもらおうか。
オヤシロ様の祟りの真相を。」
梨花「嫌よ。めんどうくさい。」
能力を使いすぎれば僕の能力が消え、ロハンは元の世界に戻ってしまいます。
なので、あまり能力を使わないほうがいいのです。」
露伴「それは、ハッタリじゃなくて本当だろうな?」
羽入「ロハンの能力は僕たちにとっても有用なのです。
だからハッタリでこんなことは言わないのですよ。」
露伴「ふむ。あとどのくらい使うとまずいのかはわかるか?」
羽入「あぅあぅ。ちょっとわからないのです。
それに時間が経てば大丈夫なのかもしれないですし。
今の段階ではなんとも言えないのです。」
露伴「そういうことなら、喋ってもらおうか。
オヤシロ様の祟りの真相を。」
梨花「嫌よ。めんどうくさい。」
97 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:39:37.53 ID:PjMXrIrr0
露伴「このガキッ!!
さっきから態度がでかいと思っていたが、もう我慢できないぞ。
この岸辺露伴が頭を下げて頼んでいるのに、めんどうくさいなんてぬかしやがった。
いいだろう、やはり天国への扉(ヘブンズ・ドアー)を使うしかないようだな。
それに、その失礼な口を二度と開かなくしてやるッ!!!」
羽入「ロハン、やめてくださいなのです。
二人とも仲良くしないとだめなのです。
まずは・・・僕の話を聞いてくださいなのです。」
梨花「私は、嫌だと言っただけよ。
勝手に興奮してるのはその男じゃない。」
露伴「このくそガキがァァァァアアーーーーッ!!!」
梨花「アンタなんかより生きてる時間は長いんじゃあないかしら?」
さっきから態度がでかいと思っていたが、もう我慢できないぞ。
この岸辺露伴が頭を下げて頼んでいるのに、めんどうくさいなんてぬかしやがった。
いいだろう、やはり天国への扉(ヘブンズ・ドアー)を使うしかないようだな。
それに、その失礼な口を二度と開かなくしてやるッ!!!」
羽入「ロハン、やめてくださいなのです。
二人とも仲良くしないとだめなのです。
まずは・・・僕の話を聞いてくださいなのです。」
梨花「私は、嫌だと言っただけよ。
勝手に興奮してるのはその男じゃない。」
露伴「このくそガキがァァァァアアーーーーッ!!!」
梨花「アンタなんかより生きてる時間は長いんじゃあないかしら?」
羽入「やめてくださいなのです。あぅあぅ。」
103 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:46:39.35 ID:PjMXrIrr0
「露伴」と「梨花」ッ!この世にこれほど相性の悪いものがあるだろうかッ!
しかし、なんとか羽入が露伴と梨花をなだめ、話し始める。
しかし、なんとか羽入が露伴と梨花をなだめ、話し始める。
羽入「まずは梨花。
露伴は僕のような特殊な能力を持った人間です。
さっきの少年がその能力を目で見たものだと思ってください。
普通の人間には見えないので、僕と同じようなものです。」
露伴「君と違って、自我は持ってないがな。
僕の親友には自我を持つスタンドを扱えるやつがいる。」
露伴は僕のような特殊な能力を持った人間です。
さっきの少年がその能力を目で見たものだと思ってください。
普通の人間には見えないので、僕と同じようなものです。」
露伴「君と違って、自我は持ってないがな。
僕の親友には自我を持つスタンドを扱えるやつがいる。」
107 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:53:24.04 ID:PjMXrIrr0
梨花「スタン・・ド・・?」
羽入「ロハンの世界では能力のことをスタンドと言っているみたいなのです。」
露伴「側に立つもの、という意味でスタンドと名付けられたらしい。
僕のはちょっと違うが、背後霊のように能力者の後や横に出すのが一般的だからな。
僕は、運命に立ち向かう、という意味での「stand up to」から来ている、と考えている。」
梨花「運命に立ち向かう・・・ね。
そういう意味ではアナタはスタンドじゃないみたいね、羽入。」
羽入「あぅあぅ。話を元に戻すのです。
ロハンは非常に強い意志を持っていました。そして僕のように特殊な能力を持っている。
そのため、すでにロハンの世界を去り、数巡後の世界に来ていた僕にその意思が届いたのです。
ロハンの強い意志とは、オヤシロ様の祟りの真相を知りたい、ということでした。
そこで、僕はロハンなら梨花を殺す人間を見つけ出し、梨花を助けてくれると考えたのです。」
梨花「ふぅん。でも、先約があるって言ってたじゃない。」
羽入「僕はそのことはまだ聞いていないのです。あぅあぅ。」
羽入「ロハンの世界では能力のことをスタンドと言っているみたいなのです。」
露伴「側に立つもの、という意味でスタンドと名付けられたらしい。
