蓬莱街奇譚


【あらすじ】

ミッドヴィリーム本編から遡ること二年前、
幻想町にはとある奇妙な噂が流れていた…

曰く『永夜区儚月区の境目の橋を黄昏時に渡ると、不思議な町に辿り着くらしい』

その町の名は 蓬 莱 街。人の口から口へと噂は伝わり、広まり、そして噂は命を持った

しかし、それは境界に棲む大妖の目論見通りであった…

永夜区でも儚月区でもない境界線上

でもでもない黄昏時

現実虚構か未確定の噂話

自らの境目を操る能力を駆使し、これらを利用して存在しない町を造り上げた。目的は自らの魂を宿す器を育てるための"ゆりかご"。
ここは何処にも存在しない街。誰も邪魔することは出来ない…
はず、だったのだが…

「教授お酒強すぎ〜、あれ?こんな場所あったっけ?」

偶然か、必然か。突如として静寂は破られる。

昨日でも明日でもない午前零時

でもでもない酩酊者

二つ重なった"想定外(error)"による、突然の闖入(rock_up)


…そして、外世界の存在から認識された蓬莱街は実体化を始める…


『あなたは、誰…?』
「えっと、私は宇佐見…」


…。


Satellite bird meet Cheshire cat…(月視の妖鳥は夢幻の化猫に出会う)

"何処でもない場所"へと迷い込んだ女子大生宇佐見蓮子と、謎の少女マエリベリー・ハーンの出会いと、
ふたりの蓬莱街からの脱出劇を描く秘封倶楽部スピンオフストーリー…

   蓬 莱 街 奇 譚   

+ 始譜『八人の正直者』
+ 八人の正直者が蓬莱国にやって来た、一人の首と胴が離れ七人になった 七人の正直者が紅白の蝶を追っていた、一人が道化に攫われ六人になった 六人の正直者が煙に酔っていた、一人が首を刈られ五人になった 五人の正直者が脱出を企てた、一人が取り残され四人になった 四人の正直者が珈琲を飲んでいた、一人が夢に落ちて三人になった 三人の正直者が夜更かしをしていた、一人が釘付けになり二人になった 二人の正直者が朝食を摂っていた、一人が毒を盛られ一人になった 最後の一人は首を吊った、そして誰もいなくなった…
八人の正直者が蓬莱国にやって来た、一人の首と胴が離れ七人になった 七人の正直者が紅白の蝶を追っていた、一人が道化に攫われ六人になった 六人の正直者が煙に酔っていた、一人が首を刈られ五人になった 五人の正直者が闇の中に居た、一人が首を吊って五人になった 五人の正直者が脱出を企てた、一人が取り残され四人になった 四人の正直者が珈琲を飲んでいた、一人が夢に落ちて三人になった 三人の正直者が夜更かしをしていた、一人が釘付けになり二人になった 二人の正直者が朝食を摂っていた、一人が毒を盛られ一人になった 最後の一人はふたたび首を吊った、そして正直者は誰もいなくなった…


【登場人物】

月視の妖鳥/ツキミノヨウチョウ
→妖山学園大学部に通う女子大生。午前零時に酩酊状態で永夜区儚月区の境目の橋を渡ったところ、"存在しない街"蓬莱街へと迷い込む。
→月と星を見れば瞬時に方角と時刻を割り出せる奇妙な黒い瞳を持つ。この能力により蓬莱街内部の時空が歪んでいる(場所によって方角と時刻がバラバラ)ことを看破し、脱出を試みる

夢幻の化猫/ムゲンノバケネコ
→蓮子が蓬莱街で出会った謎の金髪の少女。蓮子が迷い込むずっと前から蓬莱街で暮らしていて、彼女と同じ妖山学園大学部に通うギリシャからの留学生と自己紹介するが…
→蓬莱街のそこかしこに存在する、時空の裂け目を見ることの出来る奇妙な紫の瞳を持つ。集中すれば物品の過去を見ることもできるらしい

無限の化猫/ムゲンノバケネコ
  • "メリー"
→ピエロの扮装をした謎の女。蓬莱街から脱出しようとする蓮子とマエリベリーの二人の命をあの手この手で狙い、その度に返り討ちに遭うが何事もなかったように復活して襲いかかる
→どうやら目的は二人の"瞳"のようなのだが…?
→メイクの下の素顔はマエリベリー・ハーンと瓜二つ。

+ …!?
『私メリーさん、今あなたの後ろにいるの…』
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最終更新:2024年02月07日 05:25