幻想奇跡隊ミッドヴィリーム外伝
◇概要
幻想奇跡隊
ミッドヴィリームのベルトアクションゲームがアーケードに登場!
ワイド2画面32:9比率+ボディソニック搭載の専用筐体!
リムガウスら3人のプレイヤーとアシスト役を駆使して巨悪に立ち向かえ!
◇ストーリー
ミッドヴィリームと
ミラクルアイは、いつものように悪を退治し平和を守った。
しかしその翌日―――2つの正義の味方は世間から蔑まれるようになる。何故か?
その答えはTVで流れたニュースにあった。なんとミッドヴィリームとミラクルアイが、テロ行為を行ったと報じられているのだ。日本を破滅に追い込む極悪テロリスト―――そう名指しされた2つの正義の味方は、町の住民から、日本国中から、さらには世界からも迫害を受け、仲間たちは散り散りになってしまう。
一方、
奇跡団のアジトで一部始終を見ていたアンチ・ミラーは、連絡を取っていた奇跡獣仲間からある事を告げられる。
「それは本当だろうな?」
確認を取ったところ、奇跡獣仲間は『それは間違いない』と返した。ミラーは考え込んだ。
(よりによって、一番敵に回してはいかんヤツが敵に回ってしまったのか。これは厄介だぞ)
真実を求め、問題を解決しようと動く者もいたが、すでに妨害の手筈は整えられていた。動けば動くほど事態はより悪化していく。完全に思う壺。小町と琴美は消息を絶ち、またモルテは自分の貫く正義を否定されて涙を流していた。
(やはり、あの方法しかないのか)
ミラーは異変を解決する方法を探っていた。リスクは承知の上で練られた一つの作戦―――だが、それには協力者が必要だった。
散り散りになったミッドヴィリームとミラクルアイのうち、動けそうなメンバーとコンタクトを取る。コンタクトを取れたのは、リムガウスとレディスパイダーの2人だった。そして敵の陰謀によって消されたはずの小町と琴美、そしてモ
ルテの3人も奇跡団のアジトに呼び寄せ、ミラー主導で作戦会議を行った。
ミラーの言葉にスパイダーが反応。スパイダーの説明により今回の黒幕が誰なのか、はっきりと判った。では、どうやって黒幕を斃す?議論が続く中、ミラーはある作戦を場の全員に提案した。
異論を唱える小町、琴美、モルテの3人。しかしミラーは、これを一喝した。
「これしか解決する方法は無いんだぞ?」
そして作戦決行の日―――
連絡を受けたトラックとウォッチが合流。作戦を実行しようとしたその時―――奇跡団のアジトは敵襲を受けてしまう。
果たして、作戦は無事に成功するのか?
3つの勢力の運命はいかに…
◇登場キャラクター
プレイアブルキャラはリムガウス、ミセスウォッチ、レディスパイダーの3人。
3人の中から1人を選択し、全5ステージを進む。
3人の中で最もバランスが取れており、どの能力もバランス良く高い。
弱点らしい弱点は無いものの、囲まれた時など多数の敵との立ち回りに若干の難がある。
通常は投げで切り返すことになるが、敵を多く巻き込めないのが悩み。
必殺技はカゲロウダンスが使いやすく、囲まれた時はこれで切り抜けられる。しかし、必殺技ゲージとの相談もあり乱発は難しい。
3人の中では防御に寄ったステータス。典型的な後方支援型。
攻撃ボタンを押すだけで手軽に飛び道具を撃てるため、遠距離戦では絶大な威力を発揮する。実際飛び道具を放つだけでバタバタと敵が倒れてくれるので、攻略は3人の中で最もラク。
但し耐久力の高い敵との戦いや近接戦はその持ち味を発揮しづらく、しかも通常投げは相手を巻き込めない。囲まれた時は必殺技や緊急回避で切り抜けられるが、全体的に必殺技は遠距離戦に特化しているため、いかに距離を離れて戦えるかがポイント。
3人の中では攻撃に寄ったステータス。
蜘蛛糸を使った攻撃を駆使して足止めしたり、周囲の敵をなぎ倒したりと、囲まれたり多数の敵との立ち回りでは無類の強さを誇る。
反面、通常投げは攻撃を織り交ぜないと繰り出す事が出来ないため、必然的にコンボメインになる。必殺技もいくつかはコンボに組み込めるので、感覚的には格ゲーをプレイしている感じになる。
◆アシストキャラクター
アシストキャラは1・3・4面をクリアすると加入する。
それぞれ対応したコマンドを入力することにより、様々なアシストをしてくれる。
1面をクリアすると加入する。
アシスト能力は前方にチョコレートの壁を作って相手の攻撃を防ぐ、というもの。強度は3で、攻撃を受けると1減り、
0になると壁が壊れる。炎系の攻撃は強度に関係なく壊れてしまうので注意。