僕のはちょっと違うが、背後霊のように能力者の後や横に出すのが一般的だからな。
僕は、運命に立ち向かう、という意味での「stand up to」から来ている、と考えている。」
梨花「運命に立ち向かう・・・ね。
そういう意味ではアナタはスタンドじゃないみたいね、羽入。」
羽入「あぅあぅ。話を元に戻すのです。
ロハンは非常に強い意志を持っていました。そして僕のように特殊な能力を持っている。
そのため、すでにロハンの世界を去り、数巡後の世界に来ていた僕にその意思が届いたのです。
ロハンの強い意志とは、オヤシロ様の祟りの真相を知りたい、ということでした。
そこで、僕はロハンなら梨花を殺す人間を見つけ出し、梨花を助けてくれると考えたのです。」
梨花「ふぅん。でも、先約があるって言ってたじゃない。」
羽入「僕はそのことはまだ聞いていないのです。あぅあぅ。」
112 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:05:54.04 ID:PjMXrIrr0
露伴「大石と、赤坂って知ってるか?二人とも古手梨花と面識があると言っていたが・・・。」
梨花「あ、赤坂って、あの警視庁の!?」
露伴「そう言っていたよ。大災害の後に、彼らは雛見沢で起こった全ての真相を調べていたようだ。
20年以上経った2007年の時点でも真相にたどり着く事はできていなかったけどね。
その二人に真相を暴いて教えてくれって頼まれている。」
梨花「そう、赤坂が・・・。」
羽入「大災害って何なのですか?僕たちは知らないのです。」
露伴「あぁ、古手梨花が死んだら世界を移動しちまうんだっけか。
僕の世界では、古手梨花が死んだ日の深夜。雛見沢で火山性のガスが発生。
村の住人全員が死亡するという災害が起きるんだよ。
まぁ、政府の発表が火山性ガスってだけで、真相ではないという説もあるがね。
さっき羽入の話を聞いた感じ、君が死んだことによる村人の発症かなにかだと思うんだが。」
梨花「あ、赤坂って、あの警視庁の!?」
露伴「そう言っていたよ。大災害の後に、彼らは雛見沢で起こった全ての真相を調べていたようだ。
20年以上経った2007年の時点でも真相にたどり着く事はできていなかったけどね。
その二人に真相を暴いて教えてくれって頼まれている。」
梨花「そう、赤坂が・・・。」
羽入「大災害って何なのですか?僕たちは知らないのです。」
露伴「あぁ、古手梨花が死んだら世界を移動しちまうんだっけか。
僕の世界では、古手梨花が死んだ日の深夜。雛見沢で火山性のガスが発生。
村の住人全員が死亡するという災害が起きるんだよ。
まぁ、政府の発表が火山性ガスってだけで、真相ではないという説もあるがね。
さっき羽入の話を聞いた感じ、君が死んだことによる村人の発症かなにかだと思うんだが。」
117 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:18:47.33 ID:PjMXrIrr0
梨花「・・・そうなの・・・。
いつの世界も私が死んでそれで終わりだと思っていたけれど、
私が死ねば私の仲間たちも、みんな死んでいると言うの・・・?」
露伴「僕の知る情報では、警察に逮捕された竜宮礼奈だけが生き残っていたと思うが。
まぁ、大半の村人は死ぬはずだ。」
梨花「レナが逮捕された世界。そう、あの世界から来たのね。」
露伴「あぁ、そうだ、その世界から来た。
僕は"漫画の取材"のためにオヤシロ様の祟りの真相を暴きに来たんだ。」
羽入「オヤシロ様の祟りの真相を梨花が教えるのが嫌なら、僕が教えるのです。
だから梨花を助けてほしいのです。」
梨花「いいわ。教えてあげる。
私も私が死んだあとに何が起きているのか興味があるわ。
あんたに助けを求めるつもりはないけど、情報を交換するならいいわ。」
露伴「気に入らないが、情報を交換したいのは僕も同じだ。
まずは、毎年のオヤシロ様の祟りについて教えてもらおうか。」
いつの世界も私が死んでそれで終わりだと思っていたけれど、
私が死ねば私の仲間たちも、みんな死んでいると言うの・・・?」
露伴「僕の知る情報では、警察に逮捕された竜宮礼奈だけが生き残っていたと思うが。
まぁ、大半の村人は死ぬはずだ。」
梨花「レナが逮捕された世界。そう、あの世界から来たのね。」
露伴「あぁ、そうだ、その世界から来た。
僕は"漫画の取材"のためにオヤシロ様の祟りの真相を暴きに来たんだ。」
羽入「オヤシロ様の祟りの真相を梨花が教えるのが嫌なら、僕が教えるのです。
だから梨花を助けてほしいのです。」
梨花「いいわ。教えてあげる。
私も私が死んだあとに何が起きているのか興味があるわ。
あんたに助けを求めるつもりはないけど、情報を交換するならいいわ。」
露伴「気に入らないが、情報を交換したいのは僕も同じだ。
まずは、毎年のオヤシロ様の祟りについて教えてもらおうか。」