大嶽丸

【元ネタ】鈴鹿の草子、田村三代記、等
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】大嶽丸
【性別】男性
【身長・体重】175cm・66kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷C 魔力A 幸運D 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:B-
 騎乗の才能。
 現存する動物なら野生のものであれ力ずくで乗りこなせる。
 ただし騎乗物の耐久値は著しく損耗する。

【固有スキル】
鬼種の魔:A
 鬼の異能および魔性を表す、天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出等との混合スキル。
 魔力放出の形態は「熱」にまつわる例が多いがセイバーの場合は「炎」に加え、
 「風」、「水」などの形態も取り、暴風雨や火の雨を発生させることも可能。

金剛不壊:EX
 セイバーは巌の如き頑強さを持ちつつも、他者を魅了する変幻自在な肢体を持つ。
 それはあらゆる傷を受け付けず、磨かれることで輝きを増す金剛石の性質に近い。
 高ランクの変化と頑健の複合スキルであり、五体への物理攻撃をほぼ無効化する。
 但し頭頸部への物理攻撃は無効化できず、その箇所への防具の装着も不可能となる。

戦闘続行:A+
 瀕死の傷を負ってもなお戦い続ける事ができる、戦場で生き足掻く強さを表した能力。

【宝具】
『三千大千世界(さんぜんだいせんせかい)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:0 最大捕捉:1000人
 セイバーが所有する三明の剣の内、奪われることのなかった剣「顕明連」の真名解放。
 刀身に接触した対象を、任意の並行世界に転送することを可能とする。
 また、限定的ながら同一世界内における複数の同一人物の存在を証明する機能を有し、
 所有者を最大捕捉数と同数の人数まで同一世界上に存在することを保証する。
 但し抑止力の発動を回避するためには、再発動には数日の期間を置く必要がある。

【Weapon】
『大通連』
 文殊菩薩が鍛えし智慧の剣。
 本来は宝具であり、真名開放すれば250本にまで分裂し敵に降り注ぐ対軍宝具となるが、
 生前、鈴鹿御前に騙し取られたため現在は真名開放を封印されている。

『小通連』
 文殊菩薩が鍛えし智慧の剣。
 本来は宝具であり、真名開放すればINTが大幅に上昇し、攻撃や防御の精度向上、より多くの戦術も使える他、
 『三千大千世界』と組み合わせることにより並行世界の自身と思考を同期、分割思考を行うことにより、
 ムーンセルに匹敵する演算能力を発揮することも可能だが、
 生前、鈴鹿御前に騙し取られたため現在は真名開放を封印されている。

【解説】
 桓武天皇の時代、伊勢国と近江の国境にある鈴鹿山に住んでいたと伝えられる鬼。
 鈴鹿峠を往来する民と貢物に対して略奪を行ったため朝廷の討伐対象となった。
 坂上田村麻呂は帝の命を受けて三万騎の軍を率いて鈴鹿山へと赴いたが、
 大嶽丸は峰の黒雲に紛れて姿を隠し、暴風雨や雷電、火の雨を降らせて軍を翻弄する。
 彼の奸計により、田村麻呂の軍は数年に渡って足止めされた。
 大嶽丸の居場所を掴めずにいた田村麻呂はある時、神仏に祈願する。
 その夜、微睡んでいた彼の夢枕に老人が現れ「鈴鹿御前の助力を得よ」と告げた。
 田村麻呂は三万騎の大隊を都へ返し、一人で鈴鹿山を進むと一人の女性と出会う。
 見目麗しい彼女に誘われ館に入り契りを交わすが、その彼女こそが鈴鹿御前であった。

 鈴鹿御前の助力を得た田村麻呂は彼女の案内により大嶽丸の根城に辿りつくが、
 大嶽丸は三明の剣によって守護されており倒せないと彼女から告げられる。
 彼は鈴鹿御前と共に彼女の館に戻るとその夜、童子に化けた大嶽丸が館を訪れた。
 鈴鹿御前に懸想していた彼は、彼女の返歌に従い大通連と小通連を差し出した。
 彼は翌日も館を訪れたが、そこで田村麻呂との激戦が繰り広げられた。
 正体を現した大嶽丸は身丈十丈の鬼神に化けて氷の如き剣や鉾を投げつけては、
 数千の鬼に分身するなどして抵抗したが、田村麻呂の信仰する千手観音と毘沙門天が
 降り注ぐ刃から彼を守り、彼の放つ神通の鏑矢は万に分かれて分身の顔を射抜き、
 最後は彼の投げた騒速によって首を刎ねられ、その首は京に運ばれた。

 しかし魂魄となった大嶽丸は天竺へと戻り、顕明連の力で復活し鬼神となって
 陸奥国霧山に立て籠もっては難攻不落の城を築き、再び日本を乱し始める。
 再び大嶽丸の討伐を命じられた田村麻呂は、京での生活を経て妻となった
 鈴鹿御前の搦め手により城へと侵入し、再び大嶽丸と激戦を交わした。
 大嶽丸はまたしても首を刎ねられたが、彼の首は空を舞っては田村麻呂の兜へと喰らいつく。
 しかし兜を重ねて被っていた田村麻呂は難を逃れ、その首は宇治の平等院に収められた。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 実験産
  • セイバー
  • 日本
  • 伝承

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月04日 08:06