3面をクリアすると加入する。アシスト能力は1ステージに1回のみ必殺技ゲージと体力ゲージをMAXにしてくれる。
このゲームでは体力回復は殆ど微弱な事と、頻繁に必殺技ゲージを消費する。
そのため、ここぞという所での回復はありがたい。
4面をクリアすると加入する。アシスト能力は全体攻撃で、ボスクラスの耐久力を持っている敵を一撃で倒すほどの高火力。
但しこのアシストはLP最大値の1/3ほどを消費するため、無闇に乱発できない。初動が遅いのがネックだが、一度発動すれば一網打尽に出来る。
◇操作方法
※レバー方向はテンキーを参照
移動 |
レバー46 |
匍匐前進 |
レバー1または3を入れ続ける |
しゃがむ |
レバー2 |
ジャンプ |
レバー8要素+B |
スライディング |
レバー2要素+B |
攻撃 |
A |
ジャンプ攻撃 |
ジャンプ中にA |
投げ |
投げ間合いでレバー4または6+A、もしくは!表示中にレバー4または6+A |
緊急回避 |
ABC同時押し(ライフ1/4消費) |
ガード |
Cボタンを押し続ける |
必殺技 |
任意のコマンドを入力する |
アシスト |
AB同時押しorBC同時押しorAC同時押し |
◆必殺技
VG・スパークマキビシ:214+A
前後方にマキビシをばらまく。踏んだ相手は耐久力の高い敵を除き死ぬ。
VG・スリケンスロー:236+A
背中の手裏剣を投げつける。遠方にある敵に効果絶大。空中可能。
VG・カゲロウダンス:22+A
印を結ぶと、ガウスの姿をした雷光が2体出現し、反時計回りに2回転した後本体へと戻っていく。
アーマーピアッシング:236+A
貫通する飛び道具。敵が多い時に有効。
リップセイバー:214+A
最大5回まで連続入力できる。衝撃波を生ずるナイフ攻撃。
ブランドー:22+A
コマンド入力後、敵からの攻撃を受けると自動発動。周囲の敵を1撃で倒す。
スパイダーウェブ:236+A
蜘蛛糸を前方へ飛ばす。食らった相手を足止めする。空中でも出せる。
連続蹴り:28+Aの後、Aを連打
飛び上がりつつ連続で蹴りを繰り出す。連打の回数に応じて蹴る回数が増える。
スパイダースイング:214+A
相手を蜘蛛糸に絡めてのジャイアントスイング。囲まれた時に絶大な威力。
◇システム
ライフ製の横スクロールベルトアクションゲーム。
全5ステージで、1・2面は幻想町、3面以降は東京が舞台となっている。
全ステージには制限時間が設けられており、制限時間内に所定のチェックポイントを通過しないと、時計とカラスを組み合わせた怪人『キセキチクタクロウ』というタイムアップキャラが登場して、こちらをジャマしてくる。
チクタクロウは倒す事はできるが、すぐに出現するためキリが無い。耐久力が意外とあるため、こいつに手間取りすぎて周囲の敵を捌ききれないという事態になりやすい。チェックポイントを通過すると、タイムが加算され、チクタクロウは
去っていく。
つまり、このゲームではいかに制限時間内にクリアできるかがポイントとなる。
敵からの攻撃を受けたりトラップにひっかかるとLPが減り、LPが0になるとゲームオーバー。
アシストはコマンドにより使用できるが、使用回数が限られている。アシストを全て使い切ると、そのステージはアシストできないので要所要所での使用タイミングは重要。
なお、アシストは次のステージに進むと全回復する。
◇ステージ
- ステージ1「パーソン・フー・リグル・イン・ダークネス」
奇跡団のアジトが敵襲を受けるシーンから物語が開始される。敵を蹴散らした後、
輝針区のある施設へと進んでいく。
このステージにはこのゲームを攻略する上で必要となるテクニックが一通り試せるようになっているため、このステージを安定してクリアできるようになれば自然と基本的な操作は大体こなせるようになるはずである。
道中は慎重に進んでも問題ないが、タイム回復を考えるとあまりゆっくり進むのも考え物。途中に鎖鎌を持った耐久力の高い敵が待ち構えている。こいつは完全パターンで倒す事が可能。敵にジャマされなければノーダメージで通過できる。
BOSS:キセキバレンロール
東方原典で云うところの1ボスポジ。
パラソルチョコをドリルのようにして攻撃する『パラソルチョコドリル』だけは注意が必要。それ以外の攻撃は一定パターンなので、回避さえしっかりすればノーダメで倒せるはず。
クリアすると、バレンロールはアシストキャラとして加入する。
- ステージ2「イリュージョン・タウン・イン・フレイム」
