…昔むかしの大昔、地に争いの声が絶えぬ頃。
全ての民は平等であったが、それゆえ我が我がと争い奪い合う
海の向こうから来た聖人は民を十二に分けた、
黒白黄赤青の五色を経て、貴い
紫色へと至る十二の冠位
冠 位 十 二 階。これこそ我が民草への
あ いである、上の者は下を守れ、下の者は上に従え、相和するを以て平らかと成すべし、と。
次回、ミッドヴィリームfrontier二十七話『菫外』
常夜の蟲は嘲笑う。愚か者めが、紫の外にも虹はあるものを…と。
南コチーヤ、こちらで言うブラジル・サンパウロ市の位置にある大都市。
コチーヤ十一の助統領の一人、
モノ・べの根拠地でもあり、
徹底した身分制が敷かれていることで知られる。
真円型をした街は外側から大きくは六、細かくは十二のエリアに区切られ、それが街の異名の由来。
住民は紫、青、赤、黄、白、黒の帽子を支給され、どのエリアの者かすぐ分かるようになっている
政治・宗教は紫、軍事は青、職工は赤、農耕民は黄、商業は白、黒は異邦人や罪人など。
(正確には、
紫→全体の統制と管理、
青→戦闘、
赤→技術、
黄色→農業のみならず漁業畜産含む生産活動、
白→流通はじめ経済活動、
黒→その他。他五色に含まれないもの全て。)
基本は生まれたエリアにそのまま就くが、紫と黒に関しては他のエリアから昇格や降格で住民の移動がある。
また、あまりに生まれエリアの職に適性がない場合も移動が認められる。
最終更新:2023年05月16日 21:52