「遂に願いを叶える時が来たわ…」
ヴィオラがデビルス・クルミの元へと向かった。
「あたいは…、まだ諦めない…!」
「ふ、不死鳥なめんな…!」
「ここで倒れたら、奇跡団の室長失格です…!」
「ま、待ちなさい…!まだ本気は出してないわ…!」
どうにか立ち上がったのは、リムグラースとリムポイニクスと
リムコメットとパペット・メイデン。
「あら想定外ね。じゃあもう一度とどめを刺してあげるわ!」
ヴィオラは自ら傘を持って突撃し攻撃しようとする!
…が。
ベチャ。
「…これは、蜘蛛の巣!動きを封じられましたわ…」
まさかの事態に驚くヴィオラ。
「かかったな、ヴィオラはん!これがウチのやり方や!」
「動けなくても私はこれがあるわ!
ヴィオーラ・ケイオス・パープルビーム!」
(オワタ…、ウチ…)
「私の仲間に痛い思いはさせないわ!」
「メイデンはん!」
「さあ本気を出すわ!
マーガトロイド・マギカ・メイデン!」
技宣言と同時に、シンキの形見がメイデンに反応!
メイデンの服装が変わり果て、シンキそっくりに!
「ぐ…。これは不利ね…」
ヴィオラが不利な立場に!遂に形勢逆転!
するとファータの懐の結晶が反応!
そしてファータがフォームチェンジ!
「リムファータ!ハクレイフォーム!」
更にミマの形見が、ラパンに反応!
「リムラパン、アナベラルフォーム!」
小町が渡した
ミラクルハートも、グラースに反応!
「リムグラース、ゴーストフォーム!」
そして最後に現れたのは…!
控え室の皆の思いが詰まった結晶だ!
結晶はポイニクスに反応!
「リムポイニクス!ミラクルフォーム!」
一方反応が無い事に気づいたコメットは、あえてこの手段に!
(先に願いを言ってしまえばいいんです!でも世界征服は願いを叶えてやる物では無いですが…)
コメットはデビルス・クルミに向かって叫んだ。
「ミラクルフルーツが欲しいですー!」
するとクルミは。
「了解~!それ!」
ミラクルフルーツが出現。
「じゃあ私帰るわ!じゃあねー!」
そして彗星と化して宇宙へ消え去るクルミ。
これには全員あんぐり。
一方小町は…。
「ぐ…」
アンドロ・トコール相手に苦戦。
すると動き出したのは、リムリジッドとポルター・ワゾー!
「助太刀するぞー!」
「お母さんに負けられないわ!」
一方、決勝戦の部屋では。
「…今回は私の負けね。今は
ミラクルアースとガイアアースの両方を守る必要があるわ…。
ケイオスおよびナノケイオスの皆さん、ひとまず協力なさい」
意外な一言を残したヴィオラ。
ビース等が反発したが、殆どの幹部達が賛同。
「地球破壊はやめて下さい!」
「あたいが相手だ!」
「私だって…、ヴィリームです!」
「勝手なまねはさせないぜ!」
「お母さん、全力を出すわ!」
「申し訳ありませんが、早速…!
トコール・ビッグバン・レーザー」
トコールは破壊光線を皆に放つ!
「ユーターン・シグナル・ワゾー!」
ポルター・ワゾーがUターン標識を出し、破壊光線の進路を180度変えた!
「な!」
トコールはまさかの事態に驚いた。
自身の技を反転する戦士がいた事に。
その間に5人が合体技を放つ!
「「「「「ファータ・グラース・ラパン・ポイニクス・メイデン・ミラクルパワー・エクストリーム!!」」」」」
ドーン!
「…ふふ。まだ私は負けませんわ…」
「な!」
「嘘…」
ポイニクスとラパンは驚愕。
するとリジッドが皆に呼びかけ。
「誰か、容器はないかー!」
するとウェールはあの技を披露。
「ヴィリーム・ウェール・カムバック!」
…しかし現れたのは、何故か電子ジャー。
「…まあこれでもいいぞー。
さて、これで終わりだぞー!」
リジッドは御札を剥がし、爪で文字を書いた!
【冥土核星封じ】
「ああ…!まさか…!」
動揺するトコール。
「芳香ちゃんにそんな力があったとは…」
娘の力に感激するユアント。
【冥土核星封じ】の御札を電子ジャーに貼り付けたリジッド。
するとトコールは逃げ出した!
「ウィザーグロー・ファイナル・スパーク!」
「キャー!」
ウィザーグローがトコールを撃墜!
「今だリジッド!」
「さあ終わりだぞー!
ヴィリーム・リジッド・マフーバ!」
リジッドは両手から黒い渦を放ち、トコールに当てた!
そしてトコールは、電子ジャーの中に封印された!
「おのれ…!いつか龍星様が復讐に来るだろう…!それまで覚えてろ…!」
…終わった。ローカルハートとワールドハートを巡る異変が。
封印された電子ジャーは、ミラクルアースで厳重に保管される事になり、ミマが地下室のどこかに保管した。
そして
ヴアルも地球に戻り、全員が変身解除して幻想町へ戻った。
ヴィリームと奇跡団と
ミラクルアイは協力体制になり、互いに困った時には共闘するようになった。
だが一方、惜しくも野望が潰えたケイオス。
だがヴィオラは上機嫌。
「リムリジッド…。ユアントに監視は任せたけど、こちら側に引き入れたら強力な戦力になるわ…」
そして一番駄目だしを喰らったのは…。
「なんで私の朝食がパンの耳だけですか!」
「まあドンマイッス。ミラクルフルーツの願いを叶えた件で皆怒ってるッスから」
「むー」
奇跡室長 東風谷早苗だった。
そして宇宙の彼方を飛び回るデビルス・クルミ。
「あー!どうか龍星さんには会いませんように!」
次に訪れる惑星は、果たしてどこだ…!
名産奇跡獣道中記・完
後書き
これにて名産奇跡獣道中記は無事(?)完結しました。
当初の予定からかなり
シナリオが変わってしまいましたが、どうにか完結出来ました。
これも皆さんのおかげであります。
最終更新:2015年03月05日 15:53