舞台は輝針区。ストロベリータウンの中を突き進む。序盤のステージとしては難度が高めで、操作に慣れていない段階では少々手強いステージである。ここを難なくクリアできるようになれば、全ステージをクリアする素養は充分に備えたと
思ってよい。
タイム回復エリアは3箇所あり、それぞれに中ボスが待ち構えている。これらを倒しゲームセンターに入ると、ボス戦に入る。
BOSS:キセキシャドッペルビージャ
シャドッペルビージャが使用する分身の術は2種類ある。一つはオーソドックスな分身の術。こちらは影で判別が可能。
もう一つはDBで云うムラサキ曹長が駆使した分身の術。どちらも本物を攻撃すれば術が解ける。空中からの奇襲も繰り出してくるが、こちらはガード可能。
序盤最大の試練といって差し支えないほどの強さを持つボスだが、それよりも四方八方からやってくる敵の方が鬱陶しい。
投げによる巻き込みが上手く機能できれば…
- ステージ3「リッドオン・シングス・スメル・ワット・ヴァーチュー」
ここから舞台は東京に変わる。舞台が変わって最初のステージは新宿。
このステージから耐久力の高い敵が多く出現するようになる。忍者風、ヤクザ風など、多種に亘る敵が3人に襲い掛かる。
ゲージの関係で必殺技は多用できないため、道中は投げによる巻き込みを上手く使おう。スパイダーだと多く敵を巻き込めるが、ガウスは多く巻き込めない。ウォッチでプレイしている場合は立ち回りの関係でここからが正念場となる。つま
り、使用キャラによっては道中の立ち回りが異なるステージなのだ。
BOSS:マイクロ・チン
3面ボスとして立ちはだかるのはマイクロ。ウォッチでプレイしている場合は「貴女にはほとほと呆れ返るわね」とマイクロを糾弾するやりとりがあり、スパイダーでプレイしている場合はやむをえない事情がマイクロの口から告げられる。
マイクロ戦で気をつけたいのは、地を這う飛び道具と空から火炎弾のような飛び道具を落とす攻撃。特に後者は敵をも巻き込むほど威力が高い。体術も強く敵も多く出現するので、いかにいなせるかがポイント。悲愴漂うバトルの行方は…
次なる舞台は港区。六本木ヒルズをモチーフとした巨大建造物が舞台。そこの最上階層はラスボスが仕切る芸能事務所兼
暴力団事務所となっており、プレイヤーはラスボスのいる最上階層へ向かう。
セキュリティロボットまで出現するステージで、これらは投げによる巻き込みでないと倒せないのが辛いところ。しかも所々に侵入者を寄せつけぬトラップまで敷かれている。
最上階層まで進むと、いよいよラスボスとの対峙と思われたが、思わぬ妨害が入る。
BOSS:キセキガードーベロス
二足歩行のドーベルマンの怪人が2体交互に襲い掛かってくる。1対2のバトルという不利な戦いを強いられるが、幸いな事にライフは共有、かつ敵は一切出てこない。
とにかく挟まれないように注意。片方を転ばせ、そのスキにもう片方を攻撃するとOK。予期せぬ動きをしない限り、少ないダメージで倒せるはず。
最終ステージは引き続き六本木。今度は芸能人が多く訪れるビルの内部を進む。
ヤクザ風の敵が門番のように立ち塞がる序盤を切り抜けると、後はラスボスを追跡しながらビル内を駆け巡る。道中は耐久力の高い敵が多く、加えて前ステージにもいたセキュリティロボットも出現する。
このステージの難しいところは、ボス戦前まで回復アイテムが出現しない事だ。できうるかぎり、ライフの温存はしたい。
BOSS:名も無き奇跡獣『禁忌に守られしもの』
ラスボス戦は少々特殊で、それはラスボスに3回飛び道具を当てるとクリア、というもの。一見すると簡単そうに見えるが、ラスボスを防衛する敵がワンサカ出現するため、飛び道具を当てずらいのだ。それなら敵を多く巻き込める投げで、
と思うだろうが、それは飛び道具としてカウントしない。ダウンをさせられるがノーダメージとなる。しかも四方八方から敵が襲ってくるし、飛び道具なんて撃てる暇は無い。ではどうするか?答えは簡単、ラスボスをダウンさせればいいの
だ。巻き込みなどでダウンさせた後、起き上がりに飛び道具を重ねるだけでOK。たまに防衛する敵に当たるが、根気よく続ければ倒せる。
ウォッチでプレイしている場合は「アーマーピアッシング」でラクに倒せる。他の2人には貫通技が無いため、上記方法を実践せざるを得ない。
ラスボスを倒せば
エンディング。
EDは使用キャラによって変わる。そしてある条件を満たすと、隠しステージに進める。
- 隠しステージ「キメラガール・イズ・デッド・オア・アライブ」
その内容は君の目で確かめよう!
名前:キセキダーツルイド
モチーフ:鶴+ダーク+プライド(七つの大罪の一つ『傲慢』)
能力:憑依する程度の能力
解説:本作のラスボスである「名も無き奇跡獣『禁忌に守られしもの』(以下:『禁忌に守られしもの』)」に憑依している奇跡獣。姿は鶴そのものだが、実体は闇そのものである。
能力である『憑依する程度の能力』により、対象者に憑依し様々な悪行を行っている。憑依対象は老若男女問わないが、
傾向として特権階級の人間に憑依する傾向がある。この奇跡獣に憑依された場合、対象者が死なない限り憑依から解放されない。しかも厄介な事に、この奇跡獣は単体ではなく複数存在するようである。
ガンシューティング
『幻想奇跡隊ミッドヴィリーム ~ Escape of Nightmare』のラスボスである『闇に葬るもの』と、本作のラスボスである『禁忌に守られしもの』とは、それぞれの正体が共に業界を牛耳る人物であり、この両者はある事情に際して手を組んでいる。『闇に葬るもの』の正体は音楽業界を、『禁忌に守られしもの』の正体は芸能界を牛耳っている。これにまだ見ぬ奇跡獣がマスメディアと広告業界を牛耳っており、これに警察内部の要職に就いている、ある警察官僚が加わり、一連の異変を起こしている。
つまり、一連の異変を起こしている彼らの母体こそがダーツルイドである。浄化するには憑依対象者ごと浄化しなければならないが、そこまで辿り着くのは容易ではない。何故なら、正義のヒーローでさえ踏み込むことが許されない領域に、
この奇跡獣はいるのだから。
名前:キセキチクタクロウ
モチーフ:カラス+時計
能力:付き纏い妨害する程度の能力
解説:誕生経緯は不明。姿はカラスと時計を足して2で割った、カラスの怪人。今作においてタイムアップ時に登場し、
こちらの行動をジャマしてくる。倒してもすぐに現われるため、こいつの処理に手間取って余計なダメージを被りがち。
名前:名も無き奇跡獣『禁忌に守られしもの』
モチーフ:不明
能力:不明
解説:突如出現した謎の奇跡獣。本作最終ボス。正体は芸能界を牛耳っている芸能プロダクションの社長。反社会勢力との繋がりが深い人物で、ガンシューティング
『幻想奇跡隊ミッドヴィリーム ~ Escape of Nightmare』のラスボスである『闇に葬るもの』とは利害面で協力し合っている。警察内部の要職に就いている、ある警察官僚との繋がりが指摘されている。
名前:キセキシャドッペルビージャ
モチーフ:シャドー+ドッペルゲンガー+ビー+忍者
能力:次々と分身する程度の能力
解説:本作2面ボス。毒蜂と忍者キャラのフィギュアを元に生み出された奇跡獣。姿は二足歩行の蜂の姿の忍者怪人で、背中には蜂の羽もあり空も飛べる。得意技は影分身の術で、次々と分身を繰り返して攻撃を確実に避けやすくする。更に分身は本物同様に動く事も可能で、ヴィリームたちを翻弄していく。
名前:キセキガードーベロス
モチーフ:ドーベルマン+ガード+ブロス
能力:守護する程度の能力
解説:本作4面ボスで、『禁忌に守られしもの』のガードマン。姿は二足歩行のドーベルマンの怪人。狂犬病用のマスクを着用しており、強靭な身体能力で『禁忌に守られしもの』にあだなす者を八つ裂きにしている。元は関東屈指の暴走族
に所属していた不良兄弟で、事故死の際に飼っていたドーベルマンに乗り移って奇跡獣が誕生した。
その後、経緯は不明だが『禁忌に守られしもの』のガードマンを務めている。
名前:
???
モチーフ:???
能力:???
解説:ある条件を満たすと出現するEXステージに登場するボス。その正体は君の目で確かみてくれ!
最終更新:2024年03月17日 14:03